「ねえ、やめてよ・・・人が見て・・・んん・・・」

朝、中学校へ向かう途中、僕の姿を見つけて駆け寄ってきた山崎君は
他の生徒もたくさん同じ方向へ歩く、その歩道で、
僕の体を抱き寄せた。

拒否しようとして、彼を押しのけようとする手を掴まれて、壁に押し付けられた。
電柱の影になって、確かに、誰にも見えない。でも、だからって・・・

「ちょ・・・やめ、いゃ・・・」
太ももに、スカートごしに、彼の手が優しく触れるのを感じて
本当は道の上なのに、心の底からとろけてしまいそうだった。

でも、とても恥ずかしかったから、「やめてよ」と口では拒否した。
そして、どきどきしながらも、恥ずかしくて拒否する僕の気持ちをまったく聞かずに
僕の唇を求めてきた。

「ん・・・ふぅ・・・はぁ・・・だめ、だめぇ!」
腰にまで回った手を振り払うことは、本当は僕にとってとっても悔しいことだった。
「下山・・・嫌がるなよ・・・」
「だめだよ・・・こんなとこで、山崎くんの・・・バカぁ」

僕の目にじんわりと涙が浮かぶ・・・
「ご・・・ごめんよ。下山・・・わるかった。」
ちがう・・・悪くなんかない・・・でも、恥ずかしいよ・・・いくらなんでも・・・

「・・・」
本当は朝から山崎くんに会えて、どきどきとるんるんで心臓がはちきれそうな
僕だったけれど、なにか、まだ「いけないこと」をしているという気持ちが
それ以上の行動をかたくなに拒んだ。

「なあ、下山、今日の放課後だけどさぁ・・・」
「しらない。なんのことだかわかんない!」
本当は、放課後じゃなくて、今すぐこの場で抱きしめて欲しいし、
キスして欲しいし・・・もっと、いろんなことをしたいのに・・・
僕は顔を真っ赤にして、山崎くんからそっぽをむいて
身を硬く閉ざして・・・早歩きで学校へむかった。



「おい、下山ぁ・・・」
「・・・」
下を向いて何もしゃべらない僕・・・
無神経に僕を求めるこの男に・・・本当は勝てないことは分かっているのに・・・

それ以上山崎くんは強引に僕に手を出そうとはしなかった。
ただ、僕の周りを一緒に歩き続けた。
手を出してこない彼に、大きな安心感と・・・すこしの不満を・・・感じていた。

女の子になってから、少し、気持ちが複雑になったような気がする。
道の上で、他の生徒もたくさんいるのに・・・恥ずかしい、
そう思う一方で、

それでも、強引にまたキスされちゃったら・・・抵抗のしようもない。
そして、キスしたい・・・全部、彼のせいにできるし・・・
どうして・・・もう手を出してくれないの?
キスくらいなら別にいいのに・・・

顔を伏せて歩き続けて、いつしかそのまま学校について・・・
僕の教室に入って、彼と別れた瞬間から、そのことばかり
一日中考えていた。

「えー、このように、平家物語では・・・」
一応、毎時間の授業の最初くらいは聞いていたけど
そもそも私立の名門校に通っていた僕には、公立中学校の3年生の授業なんて
もう受ける意味もないのだった。
だから、最初だけ聞いて、あとはずっと今日の朝のことと
昨日のことを考えていた。

山崎くん・・・今日・・・怒っちゃったかな・・・
放課後・・・迎えに来てくれないのかな・・・

もし、迎えに来てくれたら、今日は
もっと、昨日よりもいろんなことしたいし・・・
どっかに遊びにいってもいいし、それに・・・



朝のことをものすごく後悔している自分に気づいていた。
そして、本当は、いじめから守って欲しくて山崎くんに
いろんな、女の子になってしまったこととかの恥ずかしさを押し殺して
仲良くなろうと決めたのに、
もう、そんなことはどうでもよくなっていた。

ぽーっ、として浮ついた気持ちが、放課後まで続いた。
休み時間にも、一度も彼は会いに来てくれなかった。
そのたびに・・・休み時間のたびに僕の気持ちは不安でいっぱいだった。

「下山ぁ!」
「・・・山崎くん!?」
授業が終わって、ゆっくりと歩き出した僕に後ろから山崎君の声が聞こえたのは
昇降口に向かう曲がり角を曲がった次の瞬間だった。

「な・・・なぁに?」
僕は心臓を高鳴らせて、振り向く。
振り返った僕の目の前に現れた彼が、僕の望むとおりの笑顔だったことが
今でも忘れられない。
「一緒にかえろ。」

「う・・・うん・・・いいよ。」
帰ろう、と言っても・・・ただ一緒に帰るだけで終わるなんて
もちろん思ってなかった。

自分が、いやらしい女の子になってしまうことが少し怖かった。
でも、止められなかった。
目の前にいる男の誘惑は、あまりに甘すぎて
僕の・・・まったく知らない世界を見せてくれるような気がして

「さっきは、ごめんな。」
「えっ?」

朝の出来事・・・そのことを許して欲しい、彼はそう真顔で求めてきた。



「な・・・なんのこと?」
「その、だから・・・」

すべてを察しながらも、そして、許すつもりでいっぱいの僕の心も
ストレートに「許してあげる」と口にすることはできなかった。

本当は素直に「許してあげる」と言えれば、よかったのに・・・
でも、僕の心臓はどきどきと激しく鼓動を始めていて、
そして、女の子としての僕はまだ幼すぎて
男の子の見え透いた誘惑を拒否することも、喜んで乗ることもできない。

「いや、わかるだろ?」
本当は、素直に「許してあげる」といって、いたずらっぽく笑ってみたり
清純に顔を赤らめてみたり・・・そういう芸当ができれば・・・
でも、そんなことができない僕は彼に翻弄されるばかり。

「し・・・しらない!」
そう言いながら早足で歩き始める。
優等生の自分をあきらめきらない僕は身を縮こまらせて、
今日の朝みたいに、道上で彼が僕に手を出してくることに、怯えていた。

「なぁ・・・ゆるしてよ。」
早足で歩いても、まだ女の子の靴で走ることにもなれていない僕に
彼が追いつくには3歩とかからない。
その瞬間、心臓がどきん!と波打った。

男の子の手の感触を・・・肩に感じた。
「ねえ、紗希っってばぁ。」

脚から崩れ落ちそうになる体を理性が必死に支える。
本当はこの場で抱きしめて欲しくて・・・彼の手が僕の肩に触れた瞬間は
その願望へのスタートラインだった。
あとは、彼にこのカラダをゆだねれば・・・

そんないけない気持ちを、理性が必死に抑える。



「紗希ぃ」

「ゆ・・・ゆるす・・・だから・・・はなして」
あっさりと降参する僕。翻弄されっぱなしのココロ。
彼に「紗希」と呼ばれると、純粋に女の子としての自分の存在を実感する。
もう、昔男の子だった僕は消え去って・・・
ここにいるのは別の人間・・・紗希、彼がそうよぶ、女の子・・・・

許す、と一言だけ発した僕は、それ以上何も話さなかった。
彼にはすごく悪かったと思うけど・・・でも、彼の家までおとなしく歩いていくだけでも
僕の・・・幼い女の子の勇気は、いっぱいいっぱいだったから、
それは、彼にも許して欲しい、そう思っていた。

「遠回りで疲れただろ?休んでいく?」
彼の家の前まで来ると、僕のココロを見透かしたように彼が誘惑する。

「うん・・・」
帰り道で発した僕の二言めが、もう一枚、戻れない扉を開くことになるなんて
自覚していなかった。

いや、本当は彼が今まで知らなかった世界を見せてくれる確信があって
自己嫌悪を感じながらも、止めることなんてできなかった。

「いいよ。塾の前に帰れれば・・・」
塾に直行するなら、6時半まで彼の部屋にいても平気だった。
まだ2時間半ある・・・

「う・・・ん。いいよ。」
「あれ、寄っていきたくないのか?」
きゅん、と胸が鳴った。
小さな肩を震わせながら返事をする僕の姿が乗り気でないように見えても
仕方がない。

そこで、初めて、僕のか弱いココロが、痺れを切らして、
清純な女の子で、いい子でいたいという、幼い女の子の
もうひとつの願望に反抗する。



「あ・・・あたしは別に寄っていかなくても、やま、山崎くんが・・・」
「山崎くんが?」
「・・・よっていけって言うから。」
「じゃあ、やっぱり帰るか?じゃあな。」
一人くるりと僕に背を向けて歩き出そうとした彼を・・・黙って見送ることなんかできなかった。

「待って・・・」
二歩駆け出して、彼にしがみついた。
帰りたくはない、でも、彼の家に上がってまたエッチなことされるのも、
すごくいけないことだと分かっている。でも、昨日から何度も
僕を優しく抱きしめて、キスして・・・彼の温もりが忘れられない。

ひらたく言うと、欲望に負けた。

「下山・・・」
抱きついたときに、彼の汗がしみこんだ制服の匂いが僕の心を包み込んで全てを決めた。
僕の見えないところで、彼が、にやりと笑っていたであろうことなんて、関係なかった。

女の子の気持ち・・・女の子の欲望・・・男の子だったときから守り続けてきた
優等生のプライド、そして、女の子になってから目指した清純なお嬢様。
その、今まで築き上げてきたものが、今自分自身の手で粉々に壊されていく。

でも、みだらな欲望が体中を走り回る。
カラダだけはどんどん成熟していく、でも女の子としてはまだ生まれて間もない、
幼い・・・幼すぎる女の子の僕はまだそれを抑えることなんて
できなかった。

彼は、それでも甘やかしてくれない。
「よっていきたいの?」
「うん・・・」
「どういうことか、分かってるよな。」
「う・・・ん・・・」

昨日と同じように部屋に入って・・・彼は一階へと降りて何かを用意している、
僕は、昨日、彼とエッチしたこの部屋を見渡していた。



懐かしいこの部屋・・・子供のころから何度も来たこの部屋。
昨日はいろんな懐かしいおもちゃとか、本とか、そういうものに目が行っていたのに
今日は、いつの間にか一点に目が集中していた。

ベッド・・・そして、その近くにあるあの箱の中には・・・
男のおちんちんの形をしたバイブが入っていることを知っていた。

興味津々だった。でも、理性がこの体をこわばらせた。
でも・・・まだ僕のアソコはすごく痛いのに・・・
不思議な力が僕を引き寄せているようで、どきどきが止まらなかった。

怖い・・・彼に抱かれるのが怖い・・・
これ以上、女の子になってしまうのが怖い・・・

彼といると、男の子だったころのまま話せた。
昨日この部屋に来たときには本当にそれが心地よかったのに
男だったころのままの自分を忘れないように・・・思い出せるように
彼に助けを求める僕は・・・その代償に、体を差し出した。

いや・・・本当にそれだけだろうか・・・
女の子の欲望・・・僕にとって、理想の女の子は、まじめで、清潔で
香澄さんみたいな・・・そうなろうと思っていたのに
気づくと、自ら男の部屋に上がって、こうして火照った体を・・・

「お待たせ。」
そんな考え事をしていると、彼が戻ってきた。
「う・・・うん・・・」
僕は彼が手を出してくるのを待っていた。身をこわばらせながらも、待っていた。



「下山、オナニーして。」

「えっ?」
彼は、さらっとそんな要求をしてみせた。
僕は、信じられなくて、今までこわばっていたからだの力が全部、
一瞬にして抜けた。

「分かるよな。オナニー。したことあるだろ?」
「え・・・そ、その・・・でも・・・」

オナニー・・・したことあるとかないとかじゃなくて・・・いや、
男だったころはあるけど、女の子になってからは・・・

「道具も使っていいよ。言うこと聞ける?いやなら帰ってもいいけど。」
「オナニー・・・って・・・あたし・・・したことないよ・・・」

僕は、オナニーしに来たんじゃない。彼に抱きしめて、キスしてもらいたくて来たのに・・・
「したことない?マジ?じゃあ、見よう見まねでもいいよ。ほら。」
「え・・・そういうことじゃ・・・なくて・・・」

オナニーなんかしたくないよ・・・抱きしめてよ・・・朝みたいに・・・
僕の・・・女の子の正直な気持ちを・・・伝えようとしても、
正直な思いを素直に口に出せるほど、僕の心は整理できていなかった。

「オナニーしたら、その後は、キスして、セックスもしてやるから。」
きゅん、とまた胸が鳴って、顔が真っ赤になるのがわかった。

「ふふ、分かりやすいやつ。ほら、これ使ってもいいよ。」
彼は、箱を取り出して、ごそごそとやると、昨日のバイブを取り出した。

「あの・・・どうするの・・・かな・・・」
「だから、見よう見まねでいいって。できなそうだったら助けてやるよ。
でも、最初は一人で気持ちよくなれるように努力しろよ。」

