「ねえ、Hしてみない?」

突然こんなことを行きずりの男にいってくる女に本気になる男はいない。
しかし、どんな顔をしているのか見てみたい位は思う。
そこで、俺は声のしたほうへ振り向いた。
すぐに逃げ出すつもりで。

「え…お…小野…さん?」
その顔には記憶があった。
中学時代に同じクラスだった子。
そこそこ親しくはしてたが、別に彼女というほどでもなかった。
彼女が少し離れた女子高に進学してからはとんと会うこともなく、顔を見てもすぐには名前が出なかったくらいだ。
「そう、小野由美子。苗字だけでも覚えてくれてうれしいよ」
名前をすぐに思い出せなかったことは気にしていないらしい。
「そんなことより、さっきのはなんだ?久々の挨拶だっていってもタチが悪くないか?」
久々に会う相手にぶつける挨拶とは思えない発言。その真意くらいは問いただしたいのだが。
「うちに来ればわかるよ。そして、経験させてあげる。少しは興味あるんじゃないの?女の子の体」
半ば強引に俺を引っ張ってゆく。
知らない顔でもないし、久しぶりとはいえ名前を思い出さなかった弱みもある。

かくして彼女の家へ引きずり込まれる。

彼女の家の場所は知っていたが、上がりこむのは初めてだった。
彼女の部屋へ案内されて、部屋の中の小物を片付ける彼女とあてどもない話を繰り返し…

紅茶とケーキを出してきたのはそんな雰囲気の中だった。
この家についてから突然関係を迫られるのではないかと思った俺の不安はその雰囲気の中で忘れ去られていた。
ケーキの種類や店について自慢めいた話を続ける彼女の邪気のない笑顔に安心してケーキを食べ、紅茶を飲み…

視界が暗転したのはその後だった。
意識のどこかで「さあ、経験させてあげるよ。女の子を」とつぶやく彼女の声が聞こえた。




気がついたら、もう窓の外は夜だった。

どこかぼやける視界の中、目を開けると、目の前にあったのは鏡に映った俺の顔だった。
鏡に映る俺は、ぼんやりと起き上がる俺を興味深げに覗き込み、そのまま俺のほっぺをつねった。
「おはよ〜、よく寝てたね。由美子ちゃん」
え?なんだ?俺は…
ぷるん
起き上がる俺の胸に、なにか妙な感触があった。
「な、何…え?なんか声が甲高い」
「女の子だから当たり前だよ。ほら、鏡見せてあげる」
そういって目の前の「俺」は鏡を出して、俺の前に見せる
「お、小野さん?」
そこに映っていたのは小野由美子そのものだった。
あわてて俺は自分の体を見下ろす。
そこに見えるのはそこそこ大きな膨らみと、腰を覆うスカート、そして、丸みを帯びた足だった。

「そ、いったでしょ。女の子の身体を経験させてあげるって」
得意げに言う「俺」はおそらく、いや間違いなく小野由美子だろう
「正解。」
そういいながら服を脱ぎだす俺のからだの由美子。まて、俺は別にセックスしたいなんていってないぞ。
ましてや男、それも俺自身なんて絶対いやだ
「そう?これでも?」
そういってやおら由美子は俺の胸をわしづかみした。
片手を服の下へもぐりこませ、手馴れた手つきで俺の乳房をほぐしてゆく。



さっさとを服を脱ぎ終えた由美子に手伝ってもらって、必死で制服と下着を脱ぐ。
そこに現れたのは、生まれたままの由美子の裸。
思わず生つばを飲む。
「さ、さっそくやろう。あたしの体の感じるトコ、全部攻めてあげるから」
最後に残ったショーツを引き剥がす由美子。
「あ、濡れてる。えっちなんだぁ。うわぁ…パンツグショグショだよ。」
女の反応を示している自分の体について論評されて顔を赤らめる俺。
それを見て、由美子はあらわになった乳房に舌を這わせる。
「ひゃんっ」
つい上げてしまう声。
「どう?ここ、あたしの弱点なんだ」
乳首を集中的に責められ続ける。
今までなかった器官から浴びせられる快感に、思わず体中が震える。
「あ…あぁん…いい、いい」
小声で声を漏らさないように喘ぐ。
「もっと大きな声で喘いだ方がイけるよ。女の子になったつもりで「あたし」っていってみてさ」
そういって由美子は俺の充血したクリトリスを舌で舐め上げる
「あぁぁっ…ん…あ…あたし…あぁぁん…」
女言葉で喘ぐ自分。漏れてくる女の声。
奇妙な感覚に襲われる。まるで自分が喘ぎ声を出させているような。
男と女がごっちゃになるような感覚。
「いいのぉ、あたし、イきそぉ…」
そういった瞬間、股間から猛烈な波が押し寄せた。
ビクッ、ビクッ

