とある所に、女っぽい性格の男の子が生まれ、母子家庭ながらも
幼稚園時代は幸せに暮らしていた。女の子の服を好み、周りから
変な目で見られていたが、虐めもなく穏やかな日々。

だが、小学校に入る直前に、母が交通事故で亡くなり、伯父夫婦に
引き取られてから、人生が一転する。
伯父に、女っぽい性格を責められることからのきっかけで、暴力行為
を繰り返しうけ、小学校では虐められ始める。
そんな暮らしを3年耐えてきたが、伯父の嘲笑交じりの「お前の母親は
誰にでも腰を振る女だった」の一言で、ぶち切れ包丁で伯父を刺し家を
飛び出す。

戻る当ても行く当てもなくなり、途方にくれて街を放浪する主人公。
ふと、街の外れに、誰も寄り付かない、忌まわしい魔女が住むという
森がある事を思い出し、「そこなら誰もいないし、静かに死ねるかなぁ…」と、
その森を目指す。それが、さらなる地獄へ進む事も知らずに。

未開の森を悪戦苦闘しながら進み、程よい場所に着き
そこで、「一週間も何も食べなければ死ねるかな」と無為な時間を過ごす。
五日目頃から、意識が朦朧とし出し、まともに立つ事すらできず、限界が近い
主人公。「死んだらお母さんに会えるかな」という幻想にしがみ付いて。
そして、死が近づいて来た時、風変わりな衣装を着た女がどこからともなく現れ
一瞬の内に、女も主人公も、その場から消え去る。

おぼろげな意識の中、目覚めた主人公は、見覚えのない部屋にいて
傍らには、風変わりな女性がいる。「ここはどこですか?あなたは誰ですか?」と
問う主人公。と、その問いに女性は「私はこの森で、しがない魔女をやっている者さ」
と気さくに答える。その後、女性の隠れ家に住まわせてもらい、数週間経ち
擦り切れていた、主人公の気持ちも落ち着き始め、その頃合で、魔女が切り出し始めた
「私の眷属にならないか?」子供の主人公には、その意味が分からず、「どういう意味ですか?」と
問うと、「まぁ、主人と弟子の様な関係だよ」と言うが、その言葉に違和感を持つ主人公。

「でも、俺はできれば死にたいです」と言うが、魔女は「貴方の母はそんな結末望んではいないのでは?」
「今は苦しくても、いつか幸せに暮らしてほしいと望んでいるのでは?」と問う。
それに、考える時間が欲しいと言い、その間母の事を考え、一人窓の外の虚空を眺め続ける。

数日経ち、魔女が「結論は出たのかな?」と問うと、「はい、あなたの眷属になります」と答える。
その時の魔女の微笑が、僅かながら歪な形になり、「契約成立ね」と言う魔女。
その時、主人公の真下に幾何学的な魔方陣が現れ、体の自由を拘束される。
そして、魔女が「そうそう、私が魔女だというのは対外的な建前で、実際は吸血鬼なのよね〜」と
歪な嗤いを浮かべる魔女。「だから貴方にも吸血鬼になってもらいます。後、私が眷属にした者達は
大抵女性化するのよね」とのたまう。主人公は憤り「それでは話が違います!」と言うが
「でも、契約が成立した以上、拒否権はないのよね」と、ますます愉悦に浸る魔女。

そして、手にしたナイフで、手首を切り、滴り落ちる血液を、主人公の口に含ませる
その時発した魔女の言葉が「今度のおもちゃは、どれだけ持つのかねぇ」と悪意に満ちた笑みで語る。
その言葉で、自分は最悪の選択をしたのだと、薄れゆく意識の中、絶望の念にかられ、意識を落とす。

その後は、体の変化から来る、極度の苦痛、精神の消耗で廃人寸前にまで追い込まれる。
そんな日々も時間が経つにつれ、苦痛も和らいできて、体が完全に女になった主人公。
小学生時代は、伯父の虐待・同級生からのいじめに逃れるために、必死に男らしく生きようと
振る舞い、それでも虐待やいじめはなくならなかったが、それでも意地を通して、自分を殺して
頑なに生きようとした途端、女にされるという理不尽で、我慢の限界がきて、魔女に飛び掛る
だが、途端に体が動かなくなり、どうした事かとパニックになる主人公に、「そうそう、眷属に
なった以上、私の意志しだいで、あなたの体も心も押さえつけられるから」と楽しそうに笑う魔女。



どうしようもなくなり、側にあった魔女のナイフで「こんな体なら死んだ方がマシだ!」と自分の
首を掻っ捌く主人公。激痛に耐えながらも、これで、楽になれると期待したが、それも一瞬で傷口が
塞がり、どういう事かと呆然とする主人公に、「ああ、言い忘れてたけど、私の様な吸血鬼は、不死身で
例え半身が抉れても、すぐ再生するから、餓死しようとしても意味無いからあしからず」と本当に嬉しそうに
語る魔女。「それと、あなたの記憶を覗かせてもらったけど、死んだら母親に会えるとという幻想に
すがっている様だけど、魂まで吸血鬼化した貴方には、たとえ死ねたとしてもその先は完全なる「無」であり
人間のように死後の世界や、転生なのはないのよね」とニヤニヤ嗤い、どんどん主人公を追い詰める魔女。

「たとえ死後の母親と会えたとしても、体も魂も化物に成り果てた貴方を母親はどう思うかしら、
貴方は、人間とは相容れない存在になったのよ」と止めの一言を突き刺す。

「…あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁぁぁぁっ!」母と死に別れ、伯父や同級生に虐待され、死ぬ事すら許されず
挙句、化物の女にされ、最後の望みの母との繋がりさえ経たれ、今まで耐えてきた、主人公の理性は完全に壊された。
「殺すっ!殺してやる!」と手にしたナイフで、魔女に切りかかる主人公。だが刃が魔女に届く寸前に
見えない壁に阻まれ届かない。「あぁ、いいわぁ今の貴方の淀みきった目、凄く綺麗よ」「黙れっ!!」と
見えない壁に何度もナイフを振り続ける主人公。

そして、数時、時間は流れ疲れ果てた主人公を、楽しそうに眺めながら魔女は言う「そんなに私を殺した
いのなら、これから私に師事し、強くなる事ね」と言う「それともここを離れてもいいけど、身元も証明
できない貴方では世間に隠れ住み、人の血を啜り惨めったらしく生きるかしら?それはそれで面白そうねぇ」と
クスクス笑う魔女。それを聞いて、主人公は不思議と頭が冷め始め、それ以上に身を食いつぶす位の激情を内包
し言う「お前の要求に従ってやるよ。そしていつか必ずお前を殺す、それまではお前を楽しませてやる」と
吐き捨てる。それを聞いた魔女は今までになく嬉しそうに笑った。



昨日TSネタを色々考えてたけど、これはその一つ
まだこれから、魔女との日常描写やら、学園都市での高校に通う話・
始めてできた友人との交流、魔獣退治、学園を揺るがす事件等で成長する主人公
吸血衝動での葛藤、そして、魔女との決戦でオチも考えてるけど、文章にするのに
限界が来たので、初めの所のネタだけ大雑把に文章にしました
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