「オキナガ」と言われる長命者が一般人に混じって暮らすという以外は現実世界と変わらない世界。
鳴宮涼子と先輩刑事・唐沢は二年前のジャーナリスト一家殺人事件にからんで、オキナガの雪村魁を執拗に追いかけていた。
時同じくして、殺すのが困難なはずのオキナガ連続殺人事件が起こるが、これの犯人こそ鳴宮であった。
通常正体を隠している上に隠遁生活をすることが多いオキナガが、やすやすと部屋に侵入を許し抵抗の形跡もないことに注目した雪村は、犯人を警察関係者と考え、密かに唐沢に裏付けを依頼。
すると、すべての事件が彼女の非番の前夜に起きていることがわかり、家宅捜索の結果証拠も見つかってしまう。
雪村・唐沢たちにこれを突きつけられた鳴宮は、逃走を図るが、階下に控えていた同僚刑事と揉み合った際に銃が発射されて心臓に当たり死亡した。
今のところ自殺と描写されているが、後ろにいたと思われる組織に同じく属していたと思われる同僚刑事に射殺された可能性も示唆されている。