どこをどう歩いたのか、段々考えることすら飽き始めてきた。
装備を調えて山に入ったまでは良かったのだが。
薄暗くなりはじめた山道を上に上に登っていって尾根に出た頃、見下ろす谷間に人の灯りが見えた。
あそこまで行けばなんとかなる!。
気を取り直して歩き始めたのだが、今はそれを後悔している。

僕がこの街に入ってきたとき、街の人は一斉に逃げ始めた。
慌てて家に入り扉を閉めると鍵を掛けて窓を閉めてしまった。
理由が分からない僕はその街を歩いたのだけど、この街はどこかおかしい事に気が付いた。
電柱が無い、看板もない、第一、道が舗装されてなくて石畳だ。
そして、壁に書いてある文字は日本語ではなく、見覚えの無い不思議な文字だ。
ここはどこだろう?
腹が減って動けずにいた僕は街の真ん中の噴水脇に座り込んだ。
無性に喉が渇いて空腹感に気がおかしくなりそうだ、吹き出している噴水の水を一口飲んだ僕は疲労感で動くことが出来ず気を失ってしまった・・・・

気が付くと周囲に人の気配があった、気力を振り絞って体を起こしたらロープでグルグル巻きにされていた。
周りは女性ばかりだったのだけど、その姿に言葉を失う、人間とは思えないほどの美人揃いだった。
小さな部屋の真ん中辺りで僕は床に無造作に投げ捨てられた雑巾の様な扱いだ。
そして、着ていた服が全部剥ぎ取られている。
何が何だか全く分からないし、こうまでされる理由も思い浮かばない。
部屋の隅にある扉が開いて変な形の杖を持っているローブを被った老婆が入ってきた時、僕の恐怖感はピークに達した。

その杖はどう見ても床を突く先端部分が男性器の形その物だった。
そしてその反対側は女性器の形、それも割れ目を開いたグロテスクな印象をまき散らす不気味なまでの形だった。

老婆は俺を睨むなり周りの女性に何かを詰問し始めた、言葉は全く理解できないけど周りの女性達が脅えてるのだけは良く分かる。
しばらくして女性の一人がシクシクと泣き始めてしまった、その女性を老婆は杖で殴打した。
鮮血が飛び散り女性は床に倒れてしまう。
何が何だか分からないけど、とりあえずバカなことは止めろと叫んだのだが、老婆は倒れた女性をもう一度杖で殴ると僕を再び見る。

その杖を僕の上にかざし何か呪文のようなお経のような不思議な言葉を語り始めた。
目を閉じた老婆は何か絞り出すような一際大きな声で言葉を連ねている、僕は直感で何かを詠唱しているんだと思った。
しかし、どうすることも出来ず眺めているとその杖がグニャリと曲がって見えた、男性器をかたどった石突きが女性器の形をしたグリップ部に吸い込まれていくような風に見えた。
よく見ればそれは視界その物が歪んでいるのだった、全身が猛烈に熱く重くなり強烈な吐き気と共に痛みを感じた。
のたうち回るほどの痛みの中で視界がグルグルと回り始めやがて水に沈むような感覚と共に僕は自分の意識を保つ努力を放棄した。

意識を失ってからどれ程経ったのか分からないが、僕はベットの上で目を覚ました。
意識を失う前と同じ様な小さな部屋で粗末なベットだったがまともな扱いをされているのは分かった。
全身がまだ重くて、しかも怠かった。
何とかベットから立ち上がろうとして寝返りをうった時にその異変に気が付いた。
自分の股間に有るはずの感覚がない!、慌てて掛けられていた毛布を剥いだら自分の胸に小さいけどぷっくり膨らんだ可愛いオッパイが二つぶら下がっているのが分かった。
何が何だか分からず立ち上がると目の前に鏡があった、そこに写っていたのは15歳くらいの少女だった、ほんのりピンク色をした乳首が見るからに幼さを感じさせていた。
これは僕なのか?
上手く考えがまとまらない中で鏡に触れた僕は、夢であって欲しいと願いながらもその姿に見とれていた。
タグ
×

この広告は60日間更新がないwikiに表示されております。

管理人/副管理人のみ編集できます