特殊能力を持つ新人類の戦いを描いた作品。
主人公の高校生・沙藤祐(たすく)は、自分の父親が癌で死亡したことがトラウマになっていた。そして、彼は自分自身も病気
*2になってしまい自殺しようとする。ところが、ちょうどその時、ある科学者が人為的に降らせた、遺伝子操作物質6を含む雨を浴びてしまったため、彼は特殊能力を持つ新人類へと進化してしまい・・・、という物語。
寺田京子は本作の最初に登場する新人類。覚醒すると舌に牙が生えた吸盤に似た器官が出来、人間を吸収することが出来るようになる。また、両乳房を巨大な手に変化させることが可能になり、そこからも人間を吸収できる
*3。
彼女は元々は普通の女子高生であったが、クラス担任の俊一郎
*4と関係を持ち妊娠してしまっていた。
寺田京子は子供を生むことを望んでいたが、俊一郎に中絶を迫られた上、彼と関係を持つ女子高生とその友人2人に絡まれてしまう
*5。
しかし、ここで寺田京子とおなかの中の胎児が同時に新人類として覚醒。寺田京子の胎児が急速に成長し、その腹部は膨れあがる。寺田京子はそのまま、新人類としての力を使用し、3人の内2人を殺害する。
その後、寺田京子は残る一人を追いかけて、俊一郎がいる教室にたどり着き、俊一郎と逃げ出した残り一人、そして居合わせたモブの生徒2人をさらに殺害する。そして、彼女は最終的に居合わせた主人公の祐の頭も吹き飛ばす
*6。
しかし、ここで祐は新人類として覚醒
*7し、吹き飛ばされた頭も再生する。これに恐怖を感じた京子はさらに祐を攻撃するが、彼は再生能力があるため無駄に終わる。
その上、今度は祐が「新人類を旧人類に戻す能力」を発揮し、彼女は新人類としての力を吸収されてしまう。しかし、このとき成長を終えた彼女の胎児が腹を破り誕生する。寺田京子はこれに喜び、自分の子供に寄り添おうとするが、生まれたばかりの新人類は、彼女ことをエサとしてしか見ていなかった。こうして、彼女は顔面を食いちぎられて死亡した。