撮影スタジオ | |
スタッフ | プロデューサーさーん! セットはこんなイメージでいいですかー? |
OKです | |
カメラマン | じゃあ、次カメラ周り準備しますねー! |
亜子 | なんや、Pちゃんも忙しそうやなぁ……。 |
プロの人にメイクされて、衣装まで選んでもらうなんて、 生まれて初めての経験やったわ……。 | |
こんなにたくさんの人が関わってるんやね。 てっきり、カメラマンさんとふたりやと思ってたわ。 アタシらが自撮りするんとはワケが違うなぁ……。 | |
実際のところ、これ、なんぼぐらいかかってるん? 結構お高いんちゃうの? | |
これはもう、素人気分じゃあかんね! 大女優になったつもりで撮らんと! | |
いや、あかんわこれ! 一瞬でスターダムにのし上がってまうんとちゃう? もしかしてアタシ、明日には億万長者!? | |
いや困ったなぁ……どうしよっかなぁ……。 | |
…………。 | |
大丈夫か? | |
亜子 | Pちゃん……どうしよう。 ちょっとアタシ、自信なくなってきたわ……。 |
これだけしてもらっても、アタシが全然売れなかったら これにかかったお金も全部無駄になるんでしょ……? そんなん怖い……。 | |
アタシ、こんなところに来るべきじゃなかったんじゃ……。 | |
アイドルに なりたいんだろう? | |
亜子 | ……うん、そうだね。 お金を稼ぐだけなら方法は他にあるかもしれない。 こうして他の人の前に出るのは、すごく怖い。……でも。 |
アタシはそれでも、アイドルになりたい。 | |
チャレンジしよう 責任は持つ | |
亜子 | アハハ……それ、めっちゃプレッシャーじゃん。 Pちゃん、なかなかキビシイこと言うね……。 |
でも、わかった。 お金を稼ぐには決断することが必要って聞いたことあるし。 | |
アタシの友達も今、頑張ってる。 ひとりだけ立ち止まるわけにはいかへん! | |
いっちょ未来に向けて、 Pちゃんにはアタシに投資してもらいますか! | |
そのかわり、将来絶対大儲けさせてあげるから! ……それじゃ、いってきます! |
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