勝手にバトンを受け取って、ゲームブック式の「TSダンジョン」の続きを書きました。

とりあえず、前の選択肢から。



 右の通路を進むと、石造りの床が少しずつ湿っていき、ついに50メートル程先には通路を塞ぐ大きな水たまりになっていた。
 水たまりと言っても、向こうまでおおよそ30メートル程の広さがあるうえ、結構な深さがあるようなので、飛び越えるのは不可能だ。
 君は意を決して水たまりに入って行った。

 水たまりは、2、3歩進んだところで急に水深が深くなり、結局泳ぐことになったので、そういう意味では、このマーメイドのスク水を着ていることはよかったのかもしれない。
 幸い水もこんなダンジョンの中とは思えない程透明だ。
 5メートルほど先に進むと、水の深さは既に3メートルを超えているようだ。
 しかし、ちょうど半分くらい進んだ地点で、水底に何か宝箱のようなものが沈んでいるのが見えた。

 君は――

 A)何か役立つ物が入っているかもしれないので、潜ってみる
 B)君子は危うきに近寄らず。無視して渡りきる




 A)何か役立つ物が入っているかもしれないので、潜ってみる

 もしかしたらブルマーやブラジャーのように、何か役に立つアイテムが入っているかもしれない。
 君はそう思って潜水を開始した。
 頭を下にして水をかく。すぐに潜れると思ったものの、思うように進まない。
 違和感を覚えた君は、妙に浮力を感じる自分の胸元に視線を移した。
 するとスクール水着を突き上げ、谷間が覗いている自分の乳房が視界を覆った。
 驚いた君は水を飲んでむせ、君は慌てて水面へ浮上しようとする。
 と、君の足首に何かが巻き付き、引っ張られる。
「ふふ。引っかかったわね。いらっしゃい、人間さん」
 水中であるにもかかわらず、明瞭に女性の声が聞こえる。
 宝箱の影にたたずんでいたのは、豊満な胸や細い肩を惜しげもなくさらしてた裸の女性。
 しかし、彼女の下半身は女性のものではなく、それどころか人間でもなかった。
 タコに似た触手が、彼女の下半身を構成している。
 下半身が触手の女性――スキュラは君に微笑みかける。
「慌てなくてもいいのよ。あなたが着ているのはマーメイドのスク水でしょう? それなら、水の中でも息ができるわ。もっとも……その代償として、水の中にいると急激に女性化してしまうけれど」
 そう言ってスキュラは君を水底に引きずり込む。


 その間にも胸はむくむくと膨らみ、背も縮んでいく。
 筋力も落ちてきているらしく、スキュラの触手に手足を絡め取られ、もがいてもまったく外せない。
 そして触手が、水着の隙間から中に侵入して来た。
「ふふ……こんな立派なおっぱいができたのに、まだ男の子は残ってるんだ。一番の食べごろね。
 ねぇ坊や。いい事を教えてあげる。このまま水の中にいるとどんどん女の子になっていくけど、男が全部なくなるまであと30分くらい余裕があるの」
 スキュラの触手が水着の中で君の乳房を揉みしだき、先端が乳首を器用に刺激する。
「10分間、こうして敏感なところを弄ってあげる。恥ずかしがらず喘いでいいのよ。そのほうが私も楽しいから。10分たったら解放してあげる。すぐに水から出れば少しだけ男が残ってるかもしれないわ。でも……」
 快感が電流のように流れ、痙攣する君を後ろから抱きしめながらスキュラは触手を下半身にも侵入させた。
 乳首への刺激で完全に固くなった男の部分に、触手が巻きついてヌルヌルした粘液を分泌し始める。
「射精して男を吐き出しちゃうと一気に女性化が進行するわ。それこそあっという間よ。男でいたかったらせいぜい我慢することね」


 股間に巻きついた触手がねっとりと蠢きだす。徐々に締め付けを強め、激しさを増していく愛撫に、君は声を上げて喘いだ。
「可愛い声。ほぉら、我慢しないと最後の精液が触手に啜り取られちゃうわよ? ふふ、触手に射精しちゃうなんでとんでもない変態ね」
 君はスキュラの触手を振りほどこうともがいたが、逆に押さえ込まれてしまう。
 すでに君は女性であるスキュラの上半身よりも華奢になり、彼女から逃れる術はまったくない。
 ただ与えられる快感をこらえるしかできなかった。
「我慢、してるのね。可愛い。どうせ無駄なのに……」
 その言葉とともに触手の動きがさらに激しくなる。華奢になった君の全身をぬめった触手が包み込み、愛撫する。
 君はついに我慢しきれず、白濁液を放ってしまった。
 今まで味わったことのない猛烈な快楽に君は声を上げてのけぞり、同時に何かが喪失したことを感じた。
 すっかり小さくなってしまった体をスキュラに抱きしめられながら、君は快感の余韻に浸る。
「ふふ、男の子、なくしちゃったわね。でも大丈夫よ。今度は女の子のほうで、気持ちよくさせてあげるから」
 耳元で囁くスキュラの言葉に、君は期待に頬を赤らめて小さくうなずいた。

 ──残念! 君の男の子人生は終わってしまった!