「うん・・・わかった・・・」
膝を硬く閉じた正座のまま、小さな体をもっと小さくちぢこまらせて
真っ赤な顔を見られないように顔を伏せて、でも、はっきりとうなずいた。

「さ、見ててやるからな。」
彼はベッドに腰をかけると、下を向いた僕の目の前に、黒光りするバイブを差し出した。
「うん・・・」



うん、といいながらも僕はそのバイブを手に取ろうとはせず、
さらに首を深く曲げて、どうしていいか分からなかった。
そして、目には涙があふれ始めて・・・
下を向いていた僕の目からはすぐにそれが零れ落ちた。

「下山くん・・・」
彼は、それでも甘やかしてくれない。
ほっぺたに、冷たいゴムの感覚がつたわる。ぴた、ぴた、と
バイブで僕の頬を叩く彼・・・

「いやなの?オナニー、してくれないの?」
「・・・」
「ねえ、どうするの?」

彼が、エッチしたいなら、させてあげてもいい。
その代わり、しっかり、温かく、愛して欲しい・・・僕はそれだけが欲しかったのに
そのために、この残酷な少年の要求にこたえなければいけない。

その結果、僕自身・・・女の子として・・・どんな風に育ってしまうのか・・・
このとき、まだ想像もできなかった。

「顔を上げろよ。」
「・・・」
無言で、涙にぬれた顔を上げると、彼はバイブを口に押し当ててきた。
「ん・・・んぐ・・・」
僕は、それを拒否することなく、口に含む・・・
彼の言うことを聞かなければ・・・そう・・・こうして強引にしてくれれば
拒否なんてしないのに・・・

「ん・・・うん・・・ふ・・・」
彼は僕の口の中に突っ込んだバイブをゆっくりと抜いたりさしたりする。
僕は、口の中を蹂躙されるその感覚が意外に心地よくて・・・
エッチな・・・気分を・・・欲望を・・・刺激される。

「ふ・・・ん・・・」
体から力が抜ける・・・熱くなり始めていた体の真ん中・・・
一番熱くなってる部分を硬く閉ざしていた両脚からも力が抜ける。



「さ、オナニーしろ。」
「う・・・ん」
僕は目を閉じて、いつの間にか口の中のバイブを嘗め回していた。
そして、正座だった脚をくずすと・・・
白くて細い右手の指を下からスカートの中に入れて
その指を今度上からパンティの中に入れた。

「ん・・・ぷはぁっ!」
次の瞬間、彼は僕の口からバイブを抜いた。
今まで、僕の口を犯していたその黒い棒が僕の近くに投げ捨てられ・・・
そして、僕は自分ひとりの力でオナニーする体勢をいつの間にか作られていた。

「ん・・・あぁ・・・」
僕は・・・まだ自分のカラダのことが良く分かってない。
パンティの中に入れた指が、気持ちよくなれるところを探し当てる。
でも・・・どうやって刺激を与えればいいのかもわからない・・・

「ん・・・あん・・・」
彼は、掛け布団を持って僕の後ろに無造作に置いた。
そして、僕はそこに寄りかかることができるようになった。
ゆっくりと、正座から崩した脚は、体育座りのようになり、
制服のスカートの中・・・白いパンティにはもう、しみができていたけれど
彼には見られないように・・・まだ隠していた。

「い・・・やぁ・・・」
冷たくなってくる、パンティの染みのもとをたどると・・・
まだ新しい蜜が次々と分泌されている。
一番気持ちいいところをどうしていいか分からない僕は、とりあえず
その部分からぬるぬるとした液体を自力で搾り出そうとする。

「ん・・・ぁ・・・だめぇ・・・」
目を閉じてそんな行為を続けていた僕が、時々目を開ける。
その視線の正面に、ベッドの上に腰掛けた彼が
にやにやと笑いながらただただ、僕の痴態を眺めていた。



「見ないで・・・はずかしい・・・よ・・・ぉ」
くちゅ、くちゅ、と淫肉を割って僕の白い指が蜜を搾り出す
そんなところ、見られたくない・・・でも・・・
「あぁ・・・ん・・・」
ちっとも、気持ちよくなれない・・・でも、指は動いてしまう。
気持ちよくなりたい・・・
どうしたら・・・わからない・・・
必死で・・・僕は淫裂を刺激して・・・ぬるぬるとした汁で指をぬらす。

「あぁん・・・あぁん!」
そのぬるぬるの指を・・・クリトリスに触れたときに、
体中に電流が走った。

まったくの偶然だったけれど、一瞬・・・上手くむき出しになったクリトリスに
蜜にまみれた指が触れて・・・

「あはぁ・・・」
その瞬間、僕はあまりにびっくりして、体が消えたしまったかと思って
死んでしまうような気がして・・・
アソコから手を抜き出して・・・天井を見上げたまま掛け布団に倒れこんだ。

「あれ、もう、イったの?」

「ふぅ・・・ん・・・」
彼は、突然、大きな喘ぎ声を上げて全ての動作を止めた僕を見て、
驚いたように話しかけてきた。

「イ・・・ってないよ・・・でも・・・」
「でも・・・」
「いま・・・すごく・・・その・・・」

「イってないなら、続けてよ。」
「う・・・うん・・・」
僕は、はだけたスカートの中、もものところまでずれたパンティの中に、
再び手を入れた。



「胸ももんだら?」
彼がいろいろと口を出してくるようになった。
「はぁ・・・ん・・・」
僕はいわれるがままに左手で右の乳房をふんわりと触って
いつしか乳首を、ブラの上から刺激しだした。

「ふ・・・あぁ・・・ん」
僕は、自分がオナニーしていることを不思議に感じながら
人に見られている恥ずかしさから、いまいち集中できず
どこかに羞恥心を残しながら、大事なところは見られないように
そして、胸にも直接触らないように、自分なりのルールを作って、
それを守りながら、しっかりあえぎ声を上げていた。

「あぁん・・・あぁん・・・」
そして、その後、僕のオナニーは、演技へと変わった。
さっき、全身に電流が流れるほどの刺激を与えたあの場所・・・
怖くて、その近くを刺激することが怖かった。

でも、彼がオナニーしろというから、止めるわけにもいかない・・・
だから、とりあえず、アソコをまさぐって、胸をもんで、
あえぎ声を上げていた・・・
ただの演技だった。

「パンティ、脱げよ。」
彼の口出し・・・命令が僕の耳に届く・・・
「うん・・・」
いわれるがままにパンティを脱いで、傍らにおいて、
そしてまたさっきと同じように演技を始める。

「ああ・・・・ん」
「下山のおまんこがみえるようにやってよ。」
そういわれると、僕は脚をM字に思いっきり広げて
彼に言われるがままに・・・演技を続けていた。



「ねぇ、何でそんなにやる気ないの?」
「えっ?」

僕の手が止まった。
「やる気ないなら、帰ってもいいよ。ほら、パンティはいたら?」

「山崎・・・くん・・・」
僕が・・・こんなに必死に・・・オナニーしたのに・・・認めてくれないの・・・?

「まじめにやってくれよ。」
「そ・・・そんな・・・」
僕の目に涙が溢れ出して・・・泣き出してしまう。

「気持ちよくないだろ?そんなんじゃ。」
「山崎くん・・・そんなぁ・・・」
「さっきみたいに、クリトリスちゃんと使ってオナニーしろよ。」

「・・・」
怖かった。
さっき、体中を走り抜けた電流が怖かった。
僕は・・・自分が気持ちよくなりたくてオナニーしてるわけじゃない・・・
山崎くんがやれといったから・・・彼にこの後抱きしめて欲しくて・・・
だからやってたのに・・・

「ごめん・・・許して・・・」
「じゃあ、帰るの?」

そのことばに、僕は大きく首を振った。
「オナニーもいや、帰るのもいや、じゃあ、どうするの?」

「・・・」
罠に、はまり込んでいることが分からないわけじゃなかった。
「バカぁ・・・分かってるくせにぃ・・・」
でも・・・僕の口からはまだ・・・それ以上の言葉は出なかった。



はだけた制服で、大粒の涙をこぼしながら、必死の言葉を搾り出す僕が
彼の目にどう映ったのか・・・少しでも萌えさせることができたか
それとも単に罠にかかったエッチなおもちゃ・・・
そう、僕の傍らにあるバイブと同じようなおもちゃにスイッチが入った
その程度にしか見えていなかったのか・・・
僕には分からない。

でも・・・いずれにしても、彼は急に優しい言葉をかけてきてくれて
それがまた僕を・・・少しずつ淫乱なお姫様へと近づけた。

「下山、かわいいよ。もう、楽にしていいよ。」
僕の心は、彼にはまり込んで・・・まるで後光のさすように神々しい
彼の姿に引き込まれるようにして・・・目を閉じた。

「あ・・・あぁ・・・ん」
彼の温かい唇が僕の首筋にふれ・・・そしてすぐに唇へと駆け上がってくる
朝から・・・いや、昨日の夜からずっと待ち望んでいた瞬間が
ようやくおとずれて・・・幸せいっぱいの時間が訪れていた。

この瞬間・・・この瞬間のために、どんな代償を支払ってもいい・・・
そう、本気で思うほど、彼の唇から舌が僕の唇を割って入ってくる瞬間は
甘美で・・・代えようのないものだった。

「ふぅ・・・ん・・・ぁ・・・」
そして、彼は僕を抱き寄せ、ぎゅっ、と抱きしめて
体中を愛撫して・・・本当に・・・天国のような時間だった。

甘酸っぱい・・・忘れられない・・・一回のキスが全てのように
僕の心を満たしてゆく・・・女の子って・・・すごくいい。

「ん・・・ん・・・ぅん・・・」
もう、何分こうやってキスしていただろう。
僕は必死に彼にしがみついて、彼と唇を・・・舌を絡めあって・・・

「あぁん・・・すごく・・・幸せ・・・」
唇が離れると、僕は彼にもたれかかって、そう、一言つぶやく。

彼の手が、僕の股間に伸びてきた・・・



「いいよ・・・」
僕の目を見て、続きをしたいと訴える彼に、そう答えた。

「あ・・・ふぅん・・・」
いきなり、彼の指は僕のクリトリスに軽く触れた。
「下山・・・ここが感じるみたいだね。」
「あ・・・あぁん・・・」
ぼくは、まだ涙でくしゃくしゃの顔で、目を潤ませて、
目の前にある彼の瞳を見つめる。

「あぁ・・・だめぇ・・・」
触れるか触れないか・・・とっても微妙な優しい指先が
期待と恥ずかしさと電流を少しずつ僕の体に走らせて、
僕は、宙に浮いたように、全身から力が抜けて・・・
体はどんどん火照って、頭は真っ白になって・・・

「あぁ・・・ん・・・」
山崎くんの胸に顔をうずめて、あえぎ声もどんどんうわずっていく・・・
「ぅぁ・・・あん・・・」
彼は、たまに僕の大切な割れ目をなぞってエッチな蜜で指先を湿らせると
本当に・・・触れるか触れないか・・・指先にできたエッチな蜜の膜で
クリトリスに触れるか・・・触れないか・・・を繰り返す。

「あぁん!」
そして、一回・・・僕の興奮とともに勃起してむき出しになった
クリちゃんに、彼の指が触れて・・・こりこり、と弄ると
僕は体中から力が抜けて、その場に前のめりに倒れこんだ。

「はあ・・・はぁ・・・」
「ふふ、感じやすいんだな。下山は。」
「やまさき・・・くん・・・」
彼は、まだ力の入らないぼくを抱きとめるのを止めて、
その場で体を起こす。僕は情けなく倒れこむ。

「今日は、もっと、いろんなこと、させてやるよ。」
彼はそういうと、自分の制服のズボンを脱ぎ始めた。



「やまさきくん・・・」
僕は、ごくん、と息を呑んだ。
昨日と、それから何日か前に、僕の中を暴れまわった彼の肉棒は
トランクスの上からでもすっかり大きくなっているのが分かる。

「どうしたの?下山。初めてじゃないだろ。別に今さら恥ずかしがるなよ。」

確かに、僕はもともと男だったから、そんなもの珍しくもない。
でも、僕自身、確実に女の子になりつつある・・・それに、
やっぱり、恥ずかしいし・・・期待してしまうし・・・
だから、目をそらす。

「こっちを見ろよ。」
どうすればいいか分からない僕の心を、決めさせるのは、彼の言葉だった。
「よし、いい子だ。」
大きい・・・本当に大きい。興奮してるからか、ものすごく大きく見える。
どうしても、あのちんちんが、僕の中に入ってくることを想像して・・・
目を伏せてしまう・・・

