『獣電戦隊キョウリュウジャー』は言わずと知れた東映スーパー戦隊シリーズの第37作目。恐竜の力を受け継ぐ正義の戦士キョウリュウジャーと、悪のデーボス軍団との戦いを描いた作品。
本稿で紹介するディノガールズの2人は、その劇場版にのみ登場するキャラクターである。彼女たちは、同じく劇場版限定の敵キャラたるデスリュウジャーに仕える女戦士なのだが、その素性・来歴についてはほとんど明かされないまま
*1であった。
この映画の冒頭はレッドの幼馴染ミコト
*2がコンサートをしているシーンから始まるのだが、ディノガールズたちはこのコンサートに乱入してミコトを拉致しようとする。実はミコトは太古時代に獣電竜
*3トバスピノを制御していた巫女の生まれ変わりである。デスリュウジャーは獣電竜トバスピノの制御権を奪うために、ミコトの身柄を必要としていたのだ。
なお、この際、ディノガールズの白い方ことレムネアは「一緒に来て、ミーコ。さもないと……ここにいるお客さんたち、みーんな絶滅よ」と普通に脅迫しているのだが、黒い方こと
アーシーはミコトを抱き寄せて「貴女いい声ね。とろけちゃう……」とエロティックに囁いている。
ここだけ見るとまるでZENピクチャーズのレズリョナ作品の如しである。
その後すぐにキョウリュウジャーの5人が駆け付けて戦闘となる。レッド以外の4人がディノガールズを引き付けている間に、レッドはミコトを連れて一足先に脱出する。しかしレッドとミコトが逃げ出した先ではデスリュウジャーが待ち伏せしていた。彼はレッドらの抵抗を粉砕しミコトを連れ去ってしまう。
その後、少々の茶番を挟んだ後
*4、デスリュウジャーはミコトの身体に悪のエナジーを注ぎ込み、邪悪な歌を歌わせる。これによって、獣電竜トバスピノの制御権を奪うことに成功する。
余談ながらこのシーン、ミコトが苦しむ描写にやたらめったら力が入っており、しかも
ディノガールズの2人はその姿を眺めて妖艶な笑みを浮かべている。
コレやっぱりZENピクチャーズのレズリョナ作品なんじゃないか?
街中で破壊活動を始める獣電竜トバスピノ。これに対してキョウリュウジャー達も各々の獣電竜を召喚して対抗する。が、デスリュウジャーは邪悪な歌の力によって獣電竜アンキドンとブンパッキーの制御権をも奪ってしまう。キョウリュウジャー達は重傷を負い、止むを得ず退却する。
その後、デスリュウジャー達はミコトの身体に更なる負荷を掛け続け、いよいよ彼女の命は危うくなる。が、ここでようやく6人目の戦士キョウリュウゴールドと獣電竜プテラゴードンが到着する。プテラゴードンは耳栓という原始的な手段により邪悪な歌の影響を退け、トバスピノに空襲を仕掛ける。
すると、デスリュウジャーとディノガールズはトバスピノから降り、ゴールドに白兵戦を挑む。しばらくゴールドの孤軍奮闘が続いた後、他の5人も怪我をおして駆けつけ、一斉に変身して「獣電戦隊! キョウリュウジャー!」と名乗りを上げる。
6人揃ったキョウリュウジャーを見て、レムネアは「みーんな絶滅よ!」と普通に敵意を示す一方、
アーシーは身をくねらせながら「ぞくぞくするわぁ……とろけちゃう!」と叫ぶ。
これ本当に年齢制限つけなくて大丈夫なんですかね。
その後、激しい乱戦となる中、ブラックとピンクがディノガールズに対して連携攻撃を仕掛ける。ブラックは「グッバイ、モンスターガールズ」とキザな決め台詞を告げながら銃撃し、ピンクは四体に分身しながら必殺キックを放つ。これらの攻撃をまともに受けたディノガールズの2人は悶え苦しみ、「うそ!? こっちが絶滅しちゃう! ああぁっ!!」との断末魔を残して爆発した。
映画はこの後、再びトバスピノに乗り込んだデスリュウジャーと、合体ロボットに乗り込んだキョウリュウジャーとの最終決戦に突入していくのだが、
それを本稿で書く必要はないだろう。続きは自分の目で確かめよう!