江戸時代中期を舞台に、江戸の治安を守る南町奉行の与力・鬼山主水の活躍を描いた作品。鬼山主水は奉行所が裁くことが出来ない悪人
*1を秘密裡に始末しているという設定。作中にも登場する実在の人物・南町奉行 根岸 鎮衛の随筆集『耳袋』をモチーフにしているとのこと
*2。
本記事で紹介するのは、大奥
*3の権力を背景に、暴虐の限りを尽くしていた4人の女たちである。
作中では、大奥で雇用する候補となる娘たちを全裸にして見分を行ったり、そのうちの1人を太ももの入れ墨を理由に拷問の上、殺害するなどの悪事を働いていた。また、主人公が属する南町奉行の与力も警告と見せしめを兼ねて殺害している。
その後、主人公は紆余曲折を経て大奥に潜入することに成功する。しかし、大奥の女たちはそのことをすでに把握しており、完全武装で待ち受けていた。
最初は笹野・幾・綾の3人が主人公の前に薙刀を装備した状態で立ちはだかる。彼女たちは3人で『命乞いをすれば飼ってやる』と脅迫しながら、主人公を取り囲む。これを手ごわいと見た主人公は刀を捨てると土下座をして許しを乞う
*4。
そして、主人公は彼女たちの命令に応じ服を脱ぎ捨てるが、その裸体に女たちが見とれ油断した隙をつき、薙刀を奪い取ると、幾と綾を斬り捨てる。これを見た笹野は「私の体を好きにしてかまわぬ!!」と胸をさらし命乞いをするが、主人公は容赦なく笹野を斬首する。
その後、主人公は大奥の最深部で待ち構えていた菊乃と対峙する。彼女は南蛮渡来のレイピアを用いて、素早い攻撃を繰り出し主人公にダメージを与える。しかし、本気を出した主人公の相手ではなく、二階堂流心の一方”十文字”によって斬殺された。