「こっちをちゃんと見てよ。」
彼が笑いながらもう一度同じことを言う。
「うん・・・」

「もっと近くにおいで。」
「うん・・・」
僕はひざで歩いて彼の方へ少しずつ近づく。

「そう、さわってごらん。」
「うん・・・」
覚悟していた。だから、意外にすんなり触ることができた。

「あぁ・・・下山、しゃぶってくれるよな・・・」
「うん・・・いいよ・・・」



覚悟していた。今日は、いろんなことされるって。
いろんなことを覚えさせられるって。

でも、最初は・・・好きでおちんちんをしゃぶったわけじゃない。

「下山・・・さぁ。」
跪いた僕に、彼がパンツを下げるよう促す。
僕は、軽くうなずいて・・・もう大きくなっている肉棒に引っかかるトランクスを
左側から下げる。

「わぁ・・・」
拘束が取れると勢いよく天を指す彼の肉棒を見て
僕はなぜか・・・にこやかな笑顔を作らずに入られなくて
その先から僕と同じように、エッチな汁があふれ出しているのを確認しながら
パンツを下まで下げた。

「下山・・・」
僕は、照れを隠すように笑顔のまま、彼の肉棒に右手で触れた。
「大きい・・・ね・・・」
仁王立ちの彼を見上げると、自然と笑みが深くなって、
さっきまでは気が進まなかった、その行為が、ちっともイヤではないことに
気づいていた。

「どうすれば・・・いいの?」
僕は、左手を彼の脚に絡めて、いわれたとおりに、彼の肉棒をしゃぶる準備をしながら
そう聞いてみた。

「わかるだろ?自分の思うようにやってみてよ。」
「そ、そうだね・・・」
僕と、彼の脳裏に、きっと同じ思い出が浮かんでいた。

この家で、同じ部屋で・・・まだ小学生のころ、
僕と彼と、豪の三人でエロ本を初めてみて・・・

セックスというものは知っていたが、フェラチオなんて知らなかった僕たちは
そのとき、おちんちんを口に入れてしゃぶるなんていう行為を
汚くてかわいそうとも思ったし、その一方で
信じられないほどどきどきした。



男にとって、死ぬほど気持ちいいだろうということはすぐに想像できた。

中学受験が終わって・・・時間を前後して
僕たちも人並みに、オナニーを覚えて・・・

私立の男子中学校で地味に過ごしていた僕と豪は、公立に進んだ
山崎くんとは次第に疎遠になり

山崎君は2年ちょっとの間に、ものすごく大きくなったし、
いつの間にか女の子ともたくさん付き合って・・・
女遊びを覚えて・・・

そうして離れてしまったはずの僕と彼の道が・・・
不思議な運命の巡り会わせで、今ここにこうして・・・

「気持ちよくしてあげたい・・・」
僕はそうつぶやいた。あの日、初めて知ったフェラチオを、
この同じ部屋で・・・彼に・・・女の子として・・・

まとまらない頭の中を吹っ切るように
僕は舌の先で、彼の肉棒の先に触れた。

「あぁ・・・下山・・・」
低く、うめくような声が・・・ぼくの耳に届く。
感じてくれてるんだ・・・そう思うと、不思議にうれしい。

「きもちいい?」
彼がうなずくのを確認すると、僕は目を閉じて
今度は少しずつ、天を向いてそびえたつ彼の肉棒を・・・
すこし下に向けて、口の中に含んだ・・・

「あぁ・・・さき・・・うまい・・・」
さき、という言葉が、僕のことなのか、おちんちんの先っちょが気持ちよかったのか
確かめることもしないまま、僕は夢中で口に含ませた肉棒を口の中で
なめ始めていた。



「ああ、すごく・・・いい・・・」
僕は・・・男だったから、おちんちんがどうすれば気持ちいいかは
他のどんな女の子よりも良く知っている、そんな自信があった。
だから、調子に乗って、下の上で彼の肉棒の裏すじを・・・転がしてみた。

「ああ・・・すごい・・・すごいよ。」
彼がすごく気持ちよさそうなので、上を見上げると、本当に気持ちよさそうに
いや、むしろ苦しそうにあえいでいた。

「あぁ・・・んふ・・・」
僕の口の中で・・・彼の肉棒は縮んだり、膨らんだり、時にぴくぴくと痙攣しながら
順調にしょっぱい液体を分泌して・・・

「いく・・・あぁ、いっちゃう!」
「いっちゃだめぇ!」
僕はとっさに口を離した。

「下山・・・ひ・・・ひどいよ・・・すごくよかった・・・」
「本当?ほんとに?」

もう、発射寸前の彼の肉棒にはもう触れないように、2,3歩後ろに下がってそう聞いた。

「うわ・・・お前、本当に上手いな。天才だよ・・・」
「ありがと・・・でも、イったらダメだよ。」

「どうして?」
「えっ・・・?」

どうしてって・・・それは・・・もちろん・・・
「だって・・・そしたら・・・もう・・・ガマンしてよ。分かるでしょ?」
「わかんねえよ。俺、下山と違ってバカだからさ。何でイったらだめなの?」

「そ・・・それは・・・バカぁ・・・」
「だから、バカなんだって。教えてよ。」




「だって、イっちゃったら、終わりでしょ?その・・・」
「まだ、イって欲しくないってこと?」

みだらな欲望が・・・僕の中でもう、はじけていた。

「そう、そうだよ。ダメだよ。イっちゃ。」
「じゃあ、どうすればいいの?」

「えっ・・・?そんなぁ・・・?山崎くんのバカ・・・」
「だから、俺はバカだって。下山、教えてよ。」

「あの・・・だから・・・続きを・・・」
「続き?続きって?」

彼は僕を甘やかしてくれない。どうしても、いやらしいことをいわせたいのだ。

「あの・・・あたしも・・・もっと気持ちよくして欲しい・・・」
でも僕はそういうのが精一杯だった。

「ふうん・・・下山も・・・じゃあ、脱いでよ。」

「うん・・・」
僕は、もうすっかりはだけていた制服を脱ぐと、丁寧にたたんで・・・
そして、もうハダカの彼が待つベッドへと
アソコを左手で隠して、右手で胸を隠して・・・歩いた。

「下山、力を抜いて。」
そういわれてもこわばったままの僕の体に、彼の手が触れると
一瞬にして氷が溶けたように心がおちついて、
導かれるまま、この体をベッドに横たえた。

「ねえ、どうして欲しいの?続きっていうけど。」
まだ・・・まだ、彼は僕の・・・女の子の欲望を素直に満たしてくれない。
でも・・・そんなにはっきりいえない・・・
僕の中に芽生え始めてる女の子の気持ちも、ちょっとは分かって欲しかった。

「あの・・・あのね・・・今日は・・・あたしも、
一人で・・・その、オナニーもしたし・・・それに、山崎くんのおちんちんも
くわえてあげたから・・・だから・・・」



「だから?」
「その・・・ご褒美がほしいの・・・山崎くんの、ご褒美が・・・」

「ご褒美・・・?」
「そう・・・ご褒美・・・だめ・・・?」
「ご褒美って、なに?」

「あの・・・それは、まかせる。山崎くんに。だから・・・」
「具体的にいってよ。」
「ねえ・・・もう・・・言わせないでぇ・・・バカぁ・・・恥ずかしいよぉ。」

「ふふ、分かったよ。」
ずっと、どきどきといっていた胸が、一瞬収まった。
ベッドの上で寝そべって、上から話しかけてくる彼を、なにかようやく説得できたような
そんな気がしていた。

「それじゃ、脚、開いて。」
「う・・・うん・・・」
ちゅっ、と僕の、小さな右の胸にキスすると、彼はそう言って
僕はそれに従う。

「たっぷりなめてやるよ。ご褒美に。」
「・・・」
もう、とろけそうだった。心も、体も。

「あ・・・ぁん・・・」
自分ではどうやっても・・・きっと怖さもあって
得ることのできない、心地よい快楽が・・・彼の舌が僕のアソコ・・・割れ目に触れた
その瞬間から、始まる。

「ああん、あぁん、はぁ・・・」
こうやって、誰かに、女の子の一番大切なところをなめてもらうのは、二回目、
男の子になめてもらうのは初めてだった。



この数日間で、僕の女の子としての人生は急に回り始めて、
いま、こうやってすごく、気持ちよい思いをしている、
彼の舌がものすごく起用に、そして時には違うところを刺激しながら・・・
僕の一番弱いところ・・・クリトリスに・・・
この上なく温かくて、優しい刺激を与えてくれる。

「あぁ・・・ん・・・あん・・・」
そのじらされながら、たまにぺろぺろと一番大切なところを
唾液と・・・エッチな蜜で刺激されると、
本当に天国にいるのではないかと思うほど気持ちいい。
「あぁん・・・だめぇ・・・気持ちいい!・・・良すぎるの・・・」

くちゅ、くちゅ、と音を立てながら彼は僕の言葉を気に留めることなく
クンニリングスを続ける。
「あぁん・・・ああ・・・もう・・・だめぇ!」

びくん、びくん、と体が痙攣して・・・
僕の全身から力が抜けて・・・頭が真っ白になって・・・

「あれ、もうイっちゃった?」
「はぁ・・・はぁ・・・ん・・・」
ご褒美・・・すごい・・・ご褒美・・・
気持ちよすぎて、気持ちよすぎて・・・死んじゃうかと思った・・・そのくらい。

「俺にはイくな、ってあれほど言っておいて、自分はさっさと、か。」
「ご・・・ごめん・・・」

「じゃあ、俺のことも何回もイかせてくれるか?」
「えっ・・・いいの?」

僕は・・・男だったから、そんなに何回もイけないことをわかってる。
でも・・・彼は何回もイくって・・・でも・・・



「下山がイかせてくれるなら、何度でもいいよ。」
「そうなの・・・?でも・・・」
「またご褒美もあげるよ?」

きゅん・・・
もう、だめだ・・・僕は、この部屋の空間の中で、彼が与えてくれる
すごくエッチで、気持ちのいいことに、逆らえない・・・

「うん・・・どう・・・すればいいの?」
「そうだな、それじゃ、もう一回しゃぶってもらおうかな。」

「うん・・・いいよ。」

その言葉を聞くと、彼は僕に肉棒を差し出した。
僕はそれをうれしそうにほおばる。

「う・・・うぅん・・・」
口の中で硬くなった肉棒が暴れまくることが・・・
こんなに心地よいことだとは知らなかった。

男の子に・・・いいようにされてるのって、
そんなに悪い気分じゃない。
硬いおちんちんがほっぺの内側に当たって、
そして、ぬるぬるしてしょっぱいものが、口いっぱいに広がると
目の前の男に・・・愛しさを感じる。

あぁ、僕なんかのフェラチオで気持ちよくなってくれてるんだ・・・
もともと、男だった僕を・・・女の子として受け入れてくれてるんだ・・・
男を捨てて、女の子になろうと必死だった僕の2ヶ月とちょっとの努力が
報われているような気がして、とても心地よかった。

それが、たとえ、間違った方向の報われ方でも、
女の子としての自分を認めてもらえるのは、うれしいことだった。

「イくぞ、下山ぁ!」
「あぁ・・・ん・・・」
次の瞬間。僕の口の中に、苦くて濃くてとろりとした液体がいっぱいに
広がって・・・

「げほ、げほ・・・」
僕はむせて咳き込んだ。



「あ、あぁ、気持ちよかった・・・下山・・・」
「気持ちよかった?げほ・・・」
僕は口の中に発射された、スペルマの味を・・・苦いその味を・・・
女の子としてこういう形で犯された屈辱と
そして、フェラチオがうまいと褒められた、ほんの少しの喜びとともい
味わっていた。

「下山。それ、飲んで。」
「えっ・・・?」
僕は、一瞬躊躇したけど、彼の目線に押されて、
本当にそのスペルマを全部飲み干した・・・

「下山・・・すごい・・・お前のフェラチオ・・・天才だよ。」
「ほんと・・・?あ・・・ありがとう。」
べつにうれしいという感想はなかったのだけれど、
でも、それでも・・・山崎くんに褒めてもらってうれしかった・・・

「じゃあ・・・また、ご褒美・・・?」
「うん、それじゃあ、脚、開いて・・・」
彼は、いまイったばかりなのに、もう、僕とセックスする、と
そういっているようだった。

「えっ・・・?もう、するの・・・?」
「そうだよ。いや?」

「ううん・・・そんなことないけど・・・でも・・・」
僕は。男の子だった経験から、そんなにすぐに・・・できないと思ってた。

「下山・・・お前の体とフェラチオが目の前にあったら・・・
すぐにやりたくなっちゃったよ。もっと、ご褒美、ほしいだろ?」

「うん・・・」
僕の小さな胸は・・・どきどきしっぱなしだった。
こうして、僕は・・・



フェラチオを覚えさせられ、口の中に発射されたものを飲み込み、
そのままセックスまで持ち込まれ・・・
オナニーを彼の目の前でさせられて・・・

どんどん。抜け出せない深みにはまっていくことは分かっていたのに、
あまり気持ちよくて、あんまりあったかくて、
あまりに甘美過ぎる時間に、抵抗することができなくなってしまっていた。