達してしまったのだ。胸だけで。



息を荒げる俺の股間に顔をうずめ、舌を這わせる由美子。
びくんっ
はじかれるような刺激が走る。由美子は割れ目のふちを這わせるように舌をなぞる。
さっきイったばかりの俺の割れ目は熟れた果実が芳香を放つように俺の身体に女の悦びを染み込ませる。
「な、何かヘンなのぉ…あ…あたしの…アソコから…あふんっ」
いつしか女言葉で喘ぐのに違和感を感じなくなっていた。
むしろ、その方が自分の体に「女」という快感を染み込ませてくれていた。

いつのまにか由美子は俺の体にまたがってシックスナインの体勢になっていた。
目の前に、俺のモノがぶら下がっている。

いつも見慣れているはずのモノが、こんなときに見ると、何か違うもののように見える。
女の視点から見ると、こんな風に見えるのか。

「あ…あぁんっ」
その間も続けられる由美子の責めに悶えながら、目の前で揺れる肉棒を見て…
俺は、それを口の中にくわえ込んだ。
どうせ女になりきるなら徹底的にやってやろう。そんな気持ちだった。

「ん…んぐ…はぁ…」
自分のモノなんだ。そう思いながら俺は自分の口の中に納まったモノに舌で奉仕する。
「あぁ…気持ちいい。もっとやって」
俺の声の由美子がねだる。
俺が俺のだったモノをしゃぶって由美子を感じさせている。
女として男のモノをしゃぶるのが当然のことのように思えはじめたのだ。
そう思うと、しゃぶっているモノの味まで変わったような気がした。


「おいひい…おいひいよ」
思わず出た本音だった。

その言葉に口の中のものがさらに大きくなった。
それに負けじと由美子は由美子で俺の肉壷を舌と指で刺激し続ける。


繰り返し襲う快楽。もう、俺の心が女の悦びで埋め尽くされそうだった。

「あふんっ…あたし…イきたいのぉ…だから…はやく…お…」
いつのまにか壊れていた羞恥心の壁がここで頭をもたげる
「お…何?」
由美子はそこを聞き逃さなかった。
「はやく何して欲しいの?」
舌で秘裂をほぐしながら問い詰める由美子の顔には意地の悪そうな笑みが浮かんでいた
「わ、わかってるだろ…この…」
「言葉戻ってるよ。女言葉でおねだりしてごらん」
責められながら崩れる男の心。
いいか、今だけだし。
そう思った瞬間すべてが崩れた
「あ、あたしのおまんこに…この、おチンチン…いれてぇ」
口からモノを出してそうねだる俺。
それは、俺の唾液と先走り汁でぬらぬら光っていた。


それを見て由美子は俺の太腿を大きく開かせ、その間に割って入った。
「わぁ、すごい。あたしでもこんなにはなったことないよ。じゃ、さっそく…」
ゆっくりと俺のだった肉棒が俺の股間に割り入ってくる。
とうとう、挿入されるんだ…
ドロドロに濡れた俺の女性器が俺のペニスを迎え入れる…



「ひぎぃっ!」
思わず体が引き裂かれるような破瓜の痛みに涙が浮かぶ
「や、やだ、はやく、早く抜いて!」
泣き叫ぶ俺。もう、なりふりなんてかまっていられない。
熱いペニスが俺の身体を侵食する。
それを押さえつけて奥へ奥へと押し入ってくる
「やめて、やめてよぉ…うっ」
女の声ですすり泣く俺。
しかし、由美子のグラインドは止まらない。


内臓をえぐるような痛み。下腹部に感じるペニスの圧迫感。

何度も身体を突き上げられる度にえぐるような痛みが鈍痛に変わり…
その圧迫感が徐々に変化していった

「ふぅ…う…ぁ…」
声の変化に気づいたか由美子は俺への突き上げを一層激しくした。
パン、パンと腰がぶつかる音が聞こえる。
痛みを押しかぶせるように、今まで体感したことのない快感が襲い掛かった。
そう思った刹那
「あ…もうだめ…」

俺の子宮に熱いものが注ぎ込まれる。
由美子が達してしまったのだ。
「う…あぁ…ふあぁっ…」
身体の中が熱いもので満たされる感覚。
俺の精子を受けて、俺の中で女の悦びがハレーションを起こす。
モウスコシダカレテイタカッタ。
俺の中で急速に小さくなるペニスの感触を味わいながらそんなことを思った。



そのまままどろむように由美子の胸に抱かれて一夜を明かした。
タグ

管理人/副管理人のみ編集できます