「うふふ……あなたがあんまり見事に女性化したものだから、私も我慢できなくて」
 下腹に渦巻く熱が大きく、重さを増していく。
 それに伴って、太腿や腰まわりが目に見えて痩せていく。
 僕のお腹の中で成長しているんだ。
「で、でも、もう僕のあそこは男に戻ってる……ど、どうやって……?」
 下半身が痩せてお腹が大きくなるにつれ、なぜか戻ったばかりの男根が充血し、うずき始める。
「うふ。心配いらないわ。サキュバスはね、男のおちんちんから産まれるの。白い粘液……精液にそっくりな粘液で産まれるのよ。怖がることはないわ。射精するのとまったく同じ。
 サキュバスが最初に射精させるのは、自分を宿した実の父親。胎内から男を犯し、産まれて来るの。普通の射精と違うのは、量くらいよ。ほら、あなたのお腹の膨らみが、これからあなたがおちんちんから吐き出す精液よ」
 すでに僕のお腹は一抱えほど。この中、全部が……
「う、うぅ……!」
 肉棒がひくつき、先走りが漏れる。射精寸前のあの感覚。しかし、あともう一息のところで快感が足りず、射精には至らない。
 寸止めの苦痛に思わず手が股間へ。しかし、サキュバスは僕の手首を掴み、押さえ込んでしまう。
「だめよ。これはサキュバスの最初の試練。自分の力だけで産まれて来なきゃいけないの」
「そ、そんな……あ、あぁ……い、イかせて……」
「そう、イカせられるように応援してあげて。ほぉら、がんばれがんばれ♪」
 母の声に励まされたのか、肉棒に走る快感が強くなっていく。
 やがてそれが僕の限界を超えて――
「あぁっ……! あぁっ……! あぁ――!」
 濁液が噴き出す。普通なら数秒で終わる絶頂は、終わらなかった。
 びゅるびゅると吐き出される白濁液がみるみる床に溜まっていく。それに反比例して下腹の膨らみが縮み、へこんでいく。
「あぁっ……! あぁっ……! あ、あぁ……」
 十分以上射精は続いただろうか。やっと収まったありえない絶頂に僕はぐったりと脱力して背後のサキュバスに体を預ける。
 朦朧とした視界で床に溜まった粘液を見ると、それは一塊に集まり、ゆっくりとおぼろげながら人型を形成していた。
 体格は赤ちゃん……よりも大きい。二歳? 三歳? もう少し上?
 おおよそ人型になると立ち上がり、こちらを見る。
 僕を見たのがわかった。顔が出来ていく。目、鼻、頬、口、皮膚が出来て人間の幼児と遜色のない姿――僕の背中を支えるサキュバスとそっくりの顔立ち。
 いつしか、直立して僕とサキュバスを見つめる、一糸まとわぬ幼女の姿があった。
 僕と彼女の、娘。
 娘が微笑む。彼女とそっくりな笑み。
 そして近づき、僕の胸に抱きついて……
「うぁっ……あぁっ……あぁ……」
 僕の乳房に吸い付いた。生まれたばかりとは思えない、吸引力。
 それだけではない。乳首に吸い付いた舌が、幼子とは思えないほど艶かしく絡みつく。
「そん……あぁっ……」
 乳首を吸いなぶられる快感に、何かが決壊して、あふれ出した。
 娘はそれを当然のように吸い出し、飲み下す。
 ミルクだ。僕の胸からおっぱいが出ている。
 でも――
「ん、あぁ……あんっ……あぁ……」
 こんな、子供におっぱいをあげてるのに、気持ちいい。体が震えて、声が漏れてしまう。
 おっぱいを吸われる快感に股間の男が反応し、さんざん放ったばかりなのにまた固くなってしまう。
 吸い付く乳房を右から左へ。新たな乳首も瞬く間に娘に開発され、快感と引き換えにミルクを吸い取られる。
 おっぱいを吸われるごとに、僕の豊満な胸が少しずつ小さくなっていく。
 そして対照的に、娘は背が伸び、肉付きに艶かしさを備えていく。
 手足が伸び、床に膝を着いた娘の太腿に、勃起したペニスが当たる。
 乳房を貪る娘の動きに太腿とペニスが擦れ、先走りが白い肌に塗りつけられていく。
「うぁぁ……あぁぁ……あ、あぁ……」
 乳首を吸われるよりもずっと直接的な性感に、漏れる声のトーンが変わる。
 すると、娘は僕の乳房を吸うのをやめて、太腿に当たっているペニスと先走りを見つめ、そしてぞっとする目でにやりと笑った。
「あらあら。ふふ……おっぱいよりもおいしいのを見つけちゃったわね。あなたにとっても、おっぱいよりも気持ちいいわよ」
 娘が一度僕から離れる。体格は11歳か12歳くらいになっただろうか。
 しかし――さすがサキュバス、そのプロポーションはもう大人と変わらない。
 大きく膨らんだ胸にくびれた広い腰、細長く伸びた手足と、生々しく肉が付いた太腿。
