15世紀ヨーロッパと思しき世界を舞台に魔女の戦いを描いた作品。ただし、この世界で信仰されている宗教名がクレド教となっており、教会が”浄会”、教皇が”浄皇”(ちなみに女性)という名称になっていることから現実の歴史に近い異世界であると思われる。
主人公のニコラは浄皇の命令で、人間に味方する魔女(後述)をよみがえらせ彼女たちとともに魔女と戦っていくことになる。
本作には2種類の”魔女”が登場する。一つは本作の悪役となる魔女であり、一般人をはるかに上回る身体能力、たちどころに傷が直る再生能力、犠牲者から魂を奪い取る、などの能力を持っている。倒すためには、人間の目には見えない「魔女印」を浮かび上がらせて破壊する必要がある
*1。
もう一つは前述の魔女の始祖となる魔女たちであり、そのほとんどがヒロインとして登場する。彼女たちは、主人公ニコラ(♂)の汗や血を舐めることで本来の力を発揮することが出来る。
上記の設定から、本作には当然のごとく数多くの魔女が敵女として登場する。
アレッサンドラは第3話に登場する魔女。「最初の魔女」たちを復活させ、彼女たちを仲間にしようとたくらんでいた。
彼女は、最初は男装し、学僧のふりをして主人公ニコラに近づく。そして、ニコラに自分を魔女の封印されていた場所に案内させようとする。
しかし、邪魔が入ったため方針を変え、ニコラを脅迫して
*2強制的に魔女が封印されていた場所に案内させると、隠されていた棺おけを暴き、「最初の魔女」たちを復活させようとする。
脅迫されたニコラは、「最初の魔女」の一人ウプスラを復活させる。しかし、同時進行で小声で「魔女印」を浮かび上がらせる呪文も唱えていたため、アレッサンドラは肩にある魔女印を暴かれてしまう。
アレッサンドラは不意打ちしてきたニコラに反撃すると、復活したウプスラに仲間になるように伝える。しかし、ウプスラはアレッサンドラが女性であることをあっさりと見抜くと、彼女の衣服を破き捨てる。
アレッサンドラは激昂し、ウプスラを殺そうとする。するとウプスラはニコラの血を舐め、女神変成(アドベント)する。アレッサンドラはかまわず襲い掛かるが、最後はウプスラによって文字通り八つ裂きにされて死亡した。