タブリスに棲む師匠・イズミの元を訪れたエルリック兄弟は、人体錬成に失敗し自らの体を失ったことをイズミに叱責され、破門される。一人の人間として対等にイズミと渡り合う権利を得たエルリック兄弟は錬金術に潜む「真理」について研究を行うが、そこでエドは国家錬金術師の査定
*2を提出し忘れていたことに気づき、一旦南方司令部へと向かう。一旦兄と別れ、イズミの元に残り修行を積むアルだったが、そこにある手紙が届く。それは「お前の真実を知るものより」と書かれたモノだった。
アルは書かれた通りにデビルズネストに向かい、グリードや合成人間たちと出会う。よくない気配を悟ったアルは合成人間を倒し自力でグリードに真理について尋ねようとするが、牛の合成人間・ロアの怪力と犬の合成人間・ドルチェットのスピードに翻弄され、マーテルに鎧の中
*3に潜り込まれ、動きを止められてしまう。
アルフォンスを手中に収めたグリードはイズミに対し脅迫状を送りつける。イズミは夫と共にデビルズネストに殴り込み、アルを解放するように言うが、話にならないとされてしまう。女を殴る趣味は無いグリード(本wikiでは奇跡に等しい存在である)はイズミを突き返し、エドにデビルズネストに来るように告げる。査定を終えてタブリスに帰ってきたエドはイズミから話を聞くや否や激昂してデビルズネストに突撃し、グリードと戦闘を開始する(この間中ずっとマーテルは鎧の中です)。
が、そこに思わぬ客が現れた。招かれざる門に足を踏み入れたのは、アメストリスの君主であるキング・ブラッドレイ大総統と、国家錬金術師のアレックス・ルイ・アームストロング少佐率いる南方軍の兵士たち。ブラッドレイはエドを尾行し、エドの救出を名目にデビルズネスト壊滅を目論んだのである。
ドルチェット等はグリードを匿うためにブラッドレイを迎撃に向かうが、ブラッドレイは強い。下水管に逃げ込んだグリードにもたちまち追いつき、再生が追い付かないほどの速度でグリードをズタズタに切り裂いてしまう。アルは鎧を閉じた。マーテルは仲間が苦しんでいるのに何もするなとは何事だと激昂しアルの鎧をこじ開けようとするが、時すでに遅し。追いついたドルチェットとロアはブラッドレイに殺害されていた。
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映画風に表現するとデビルズネストの面々は「グッド・バッド(ウー)マン」ってとこでしょうか |
ブラッドレイはグリードを拘束すると、アルの体内に潜む気配を察知。マーテルは鎧をこじ開け、怒りにまかせて突撃するが、一瞬で串刺しにされる。断末魔の声を上げる暇もなく、アルの鎧に蛇と人間のまざった血が溢れだした。
紋章に血しぶきが触れ、「真理」を見て気を失ってしまったアル。
目が覚めた少年の視界に移ったのはただ一人の肉親である兄と兵隊たち、そして布を掛けられた血と肉の塊だけだった。
なお、旧アニメではデビルズネスト壊滅のただ一人の生き残りということになっている。
グリード一味を裏切って軍に情報を売ったキンブリー
*4へ復讐するため、イシュヴァールを目指すエドたちに同行し、イシュヴァール殲滅戦の真実を話している。
なお最期は原作と同じくブラッドレイに鎧の隙間から刺し貫かれるものの、
尺の都合でアルが真理に触れることはなく、ブラッドレイがホムンクルスであることを伝えて亡くなっている。