マンガ、アニメ、特撮などに登場し、倒されていく女性悪役の情報を扱います。

キャラクター名

No.686 名称不明(『偉大なる南部の蛇』保有の戦闘用シールド)

登場作品基本情報

「BAD SHIELD UNITED」

マンガ

 久保帯人/集英社/1996年

登場シーン詳細情報

 『ZOMBIEPOWDER.』第3巻に併録

外見

生前のお姿
 黒いショートボブの全裸の女性。
 両目は一時停止マークが表示されている。

概要

 『BLEACH』で知られる久保帯人の読切漫画。
 架空の近未来国家を舞台に、「シールド」と称されるアンドロイドによる犯罪を取り締まる組織「SC」のエージェントであるリッキーとミレの出会った、ある哀しい事件を描いたSF短編漫画である。

 上司から依頼を受けたリッキーとミレは、テロ組織『偉大なる南部の蛇』の摘発に向かう。二人は首領・ラミレスの愛玩用シールド「RD-25」(通称レイチェル)を捕獲し、テロ計画を阻止しようとする。リッキーはラミレスに対しテロ行為を辞めるよう電話越しに通告するが、ラミレスはそれを無視しレイチェルを見捨てる。ラミレスにとって、レイチェルは「外面が可愛いだけの鉄砲玉」に過ぎなかったのだ。
 自分がラミレスからタダの兵器としてしか思われていないことを知ったレイチェルは絶望し、「さっさとスクラップにでもしろよ」と言い放つが、二人は自分たちもシールドであることを告げてレイチェルを勇気づけ、『偉大なる南部の蛇』のアジトを襲撃しに向かう。
 一方『偉大なる南部の蛇』アジトの屋上では、ラミレスが別のシールドを呼び出していた。それこそが、ラミレスの懐刀である最新型のシールドだった。ラミレスはシールドの首元に手を伸ばすと、回路を引き千切る。途端に彼女の眼からは光が失せていった。
 直後に銃声が鳴り響き、アジトを固めていた兵器群が次々に破壊されていく。リッキーとミレはテロリストたちの戦車やパワードスーツを次々破壊しながら、ラミレスの捕縛に向かう。テロリストどもにボスの居場所を吐くように告げる二人だったが、そこに昼間電話越しに聞いた声が響く。
 振り向いた先には、一糸まとわぬ姿のシールドが獣の速度で躍り掛かっていた。とっさに腕で防御するリッキーだったが、その時彼は気が付いた。彼女の眼に、『Eシステム』が破壊された証が映り込んでいたことに。
 敵意が無いことを告げつつ背後から彼女を制止しようと掴みかかるミレだったが、シールドは掴まれた腕を自ら引き千切り、仕込んだレーザーキャノンを放った。左腕をもぎ取られて倒れ伏すミレは、「痛覚の存在するシールドが自分の腕ごと破壊するような武装を使用するわけがない!」と驚愕するが、そこに現れたラミレスは「痛覚があっても、感情が無ければ意味は無い」と言い放つ。
 Eシステムは、シールドの心そのものに他ならない。そして、壊れたら二度と付け替えることが出来ない。
 それを知ってなおシールドを鉄砲玉として使用することを壮語し、更にレイチェルを「ベタベタ付きまといやがる鬱陶しい道具」と愚弄するラミレスに怒りを募らせるリッキー。しかし彼は能力を100%解放したシールドに圧し掛かられ、動けない。ラミレスはとどめを刺すように勧告し、シールドの右腕の砲門がリッキーに向けられた。
 しかしその砲門が光に包まれる直前、幾多の鉛玉が彼女の体を撃ち抜いた。
 ガシャンと糸の切れた人形のように地に倒れ行くシールド。
 引き金を引いたのは、マシンガンを携えたレイチェルだった。
 愛など与えられていなかったことを知ったレイチェルは、悪に囚われていた自らの心を救うためにラミレスに銃口を向けるが、立ち上がったリッキーに制止される。
 大剣を携え歩を進めるリッキーに怯えたラミレスは、取引予定のシールドの権利書を売り渡し、みっともなく命乞いを始めるが、リッキーは「すぐ死ぬヤツに次もクソもあるか」と一蹴する。ラミレスは「無抵抗の人間を殺すのは非人道的だって教わらなかったのかよ」と告げるが、リッキーは少しもためらうことなくこう答えた。

 「ロボットだからよく分かんねえや」と。

 そしてあっさりと刃をラミレスに叩き付け、致命傷を負わせた*1リッキーは、踵を返しミレを保護しようとする。
 血だまりの中、ラミレスはせめて地獄への道連れにと銃をリッキーの背に向け、最後の力を振り絞って引き金に手をかける。
 短い銃声が、夜の帳を破る。

 だが、風穴が空けられたのは、ラミレスの胸だった。
 

 既にレイチェルによって破壊されたはずのシールドの右腕から、硝煙が棚引く。
 悪行の限りを尽くしたその男の断末魔は「暴発か…?」というさえないものだった。


 その答えを知る者は、どこにもいなかった。


見どころなど

 彼女に対して言えることは、「虚無」のひとことである。
 確かに無機物系のキャラなんてのは昨今珍しくもないが、この物語の中核を成すテーマに最も深く関連しているキャラは、間違いなく彼女だろう。
 何も纏わず、何も語らず、何も想わない。『心』を持たないということがどれだけ哀しいかさえ、『心』を持たなければわからない。
 ラミレスがどれほど醜くどす黒い存在であるかを引き立てるために、彼女という無色の存在が建てられたのを考えるとより一層その哀れさは伝わってくるというものだ。

 現在の所、「心」の開発には成功したという話はとんと聞かない。
 しかし、「無人兵器」の開発に成功した企業や国は腐るほど存在する。


 痛みを感じることが出来ても、その痛みを持つ哀しみを分からなければ、人はいくらでも残酷になれるからだ。

このページへのコメント

幼少期に読んで訳も分からずドキドキしていた記憶がおぼろげにありましたが、久保帯人作品だったんですね。当時は作家名や掲載号数をチェックするという発想が無かったので、もう見れないだろうなあと諦めていたのですが、思いがけず再会できて有難いかぎりです。

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Posted by theobaldus_phillips 2015年07月26日(日) 19:17:54 返信

無人兵器っていっても操縦するのは人間自身なんですけどね
しかも現地の兵士よりもPTSD罹患率の高い過酷な職場

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Posted by moo 2015年07月26日(日) 11:12:59 返信

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