スネーク（仮面ライダー THE FIRST）
最終更新：
bluebloood 2015年08月21日(金) 14:32:06履歴
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「我がショッカーは、お前も裏切り者との決定を下した」「死ね｣
キャラクター名 
No.501 『スネーク』（原田美代子）
登場作品基本情報
「仮面ライダー THE FIRST」
特撮映画
長石多可男（監督）/東映/2005年
演者
小林涼子
スーツアクトレス
砂押裕美
外見
青い蛇の頭を模したヘルメットをかぶった女性。長い黒髪がメットからはみ出している。服装はチャイナドレスっぽいライダースーツで、着ぐるみっぽさはほとんど無い。
概要
石ノ森章太郎による漫画版『仮面ライダー』をリメイクした特撮映画に登場する女怪人。元ネタになったのは漫画版オリジナルの怪人「へび姫メドウサ」だが、網タイツにグラサン姿のメドウサとは大きく異なる外見をしている。
スネークは顔の下半分が露出した奇妙な姿をしており、蛇独特の軟体から繰り出す蹴り技と鞭を武器として使う。
本作は人ならざる者となった改造人間の愛を主軸に描いており、ヒーローサイドの愛が主人公・本郷猛（仮面ライダー1号）と一文字隼人（仮面ライダー2号）*1による緑川あすか*2への恋のさや当てだとすれば、裏のテーマとなっているのはスネークとコブラの悲恋でもある。
超カッコいいデザインの仮面ライダーのアクションは人気を博し、2年後には続編『仮面ライダー THE NEXT』が公開された。
変身素体となる原田美代子は、自らの余命が幾ばくも無いことを隠しながらも同じ病院に入院する青年・晴彦*3を元気づけようとし、わざと明るく振舞っていた。最初は自暴自棄になり美代子の思いやりを拒絶する晴彦だったが、やがてその閉ざしていた心を開き、二人は恋人同士になる。しかし美代子の身体に救う病魔は次第に牙を剥き、美代子は歩くこともままならない程に衰弱していく。そこにショッカーの改造人間・バットが現れ、精神的に不安定になった二人に「病気を治せる医者を紹介する」と嘯き、二人に改造手術を施してしまう。
二人は改造人間となったことで病気を完治させた。コブラの改造人間となった晴彦は、かつて病床に臥せっていた自分に美代子が贈ってくれた花の種をショッカー本部の敷地内に植えた。1年もすれば、きっと殺伐としたショッカーの基地（離れ小島）も美しい花で覆われることになるだろう。二人の顔は、美代子が病に倒れる前と同じ笑顔に包まれていた。
そして月日は流れた。
蛇の改造人間スネークとなった美代子は、相棒のコブラ（晴彦）と共に、あすかを守るためにバットに牙を剥いた一文字を殺そうとする。改造人間手術の副作用（一定期間で血液を好感しないと著しく体力が落ちる*4）で変身できず苦しむ一文字をコブラと共に痛めつけるが、そこに駆けつけた本郷により一文字は救い出される。
自らの姿を見たあすかを野放しにするわけにはいかないとしてバットはあすかを襲撃し、ショッカー基地に連れ去って改造人間にしてしまおうと目論む。一文字は本郷に問うた。「あの女のために死ぬことはできるか」と。本郷は躊躇いなく、首を縦に振った…。
本郷と一文字はモーターボートを使って*5ショッカー基地に殴り込み、並み居る戦闘員を蹴散らしながらあすか救出に向かう。戦闘員では相手にならないとしてバット・コブラ・スネークの三人は直々に参戦、3対2でダブルライダーを圧倒する。2号（一文字）は一旦退いて体勢を立て直そうとするが1号（本郷）はなおも3怪人に挑み、その姿を放ってはおけなかった2号は引き返し、再び1号の前に現れる。二人はダブルライダーキックを放ち、バットを撃破する。
コブラとスネークはダブルライダーに挑みかかるが、二人の連係プレイの前に圧倒されてしまう。そして2号が放ったライダーキックがスネークの胸に直撃し、スネークは悲鳴を上げながら吹き飛ばされる。直後に1号はコブラを掴んで放り投げ、空中でライダーキックを炸裂させる。コブラは吹き飛んで地面に叩きつけられた。
息も絶え絶えになったコブラは草原の上をのた打ち回るが、そこに見覚えのある一輪の花が咲いていることに気が付いた。
それは、彼が1年前に植えた花だった。
「咲いたんだ…一輪だけ…」
最後の力を振り絞り、コブラは花を引き抜いて、愛する人の元へと向かっていった。
マスクが外れ、眠ったように息を引き取っていたスネーク…いや、美代子の顔の横に白い花を添えて、晴彦はその短い一生を終えた。
彼の遺言は、彼女への全ての思いを込めた、たった5文字の言葉だった。
ただ一言、「ありがとう」、と。
スネークは顔の下半分が露出した奇妙な姿をしており、蛇独特の軟体から繰り出す蹴り技と鞭を武器として使う。
本作は人ならざる者となった改造人間の愛を主軸に描いており、ヒーローサイドの愛が主人公・本郷猛（仮面ライダー1号）と一文字隼人（仮面ライダー2号）*1による緑川あすか*2への恋のさや当てだとすれば、裏のテーマとなっているのはスネークとコブラの悲恋でもある。
