ヴァンパイアたちの戦いを描いたバトルマンガ。本作に登場するヴァンパイアは、死亡すると灰になる、夜は能力が発揮できないなど、いわゆる吸血鬼の特徴の他、それぞれが独自の戦闘形態を持つ
*2。ちなみに、富士山の噴火による火山灰を浴びた一部の人間が変態したという設定である。
クレタ/マルタは本作の2巻〜3巻にかけて登場する双子の女ヴァンパイア。…というのは、見せかけであり、実は加納クレタ1人で2人の人間を演じていただけである。作中の説明によれば、もともとは双子の孤児であったが、作中で起きた富士山の噴火により片方が死亡し、その後1人2役を演じていたとのこと。
ヴァンパイア形態になると、1人の人間が2人の人魚形態のヴァンパイアに分裂する他、空中浮遊能力や、小型の魚を生み出して敵を攻撃させるという技を使う。
作中では、主人公である善がマルタと、主人公の仲間である京児がクレタとそれぞれ知り合いになる。彼女たちは善と京児を自分たちの組織に入るように勧誘するが、断られる。
その後、紆余曲折を経て、彼女たちは善と京児と戦うことになるが、2人のコンビネーションの前に圧倒され、クレタのほうがあっさりと倒されてしまう。ただし、弱点である心臓はマルタ
*3が受け持っていたため、単に分身体が倒されただけといえる。
激高した彼女は、ロングコートを着用したような形態に変わると、京児を攻撃する。しかし、京児は動じることもなく、変身をとくと彼女を挑発し、心臓に傷をつけること
*4に成功する。
最後は、主人公によってとどめを刺され、自分がクレタであることを明かして消滅した。