「お願い・・・優しくしてね・・・」

まだ、痛みの残る陰唇に、彼の・・・大きなおちんちんが入ってくること自体
本当だったらなんとしても逃げたいことだった。
でも・・・かれに守ってもらいたくて・・・そして、気持ちよくして欲しくて・・・
エッチな気持ちも・・・止められない。

「あぁ・・・ん・・・」
僕の一番・・・いたくて敏感なところに。
彼の大きくて硬い肉棒が・・・ゆっくりと入ってくる・・・

「んん・・・あぁ・・・ん・・・」
僕の細い腰を掴んで、逃げられないように体を固定して
彼はゆっくりと大きなおちんちんを僕の中にねじ込む。

あんなに痛かったのに・・・今でもこんなに痛いのに、
温かい・・・人の体温・・・山崎くんの体温が伝わってくると
僕と彼の肉体がひとつになることを深く実感して・・・

「んあぁ・・・いや・・・ぁん・・・!」
痛い・・・でも・・・
彼が入ってくること、一つになれることの喜びが気持ちのどこかにあって
僕は逃げようとはしない。左手はシーツをぎゅっ、と握って
右手は、頭をかきむしるようにして・・・
その痛みに耐えて、耐えて・・・



「んふぅ・・・ぅ・・・」
奥まで・・・彼の肉棒がどこかに当たった感覚があって
彼の動きが止まった

「下山、まだ・・・痛い?」
「ううん・・ん、大丈夫だよ・・・」
本当は、ものすごく痛かった。
ガマンしていた。

決めたから・・・女の子になりきると。
そして、女の子として・・・山崎くんの彼女になるって・・・
山崎くんに、守ってもらいたいって・・・思ってたから、
痛みに、耐えた。ガマンして、嘘もついた。

「山崎くん・・・きもちいい?」

「うん、最高だよ・・・」
「よかったぁ・・・あの・・・」
「動くよ・・・下山・・・」

「ぁっ・・・!」
僕が、ものすごくガマンしていたのを彼はとっくに見破っていて、
痛みが顔色に滲むのもはっきりと分かっていて、
それでも、僕の望むように、ゆっくりと、温かい肉棒を前後に動かし始めて・・・

「うぅ・・・ん・・・あぁん・・・」
僕は、顔を左右に振って、体をじたばたさせながら、痛みに耐え、
それでも、逃げないと心に誓ったから・・・
気持ちよくなってくる瞬間を待っていた。

「きもちいい・・・あぁん・・・」
上ずったエッチな声で、そう答えた僕の言葉は、嘘だった。
でも、彼をだましたかったわけじゃない。
自分を、説得したかった・・・気持ちいいと、信じたかった・・・

痛い・・・痛い・・・
「きもちいい・・・もっと・・・もっと・・・あぁん」
目を閉じて、痛みに耐えて、歯を食いしばって、
それでも、うわ言のようにきもちいい・・・と繰り返し
それすら口にできなくなると、意味のないあえぎ声が・・・



「あぁ・・・ん・・・」

でも・・・期待していた通りのことが起こり始める。
だんだん・・・痛みが、本当に気持ちよくなっていく。

温かい粘膜と粘膜のこすりあいは、男の子の敏感な部分以上に、
女の子の内側の粘膜に・・・ものすごい刺激を与え続けて
痛みを感じなくなるほど、感覚が麻痺してきて・・・

「いや・・・もう、だめ・・・あぁん・・・はぁ!」
声がどんどん高く、大きくなっていく。ボリュームを抑えようとしても
彼の腰の動きも少しずつ速くなって・・・
痛みの感覚の麻痺した、僕のカラダの中を、
どんどん自由に暴れまわれるようになると・・・彼の肉棒に突かれても
感覚が麻痺して、何も感じなくなり
ほんの、一瞬だけ、何も感じなくなっていたのに・・・
抜けていくときには、なぜか・・・痛みが抜けていく感覚がたまらなくなって・・・

「あぁん・・・あぁん・・・」
僕は彼が動くたびに、入ってくるときの・・・痛みが麻痺したとってもいやな感覚と
おちんちんがおくまであたって、それで抜けていく時にその嫌な感覚が
すぅーっと引いていく時の安心感が気持ちよくなってきて

その二つの感覚のギャップが、僕のカラダとココロを、いつの間にか支配するように
なっていた・・・

「あぁん!・・・ぁん、ぁん・・・」
入ってきて、少し抜ける・・・その繰り返し・・・あぁ・・・気持ちいい、
これは・・・もう・・・すごくいい・・・
だめ・・・夢中になっちゃう・・・でも、止められないよ・・・

「あぁん・・・もっと・・・もっと・・・ぉ・・・」
ずっと、手はあちこちを掴んでは離し、顔は苦痛と快楽に何度もゆがみ・・・
涙も絶え間なく出続けて・・・時として鼻水まで・・・



「あぁん・・・あぁん・・・」
僕は、顔を両手で覆って、そんなひどい顔を彼にさらさないように・・・って
でも、次の一突きが来ると、そんなことは一瞬でどこかに吹っ飛んで、

「あぁ・・・んん!」
カラダが後方に向かってえび反りになって、全身が痙攣して・・・

「あ・・・あ・・・ぁん・・・」
「下山、大丈夫か?」
「は・・・はぁ・・・」
彼は僕があまりにも激しい反応を示すのに驚いて、腰の動きを、止めた。

「や・・・・・・いや・・・」
「だ、だいじょうぶ?」
「や・・・・いゃめないで・・・」

「えっ?」
「い・・・いゃ・・・」
僕は、一瞬にしてすっかり紅潮した顔をもっと赤くして、
両手で覆って、とんでもなく恥ずかしいことをいってしまったことを後悔した。

「あ・・・あのぉ・・・」
僕は、正気を取り戻して、この数分間・・・自分がどのくらい乱れていたか
そして、どんなふうに彼の・・・おちんちんを、味わっていたかを・・・
イヤでも思い出してしまって、彼の顔を直視できず・・・
でも、彼に腰を抑えられていて、逃げることもできず、
ただ右側に上半身をまげて・・・顔を覆ったまま、恥ずかしくて・・・涙を流していた。

「そんなに、よかったの?」
「・・・」
答えることのできない僕は、彼のほうを見ないまま、泣き続ける。
「ご・・・ごめん、俺も、つい調子に乗って・・・」
かれは泣き続ける僕を見ると、僕の中に入ったままだったおちんちんを、
ゆっくりと抜こうとする・・・



いや、だめ・・・もっと・・・して欲しいのに・・・
そう思うが早いか、僕は、思わず口にした

「だめぇ・・・もっと・・・」
「えっ・・・?」
きっと、何人もの女の子とエッチしてきた彼が、
僕の言葉に驚いていた。でも・・・
「続けて・・・すごく・・・すごく・・・きもちいいの・・・」
そう言った僕の言葉は・・・紛れもない本心だった、そう思う。

「下山・・・いや・・・やっぱり、やめておこう。痛いだろ?」
「いや・・・そんなことない・・・やめないで・・・ぅ・・・ふぅん!」

彼はそういうと、僕の意思を無視して、その硬く勃起したおちんちんを
すぅ、っと僕のアソコから抜き出した。

「あ・・・あぁ・・・ん」
その抜けていく感覚は、安心感と快楽を充分に僕のカラダに残した・・・
そう、突然に全てが終わったことへの不満とともに・・・

「ふ・・・ぅふ・・・ぁ・・・」
僕は、アソコから抜けた彼のおちんちんが、僕のカラダからでた蜜とも、
彼のアソコから出てきた汁とも区別のつかない、ぬるぬるとした液体が
糸を引いてゆっくりと僕のカラダから離れてゆくところを眺めていた。
ものすごく・・・ゆっくりとした時間だった・・・

あぁ・・・おわっちゃったんだ・・・何も終わってないのに・・・終わっちゃったんだ・・・
気持ちよかったのに、止めて欲しくなんかなかったのに、
でも・・・今まで僕の中に入っていた硬くて太いものが抜けると、
息も苦しくなくなったし、体も楽になって・・・あんなによかったのに・・・

「山崎くん・・・」
「ごめんな・・・激しくやりすぎた・・・」
「・・・」
彼の手が離れた脚を閉じて・・・僕は息を整える。



「そんな・・・山崎くん・・・あの・・・」
「痛かっただろ?」
僕は、その言葉に、小さくうなずいた。
痛いのは・・・本当に痛かった。でも・・・それでもよかったのに・・・

「でも・・・山崎くん・・・」
「お前を大切にしたいんだ・・・」
きゅん・・・とまた、胸が鳴った・・・
この感覚は、男だったころには感じたことがなかった。

女の子の・・・気持ちには、どこかにものすごく柔らかくて、弱いところがあって
そこを男の子に握られると・・・抵抗なんかできない

そのことに、少しずつ気がつき始めていた・・・
「大切に・・・?」

そうして、大切にしたい、っていう彼の言葉の意味を問い正したくなる。
「うん・・・お前は・・・ただの女じゃない。大切な友達でもあるから・・・」

「あ・・・あたしは・・・」
その先を言いかけて僕は言葉を呑んだ・・・
男だったことなんて・・・男だったときに友達だったことなんてどうでもいい
彼の・・・彼のオンナにして欲しい、
何度も突き上げられて狂った感覚の中で、僕は本心からそう感じていた。

興奮して、正常な考えができていなかっただけなのかもしれない・・・
でも・・・男だったという理由で・・・そのころから親友だったという理由で
女の子として扱われていないような気がして、
そのことは、女の子として生きていくことを、とにかく決心した僕には
とっても、つらいことだったのだ。

「下山?」
「あの・・・あたしは・・・女の子だから・・・
だから・・・紗希・・・って呼んでほしいし・・・
こうやって、エッチするときくらい、男だった下山じゃなくて・・・



紗希って・・・紗希として扱って欲しい・・・の・・・
あんなに・・・きもちよくて・・・
痛かったけど・・・気持ちよかったのに・・・
やめないでよ・・・ひどいよ・・・」
「しも・・・紗希・・・」

「あ・・・・あたしは、女の子になろうって・・・頑張ってるのに・・・
山崎君は・・・こんなときまであたしを男みたいに見るの・・・?
あたしは・・・あたしは・・・女の子だって・・・頑張ってるのに・・・」

「紗希・・・ごめん・・・ど、どうすれば・・・?」
涙が・・・止まった。
僕は少し厳しい表情を作って、彼のほうをはじめて見つめて、
「ちゃんと・・・女の子にして・・・もっと・・・」
一度は止まった涙が、曖昧な言葉を吐き出した瞬間、再び潤みはじめた。

「し・・・紗希・・・ど・・・どうすれば・・・」
僕の鬼気迫る表情と・・・普段は真っ白な肌がピンク色に染まって
幼いカラダの小さな胸の乳首はぴん、と勃起していたし
さっきまで彼と結合していたアソコからは、新しい蜜がまだあふれ続けていた。

整った顔が真剣に・・・彼も見たことのないほど純粋で清楚だった少女が
信じられないほど淫らな欲望を口にするかどうか迷っているのを
どれだけ女遊びを経験した彼でも、驚きをもって見ないことなどできなかったろう。

「つづき・・・つづきを・・・」
清楚で可憐で幼い少女が、正直な欲望を口にし始めた瞬間・・・
その少女は、言葉が向けられた彼の肉棒が・・・一度しぼみかけたことを忘れるように
はるか天を指すように、むくりと起き上がって、硬くなるのを・・・
期待を持ってしっかりと見つめていた・・・

「すごく・・・気持ちよかった・・・痛かったけど・・・でも・・・
だから、もっと・・・して欲しい・・・」

「紗希・・・でも・・・」



「あ・・・あたし・・・山崎くんのオンナになるって、決めたの。
なんでもする・・・なんでもするから・・・あたしのこと・・・守って・・・
そして、それに・・・気持ちよくして・・・」

女の子って・・・弱い・・・
どうしていいか分からない。女の子の気持ちって・・・男に揺り動かされると
カラダをどんなに淫らに使ってでもその欲望を何とか満たそうとする

「つ・・・つづけていいの?」
「・・・うん・・・」

僕は・・・女の子がそうやって、カラダを武器にして男を誘うことの危険さも
そして、僕自身が・・・どんなに、生まれつきの淫乱なのかも、
そして・・・自分がなぜ女の子に生まれ変わらざるを得なかったか、
その理由が未だに不明だったことも忘れて、

ただ、自分の欲望・・・気持ちよくなりたいことと、彼にずっと守って欲しいという
自分の欲望を満たすためだけに、女の子としてはすごく恥ずかしい言葉を
何度も繰り返していた。

「力・・・抜いて・・・」
彼が僕の目を見つめて・・・一度閉じた脚を開こうとして
僕の両膝に手をかけた。

脚を硬く閉じていたのは・・・アソコがまだびしょびしょなのが恥ずかしかったからで
エッチの続きをしたくないからじゃなかった。
だから・・・おとなしく従う・・・

「紗希・・・力、抜いて。」
「うん・・・」
それでも、きっと、恥ずかしい、という気持ちがまだ残っていたのだ。
改めて、力を抜いて・・・というより、彼が僕の脚を開こうとするのに
協力して、自らの足を開いた

