少年マンガの金字塔、聖闘士星矢
*1の外伝となる作品。本作は原作の本編と同じ時間軸で起こっていた邪神エリスとの戦いを描いており、女神アテナの侍女となる特別な聖闘士、聖闘少女(セインティア)たちを主人公としている。
本編には邪神エリスの配下として邪精霊(ドリアード)と邪霊士(ゴースト)と呼ばれる悪役が登場し、女性型のものも複数体存在する。ちなみに、邪精霊は「人の悪しき心が人の形を成したもの」であり、邪霊士は邪精霊によって悪の種子を埋め込まれた人間である。いずれも死亡すると花ビラなどを残して消滅すると言う演出が見られる。
破滅(ルイン)のアテは、第1巻から第3巻に登場する邪精霊の一人で、彼らのリーダー的存在。邪神エリスを復活させ、自分たちに力を与えてもらおうと考えていた。能力としては、
自身の分身*2を操るほか、戦闘時に背中から木の根を生やし触手のように使用する能力を持っている。
第1巻では、自身が使える邪神エリスを復活させる寄り代として、主人公の翔子を狙うが、翔子の姉・響子によって妨害される。しかし、紆余曲折を経て、エリスの寄り代は姉の響子と入れ替わり、彼女はエリス復活を喜びながら撤退する。
彼女はその後も暗躍を続け、第3巻では邪神討伐の勅命を受けた、黄金聖闘士蠍座のミロと戦うことになる。最初は必殺技ミリオン・ヘイトレッドでミロを攻撃するが、あっさりと防がれる。しかし、この攻撃は囮で、彼女は無数の木の根=触手でミロを拘束することに成功する。
彼女は勝ち誇りながら、エリスが完全復活すれば、「自分たちも永遠に美しく咲き誇れる」などと語るが、ミロには「自分の欲望のため、神の力を利用しているだけ」と看破される。激昂したアテは、ミロにとどめを誘うと、無数の触手でミロに攻撃を仕掛けるが、あっさりとミロの攻撃で押し戻される。最後は必殺技「スカーレット・ニードル・アンタレス」によって致命傷を負う
*3。
その後、半人半植物のような状態となった彼女は、エリスから再生の力を分けてもらおうとするが、元・白銀聖闘士であるリゲル
*4によって燃やされて消滅した。
しかし、7巻では復活していたことが判明した。