女ザコ・敵女・悪女情報wiki - 蜂女(仮面ライダー)

「さあ来るのだ、ショッカーのもとに」(仮面ライダーSPIRITS)
「邪魔者仮面ライダー、お前はそこで死になさい」(正義の系譜)


はじめに

キャラクター名

No.225 蜂女

登場作品基本情報

「仮面ライダー」

特撮テレビドラマ

 東映/1970年〜1972年

漫画

『新・仮面ライダーSPIRITS』
 村枝賢一/講談社/2009年〜連載中

登場シーン詳細情報

特撮テレビドラマ

 第8話「怪奇蜂女」
 第13話「トカゲロンと怪人大軍団」

漫画『新・仮面ライダーSPIRITS』

 第1巻(本人)
 第10巻(ゾンビ個体)

CV

 沼波輝枝(テレビドラマ)、中谷ゆみ(仮面ライダー 正義の系譜)

演者

 岩本良子(テレビドラマ)

外見

 蜂をモチーフとした全身タイツ。腰布と胸の回りのグルグル模様が特徴。
 

概要

第8話

 最早説明の必要もない超有名特撮番組「仮面ライダー」に初めて登場した女性怪人。
 彼女の役割は毒ガス製造に必要な人員をかき集めることで、眼鏡屋の眼鏡に超音波受信機を付け、購入した客を無差別で洗脳して捕まえるというセコい作戦を立てた。

 仮面ライダー1号=本郷猛はこれを調査してショッカーに捕まってしまったヒロインの緑川るり子を助け出すために単身ショッカー基地に乗り込む。しかし蜂女は、奴隷の女を人質にして本郷に抵抗しないように迫り、彼を麻酔毒で気絶させてしまう。なすすべもなく捕まる本郷だが、目を覚ますや否や拘束具を破壊して脱出。更に戦闘員を倒して短剣を奪い、この戦闘員を脅しつつ人質を全員解放。それを目撃した蜂女は戦闘員部隊を率いて襲い掛かるが、本郷は短剣を蜂女に投げつけて怯ませる。腹に短剣が刺さってしまった蜂女はちょっとえっちぃ声を出しながらも落とし穴を作動させて本郷を取り押さえようとするも、ベルトに風圧を受けて本郷は仮面ライダーに変身*1)。余計強くなってしまい、アッサリ脱走されてしまう。

 怒り心頭に達した蜂女は本郷に人質にされたおマヌケ戦闘員を八つ当たり的に処刑、次いでるり子にこっそり付けておいたイヤリングに超音波を放ち本郷を殺そうとするもあえなく失敗。本郷は再び仮面ライダーに変身し、超音波を逆探知していつもの採石場*2にたどり着く。

 蜂女はサーベル戦闘員部隊を使って本郷を攻撃するが、敵うわけもなくたちまち全滅。戦闘員から奪ったサーベルを振り回す*3ライダーに蜂女は果敢に挑み、激しい剣戟の果てに剣を叩き落される。そしてライダーはたかだかと飛び上がり、蜂女にライダーキックを一閃。まともに衝撃を食らった蜂女は崖下へと転がり落ち、絶命した。その死体は山吹色の液体に代わり、やがて地面へと吸収されていった。

その後の登場

 第13話では怪人トカゲロンの率いる再生怪人部隊の一員として登場するも、大して活躍するわけでもなく他の怪人共諸共ボコボコにされた挙句、1号ライダーの蹴り返したバリアー破壊ボールがトカゲロンに命中。その爆発に巻き込まれ11人まとめてあの世に行った。

 村枝賢一氏の漫画『新・仮面ライダーSPIRITS』では、後に仮面ライダー2号となる青年カメラマン・一文字隼人の激闘を描いた外伝で他の再生怪人たちと共に登場。ショッカーの秘密を白日の下に晒そうとする一文字を捕獲するのに一躍買っている。
攻撃方法自重しろ
 第10巻ではバダンの暗闇大使によって甦った個体(ショッカー初期、ゾル大佐が日本に赴任するまでの全ての怪人)が登場。魂の無いただのゾンビであり、基地の壁をブチ破って乱入した地獄大使=ガラガランダ*4に喉元を食い破られて絶命した。
エロすぎ

見どころなど

 やはり「女性怪人第1号」の名にふさわしい奇抜な造形だろう。体格は武骨だが、漫画などの媒体では女性らしい体型で描かれることが多い。
 ケバケバしい外見に似合わず、ライダーに腹を刺されたり、キックを食らったりしたときの悲鳴は非常に女性らしい声をしている。

当時の人気

 数少ない女性怪人と言うだけあって、男性視聴者からの人気は高かった模様。女の子がライダーごっこする男子に混ざった場合9割がた蜂女役だったという話もあるらしい。
 2014年1月6日放送のバラエティー番組『ジェネレーション天国』では、タレントの今田耕司(放送当時5歳)は「蜂女のファンでした」と語っている。しかし、ライダースナックの写真ではモロに男性スタントが着ぐるみを着ていたスチールが使用されていたため、ショックを受けていたようだ。

その後の活躍

 外見の人気が高いせいか、仮面ライダーのゲームや漫画などではほぼ皆勤賞である。ただし、石ノ森章太郎先生の漫画版では顔の一部が登場したのみとなっており、ライダーとは戦闘を行っていない。

 PSゲーム『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』では、ショッカーの大幹部・死神博士の秘書官になっており、この設定は後にライダーシリーズの集大成『仮面ライダーディケイド』でリファインされることとなる
 映画『仮面ライダー1号』に登場するイーグラも蜂女の最新モデルである。
『スーパー特撮大戦2001』(PS2/2001年)では、シュールな悲鳴を聞かせてくれる。※ 画像提供 馬様

 また、『仮面ライダー 正義の系譜』(2003年 プレイステーション2)にもステージ4のボスで登場している。
 ショッカー壊滅*5後の1972年の世界を舞台に、発電所の職員を洗脳して操っていた。
原作もこのくらい巨乳ならよかったんだがなあ

 のぶみによる絵本『ぼく、仮面ライダーになる! ゴースト編』*6でも登場し、人間を催眠音波で操ってショッカー怪人の食料にするために運搬したのだが、主人公の少年の変身したゴーストに蹴っ飛ばされて空の彼方まで吹っ飛んで行った。

こぼれ話

 本エピソードの脚本を執筆したのは滝沢真里さんという女性で、この第8話が「ライダー」で初めて書いた脚本である。滝沢女史は自身も女であることから女怪人の発想を思いついたらしい。
 講談社から発売された『キャラクター大全 仮面ライダー 1号・2号編 仮面の男パーフェクトファイル』(2014年)によれば、執筆初期には以下のような設定を考えていたとのこと。
当時は誰にも言わず、つい最近のインタビューで初めて明かした話なんですが、この脚本を書いていた時、「蜂女は、彼女の被害者である会社員・池田の妻であり、少女・サチ子の母」として捉えていたんです。あのストーリーの中で「池田の妻は以前に死んだ」とされていますが、サチ子が母の死を見ていたかは定かじゃありませんしね。ストーリーに蜂女の愛情なんかを入れるつもりは無かったですし、どちらかというとハードボイルドな(笑)。
(強調部は本項目立項者による)

関連項目