「あっ・・・ぁ・・・」
彼は・・・開いた脚の間に、顔をうずめてきた。
「ん・・・ぅ・・・ふぅん・・・」



山崎くんが伸ばした舌が、僕の・・・ヴァギナに触れた。
まだ・・・痛い・・・でも・・・温かくて・・・柔らかくて・・・

「あ・・・いい・・・」
痛くなんかない・・・気持ちいい・・・そうじゃないと、
また途中で止められたくない・・・
「あぁ・・・ん・・・あぁん・・・」
そして・・・また半分は演技・・・半分は本気で、僕はあえぎ始める。

「あぁん!」

割れ目を丁寧になぞっていた山崎くんの舌が・・・クリトリスをいきなり突く。
僕は細い体を絞り上げるようにびくっ、と痙攣して、
体を後ろにのけぞらせて、そして、彼の背中に倒れこむ。

「あ・・・ぁ」
「下山・・・?大丈夫?」
「紗希・・・紗希だって・・・」

「あっ・・・ごめん・・・」
「すごく・・・気持ちいい・・・」
彼の背中に覆いかぶさるように倒れこんだ僕の体からは
すっかり力が抜けていたから、彼は僕をそのまま優しくベッドに転がして・・・
そのとき、僕はうつぶせにベッドに倒れこんだから、
上を向いたときには、足のところに、さっきまで掴んでいた枕があった。

ベッドの上・・・彼はさっきの続きをしていいかどうかを目でたずねて
僕はそれに、うん、と答えた

偶然に・・・偶然に僕の頭が、彼の足のほうに来たから、
彼は、僕の体の上で四つんばいになって、
頭だけを下げて、さっきのように僕のアソコへと・・・舌を触れようとする。

「あ・・・ぁ・・・」
僕の上には・・・彼の体が・・・



裸のままの彼の・・・肉棒はまだ勃起したままで・・・
「あ・・・あぁ・・・ん・・・」
彼が再び僕のアソコをしゃぶり始めたときに・・・
目の前にあるそのおちんちんを・・・黙ってみていることができなかった・・・

それに・・・彼も・・・きっと、そうして欲しかったと思う・・・
僕は、手を伸ばして彼の肉棒を掴むと・・・頭を上げて、
その肉棒を・・・口に含んだ。

「あっ・・・紗希・・・」

シックスナイン、そんな言葉があることはしっていたけど、
今自分がしている行為がそれだという意識はなかった。
ただ、目の前にある、彼の大きくて硬いおちんちん・・・
さっきまで僕のアソコを暴れまわっていたおちんちんを
本気で・・・いとおしく思って・・・本能のままに口に含んだ。

「はぁん・・・あぁ・・・」
口に含んだだけで何もできないでいると、彼は、僕のアソコの一番弱いところを
ちょろちょろ、と優しく刺激する。

「ぁ・・・いい・・・」
僕は思わず口に含んでいたものを離して、頭はベッドでかるくバウンドする。
すごく気持ちいい・・・敏感すぎる僕のクリトリスを・・・
ちょろちょろ、と優しく・・・弱く刺激することを、
彼はもう、覚えてしまったみたい・・・

「紗希・・・」
名前を呼ばれて、はっとする

目の前に、さっきと同じようにぶら下がっている彼の肉棒に・・・再び口を近づけて
頭を上げて・・・口に含む。

「きゃっ・・・!」
その瞬間、彼は左側に動いて、僕の足をつかんで・・・
「俺が、下になるよ。紗希、四つんばいになって。」



「・・・うん・・・」
彼が要求するままに、僕は四つんばいになる
僕は上から彼のアソコにしゃぶりつき、
彼はしたから僕のアソコを弄り始める。

「あ・・・あぁん・・・」
とても、彼の肉棒をしゃぶっていられないほど・・・
気持ちのよい時間が訪れる・・・
僕は・・・彼の舌が・・・クリちゃんに触れるたびに、つい肉棒から口を離して
彼の太ももに・・・体がたおれこむ・・・肉棒を両手でしっかりと握ったまま・・・

「紗希・・・すごく・・・いいよ・・・」
「あぁ・・・あぁん・・・やまさ・・・きくん・・・」

「どう・・・?ここ、気持ちいいだろ。」
「ああ・・・あぁん・・・だめ・・・あぁん・・・」
「ダメ?じゃあ、やめちゃうよ?」
「あぁ・・・あぁん・・・いや・・・やめないで・・・」

山崎くんは・・・気づいていた・・・
僕が、反抗しないことを。

どんな、彼の欲望にも・・・いや・・・きっと、
それよりももっと、いやらしい自分自身の欲望を満たすために
彼の、どんなエッチな命令にも、従順に従うように、
僕が、なってしまっていたことを。

「あぁ・・・もっとぉ・・・」
「じゃあ、紗希も、もっと俺の気持ちいいところなめてよ。」
必死で・・・彼の一番気持ちいい、と思うところ・・・おちんちんの裏スジを
舌の裏側で刺激する・・・

「あぁ、紗希・・・すげぇ・・・おまえ、天才だよ。最高だよ・・・」
「あ・・・あぁん・・・ありがとう・・・」
お互いの性器を刺激しあって・・・でも、確実に僕は
自分の淫らな本性をさらけ出して・・・それを見抜かれて・・・



「ねえ、紗希、次はどうして欲しいの?」

「えっ・・・?」

「えっ、じゃなくて、このまま、続けてもいいの?」
「・・・ううん・・・もっと・・・」
「もっと、なに?」

「あの・・・」
「紗希、はっきり言ってよ。」

ずるい、と思った。彼だって、もう、次のことをしたいはずなのに、
僕にわざわざいわせなくてもいいのに・・・
でも、彼は・・・僕の淫らな本性を見抜くと、やっぱり甘やかしてはくれなくて・・・
「いえないなら、もう、止めようか。」

「そん・・・そんなの、いや・・・」
「じゃあ、言ってみてよ。」
「・・・せ・・・セックス・・・」

「うん?」
「セックス・・・したい・・・しようよ・・・」

そこまで聞くと、彼はにっこりと笑って
「じゃあ、枕の方に寝てよ。」

「うん・・・」
ようやく、再び、あの時間が戻ってくる。

さっき、ついさっき、狂ったように体中で暴れまわったあの苦しみと
快感が戻ってくる。
女の子・・・女の子の僕が大好きな彼とのその時間を取り戻すために、
多くのものを差し出して、そして、ようやく。



「紗希・・・いくよ。」
「うん・・・」
彼は、仰向けになって脚を開いた僕の唇に、ちゅっ、とキスをして
彼の唾液と僕の愛液と・・・いろんなものが混ざった僕のアソコに
再び肉棒を挿入する・・・

「あ・・・はぁん!」
オナニーさせられて・・・フェラチオさせられて、激しく乱れて
シックスナインして・・・数々の代償の上に
自分が、彼の目で、完全な女の子だと、しっかりと認めた

その見返りが・・・このセックス・・・
なんか・・・今日、最初にこの部屋までやってきたときと
目的が変わってしまっていること・・・
僕は、心のどこかで気づいていたはずなのに・・・
いやらしい興奮がそれを押し隠して、

淫らな女の子が・・・彼の相手にした何人もの女の子の中でも
一際幼くて、淫らで・・・いやらしい女の子が、新しく生まれ
育ち・・・そして、彼の、山崎くんの思い通りに
調教されていたことまでは、まだ気づいていなかった。

「あぁ・・・ん・・・いい・・・」
僕の中で、大きく膨らんだ彼の固い肉棒が暴れ回る。それを、今の僕は・・・
紗希・・・下山紗希は、素直に、気持ちいいと感じる。

「うぅっ、さきぃ!」
「うぅん・・・おっきぃ・・・すごいの・・・あぁん!」
陶酔しきってこの世の快楽に溺れる僕は、彼がいつしかそう僕を呼ぶようになった
淫乱なお姫様、とか、エリート牝奴隷、とか、そんな言葉がぴったりの
オンナに近づきつつあった。




正常位で交わりあった僕と彼が、お互いに激しく動こうとする。
「あぁん!ああぁん、いぃっ!」
ぶしゅぅ、と恥ずかしい音が、僕の耳にも、きっと彼の耳にも届いている。
僕の恥ずかしい音・・・
いやらしい女の子のカラダが・・・いやらしい女の子の粘膜が
彼の固い肉棒を包み込み、迎え入れ、そして、もっと、もっと、と
本能のままに単純な摩擦運動を期待して、
ぬるぬる、とした潤滑液を分泌し続けていた。

ぷしゅぅー、ぷしゅ、
そのいやらしいぬるぬるとした液体と彼の肉棒がこすれあって・・・
いやらしい音がして・・・

羞恥が復活する。でも、体中を走り回る快感と戦うことすらできない。
きもちいい、きもちいい。
「いぃ・・・あぁん!は、あぁん!」

「紗希・・・もう・・・いくよ!」

「あぁん・・・あぁん・・・きてぇ・・・いやぁ!」
山崎くんの今日一度目の射精は、意外にあっさりとやってきた。
それでも、フェラチオと、途中までセックスして、そのあとまたシックスナインで
しゃぶった後だったのに・・・僕が夢中になるくらいの時間は充分にあった。

「あぁあ・・・やまさきくん・・・」
「いくよ、紗希!」
「あぁっっ・・・あぁぁ!」
僕も・・・その瞬間・・・イかされた・・・
僕の幼い胸に放出された白い液体の匂いが僕の鼻に届くころ、
彼と目が合った・・・



「紗希・・・とっても、気持ちよかった・・・」
「あ・・・あたしも・・・・」
興奮の中にいた僕には、自分が・・・いつの間にか
彼の思うがままのオンナに・・・作り変えられつつあることが
まだ・・・まったく分かっていなかった。
***
興奮の中にいた僕に、冷たい男の性が襲いかかるのは、そのほんの数秒後のことだった。

「ああ、気持ちよかった。」
「うん、うれしい。」
僕はうれしくて、彼に笑いかけたのに、彼は・・・
射精してしまった直後だからか・・・急速に僕への目が冷たくなっていった。

「ダメだな、紗希は。」
「えっ?」
「男が発射しちゃったら、どうなるかくらい分かってるんじゃないの?」

「・・・・・・」
僕のほうに、拭けよ、という風にティッシュを箱ごと投げつけたあと、
彼はパンツとズボンを履いた。
僕は・・・あれ、どうしたの?という思いと・・・
男だったころ、オナニーした後・・・どうなったか・・・思い出して
気持ちは混乱の中だった。

「え・・・あの・・・」
そうか、発射しちゃったら、男はそれで終わりだった・・・
この何日間か、男だったころから友達だった、彼の前でも、
いや、彼の前だからこそ、女の子として・・・
本当の女の子のように振舞えた。

でも、顔にいとしい彼のスペルマを受けた次の瞬間に、
欲情から急速にさめた男の冷たい言葉と態度が、僕を打ちのめした。



「どうした、早く拭いたら?」
「う・・・うん・・・」
そして、欲情をむき出しにされた上に、まるで彼のおもちゃになったかのように
顔にスペルマを受け止め・・・その匂いが鼻をつき続ける中にいた僕は、

男だったときの記憶以上に、このまま放っておかれることへの戸惑いが
心の奥底から湧き上がってきていた。

「あ・・・あの・・・」
もう、・・・エッチ・・・セックスはしないの?
そう聞きたかった僕が、その言葉をはっきりと口に出せるほど
恥じらいを捨てきれなかったとき、
「お前以外の女は、そのことが分からないから困るよ。
一度出した後に、すぐセックスできるはずねーよなぁ。」

「う・・・うん、それは、そうだね・・・」
僕は作り笑いを浮かべて、答えた。

そんなことじゃなくて・・・僕はまだ・・・もっと・・・
いろいろ・・・して欲しかったのに・・・

本当は、エッチな本とか、DVDとかでやってるようなことを・・・
もっと、もっと、教えて欲しかったのに。
でも、そんな欲望を口にできるほど、まだ、僕の中のオンナは、
いやらしく育っていなかった。

そして、彼に嫌われたくないという思いが、「ものわかりのいい女」を
僕に演じさせた。

「あ・・・あたしも、服・・・着るね。寒いから。」
「もうちょっと休んだらな、またしてやるよ。」
胸がまたきゅん、となる。
「バカぁ・・・」
僕は小さくつぶやいて、制服のブラウスを羽織った。

顔についたスペルマを拭いて・・・顔を洗ってくるようにいわれて
洗面所で、まだ拭ききれない白い液体のついたままの自分の顔を見て・・・思った。



なんて、いやらしい女なんだろう・・・
身につけたブラウスは、ブラジャーもつけてないから
はだけて、すぐにもはぎとれそう。
男を誘うような・・・欲望を丸出しの潤んだ瞳の下には、
まだ桃色に染まったままの頬に、白いものが残っていた。

