香港で犯罪組織の暗殺者として育てられた少女シンシア・ロウが、日本で対抗組織の雇った暗殺者、弑・四方犠(しい・よもぎ)との戦いに敗れたことをきっかけに日本で学生生活を送ることになり、次々と送られてくる刺客と闘うという物語。
中塚侑美子は主要人物の一人である、久我阿頼耶(くが あらや)と因縁を持つ少女。生まれつき痛みを感じない体質かつサイコパスで、心身ともに常人離れした能力を持つ。そして、「まったく知らない人を何の理由もなく、殺し続けることが出来るのか」という実験を企てる。
作中では、回想シーンで2年半前(中塚は小学6年)の事件が語られており、阿頼耶の教室に突如として現れ、「ムサベツサツジン」と称して、彼女の担任教師を殺し、友人の片目をつぶしたことが明らかになっている。その後、阿頼耶によってぼこぼこにされ、“実験”は阻止されたことになり、医療少年院に収監される。
しかし、その2年半後(作中の現在)にカウンセラーや介助係を言葉巧みに懐柔し、脱走の手助けをさせた上殺害。実験を阻止した阿頼耶への復讐を企てる。その後、脱走中に警官を殺害するなどさらに殺人を犯している。その後、学校で阿頼耶と対峙。驚異的なスタミナと痛みを感じない体質で、彼女を追い詰める。しかし、最後は「動機なき殺人者」を自称する自分が、一人の人間を執拗に殺そうとしていることを看破され冷静さを失い、顎を撃ち抜かれて失神した。
その後、第5巻で再登場。身動きが取れないように、拘束されているにもかかわらず、拘束具を内側から破壊し、脱走を企てる。しかし、収監されていた檎桐鸞
*1によって両膝と首の骨を折られ阻止されている。