No.929　フーマン

｢trash.｣

　原作：山本賢冶　マンガＤ.Ｐ／秋田書店／2012年〜

　第8巻〜第９巻に登場

チャイナ服を身に着けた少女。いわゆる”お団子頭”と呼ばれる髪型をしている。ただし、第８巻では肥満体形の人型ロボットに入っており正体は分からない。

　表向きは女子高生、実は殺し屋コンビである石川るしあと白土マインの活躍を描いたバイオレンスアクションマンガ。主人公二人は｢バレット＆フランチェスカ｣という異名を持ち、るしあが銃、マインが手斧*1を武器として暗殺を実行する。

　ちなみに、るしあは普通の人間であるが、マインは骨格などに改造を受けて常人離れした怪力と強靭さを持つ。その他、二人の依頼主として許斐美能子という女子高生にしてヤクザ組長も登場する。

　フーマンは第８巻から第９巻に登場する悪役。本エピソードでは、他人を再生させる特殊能力を持つ少女ケテをめぐって、戦いが繰り広げられる。そして、安藤というヤクザに、雇われてケテを追っていた４人組の殺し屋の一人がフーマンである。

　上述の通り、彼女は女性であるが普段は肥満体系の巨人型のロボットを操縦している。第８巻ではリーダー格であるモンに付き従い、メインキャラクターの一人であるひろし*2を公園で襲ったり、殺されたネコミサの遺体処理を手伝ったりしている場面がある。

　その後、物語はケテ・ひろし・スーイン（メインキャラクターの一人。）が誘拐されるという展開に突入する。フーマンはケテたちが捉えられていた倉庫周辺を守っていたが、そこに主人公の仲間である許斐美能子たちが現れたため襲撃する。しかし、美能子の部下によって銃撃され一度は倒れる。

　しかし、当然のことながら彼女の本体は別であるため死ぬことはなく第９巻冒頭では再び起き上がり、再度攻撃を試みる。しかし、そこに主人公の一人、斧使いのマインが乱入し、彼女の外部ボディは足を砕かれたうえ、真っ二つに両断されてしまう。

　その後、フーマンは慌てることもなく外部ボディから飛び出し、生身の肉体でマインに闘いを挑む。彼女はレンチを２つ繋げたヌンチャクと蹴り技で攻撃を仕掛けるが、レンチによる攻撃ははじかれた上、片足を切断されてしまう。

　その後、その場にいたひろしに壊れたため、マインはフーマンにトドメを刺さずその場を立ち去る。

　…が、そのあとマインは現場に舞い戻ってくる。フーマンは怯えながらその場を取り繕うとするが、許されるはずもなくマインによってバラバラにされて死亡した。

　男性かと思ったら、実は美少女だったという”うれしい誤算”キャラ。しかし、外部ボディから姿を現してから、１０pほどで斬殺されており、その点も違う意味でうれしいキャラクター。

• trash.

• 山本賢治