マンガ、アニメ、特撮などに登場し、倒されていく女性悪役の情報を扱います。

「その竜を大人しくするには、それが一番都合がよかったのよ。簡単には死なない男がいて助かったわ」

WARNING!

 この項目は、TVアニメ『鋼の錬金術師』(2003〜2004)の重大なネタバレを含みます。
 また、その後日談である映画『シャンバラを征く者』の根幹に関わる記述を含みますのでご注意ください。

キャラクター名

No.1079 デートリンデ・エッカルト

登場作品基本情報

「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」

アニメ映画

 ボンズ/2005年

CV

 かとうかずこ

外見

錬金世界突入時。
 金髪の女性。巨乳である。背も割と高い。「門」との突入に際し鎧を着用した。
 錬金世界突入後は「真理」の浸食を受け、黒い破片が纏わりついている。

概要

あらすじ

 荒川弘が少年ガンガンにて連載していた漫画をモデルとした最初のアニメ『鋼の錬金術師』の完結編である、劇場映画。
 旧アニメ最終回で現実世界に飛ばされてしまったエドは、それから3年間もドイツで暮らしていた。時は西暦1923年、第一次世界大戦での敗北で、ドイツは経済破綻を起こしナチスが力を増してきていた。アルそっくりの青年・ハイデリヒと共にエドはロケット工学を勉強していたが、彼らのパトロンを申し出てきたのが、エッカルト率いるトゥーレ協会(実在の組織)であった。

敵対場面概略 

 トゥーレ協会はルドルフ・ヘス…のちのナチス副総統と結託し、彼らに「シャンバラ」の持つ技術を与えて世界制覇の野望を叶えようとしていた。シャンバラとは並行世界、すなわちエドがもともと住んでいた錬金世界である。TV最終回で現実世界に飛ばされていたホーエンハイム*1から、錬金世界のことを知ったトゥーレ協会は、ホーエンハイムを騙して拘束し、彼とエンヴィー*2を「通行料」として真理の門*3を開き、錬金世界に向かおうとした。
 だが、錬金術を使えない現実世界の住人は、「門」の間を潜り抜けるうちに「真理」の浸食と加速度でダメージを受け、死んでしまう。早い話が、この実験は失敗であった。しかし、エッカルトはそれでもなお強引にこの計画を推し進め、シャンバラへの扉を開く。

 そう、この映画のタイトルの「シャンバラを征く者」とは、この映画のラスボスであるエッカルトそのものである。
 彼女はハナから錬金世界の技術の持ち帰りなど考えてはいなかった

「我々を凌ぐ力を持つ世界があると知った時、私は怖くて怖くて仕方が無かった!」
「この世界が攻めてこない保証があるか!! 姿かたちは同じでも、別の世界のバケモノだ!!」

 エッカルトの目的は、錬金世界の滅亡であった。

 彼女にとって、錬金世界の住人はいわば宇宙人や異世界人である。なら私の所に来なさい、以上、と涼宮ハルヒみたいなことを言いだしていればまだよかった。エッカルトにはそういった存在が怪獣やバケモノにしか映らず、「門」を開く術がある以上、いつ攻めてくるかわからないという杞憂すら抱いていたのである。
 たったそれだけの理由で、彼女はヒロインであるノーアを攫って殴り倒し、エドを銃撃し、ホーエンハイムをエンヴィーに食わせ、そのエンヴィーも門をこじ開ける材料として使い潰し、技術を持ち帰るという当初の目的を主張したハウスフォーハーを撃ち、自分の部下を何十人も巻き込んで全滅させ、しかもその死体を操り、あまつさえ自ら率先して罪なきアメストリスの住人達への虐殺を敢行したのである。
 
 勿論それを黙って見ているエドではない。ハイデリヒの命を懸けた実験で錬金世界にたどり着いたエドは、アルやアメストリス軍と協力してエッカルトの乗る戦闘機を迎え撃つ。異世界にたどり着いたことで魔法(多分錬金術)を会得、格闘技もエドに勝るとも劣らない強さ(現実世界で何やってたんだこいつは?)を見せ、更には部下の鎧の軍団をも操ってエドとアル、そしてマスタング大佐を襲うエッカルトだったが、アルの起点により鎧の軍団は反旗を翻し、エッカルトの前に倒れ込んで身動きを取れなくさせる。エッカルトが気絶したことで、ゾンビたちは元通り死体となった。
 これで万事OKだ、ああやっとエドはアルと再会できたね、これでウィンリィも報われるや、などと思っていた視聴者たちの前で、物語は急転する。
 錬金世界に「門」が開きっぱなしになっている以上、現実世界で門を破壊しなければ、またこのような悲劇が起きる。それを見越したエドは、飛行機に乗って「門」を突破し、錬金世界と同時に門を閉じる*4ことを決意する。エドはアルとマスタング大佐を切り捨て、「門」へと向かう。

 そして現実世界に、ボロボロになった飛行艇が落下。ミュンヘン一揆にトゥーレ協会の肩入れは間に合わず、ナチスの党員たちはトゥーレ協会のアジトに逃げ込んでくる。そんな中、飛行艇の扉が開かれ、真っ黒い塊がよたよたと這い出てくる。

     「バケモノだ!!!」

 党員たちはそう叫び、我先にと逃げ出していく。その中の一人、ヒューズ(現実世界の住人の方)は拳銃を抜き、塊の顔を撃ち抜いた。
 決着はあっけなく着いた。塊は、実は異世界の汚れを被っただけのエッカルトだったのだ。
 あれだけの暴れようを見せた哀れな破壊者の最期は、かつての同志に敵と勘違いされたった1発の銃弾で幕を下ろす、惨めなものだった。

見どころなど

 ハガレン旧アニメのラスボスでありながら、行動目的が「よくわからん奴が異世界から攻めてくるかもしれないから、先手打ってぶち殺す」と、信じられないほどみみっちい。侵略する気すらないのだ。かつてこれほどまでに臆病で小心なラスボスがいたであろうか、私は知らない。この人が急に錬金世界滅亡を言い出した瞬間、初版執筆者が( ゚д゚)ポカーンとなったことは理解いただけたと思う。
 が、改めて考えてみれば、この物語がナチス勃興期という歴史の転換点であることを踏まえればこの過激なまでに情けない思想も理解できなくもない。作中で現実世界のヒューズがユダヤ人やロマを「恐怖」故に嫌悪していたように、彼女の行動理由は私利私欲ではなくどうしようもなく原始的な生存本能故である。
 故に、あれほど暴れ狂っておきながら、最後は自分が散々言って来た「バケモノ」と誤認され、本来なら仲間であってもおかしくなかったナチスの下っ端に殺されるという最期は、それ以外ないのではないかというほど皮肉な末路である。もともと美人なのに映画が佳境に向かうにつれてとんでもない顔になっていくのも見ものである。

 『シャンバラを征く者』は、アルフォンス、ラース*5、ホーエンハイム、そして彼女の切実な願い故に巻き起こった悲劇の連鎖による物語であり、人がどれだけ反省してもいつの間にかそれを忘れ殺し合う「苦悩」を描いた話と言える。相手を人と思わなければ、いつどこで誰でもエッカルトになりえるのだ。
 ウィンリィの願いが永遠にかなわなくなった今、筆者が希望を言うのであれば…。
 エドとアルの二人により、我々の歩んだ歴史でこれから起こる22年間の戦乱が回避された「未来」が来ること、それくらいである。

余談

 なお、彼女の名前はナチス創設に携わったディートリッヒ・エッカートに因む。勿論、我々の歴史では男性。

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