No.574　女(大ムカデ)

「ISUCA」

　原作・高橋脩／アームス／2015年

　第壱話「邂逅」

　真田アサミ

　変質者のように全裸でコートを羽織った美女。正体は巨大なムカデの化物。下半身は巨大なムカデの姿で、上半身も人型ではあるが異形の姿に代わる。

　本作は主人公の学生の浅野真一郎が、退魔師で島津37代目の仮当主である島津朔邪と、その従妹の島津須世璃の2人のヒロインとともに様々な妖魔達と戦う学園退魔ファンタジーアクション。アニメ版はギャグ中心の緩い雰囲気の原作漫画とは全く違い、かなりハードな展開が多い。

　女はアニメ第壱話の冒頭シーンに登場する。*1主人公・真一郎は夜の道でコート姿の美女と鉢合わせになる。彼女はコートを脱ぎ捨て全裸になると主人公を動けなくして*2抱き付き、「最高の快楽を味わわせてあげる」といいながら、下半身がムカデ、上半身も異形の人型という本性を現す。

　しかし、その直後ヒロイン・朔邪が放った弓矢がムカデ女の首に突き刺さる。苦しげな悲鳴を叫ぶムカデ女だったが、さらに放たれた弓矢が顔の眉間を貫通し、絞るような断末魔を残しながらを肉体が破裂して死を迎えた。

　アニメ開始10秒で登場して全裸を披露した痴女であり、そのわずか1分たらずでヒロインの噛ませ犬となって出落ちぎみ退場する哀れなザコ女である。途中から醜い化物になってしまうが、声は*3人間の時とは変わらずキープされており、最期はわずかな出番に爪痕を残すかのようにかなり気合の入ったヤラレ演技を見せつけてくれる。
　ちなみにテレビ放送時には規制のために乳房等に黒い線が加えられていたが、Blu-ray・DVDでは解禁されている。

猫又のタマ子（ISUCA）
イスカ（ISUCA）
妖魔の少女（ISUCA）
山荒の女（キリングバイツ）：夜中にコート一枚で男を誘惑、正体露見で本性を現す、噛ませ犬など状況が似ている。

ムカデ女（血と灰の女王）：同じくムカデ系敵女
植田（八月九日　僕は君に喰われる。）：同じくムカデ系敵女