 B)君子は危うきに近寄らず。無視して渡りきる

 何か役立つアイテムがあるかもしれないと思いつつも、君は無視して泳ぐことに集中した。
 というのも、さっきから妙な違和感があるのだ。
 泳ぎは得意なほうだったが、さっきから思ったように進めていない。
 水の抵抗が強くなってきているのだ。
 嫌な予感が頭をよぎる中、泳ぎながら自分の体を見下ろすと、スクール水着を突き上げ、谷間が覗いている自分の乳房が視界を覆った。
 驚いて水を飲んだが、意外なことに息が苦しくはならなかった。
 おおかたこのマーメイドのスク水の効果だろう。
 胸が大きくなったのは――いや、女性化が進行したのはその代償といったところか。
 泳いでいること自体にまったく苦はなく、このままいくらでも泳ぎ続けられそうな気がしたが、君は余計な遊び心を出すことなく向こう岸にたどり着いた。


 水から出た君は一息つく間もなく、自分の体を確認した。
 胸は水着とサイズがあっていないらしく、上のほうがはみ出て谷間が覗いている。
 カップサイズにしたらEか、Fか……十分巨乳といえるほどまで育ってしまった。
 胸に遮られてそこから下は見えず、君は体をよじる。
 筋肉が落ちた肩や二の腕、太腿やふくらはぎ。
 女性的というより、痩せて未成熟な印象だ。腰のくびれも目立たない。
 一見すれば胸の発育だけいい少女のようだが、水着の隙間から股間を確かめるとまだ男の証は存在した。
 ホッと息を吐いた君はダンジョン脱出のため、再び歩き始めた。

 男性ポイント:スク水の効果の代償で−15/現在65。


 通路を進むものの、大きくなった胸が邪魔で足元がよく見えず、ちょっとした段差や出っ張りにつまずくこと数回。
 その上、胸の重みで身体の重心が変わり、バランスを崩すととっさには立て直せない。
 もう二回も転んでいる。
 歩いているだけでこの調子では、何かあったときに走って逃げるのも難しそうだ。
 早く馴れるか、胸を小さくする方法を探さないといけない。
 そう思いつつ慎重に通路を進む君は、大きな水路と部屋の入り口を見つけた。
 水路の水はよく流れており、どうやら外に続いているらしく、扉からはカタカタと連続した機械の作動音らしい音が聞こえる。

 君は――

 A)水路からなら確実に外へ出られる。水路に飛び込む。
 B)部屋の中が気になる。まずは部屋を調べる。




 A)水路からなら確実に外へ出られる。水路に飛び込む。

 水路を泳いでいけば外に出るのは確実だ。
 幸いマーメイドのスク水の効果によって溺れる心配は一切ないのだ。
 脱出の方法を見つけた君は鼻歌交じりに水路へ飛び込み、水の流れるその先へ泳ぎ始めた。

 どれほどの時間、水路の中を進んだだろう。
 途中から水路は地下に入り、暗闇の中を手探り状態で泳ぎ続けるはめになった。
 普通ならありえない長時間の潜水と、馴れない暗闇の中で泳ぎ続けた疲労で、君はほとんど水流に身を任せている状態だった。
 と、ずっと暗闇を見ていた君の目に白い光が飛び込んできた。
 水が真水から海水に変わり、君は海にたどり着いたことを直感した。
 ひさしぶりに水面から顔を出し、君はすぐに岸に上がろうとしたが、なかなか上手くいかない。
 大きくなった胸がつっかかってしまう他に、疲れているのか両脚が上手く動かない。


 四苦八苦して岸に上がった君は、自分の体を見て息を呑んだ。
 まず、着ていたはずの水着が消えており、以前よりさらに大きくなった乳房が露わになっていた。
 そして下半身。
 男どころか、人間ですらなかった。
 腰から下が魚の下半身――すなわち人魚になっていたのだ。
 君はショックに意識を朦朧とさせ、水路に落ちて海へと流されていった――。

 あれから数年。
 まだ人間に戻る方法は見つかっていない。
 しかし悪いことばかりでもない。
 自分と似たような境遇の仲間を見つけることができたし、何より海の中を自由に泳ぎまわることが出来るのは楽しいものだ。
 ほかの人魚たちに比べて君は胸が大きいため、激しい海流や速く泳ぐのは苦手だが、そんなことはささいなことだ。
 そんなわけで、君は人魚としての新たな日々をそれなりに楽しんでいる。
 仲間と一緒に人間に戻る方法は探しているものの、もうこのまま人魚でもいいかな? と思い始める今日この頃だった。

 ──残念! 君の男の子人生は終わってしまった!




