「よお。迎えに来たぜ…飯店に行ったら此処だって聞いたからよ。」
ジェットがその倉庫の重いスチールのドアを開けると小道具のマリア像を眺めていた黒衣のジョーが振り返る。
「！？…って何だその格好？」
張々湖飯店が加入している商店会では毎年クリスマスにサンタパレードがある。
今日はその打ち合わせになっており、急な団体客で店が忙しくなった大人とグレートに代わってジョーが出ていた。
パレードは大方がサンタの格好だが数体のトナカイと彩り程度に天使や神父も混じっていて、今年はジョーがその役をやることになった。
すっかり小道具部屋と化している町のコミュニティセンターの倉庫は多少黴臭くなった衣装箱が並ぶ。
「あ、ジェット。…これ…似合わないよね。」
黒衣の襟元を引っ張りながらジョーが照れたように言う。
「いや、別にそういうことじゃないけどな…」
少年らしい華奢な体を包む丈の長い神父服は正規のそれでは無く多分コスプレ用の服なのだろう
ウエストがかなり絞られているので肩から胸と背中、腰への�哨薀ぅ鵑�殊更強調されかなり色っぽい。
「やっぱりそうだよね…。」
ジェットの言葉が途切れたことをどう解釈したのか、はぁっ。と溜息を吐きながらジョーが俯く。
少し伏せられた長い睫が憂いを帯びて切なげに揺れた。
「今年はちょっとだけ劇って言うか、寸劇？みたいなのをやることになって、僕が多少ミサの仕方を知ってたから…」
俯いたままジョーは言い訳めいたことを話していたがジェットの耳には入っていない。
「…やっぱりグレートに代わってもらうよ。」
「似合うぜ。」
ジョーの言葉にジェットの声が重なる。
「え？」
ジョーが教会の孤児院に居たことは知っていたし、
引き取り手が見つからなかった場合はそのまま教会で働くことも考えの内にはあったかもしれない。
教会が火事にならなければ…
ジョーが犯人と疑われなければ…
BGが関わらなければ…
あの教会で ―あるいは建て直した教会で― ジョーは神父になって居たかも知れない。
自分と出会わなかった人生、自分が知らないジョーの一面にジェットはイラつく。
自分の知らない誰かがジョーの隣に居る事への嫉妬、ジョーのすべてを知りたい独占欲。
「似合うぜ、だから脱げ。」
ジョーの腕を掴んで身体を引き寄せる。
「な！ん！でっ！」
あっけに取られて開いたままのジョーの口にジェットは唇を押し付ける。
「誰にも見せたくないからに決まってるだろ。」
混乱するジョーを押して身体を密着させたまま壁に追いやった。
「何言ってんだよ…っっ！」
両腕を掴まれ、壁に磔られ、ジョーの抗議は口付けで塞がれる。
手に持ったままだった石膏のマリア像が壊れそうで、ジョーが本気を出さないのをいいことにジェットの口づけは深くなっていく。
『待てって！ジェット！脱ぐからっ！此処では止めろっ！』
『うるさい。…もう遅ぇよ。』
二人は脳波通信で怒鳴りあい、静まり返った倉庫には激しい口付けの音だけが響く。
『勝手なこと言うな！』
ジョーが顔をふり、背けて抗うのを舌を吸い上げ強引に愛撫することで押さえ込んだ。
舌と唇でジョーの唇をこじ開けると逃げる舌を追いかけ絡め取る。
『ジェット…誰か来たら…どうするんだよ。』
最悪の状況からは脱したいジョーは何度か脳波通信を飛ばすがジェットは一切答えない。
それどころか、更に大胆に身体を押し付け、口腔を侵していく。
『見せればいいじゃねぇか。』
益々熱を持ってジョーの舌を追いながらジェットが言う。
とたんにジェットの腕に掛かるジョーが力を抜いた。
口腔の中で小さく溜息を吐きながら。
『じゃ、早くしろよ。とっととヤルコトやろうぜ。』
その薄茶の瞳を色っぽく半眼にして、冷たく通信をとばす。
急に冷めた様子のジョーに今度はジェットが面食らった。
『ほら、早くヤロウぜ。』
『え…あ？待てよっ！』
戸惑うジェットの舌をジョーが絡め取りながら吸い上げる。
自分より背の高いジェットを両腕で引き寄せ力でねじ伏せるように包み込む。
唇を味わい、舌で撫でる。頭の奥が霞む様なキス。
ジェットはジョーの思わぬ反撃に篭絡される寸前で彼を突き放した。
「なんだよ。怖気づいたのか？」
ジョーが不適に笑う。
「お前…怒ってんのか？」
その問いにジョーは顔色も変えずにジェットを視線だけで見上げる。
「怒ってんだな…？」
凝視していたジョーは二度瞬きをすると、ゆっくりとジェットから離れた。
無言のまま研究所に帰り着く。
「なんじゃぁ。随分と元気がないなぁ。」
博士の問いにフランソワーズがジョーをじっと見てからジェットに視線を移した。
ジェットはあいまいな笑顔を見せてそれを交わす。
「そうですか？そういうわけじゃないんだけど…ただ、劇って言うか…役を引き受けてしまって…気は少し重いかも。」
ジョーは所在無くジョーとジェットを交互に見るフランソワーズに
心配かけてごめんね…とささやき、頭を引き寄せてキスをした。
「やっぱり…ちょっと疲れてるのかも知れない。少し、休んでくる。」
「大丈夫なの？」
ジョーの腕の中に納まりながら、フランソワーズが問う。
「うん、大丈夫。それと、もうひとつ」
ジョーは金色の頭をふわりともう一度抱くとおでこに口付けをしたまま囁いた。
「ごめん。連絡しなかったけど夕飯、食べてきちゃったんだ。」