こんな女が目の前にいたら・・・再び男の記憶が僕を支配する。

「いや・・・もう、こんなの・・・」
僕は・・・自分がこんなにいやらしくて・・・そして、
両親に知られたら・・・それに・・・香澄さんや、豪や・・・
こんな女の子に生まれ変わったなんて・・・知られたら、
もう、生きていけない・・・

そう思うと、急に興奮が冷めてきた。

「タオル、これ使えよ。」
洗面所に彼が現れて、そう言ってタオルを手渡した。
「あ・・・ありがと」
僕は、自分がいやらしい女の子になってしまった後悔と
自分をこんな風にした目の前の男に・・・ほんの少しの怒りを感じて・・・

「上に来いよ。また、オナニー見せてくれたら早く回復するかも。」
「バ、バカぁ・・・」

でも、そんな彼の言葉には、またしてもきゅんと胸を高鳴らせてしまうのだった。

「ん・・・あぁ・・・ん」
彼の部屋に戻り、いわれるままに股を開きアソコをあらわにして・・・
指で優しく撫ではじめる・・・僕・・・男の子だったはずなのに・・・
こんなこと、してるなんて・・・

「あ・・・んぅ・・・」
部屋の反対側で、彼は服を着たまま、いやらしい僕の行為を見守ってる



後悔と、怒りと・・・それでも、彼と目が合うと・・・
「ちゃんと・・・見ててね・・・ぁん・・・」
恥ずかしいの、ガマンしてこんなことしてるんだから・・・
そう言いかけた僕は・・・どこをどういじれば気持ちよくなれるかもわかってないから・・・
急に気持ちいいところを触ってしまうと・・・あえぎ声が突然漏れてしまう。

「紗希、楽にして」
「あ・・・山崎・・・くん・・・」
瞳を潤ませてオナニーの真似事を続ける僕に
彼が近づいてきたとき、僕は・・・恥ずかしくて一瞬脚を閉じ
アソコを隠した。

「楽にしてよ・・・」
しかし、彼の言葉と、優しく閉じた脚を開く両手に、僕の中の
いやらしい女の子は、すぐに降参した。

「あ・・・あぁ・・・はぁん!」
彼のたくましい指が、軽く僕の割れ目をなぞったとき
自分のつたない指使いの何倍も激しい電流が体中を駆け巡るようになった。

「あ・・・あは・・・ぁん」
声が止まらなくなる・・・そして、
僕は。ようやく、僕自身が気持ちよくなれる瞬間・・・
彼に抱かれて・・・肌と肌を触れ合って・・・
そして・・・

こんなはずじゃなかったのに、そんな思いは頭の中のどこかにあったのに
いやらしい女の子のココロはそんな思いを表に出すことを許さない。
「あぁん・・・だめぇ・・・きもちいい・・・よぉ」
いつの間にか、僕の足元に跪いてアソコを舌で舐りだす彼の頭を抱えて
絶え間なくあふれるのは、あえぎ声と・・・いやらしい蜜・・・

僕はその蜜を吸う彼の舌の音が発する音と、自分のいやらしいあえぎ声が
こだまするこの部屋で・・・こうしていやらしく育てられていった・・・
「はやくぅ・・・あぁん・・・」

もっと・・・早くおちんちんをいれて・・・
心の中でそうおねだりしてみても、口にできるほど度胸がなかった僕は
まだ、女の子になりたての・・・戸惑いの中にいた。
彼の望む女に・・・いや、セックスのため・・・いやらしい女の子に
育っていく、ほんの入り口に立ったばかりだとは、
そのときの僕はまだ、知らなかった。




「紗希、あなた最近どうしたの?」
男だった僕が女の子に生まれ変わってから、あまりに急な変化に
僕を扱いかねていたふうだった母がそんなことを言ったのは
女の子になって85日目・・・いつのまにか山崎くんの彼女になって
いつのまにか肉奴隷同然の生活が始まって10日くらいたったころだった。

「な、なに?突然。」
朝、パンをひとかけら、急な言葉に喉に詰まらせながら僕が聞き返す。

「塾も休んだりしてるし、帰りも遅いし・・・お母さんちょっと心配してるの。」
「・・・」

「大丈夫?何か悩みでもあるの?」
「だ・・・大丈夫。そ、そりゃあたしだって、こんなに急に変わった
生活だもん、悩むこともあるけど・・・でも・・・」
「でも?」

「なんていうか・・・女の子にもなれてきたから、だから・・・大丈夫だよ。」
そう言って、僕はにこっと笑う。

知っている・・・この笑顔がどこまでも可憐で清純で・・・
いくら、山崎くんの手で肉奴隷同然に体を汚されても、
この可憐さ・・・生まれたばかりの少女の可憐さを奪うほどの彼に力はないことを。

「そ、そう。でも、何かあったらちゃんと相談してね。」
その清純な笑顔は、母親をも軽々とだますことができるほどの力を持っている。
そのことを僕は知っていた。女の子としてわずか3ヶ月弱の生活でも
美少女の・・・純情可憐な三つ編みの少女が制服で微笑むその力を。

「紗希・・・かわいいよ。」

「あぁ・・・もっと・・・ぉ・・・」
昼休みの屋上は、ここ何日か僕と山崎くんの秘密の場所になっていた。

「やまさき・・・くん・・・あぁ・・・ん」
屋上への出口に、カギがかかっているわけではない。



物陰に隠れているとはいえ、いつ誰かがやってこないとも限らない。
それが、先生だったりしたら・・・僕・・・どうなっちゃうのかな・・・

くちゅ、ぬちゅ・・・
四つんばいになった僕のアソコが山崎くんのすごいテクニックで
いやらしい音を立てて・・・温かい汁が膝までつたって・・・

「紗希、また一人でイっちゃうの?」
「あ・・・ぁん・・・だ、だめぇ・・・」

僕の・・・まだ生まれたばかりのアソコは、とびきり感度がよくて・・・
それを山崎くんが執拗に弄ると、簡単に絶頂に上り詰めてしまう。

僕の一番気持ちいいところを、すっかり覚えて
緩急強弱自由自在に・・・
「あぁん・・・あぁん・・・」
だめ・・・一人でイくだけじゃなくて、山崎くんも気持ちよくしてあげたいのに・・・
ふんわりとしたおっぱいを彼の左手が優しく撫でる・・・
制服の上からでも・・・なぜか感じてしまう

「あぁん!」
全身がびくっ、と痙攣して、視界が真っ白になって・・・
「イっちゃったの?」

僕は朦朧として、さっきまで四つんばいだった上半身を地べたに横たえて
彼の指が抜けてもなおエッチな汁を分泌し続けるアソコをつきだしたまま

「う・・・ん・・・」
女の子らしい長さにまで伸びてきた、三つ編みを振り乱しながら
左の頬を地べたについたまま、うつろな目で、よだれをだらしなくたらしながら
何度も、ちいさくうなずいていた。




「まだイきたい?」
「・・・」

言葉が出ない・・・でも、はっきりと耳に届いた彼の言葉に、
僕はさっきと同じように小さく何度もうなずいていた。

「起きろよ、淫乱なお嬢様。」
僕のことを、ここ何日か、彼はいろんな呼び方で・・・
それもとびきりいやらしい、でも、真を突いた呼び名で・・・

「う・・・うん・・・」
オナニー姫、とかクリちゃん大好き娘とか・・・
でも、そのたびにおとなしく返事をしてしまう僕だった・・・
「あたし・・・そんな名前じゃないよ・・・」

一応、思い出したようにそう言ってみても
「でも、お前はそう呼ばれて返事したじゃん」
「そんなぁ・・・」
「ほら、しかもそう呼ばれて慶んでる。」

「そんなこと・・・ないよ・・・あぁ・・・」
起き上がって、すぐにキスされる。
彼の手が僕の胸を優しくもみ始める。
制服の下から這い上がってきた手が、ブラジャーを剥ぎ取るように
少しずつ大きくなってきている柔らかい胸を・・・きゅぅっ、と手で押しながら
乳首に触れる・・・
「ふぅ・・・ん」
何度も、何度も繰り返されてきた彼とのエッチな、楽しい時間・・・
感じてしまう部分に彼の手が・・・舌が・・・・そしておちんちんが
触れるたびに、僕は・・・

僕は・・・自分が女の子に生まれ変わったことを心の底から慶び
そして女の子の心は・・・女の子の欲望は満たされていく・・・



「あ・・・ぅん・・・ぅ・・・」
ゆっくりと両手で胸をもまれて・・・口の中では彼の舌が暴れまわって
そして、右手が胸から離れて、下のほうへ向かっていく・・・

「山崎・・・くん・・・」
僕が目を開けると、すでに脱ぎ捨てられたパンティが彼の肩越しに見えた。
あぁ、そうだ・・・もう、僕の・・・クリちゃんを、
そして、女の子の大事なところを・・・覆うものは何もないんだ・・・
山崎くんの好きなように・・・弄られて・・・
そして・・・またいやらしい女の子になっちゃうところを見られちゃうんだ・・・

「あぁん・・・あぁん・・・」
そんなことを思っているうちに彼の手は僕のアソコを優しく愛撫し始めて
僕は彼の腰にしがみついて、あえぎ声を上げて・・・

「やめて・・・人が来ちゃうよ・・・」
「来てもいいと思ってるんじゃないの?」
「・・・」

彼の言葉を否定できない・・・
「次は、どうしたい?」
「・・・」
「答えてよ。一人でイくばっかりじゃずるいよ。」

「い・・・入れたい・・・」
エッチな女の子に育てられていった僕は
彼の言葉に、こらえ性なく、よだれをたらしたまま
清楚でかわいい顔をだらしなく、欲情にゆがませて
そう・・・本心をあっさりと吐露する。

「あはは、正直だな、エロ姫は。」
「・・・だめぇ・・・そんな名前じゃ・・・」

彼は、僕の言葉を遮るように唇に人差し指を押し当てると
「本当のことだろ?」
「・・・」

言葉は出なかったけれども、やっぱり小さくうなずいた。

その瞬間、僕は二本の脚で、彼に抱えられることなくうつむいたまま立ちつくす。
彼は僕から手を離して、2,3歩後ろへ下がると、その場へ腰を下ろした。



僕は・・・ごくんと息を呑んで・・・次の指示を待ちわびる。

「さぁ、どうぞ。」
すごく、シンプルな彼の言葉。
座り込んで脚を開いて、一言。

「うん・・・」
僕は彼の目の前まで歩いて・・・そしてしゃがんで
彼の下半身・・・まずはベルトに手を伸ばして・・・
それを外すと、ファスナーを下げて・・・トランクスを下げる・・・
彼は僕がズボンとトランクスを下に向けて動かすときに
腰を浮かせて協力してくれる・・・
しゃぶりたい・・・そして、入れたい・・・そう思っていることを
見透かしきっているように・・・

彼のアソコは・・・もう、ぎんぎんに反り返っていて、
すぐにでもその上に・・・またがって、自分から腰を振ってみたい・・・
そんな気持ちを・・・抑えて・・・

「しゃぶってあげるね。」
潤んだ目で彼の目を見つめて、そう言うと・・・
「いいよ、そのまま自分で入れてよ。」

えっ?
僕はちょっと驚いた目を彼にさらした・・・
その驚きが、彼の言葉の意味を理解すると同時に微笑みに緩んでいく

「いいの?」
まずは、口の中に、彼のおちんちんを含んで・・・
そして・・・充分に大きくして・・・
これから・・・これが入ってくるんだ・・・そう思いながら丁寧になめて・・・

僕はそういうふうに、彼に教育されてきたから
ちょっと驚いた。そして、フェラチオが・・・好きになり始めていたから
はじめ驚き、次の瞬間、すぐにアソコに入れられることを喜び、
そして、次に不満を感じた・・・



「どうしたの、はやくしてよ。」
でも、彼の命令に逆らえる僕じゃない・・・

「うん・・・」
膝を地面について
彼の上にまたがって、制服のまま・・・スカートの中に
彼のおちんちんまで隠れて・・・
そのおちんちんを握って・・・自分の手で、女の子の大事なところへと導く。

「ふぅ・・・ん・・・」
壁に寄りかかって彼は動かない。ふんぞり返って僕が欲望をあらわにして
顔を真っ赤にして腰を鎮めていくのを・・・にやにやと笑いながら見ている。

「お前ほどエッチな女は初めてだよ・・・」
「いや・・・いやぁ・・・」
僕と・・・他の女の子を比べないで・・・ここでも、他の女の子とエッチしたの・・・?
僕は・・・自分が彼とエッチするようになる前のことを
屈辱的に思いながらも・・・

