幹部・暗闇暴魔ジンバが敗れると、暴魔城にジャーミンの絶叫が響き渡る。暴魔大帝ラゴーンに触手で締めあげられ、激痛に両足をばたつかせ悲鳴をあげつつ許しを請う彼女にさらに3発もの光線弾が直撃。「失敗したら生きて帰ってくることは許さぬ」と宣告され、退路を断たれた形でターボレンジャーとの決戦に赴くこととなった。
以下、クリックで開く
|
ラゴーン様、褒めてやらねば人は動かず |
ジャーミンはまずターボトラックを一人で修理していたターボブラック・大地を襲う。大地の危機に仲間4人が駆け付けると「今こそこの肉体の秘密を見せてやる」とトランス状態のように髪を振り乱し、身を激しく震わせながら必死の形相で絶叫。自らの体内に封印していた
暴魔獣・クロコボーマを光線とともに吐き出した。クロコボーマは崩れ落ちそうになる彼女を背後から胸を包むで形で支えた。
クロコボーマはあらゆる攻撃を身代わりに受け、ジャーミンと同様鞭と火焔光線を使いこなす強敵であった。
以下、クリックで開く
|
手にけっこう力入ってるようだ |
ターボレンジャー4人が苦戦を強いられるなか、突然大地が乗るターボトラックがターボラガーを完成させるために時間稼ぎのために急発車
*3。しかしジャーミンの猛攻から逃れることはできず、とどめの一発がまさに放たれようとしたとき、ターボラガーを完成させた太宰博士が間一髪で反撃のトラックカノンを発射。砲撃の直撃を受けたガーゾックは墜落、ジャーミンの悲鳴とともに爆散した。
満身創痍ながら辛うじて生きていたジャーミンはクロコボーマに支えられながらも5人の前に立ちはだかった。
「貴様らを倒すまでは、貴様らを倒すまでは……死なん!!」
以下、クリックで開く
|
幹部としての意地と誇りが痛々しい |
ジャーミンとクロコボーマはブラックを執拗に狙い、挟み撃ちにするが勝負は始めから明らかだった。
まずクロコボーマがターボソードに串刺しにされ、続いてジャーミンの顔面にターボレーザーが命中。既にクロコボーマの身代わりは不可能になっていた。逆上した彼女の捨て身の突撃に、ブラックはクロコボーマを貫いたターボソードを抜きはらい、すかさず腹部を一閃。勢いのあまり体を一回転させて地に叩きつけられるジャーミン。鞭を絡ませ、血を流しながらも何とか立ち上がったが、ブラックはこの好機を逃さなかった。必殺のハンマーブレイクが十字を描いて虫の息の彼女に炸裂。全身を激しく痙攣させながら絶叫とともにジャーミンは爆炎に消えた。
以下、クリックで開く
|
戦闘開始の時点ですでに戦える状況ではなかった |
勝利のポーズを決める5人。それでもジャーミンは呻きながら炎の中から三度立ち上がった。「姫暴魔」の面影を留めない無残な姿。恐るべき執念に驚愕する5人をよそに、最後の力を振り絞ってクロコボーマを復活巨大化させ、彼女はついに力尽きた。
仰け反らせた肢体。天にかざされた両手。低く尾を引く断末魔の響き。抜け殻となった体はバンザイの姿勢でゆっくりと前のめりに崩れていった。女性としての最後の本能がそうさせたのか、傷だらけの顔を庇うように倒れ、反動で大きくはね上がった右脚がコトンと地に着いたその瞬間、とうに限界を超えていた肉体も爆散してしまった。
暴魔帝王ラゴーンは自らが招いた姫暴魔ジャーミンの悲惨な最期について一言も触れることはなかった。
以下、クリックで開く
|
完全に力尽きての切ない死 |