 母親と同じグラマー体型。
 そんな男を魅惑する体が、僕の下半身に覆いかぶさった。
 柔らかな胸の膨らみが固く充血した肉棒を押し潰し、挟み込んだ。
 とは言え肉棒の根元から先端まで、全部を包むほどのボリュームがあったわけではない。谷間から覗いた亀頭を、ぱくりと可憐な唇が包み込む。
 そして、動き始める。僕を射精させるために。
「あ、うぁ……!」
 胸でペニスをきつくホールドし、唇を亀頭に吸い付かせたまま、上半身を上下に揺さぶる。
 柔らかさと弾力を兼ね備えた膨らみがサオを扱く。娘が上半身を沈めると、亀頭が深く咥え込まれ、ねっとりと粘液にまみれた舌が亀頭全体に絡みつく。
 そして上半身を上げると、吸い付いたままの唇がじゅるじゅるとカリと亀頭を滑り、敏感な先端が乳房にぎゅっと押し潰される。
「あぁ……! あぁ……!」
 繰り返されること、三往復半。僕は生まれて数分のサキュバスの幼子に、十秒とかからず限界に追い込まれた。
 射精の最中も、乳房と口による愛撫を止まらない。射精の脈動のたび、僕はEカップくらいになった乳房を揺らして悶えた。
「あぁっ! あぁっ! あぁ……は、あぁ……」
 最後の一滴まで吸い出され、脱力して彼女に支えられた僕から娘が離れて立ち上がる。
 そこに幼子の姿はない。完全に成熟した、大人の肢体。母親と瓜二つの、僕の理想の美女。
 娘が身をかがめ、美しい顔を近づけて僕の頬に軽くキスをする。
「それじゃあ、さようなら、お父さん。またね、お母さん」
 そう言って、娘はきびすを返して歩み去り、消えてしまった。
 背後から僕を包むサキュバスはぎゅっと包む力を強めて耳へ息を吹きかけ、
「ふふ……ちゃんと娘が巣立つまで育てられたわね。素晴らしいわ。さぁ……」
 そして彼女はするりと体を入れ替えて僕の前に回り、押し倒す。
「……ご褒美よ。愉しみなさい」
 萎えたままの男根に、サキュバスの女陰が吸い付き、呑み込まれる。
 熱い粘液に満ちた肉壷に咀嚼され、たちまち反応する。
「あぁぁ……そんな」
「今度は無理に搾り出したりしないわ。存分に感じて、好きなところで果てていいのよ」
 そしてサキュバスは挿入したまま僕を抱きしめる。彼女の豊満な胸と僕の乳房が密着して互いに形を変えた。
「ふぁ……あぁ……!」
 彼女は挿入したまま動かない。しかし、肉壁がきつく密着し、じゅるじゅると蠕動している。
 その感触は、たとえ動かなくとも、僕を絶頂に導くのに十分だった。
 押さえ込まれたまま腰を突き上げようとして果たせず、全身を痙攣させて快感の証を注ぎ込む。
 すべて出し切り、息を切らせた僕の頬をサキュバスが撫で、微笑む。
「あなた、いいわ。ふふ、あなたは生かしてあげる」
 そして肉棒を、僕から引き抜いた。
「あ、あぁ……! ま、また……」
 サキュバスの股間に男根。僕はまた男の部分を奪われ、女の子の姿になってしまう。
「あなたのおちんちん、気に入っちゃった。これは私のモノ。これで他の女の子にも種付けするわ。だから、あなたは生かしてあげる。せいぜい長生きしてね。その間はおちんちんも元気だから」
「そんな……返して、返して下さい……」
 僕が懇願すると、サキュバスはにやりと笑い、
「うふ。そうね、おちんちんだけじゃなく、あなたも気に入ったわ。それじゃあ、あなたに選択肢をあげる。
 あなたはこのまま目を覚まし、女の子のまま、現実の世界を生きるか、それとも」
 言葉を切り、サキュバスは僕の胴体に跨り、勃起した肉棒を僕の顔に突きつける。
「……この夢の中で、私を子作りを続ける?」
 僕は返答できなかった。
 なぜなら、突きつけられた、僕のモノだった男根に吸い付き、そして胸を寄せて抱きしめていたからだ。
 滴る粘液を舐め取る。熱が体に広がり、女の肉が付いていく。
 サキュバスの笑い声が聞こえ、熱い粘液が口内ではぜて、一滴残らず飲み下した。
 たちまち胸が大きく膨らみ、尻や太腿に豊かな肉が付く。男を受け入れる準備が整ったのだ。
 これで、ペニスを返してもらえる。
 僕は自分から脚を開き、彼女のモノを受け入れた。

おわり


今回は以上です。
いままで女性化されても男に入れられるのはちょっと……と思ってましたが、相手がサキュバスさんならありかもと思えてきました。
ではまた機会があれば。
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