主人公ガッツが“使徒”と呼ばれる人外の魔物と戦っていく物語。使徒とは“ベヘリット”と呼ばれる卵型の物体を媒介に、身近な人間を生贄にささげた者が転生した姿で、普段は人間の姿をしているが本性を現すと怪物じみた姿になる。
ロシーヌはジルという少女の姉のような存在であり、妖精の存在を信じるなど夢見がちな少女だった
*1。一方で、両親の夫婦仲は悪く、あることをきっかけにその状況に絶望した彼女は、彼らを生贄にささげ“妖精のような姿をした使徒”となる。そして、近隣の村々を襲っては子どもたちをさらい、おなじく妖精のような姿をした“使徒もどき”に変え、彼らと自分だけの理想郷を“霧の谷”に作っていた。ちなみに、谷に迷い込んだ大人は巨大な昆虫の姿をした“使徒もどき”に変え、番人としていた。
作中では、ジルを霧の谷に連れて行き、子どもたちを使徒もどきに変える羽化場で生まれ変わらせようとする。しかし、そこに番人たちを倒してガッツが現れ戦闘になる。ロシーヌは部下である使徒もどきたちを差し向けるが、炎を使った攻撃で防がれ羽化場も燃やされてしまう。怒り狂ったロシーヌは巨大な蛾の姿になり、超高速
*2の体当たりでガッツを攻撃し、串刺しにする。
しかし、至近距離から義手の大砲を食らってしまい、谷へと落下する。その際に、ジルが炎にまかれているのを見たため、彼女を助けようとするが、突如として現れたガッツに背後から巨大な剣で串刺しにされる
*3。しかし、ロシーヌはそのままの状態から空中に舞い上がり、ガッツを空中に放り出し、触手で顔面を串刺しにしようとする。ところが、ガッツは触手が両頬を貫くように顔をそむけていたため殺すことは出来ず、ついに正面から一刀両断にされる。
その後、ロシーヌは第1形態に戻り地面に落下する。ガッツは彼女にとどめを刺そうとするが乱入者によって阻まれ、彼女は最後の力を振り絞って家に帰ろうと飛び立っていく。最後は力尽きて、死亡したことが示唆されている。