No.1023　名無しの蜘蛛女　

｢血と灰の女王｣　

　バコハジメ／小学館／2017年

　第3巻に登場。

　下半身が巨大な蜘蛛、上半身が女性という姿。ただし、上半身も全身に網目模様がある。

　ヴァンパイアたちの戦いを描いたバトルマンガ。本作に登場するヴァンパイアは、死亡すると灰になる、夜は能力が発揮できないなど、いわゆる吸血鬼の特徴の他、それぞれが独自の戦闘形態を持つ*1。ちなみに、富士山の噴火による火山灰を浴びた一部の人間が変態したという設定である。

　クモ女は、第3巻に登場する女悪役であり、クレタ／マルタという姉妹のヴァンパイアとの闘いを描いたエピソードに登場するモブ悪役である。

　作中では、姉妹の指示に従い、仲間たちとともに、主人公である善と京児を待ち伏せして殺害するという任務を担う。しかし、待ち伏せ場所に突入してきた2人の強さにひるんで逃走する。その後、善はその場に残ったヴァンパイアと対峙、京児は蜘蛛女を追いかけた。その後、京児に追いつかれたのか、仲間が彼女らしき悲鳴を聞く場面があり、主人公・善が合流した際には、すでに腹部を砕かれた死体が灰化している場面であった。

　典型的なモブ女悪役。倒されるシーンすら描写されていないのが、哀れみを誘う。ちなみに、連載されているアプリでは、彼女が死亡する直前に怯えた表情を見せるイラストが公開されていた。

クレタ／マルタ（血と灰の女王）
ムカデ女（血と灰の女王）

• 吸血鬼