No.471　夜叉

｢新キューティハニー｣

　東映ビデオ／1995年

　Stage6　妖かしの復讐鬼　に登場。　

　着物を羽織った姫君。獣化すると巨大な蛇女となる。

　井上喜久子

　いわずと知れた、永井豪原作の変身美少女モノの傑作。本作品は前作テレビシリーズ（一番初めに放映されたもの）の続編であり、近未来でキューティハニーとしての記憶を取り戻したハニーが、コスプレ・シティを舞台に再び悪と戦うというもの。ちなみに、当初は４話が作られ、その後人気が出たため１２話まで制作されることになるも、制作会社の倒産で全８話になってしまったという不遇の作品でもある。

　夜叉は、第６話に登場する悪役。元々は閉鎖された遊園地「サムライパーク」で使用されていた人形のなれ果てであり、パンサーゾラの邪悪な力を受けて甦ったもの。忘れ去られた人形たちが怨念のごとく人間たちに復讐をし、夜叉はその一味の「座長」として暗躍する。
　サムライパークに迷い込んだハニー達は甦った人形たちを倒しながら夜叉が待つからくり城ににたどり着く。城の屋根で武士に変身したハニーに追いつめられ逆上し、邪悪な力が覚醒し巨大な蛇女と姿を化す。ハニーは夜叉の尻尾に巻き付かれ追い込まれが、直慶たちの声援に後押しされ力ずくで尻尾を解くも、夜叉の身体は鋼の鱗によって剣による直接攻撃が一切効かなかった。するとハニーは「これならどお？」と夜叉の顔にストレートパンチを浴びせる。よろめく夜叉にトドメのパンチが炸裂し、城から転落した夜叉は自身の仕掛けたからくり機械の一部が胸の谷間から串刺しとなってしまう。ハニーから「傷はつかないけど穴は空くようね」と捨て台詞を吐かれるなか夜叉は機能停止し、元のからくり人形に戻った。

　サムライパークの戦いでは着物女やくノ一忍者などの雑魚女も多数登場している。