握った彼のおちんちんを、ようやく自分の・・・アソコに導いて・・・
スカートの下で腰を沈め続けた・・・
屈辱も・・・欲望にかなわない・・・

「あぁん・・・」
「さぁ、自分で腰を振れよ。」

彼にまたがった棒は、膝立ちのまま、腰を上下前後左右に動かし始める。

「ふぅん・・・あぁん、あん、あぁん・・・」
上半身を安定させるため、前かがみになって、彼の両脇の横に手をつけて
そして再び腰をグラインドさせる・・・自分で
自分の力で・・・気持ちよくなろうとする・・・



「あぁ、きもちいい・・・紗希、上、脱いでよ。」
「う・・・うん」
僕はいったん腰の動きを止めて・・・おとなしく彼の言葉に従って
制服を脱ぐ・・・秋の風が体に冷たかったけど
熱く火照った肌はそれを気にしないほど・・・熱中していた。

「あぁん!」
おちんちんを入れたまま服を脱いでいると、不意に彼が僕を突き上げる。

「あぁ・・・あぁん、あん、もう・・・ふぐぅん・・・」
何とか制服を脱いで・・・袖のところで止まったその上着を僕は握りしめながら
下から突き上げられ、体は不安定にゆれる。
「あぁん・・・いやぁ、だめぇ!」
力が体に入らない・・・倒れそうになると次の突き上げが来て
自由自在に彼に操られて・・・上手く倒れられない・・・
手を突いて一度落ち着きたいのに、そのことすら叶わない・・・

「あぁん・・・あぁん!」
彼の腰の動きに・・・そして彼のおちんちんに、気持ちばかりか
体の動きすら操られて、翻弄されて
快楽が頭のてっぺんから四肢の先まで何度も、何度も、駆け抜ける。

「ああぁぁぁ!ん!」
ようやく彼の腰の動きが止まって・・・僕は彼の胸へと倒れこむ・・・
「いやぁ・・・」

「さぁ、四つんばいになって」
「やまさき・・・くん・・・」
「そろそろ、みんな来るからさ。」

「えっ?」
最初、彼の言葉の意味がわからなかった。
わからないまま、理解できたことだけを実行した。



おちんちんを・・・体の中から抜かないまま・・・
体を上手く回転させて、バックの体勢になって・・・

でも、その動作を続ける間にも、僕は・・・
さっき彼が発した言葉の意味を・・・理解し始めていた・・・

そして・・・嘘だと信じようとしていた。

「みん・・・な・・・って?」

「みんなは、みんなだよ。」
「あ・・・あぁん!」
その言葉と同時に山崎くんの腰が動き始めて・・・
再び快楽の渦の中に僕は巻き込まれていく。

「あぁ・・・はぁ・・・」
胸が・・・揺れる・・・少しずつ大きくなって・・・
僕は自分の右手で乳房を掴んで、揺れる胸を抑えて
そして、山崎くんは僕の腰を掴んで僕を突き上げ続けた。

「だめぇ・・・あぁん・・・いっちゃうぅーー!」
僕は羞恥心も、誰かが来るかもという心配も忘れて、もだえ狂う。
ゆれる視界の中・・・人影が現れても快感がとまってくれないから・・・

「あぁん・・・あぁん・・・」
もう・・・どうなってもいい・・・そんな気持ちで・・・
一人、二人と現れた男の子たちを見ていた・・・

「よお、遅かったな。」
「はぁ・・・はぁ・・・」
山崎くんの腰の動きが・・・とまった・・・

体中を駆け抜けた衝撃が急に終わって、僕は正気を取り戻せていない。
イかされる前に、その行為が中断したことへの不満と
そして・・・人に見られてしまったことで急激に湧き上がる羞恥心が
徐々に、僕の正気を取り戻させていく・・・



「い・・・いやぁ!」
僕は・・・手からいつの間にか離していた上着を拾い上げ、
とっさに胸を隠した。
しかし、スカートの中に・・・性器の結合が隠れていても
僕はまだ山崎くんに馬乗りになっている。

「何がイヤなんだよ。エロ女のクセに」
そういうと山崎くんがまた腰を上下に動かし始めた

「あっ・・・ん・・・」
正気を取り戻した僕は・・・アソコから全身に走る快感を
口で・・・声で表現しないように必死で声を抑える。

「あれ、どうしたの?」
山崎くんは、僕の反応をみて、腰の動きを止めた・・・

「バカぁ・・・こんな状況で・・・」
「山崎さん、下山の調教も上手くいったみたいですね。」

えっ・・・?なに・・・?
「あぁ、こいつは予想以上、いや、今まででも一番スゲーぞ。
何しろさぁ・・・」
「あぁん!」

急に腰を動かし始める山崎くん・・・僕はその気まぐれな動きに翻弄され続ける。
「すげー気持ちいいんだよ。それに、声もかわいいし、感度もいいし
胸が小さいのが欠点だけど、だんだん大きくなってる。」

「へぇ、俺らにもはやく、やらせてくださいよ。」
なに・・・?いったい何を話してるの?



「まあ、あせるなよ。本番は放課後、例の場所でな。
こいつはこんな淫乱メスでも、一応優等生だから
午後の授業くらい出させてやらないとな。」

そういうと、彼は急に激しく腰を突き上げ始めた。
「あぁ・・・あぁん・・・・いやぁ!」
本気で気持ちいい!
僕の視界には、物欲しげに見つめる二人の男の子・・・
いや、もっと増えてる・・・あれ・・・女の子までいる・・・

「あぁん!あぁん!いっちゃぅう!」

「紗希、俺もイくぞ!」

彼は・・・そういうとひときわ腰を激しく動かして
アソコから全身が解けてしまいそうなほどの快感とともに
一瞬、意識が飛んだ。

「ほら、ふけよ。」

いつものように中に出された僕はトイレットペーパーを渡された
学校でセックスするということは・・・こういうことだ

トイレからくすねてきたトイレットペーパーで体液の処理をして・・・
そして、次の授業に間に合うように教室に帰る。

まだ・・・15分ある。

「もっと、イきたいんだろ?」

もう、乱れたままの姿を5人の男のこと2人の女の子にさらしていることは
さほど問題ではなくなった。

山崎くんが、仕組んだことだと、気づくのにそれほど時間はかからなかった。
でも・・・ショックだった。二人だけの秘密・・・
二人だけの秘密の時間だと・・・信じていたのは・・・
僕だけの、過信だったことを思い知らされた。




「あぁ、マジでたまんねぇ。下山、俺のしゃぶって。」

「えっ?」
一人の男の子が僕にそう言って近づいてきた

僕は戸惑って山崎君のほうを見た。彼は冷たい目でこちらを見て
一瞬、口元を崩して笑みを作った。

「い・・・イヤ・・・そんなの・・・」
「お前がイヤなら、中澤、頼むわ。」
「うん、いいよ。」

その男の子・・・内海くんは、僕の小学校の同級生だった一人で
昔の面影は残っているけど・・・この子も20センチくらい身長が伸びて
体つきがたくましくなってることは・・・気づいていた。

「んぐ・・・」
中澤さんは・・・これも小学校の同級生の女の子で
昔から少し大人びたところのある、中学校に入ったらすぐにヤンキー化しそうな
かわいい女の子だった。
そして、そのとおりになったことは、この学校に来てすぐわかった。
「あぁ、きもちいい」

「・・・」
僕は、中澤さんが内海くんのおちんちんを口に含む瞬間を・・・
目を伏せながらこっそり・・・細目で見つめていた。

まるでいつものこと・・・慣れてるといった風に
かんたんにこんないやらしい行為を人前でしている・・・

「山崎くん・・・どういうつもり・・・なの・・・?」
僕は泣き出しそうな気持ちを、意地で押さえ込んで
そう、小さな声で聞いた。

「ん・・・?別に?お前がイヤなら誰も強制はしないよ。
ただ、俺とだけじゃお前は物足りないだろうとおもってさ。」

「・・・どういう意味・・・?」
怒りと憎しみと・・・心臓の高鳴りを押さえて・・・もう一度聞き返す。

「わかるだろ?」
「・・・」



「つまり、お前さえよければ、もっともっと、楽しませてやる、ってこと。」

「下山、俺のしゃぶってよ。」

気づくと、福田さん・・・小学校のころは地味で小さな女の子だった彼女が
おなじように目立たない少年だった大澤君の肉棒を・・・嘗め回していた。

「俺も頼むよ。」

山本くんと、佐藤くんは・・・小学校は隣の違う学校だったけど
山崎くんを介して知り合った仲だった。
どちらも、小学校のとき以来話したのが・・・こんな状況だとは・・・

「紗希、イヤか?」
山崎くんは僕の「助けて欲しい」という意味をこめた悲しい視線を
あざ笑うように、そう一言だけ・・・

「わかった・・・」
逃げられない、と悟った。

二人は、恥ずかしげもなく自分でズボンもトランクスも下ろして
すでに勃起した肉棒を・・・僕の前に差し出してきた。

「えっ・・・と・・・」
僕は山本君のを左手で握りつつくわえて、佐藤君のを右手で握って・・・
同じリズムで前後運動を始めた。

「あぁ、きもちいい」
「下山、あの下山とは思えないな。」

二人の声が耳に届く・・・でも・・・そんなことかまっていられない
この地獄から・・・早く抜け出さないと・・・

「それじゃ、俺はこっち、いい?」
山崎くんがまだそれほど目立たない存在だった小学校のころから
背も大きくて、スポーツもできて、ひときわ目立つ存在だったのは
赤坂君だった。



その赤坂君が、山崎くんの許可を求めて・・・
そして、スカートだけの僕の下半身に手を伸ばす・・・

「あぁ・・・いやぁ!」
「そのまま続けろ!」
山崎くんの命令が僕の耳に響く・・・

「うぅ・・・んぐ・・・」
時々、口に含む肉棒と右手でこする肉棒を入れ替えるように
諭されて・・・
下半身は赤坂君がまさぐって・・・

「あぁん!」
すっかりぬれていた僕のアソコに赤坂君が・・・入ってきた。

「いやぁ・・・」
「手と口が止まってるぞ!」

「う・・・うぐ・・・!」
涙が・・・とめどなくあふれる・・・
それでも・・・口と、手とで男を相手にして
立った姿勢のまま後ろから赤坂君を受け入れて・・・

「もう、でる!」
「お、おれも!」
山本君と佐藤君はほぼ同時に果てた

僕の両手と顔は・・・二人の白い液体で散々に汚された

「あぁん・・・あぁん・・・」
すると僕はその場に倒れこんで、
バックから赤坂くんを受け入れていた。
清楚な顔と・・・しなやかな手と・・・細くて白い腕は
汚されたまま・・・そんなこと気にしてる余裕もなかった。

きもちいい・・・そのことを表情も・・・声も・・・隠せなかった。



二人の男の子の・・・精液の匂いが鼻をつく・・・
だめ・・・男の子・・・こんなはずじゃ・・・
「あぁん!きもちいい!」

うつろな目で叫んだ言葉・・・きっと本心・・・

「山崎くん・・・バカぁ・・・」
赤坂君に突かれながら、つぶやいた。
僕は・・・気持ちよくて・・・でも・・・目の前で
いとしい彼氏を裏切って・・・でもその裏切りは彼が仕組んだもので・・・

「あぁん・・・いくぅ!」
僕がイかされて・・・しばらくするとお尻に温かいものがかかってきた・・・

「はぁ・・・はぁ・・・」
「ほら、紗希。」
トイレットペーパーが差し出された

「うん・・・」
お尻にかかった赤坂君のぶんはともかく
トイレットペーパーで顔や口や手にかかった
白くてねばねばとした液体をふき取るのは・・・一苦労だった。

「急げよ。優等生。もう授業だぞ。」
「・・・」

何重かに重ねたトイレットペーパーで何とか三人分の精液をふき取って
何も考えないようにして・・・服を着た。

「授業・・・いくね・・・」
屋上を後にしようとした僕に・・・山崎くんが声をかけた。

「もっとかわいがって欲しかったら、放課後、またここに来いよ。」

「バカぁ・・・」
僕は、振り向かずにそう言って・・・鉄の重いドアを開けて・・・



階段をかけおりた。

授業中・・・
屈辱ばかりが頭を支配した。内容は少しも頭に入らず、
考えるのは屈辱にまみれた・・・あの時間のことばかりだった。

ほんの少し、男の子の匂いがカラダに残ってるのがわかる。
(あっ・・・)
三つ編みの髪の毛にかかった精液が、綺麗にふき取れていないことに気づいた。

どうしよう・・・
何気なく三つ編みを解いて・・・簡単にまとめた。

女の子になってからのばしつづけた髪・・・
三つ編み、やってみたいって、思って、やってみたのは
べつに今日が初めてじゃなかった。

三つ編みを解いたとき・・・生まれたばかりの少女が
自ら大人のオンナ・・・いやらしいオンナへと生まれ変わることを認めたような気がした。

迷いはいつの間にかなくなっていた。

女の子に生まれ変わって・・・
どうしてこんなことになっちゃったんだろう・・・

男子校を辞めざるを得なくて、公立の中学校に来て
そこには、小学校の同級生が・・・
信じられないほど変わり果てて・・・

生まれたばかりの女の子を、罠にはめて・・・
そして・・・深くて抜け出せない穴におとして・・・

そして、頭の中に浮かぶのは山崎くんのことばかり・・・
いつもだって、最近の午後の授業は
昼休みのエッチと放課後のエッチの間の時間でしかなくて



山崎くんとどんなことしようか・・・どんなことされるか・・・
それを・・・楽しみにすごすだけの時間になっていた。

6時間目になったころ、
今日も何も変わっていないことに気がついた。

「もっとかわいがって欲しかったら・・・」
彼の言葉を、心の中で何度も繰り返す・・・

男の子・・・さっき・・・3人の男の子と同時に
エッチなことをして・・・
口の中も・・・アソコも・・・そして体中が
宙に浮き上がるほど、気持ちよかった・・・そのことを
気づき始めていた。

そして・・・山崎くんにあえない放課後なんて・・・考えられなかった。

キンコーンカンコーン

授業の終わりを告げる鐘が鳴った。

僕の足は、階段の前でしばし止まった後・・・
屋上へ向けて上に向かう階段に一歩目をかけた・・・
そのときは、まだ・・・また、迷ってた。迷い始めていた。

山崎くんを、一発ぶんなぐって帰ろうかとも思っていた。
二歩目、三歩目、とゆっくりと上る。

いつもは下りの階段が、楽しい時間へ続く道だった。
同じ造りの階段を足取り重く上る僕の心の中は定まっていない。

山崎くんにあわなきゃ・・・でも、もっと・・・あんなふうにしてほしいわけじゃない。

本当に?

