15世紀ヨーロッパと思しき世界を舞台に魔女の戦いを描いた作品。ただし、この世界で信仰されている宗教名がクレド教となっており、教会が”浄会”、教皇が”浄皇”(ちなみに女性)という名称になっていることから現実の歴史に近い異世界であると思われる。
主人公のニコラは、浄皇の命令で人間に味方する魔女(後述)をよみがえらせ、彼女たちとともに魔女と戦っていくことになる。
本作には2種類の”魔女”が登場する。一つは本作の悪役となる魔女であり、一般人をはるかに上回る身体能力、たちどころに傷が直る再生能力、犠牲者から魂を奪い取る、などの能力を持っている。倒すためには、人間の目には見えない「魔女印」を浮かび上がらせて破壊する必要がある
*1。
もう一つは前述の魔女の始祖となる魔女たちであり、そのほとんどがヒロインとして登場する。彼女たちは、主人公ニコラ(♂)の汗や血を舐めることで本来の力を発揮することが出来る。
上記の設定から、本作には当然のごとく数多くの魔女が敵女として登場する。
アダンテは本作のラスボスに当たるキャラクターで、始祖となる魔女の1人で、かつ裏切り者である。ちなみに、彼女は謎の生首
*2の唾液をのむことで戦闘モード(女神変成)になることが出来る。
作中で彼女は、配下となる魔女を増やしながら、浄会の世を終わらせようと企みさまざまな悪事を働いていた。
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物語終盤で明かされるが、本作に登場する始祖の魔女たちは、クレド教徒との盟約「クレド教徒が”穢れた世”を終わらせるので、それまで眠りにつく」ことに従って白骨状態で眠りについていた。
しかし、アダンテはクレド教の浄会の司祭と道ならぬ恋に落ちていた。彼女は自分と司祭の恋が成就しないのは、今の世に浄会があることが原因と考えたようで、自分一人だけ眠りにつかず、配下の魔女を増やしながら、浄会の世を終わらせることをたくらんでいた。
物語終盤彼女は、「魔女の宴」を開くために、クレド教の総本山である聖天使城を部下たちと共に襲撃する。最終的に彼女は宴のカギとなる主人公を手に入れられそうになるが、浄会の長である浄皇の自爆策によって邪魔され一時撤退する。
その後、彼女は主人公たちと再戦することになる。しかし、この時点で主人公側の魔女たちは主人公と”聖婚の儀”
*3を果たし、真・女神変成できるようになっていたため、圧倒され追い詰められる。
最後はヒロインの一人、エゼルバルドに軍門に下るように言われるが、これを拒絶し自殺しようとする。しかし、直後に薬指を切り落とされ
*4、白骨化して封印された。