 B)部屋の中が気になる。まずは部屋を調べる。

 君は慎重に扉を開けて部屋に踏み込んだ。
 カタカタと言う音はどうやらミシンの作動音らしい。
 誰が作業をしているのか疑問を持った君は奥に進もうとして何かに脚を引っ掛けてしまった。
 その瞬間、何かが足首に巻き付き、君は逆さに吊り上げられてしまった。
「あらあら。お客様?」
 逆さ吊りの罠にかかった君に気づき、奥から女性が姿を現す。
 綺麗なブロンドに彫りの深い顔立ち。質素なシャツの胸元は豊満に張り詰め、長く繊細な両腕が伸びている。
 そして何よりも君の目を引いたのは彼女の下半身だ。
 彼女の腰から下は人間ではなく、蜘蛛の胴体であり、そこから伸びた複数の蜘蛛の脚が彼女の体を支えていた。
 蜘蛛女――アラクネだ。


「ようこそ、アラクネの仕立て屋へ。お客様にぴったりの服を仕立ててみせますよ。
 代金? いえ、お金ではなくお客様の男性エキスを頂きます。
 見たところお客様はまだそれほど女性化していないようですし、私が仕立てる服は、きっとこのダンジョン脱出の手助けになりますよ。
 あ、ちなみに前払いでお願いします」
 そう言って店主のアラクネは君を逆さ吊りから頭を上に戻す。
 が、下ろしてはくれず、君の背後に張ってあった人間大の蜘蛛の巣に張り付け、瞬く間に手足を糸で縛ってしまった。
「あらあら。そんなにジタバタしないでください。私の糸は絶対に外れませんよ?
 それに、そのままの格好じゃ、このダンジョンの脱出なんて無理です。今だって胸が大きくなりすぎて上手く動けないんでしょう?
 ここはちょっとだけ男性成分を支払って有利なアイテムを手に入れたほうが絶対にお得ですよ」
 アラクネの勧誘とまったく身動きの取れない状態に君は半ば諦め、彼女の言うとおりにすることにした。


「うふ……。ありがとうございます。では早速はじめますね」
 そう言うとアラクネは君を縛ったまま器用に水着を脱がせ、露わになった君のペニスに糸を巻きつけ始めた。
 いや、巻き付けているのではなく、ペニスにぴったりの繭状の袋を編み込んでいく。
 アラクネの糸の心地よい感触と糸に残る彼女の体温に、君の男はたちまち充血していった。
「はい、できました。特性のコンドームです。これ一杯まで出していただきますね。
 ふふ、大丈夫。生でするより気持ちいいんですから。もしかしたら病み付きになっちゃうかも……」
 そしてアラクネはシャツのボタンをはずし、豊満な乳房で繭に包まれた君のペニスを挟み込んだ。
 自分の膨らんだ胸でよく見えないが、肉棒全体をすっぽりと包み、柔らかに圧迫する官能に、君は完全に脱力して身を任せてしまう。
 そしてアラクネは君を挟んだ乳房をゆさゆさと動かし始める。


 圧倒的な重量感に翻弄され、さらにシルクよりもきめ細かい繭はローションのように滑り、彼女の乳房の感触を余すことなく君に伝達する。
 さらにアラクネは君の表情を見ながら乳房の責めに変化を加えていく。
 両乳房をそろえて上下に扱いていたと思えば、互い違いに素早く擦り合わせたり、挟み潰すように強く圧迫したり。
 パイズリが始まってから一分もしないうちに、君は限界を迎えていた。
 繭の中で君の男が痙攣し、男の証を放っていく。
 射精の快感を助長するように、アラクネは優しく君のものを包み込み、ゆっくりと扱いて最後の一滴まで搾り出す。
 快感の余韻に一息ついた君は、いつの間にか手首を縛っていた糸が緩くなっていることに気づいた。
 いや、糸が緩くなったのではない。君の手首――体が一回り細くなったのだ。
 若干ウエストのくびれも顕著になり、ヒップも丸みを帯びたような気がする。


「はい、お疲れ様でした。向こうに下着類を用意してあります。服が出来上がるまで待っていてくださいね」
 そう言ってアラクネは男のエキスで一杯になった繭をはずし、口元に運ぶと、ちゅるん、と飲み込んでしまった。
「うふ、おいしい……。素敵な服を作ってあげますからね」
 蜘蛛の巣から降りた君は快感の余韻にふらつきながら、アラクネの示した方向を見る。
 衝立で仕切られた空間があり、ちょっとした更衣室になっている。
 君はとりあえず服ができるまでここで待つことにした。

 男性ポイント:アラクネに支払い−10/現在55。
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