さっき、三人の男の子とエッチなことして・・・それを山崎くんにも見られて・・・



それで・・・気持ちよかったんじゃないの?

自問自答しながら・・・何も決められないまま
どっちみち、山崎くんにはあいたくて仕方がない、弱い女の子・・・それが僕だった。

重い、鉄の扉を開けたとき・・・それは、決心が決まっていない
僕のココロとは関係なく

もっと、かわいがって欲しかったら・・・そう・・・かわいがって欲しいから
放課後の屋上にやってきた、
そういう選択をした・・・それがたった一つの真実だった。

「よくきたな、紗希。」
にんまりと笑う山崎くん・・・さっきの男の子たちと
女の子はもう一人増えていた。

「あたしは・・・山崎くんとだけしたいの・・・でも・・・山崎くんが
他の男の子ともしろ・・・っていうなら・・・」
僕が、必死で考え出した・・・妥協点・・・
ここにやってきたことの言い訳・・・

それも、結局は、僕が・・・山崎くんのいつも言うように
淫乱で、エロくて、エッチ大好きな・・・お嬢様・・・
何も知らなかった幼い女の子が・・・
男の子だったのに・・・女の子になって・・・
そのカラダを使って考えられないほどに
気持ちよくなれることに・・・
快楽に溺れきった
淫乱なお姫様に成長することを・・・
受け入れやすく自分の頭の中で適当に変換しただけの
言い訳に過ぎないと・・・心のどこかで気づいていた。

「紗希、別にここでするわけじゃない。行くぞ。」
「うん・・・」



僕は、みんなにくっついて今あけたばかりの
重い鉄の扉をくぐり、後戻りした。

でも・・・あの扉を開けた瞬間は
僕の運命・・・淫乱なお姫様・・・そう呼ばれた僕の運命を
自分で選んだ瞬間だった。

緊張に身をこわばらせていつもと同じように昇降口へ向かう階段を下りる。
いつもは、このあとの彼氏との時間に心を躍らせて
幸せな気持ちで歩く道・・・

今日は違う。
この先に何が待っているのか・・・想像もつかない。
心臓はいつもよりもどきどきしているのに、本当は逃げ出したい

また、いけないことをしようとしている。
僕・・・勉強もしなきゃいけないのに・・
お母さんにもウソをついたまま。

3日前のお母さんとの会話を僕は思い出していた。
―「紗希、お友達とは仲良くできてる?」
「うん。大丈夫。みんな、よくしてくれてるよ。」
「そう。ならいいけど・・・でも・・・」

「でも、なあに?」
「・・・小学校のときに仲がよかった、あの・・・山崎くんは?」

そのとき、僕は心臓が口から出そうなほど驚いた。

「や、やまさきくん・・・?」
「そう、お母さんね、あの子とだけはあまり仲良くして欲しくないの。」

「な・・・なにそれ?」
「今でも仲がいいの?」

理由は答えずにそう言って僕の戸惑う目を突き刺すように見つめる母の
視線に、僕は逃げるように怒りを口にした。



「な、なんで山崎くんがでてくるの?あたしと彼は
小学校のころから友達なのに、なんで?」

山崎くんの家には、「悪いうわさ」があって・・・
それをどの程度本気にしているかはともかく、
お母さんが彼との友達関係を・・・子供のころから・・・快く思っていないことは
わかってはいた。

でも、そういわれても仲がいいことは止められないし
そう言われると子供心にも、何とか否定してやろうという反抗心が
湧き上がってくる。

しばしの口論のあと、いつの間にか話は別のことに変わっていた。
なにも解決していないまま。

そして、今・・・僕は彼の手によって
とてもいけない女の子に育てられてしまった。

でも・・・もう、戻れない。悪いこととわかっているのに。

悪いこと・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・
お母さん、お父さん・・・香澄さん・・・豪・・・
それに、それに・・・
こんなに罪悪感が頭の中いっぱいに広がっているのに
どうしても彼らについていくことを止めることができなかった

「おい、もうちょっと早く歩け。」
「う・・・うん。」

「たくさん、いい思いさせてやるからな。」
きゅん・・・と胸が締め付けられる

最初、全部で8人いた少年と少女たちは、
一人減り、二人減り・・・
道を歩いていると、いつの間にか僕のほかには
山崎くんと赤坂くんの二人だけになっていた。




「みんなは・・・どうしたの?」
「心配するな、ちょっと帰ったりしただけだよ、。ちゃんと、お前のために
来てくれるよ。」
きゅん、と胸がなった。
「きゃっ。」
山崎くんが突然・・・キスしてきた。
唇に・・・飛び切り強烈なヤツを・・・

「ん・・・ん・・・」
あぁ・・・だめぇ・・・そんなことされちゃうと
僕・・・とろけちゃうよぉ・・・

「ん・・・ん・・・・」
また、道の真ん中で・・・赤坂君も見てるのに・・・はずかしい
でも・・・気持ちいい・・・

「ぷはぁ!」

唇を解放されると、溜めていた息を一気に放出する。

「紗希、リラックスしろよ。」
「えっ・・・う・・・うん。」
確かに、力が抜けた・・・さっきまで体をこわばらせていた
僕の緊張がどっかにいってしまった。

「いっぱいかわいがってあげるよ、紗希ちゃん。」
赤坂くんも、そんな言葉を・・・

「えっ・・・?」
わかっていたこととはいえ、そうだ・・・また、赤坂君とも
エッチなことをさせられるんだ・・・

「あ・・・あの・・・」
「なに?」



「どこまでいくの・・・?」

「そこだよ、ほら、あの・・・」
人通りの少なくなっていく道の向かうほうに山崎くんが指差したのは
昔、子供のころはスーパーだった建物
今は、廃屋になっていた・・・


「あ・・・あそこに・・・?」
3年ちょっと前に閉店したことは知っていた。
僕の家からもそんなに離れていないのに、久しぶりにやってきたその建物は
すっかり寂れて・・・廃墟になって・・・

最後におとずれたときのこと・・・覚えてる。
山崎くんは、あそこにエッチな本とか、かくして
それを僕や豪にも見せてくれた。

どきどきが止まらない。
「あそこで・・・なにするの?」
僕は・・・いけないことをしているという気持ちがどんどん大きくなって
今ならまだ逃げだして・・・そして、明日から優等生に戻って・・・

「お前を、みんなでかわいがってやるのさ
きゅん・・・と胸がなって・・・倒れそうになるのを必死でガマンして
同時に僕の中で・・・何かがガラガラと音を立てて崩れて・・・

「みん・・・な・・・って?」
「さっきいたような連中だよ。お前の・・・同級生たちだ。」
「・・・」

それ以上、聞けなかった。
でも・・・女の子になって、女の子としての自分になれるのに精一杯で・・・
自分が女の子になりきれているかどうか・・・ずっと気にし続けて、
その自分を、女の子として認めてもらうために・・・
カラダを山崎くんに差し出して・・・


そして、山崎くんとの関係に溺れていった。

僕は・・・山崎くんの彼女になれたと思っていた。
でも・・・今はっきりわかった。

山崎くんは僕のこと・・・彼女だなんて思ってない

僕は・・・彼にとってエッチのための道具でしかなくて
そして、そして・・・

ひびの入ったアスファルトを通って、スーパーの裏側に回って
草むらの向こうにある入り口の中に入ると

ガラスが割れたりして、まさに廃墟の様相の室内は
さすがにスーパーだっただけあって広く、テナントのスペースごとに区切られた
カウンターのなかに・・・少年たちが遊び場にしていた場所があった。

「山崎くん・・・」
「なに?」
「ここ、来たことある・・・」
「うん、お前も連れてきたな。あれから、ずっとここは俺の隠れ家だ。
最初は、エロ本隠すだけの場所だったけどな。」

「うん・・・なつかしい・・・」
最初は、エッチな本を隠すだけの場所だった・・・
そして、その後、どんな場所になったか
僕にもすぐ分かった

「さあ、紗希、ほら。」
がらんどうになった広い周りを見回す僕に、山崎くんが声をかけた。
ポケットに手を突っ込んで、そして、仁王立ちになって・・・
フェラチオを促している・・・そういう意味のポーズだった。

「な、なに?山崎くん・・・なんなの?」
羞恥心・・・みんなの前でなんて・・・そんなのはずかしいよ・・・
「分かるだろ?あの屋上に来たってことは、ここに来た、意味。」



「い・・・意味?」
「そう、ここに、どうしてついてきたの?」

「そ・・・それは・・・」
「おっと、俺が行くからついてきたとか、そういうのはなしだぞ。」

「・・・」
図星だった・・・
僕は、なんとかこの場面を適当に誤魔化したかった。
一歩、二歩と後ずさりする僕・・・
なにも、言わなくても・・・わかってくれてると・・・
女の子の弱いところをこれでもかと責め立てる彼に・・・
ぼくは、また、かすかな反抗を始める。

「きゃっ」
床に突き出していた電気の配線の跡につまずいて、か細い体をよろけさせた僕を
抱きとめたのは・・・赤坂くんだった。

「ご・・・ごめん・・・」
「なんであやまるの?」
とっさに出た謝罪の言葉・・・でも、なぜ謝ったのか分からない。
「・・・」
そのまま、目の前にある赤坂くんの顔から、目を背けた。
「あれ、さっきセックスまでしたのに、無視すんの?」

「・・・」
何も答えることができない僕・・・
本当は、たくましい赤坂くんの腕の中が暖かくて、頼もしくて・・・
すごく心地よかったけど、
「はなしてぇ!」
そう言って体中の力を振り絞って、立ち上がる。

「えっ?もう赤坂もしたの?」
「あぁ、昼休みに屋上でな。」
「へえ、俺も行けばよかったな。」




声の主は、小学校のころの同級生で、仲も良かった石川君だった。

「おい、紗希、逃げるの?いまさら?」
「・・・」
僕は、気がつくと5人の男の子に囲まれて・・・恐怖に怯えていた。
ちら、っと今やってきたほうを見ると、出口の前には、机がおいてあって
すぐには逃げ出せないようになっていた。

「わかるだろ?誰か来ても、簡単には入れないようになっているんだ。」
ごくん、と息を呑んだ。

逃げられない・・・お店だったときの出口ははるか遠くにあって
走っても、男の子たちにはすぐに追いつかれてしまう。
女の子になってしまって・・・自分でも身体能力が落ちたことを
実感している僕は、体力で5人の男の子たちに勝てるとは思わなかった。

「おい、紗希、何のために来たんだよ?」
みんな・・・笑っている。僕と・・・エッチなことをしようとしている・・・
そんなのイヤだ・・・逃げなきゃ・・・

「そ・・・それは・・・」
体力でかなわない僕は・・・口から出まかせでもなんでも、
頭で彼らを説得しなければ、この場を逃げ出せないことに気がついた。

「おい、下山、わかってるんだろ?」
この場にいる・・・みんな・・・男の子たちは、
二年ちょっと前までは、僕と同級生だった人たちだし
ついこの間まで、同じように男子中学生だった・・・

もともとは友達だったはずなのに・・・5人のうち4人は
小6の時は同じクラスだったのに・・・

本当のことを・・・本当の気持ちをこたえられなかった。
だから・・・もっと、もっと、深く、彼の仕掛けた罠に堕ちていった。
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