超カッコいいデザインの仮面ライダーのアクションは人気を博し、2年後には続編『仮面ライダー THE NEXT』が公開された。
変身素体となる原田美代子は、自らの余命が幾ばくも無いことを隠しながらも同じ病院に入院する青年・晴彦*3を元気づけようとし、わざと明るく振舞っていた。最初は自暴自棄になり美代子の思いやりを拒絶する晴彦だったが、やがてその閉ざしていた心を開き、二人は恋人同士になる。しかし美代子の身体に救う病魔は次第に牙を剥き、美代子は歩くこともままならない程に衰弱していく。そこにショッカーの改造人間・バットが現れ、精神的に不安定になった二人に「病気を治せる医者を紹介する」と嘯き、二人に改造手術を施してしまう。
二人は改造人間となったことで病気を完治させた。コブラの改造人間となった晴彦は、かつて病床に臥せっていた自分に美代子が贈ってくれた花の種をショッカー本部の敷地内に植えた。1年もすれば、きっと殺伐としたショッカーの基地（離れ小島）も美しい花で覆われることになるだろう。二人の顔は、美代子が病に倒れる前と同じ笑顔に包まれていた。
そして月日は流れた。
蛇の改造人間スネークとなった美代子は、相棒のコブラ（晴彦）と共に、あすかを守るためにバットに牙を剥いた一文字を殺そうとする。改造人間手術の副作用（一定期間で血液を好感しないと著しく体力が落ちる*4）で変身できず苦しむ一文字をコブラと共に痛めつけるが、そこに駆けつけた本郷により一文字は救い出される。
自らの姿を見たあすかを野放しにするわけにはいかないとしてバットはあすかを襲撃し、ショッカー基地に連れ去って改造人間にしてしまおうと目論む。一文字は本郷に問うた。「あの女のために死ぬことはできるか」と。本郷は躊躇いなく、首を縦に振った…。
本郷と一文字はモーターボートを使って*5ショッカー基地に殴り込み、並み居る戦闘員を蹴散らしながらあすか救出に向かう。戦闘員では相手にならないとしてバット・コブラ・スネークの三人は直々に参戦、3対2でダブルライダーを圧倒する。2号（一文字）は一旦退いて体勢を立て直そうとするが1号（本郷）はなおも3怪人に挑み、その姿を放ってはおけなかった2号は引き返し、再び1号の前に現れる。二人はダブルライダーキックを放ち、バットを撃破する。
コブラとスネークはダブルライダーに挑みかかるが、二人の連係プレイの前に圧倒されてしまう。そして2号が放ったライダーキックがスネークの胸に直撃し、スネークは悲鳴を上げながら吹き飛ばされる。直後に1号はコブラを掴んで放り投げ、空中でライダーキックを炸裂させる。コブラは吹き飛んで地面に叩きつけられた。
息も絶え絶えになったコブラは草原の上をのた打ち回るが、そこに見覚えのある一輪の花が咲いていることに気が付いた。
それは、彼が1年前に植えた花だった。
「咲いたんだ…一輪だけ…」
最後の力を振り絞り、コブラは花を引き抜いて、愛する人の元へと向かっていった。
マスクが外れ、眠ったように息を引き取っていたスネーク…いや、美代子の顔の横に白い花を添えて、晴彦はその短い一生を終えた。
彼の遺言は、彼女への全ての思いを込めた、たった5文字の言葉だった。
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ただ一言、「ありがとう」、と。
見どころなど
ちなみに
本作は「特撮エース」にて、『まじかるタルるートくん』『東京大学物語』で知られる江川達也が漫画版を連載していたが、あまりにクオリティが低かったため石ノ森プロから単行本化の許可を差し止められている。本作でもスネークは登場するが、読んでいてイライラするくらい演出が低レベルなのでお勧めはしない。
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| このコマ以外はほぼ首から下黒塗りだしね |
関連項目
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このページへのコメント
bluebloodさま
いえいえ、寧ろものすごく丁寧な記事を作っていただいてよかったです。個人的には仮面ライダーシリーズはちょっと弱い（未見が多い）ので是非よろしくお願いします。
NEXTは昔チラッとだけ見たことあったのですが、チェーンソーリザードが自分の乳房を揉む描写が一番インパクトに残ってます。
スネークの舌舐めずりといい、このシリーズのライダーは淫乱な女怪人がよく登場する印象です。
>tanatosuz様
そうですか、申し訳ないことを。
私はまだ「THE NEXT」は見ていないんですが面白いんですかね。女怪人のチェーンソーリザードが出てますけど、なぜコイツをチョイスしたんかって感じです（バズーカタートルじゃだめだったのかとか）。
実は候補リストにあったのですが先を越されました（笑）
小林さん、ライダーとの戦いの前に舌なめずりするところがあるのですが、ちょっとエロティックな感じがして、それをあの儚げで可憐なあの顔でやってたと思うと、女とは恐ろしいものだなと当時思ってました。