謝りながらジョーの瞳はジェットを見上げる。
「折角用意してくれたのに…ごめんね。これ、夜食に食べるから取っておいて。」
ジョーはもう一度フランソワーズの唇の端にキスを落とすと自室に戻っていった。
「なにかあったの？」
ジョーの出て行ったリビングで、取り残されたようなフランソワーズがジェットの瞳を覗き込んだ。
「あ…いや、あいつ、神父の役引き受けたんだ。やっぱりトラウマとかあるのかもな。」
見つめていた瞳がそらされ、フランソワーズが通信を飛ばす。
『ジョー。本当はご飯食べてないでしょ。』
『え？』
『分るわよ。あなたも食べてないでしょ？博士がお部屋を出たら食べなさいね。』
無言でジェットは頷く。
「オレも、着替えしてくるわ。」
殊更明るい調子でリビングを出るとジョーの部屋へ向かう。
少しの逡巡の後、部屋のドアをノックした。
「悪かったな。」
潜めた声、だがジョーからはすぐに返事があった。
「何が？」
素っ気ない声にジェットの気分はまた萎える。
「さっきは…」
『倉庫での話をするなら廊下ではやめろ。中に入れよ。』
抑揚の無い声、まだ怒っているのだと覚悟してドアを開ける。
Ｔシャツと下着だけでベッドに腰掛けるジョーは腿に肘を乗せ、ジェットを睨みつけていた。
「無理にキスなんかして…悪かったと思って…」
ジェットの謝罪にジョーの声が重なる。
「君とキスするのは嫌いじゃない。」
「え？」
「でも、他の人に迷惑を掛けたく無い。」
一度視線を外して、再度ジェットを睨む。
「あんなとこで誰かに見られたら、大人やグレートに迷惑が掛かる。」
「…」
「それだけはイヤだ。」
ジョーの言葉にジェットは唯黙っていた。
「来いよ。続きをしようぜ。」
ジェットははっとしてジョーを見る。
「早くしろよ。とっととヤルコトやろうぜ。」
倉庫で、ジョーが怒ったときと同じ台詞。
しかし、今の瞳は妖艶にジェットを誘い、口元には笑みまで浮かべている。
「あいつは…お前の嘘に気付いてるぜ。」
「知ってるよ。でも、ああ言わなきゃ博士が心配するだろ？」
ジョーの言葉にジェットは息を呑む。
自分は二人に踊らされてるだけなのか？
何もかも見越して…そして、自分はまんまとジョーの術中にいるのか？
さっき覚えた嫉妬と独占欲がまたぶり返し
体中が熱くなって、ジェットは悲鳴を上げそうになる。
「途中でなんか、やめられねぇぞ。」
わざと余裕の振りをしてジョーに近づく。
「構わないよ。何ならさっきのコスプレでもしようか？」
ジェットを見上げて片側だけ口角を上げる。
「いらねぇよ。脱がせるの面倒だからな…。」
ベッドに押し倒し、唇を塞ぐ。
さっきよりも丁寧に唇を舐め、たくし上げたＴシャツの中に左手を滑り込ませる。
立ち上がった小さな突起を爪で弾くとピクンと背を反らして吐息を漏らす。
吐息を塞ぐように唇ごと包み込み舌を突き入れた。
口腔で暴れる舌に合わせる様にジョーの舌が伸び、絡みつく。
キスを続けたまま突起を弄んでいた手が肌を撫でながら下りた。
「…ン…ぁ…」
鼻腔から漏れる吐息が次第に荒くなり、微かに喘ぐ声が混じる。
ジェットの大きな掌がゆっくりと腰を撫で、するりと下着の中に滑り込む。
撫でるように一度ジョー自身に触れた手はそれっきり中心を外して茂みや腰を彷徨う。
「…はぁ…ア…」
ジェットからの刺激を渇望する其処は見る見る硬さを増し来ていた。
「何だよ。もう感じて来てんのか？」
揶揄するジェットの声に、ジョーは抗うように首を振る。
「違…う。早く終わらせろって言ってんだよ。」
強気の台詞を吐きながら余裕無く睨み返してくるジョーの瞳は、艶っぽく潤み、ジェットの余裕さえも奪う。
「勿体ねぇだろ。折角お前が誘ってくれたんだからよ。」
言葉とは裏腹にジェットはジョー自身へ腰を押し付けた。
「いいから…早くしろよ。」
軽くのどを反らしながらジョーが瞳を閉じる。
「わがままだな…ガキ。」
ジョーの下着を一気に下ろすと先端に触れ、ジョー自身を強く握りこむ。
「うるさぃ…ぁあッ！」
与えられた突然の刺激にびくんと大きく反り返ったジョーが思わず嬌声を上げた。
･･･続く･･･はず。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
イイニクの日にＵＰしたかったんだけど
間に合わない･･･どころかイニク（12/9）にも間に合わない。
一応クリスマスネタなので1/29ではあまりにも･･･と言うことでこっそりＵＰしてみます。
でも、途中（！？）です。
すご〜く久しぶりなのでリハビリだと思ってください。
こういうのは勢いが必要なのだと実感。
今あるメモをつなげていけば最後まではイケそうなんだけど
その作業さえ無理かも（涙）
お嬢さんのも途中だし、こっちも最中だし。
本人達は良い所だから「まあいいかなー」なんて思ってるんだけど…このままじゃ可哀想ですか？
ジェットがその倉庫の重いスチールのドアを開けると小道具のマリア像を眺めていた黒衣のジョーが振り返る。
「！？…って何だその格好？」
張々湖飯店が加入している商店会では毎年クリスマスにサンタパレードがある。
今日はその打ち合わせになっており、急な団体客で店が忙しくなった大人とグレートに代わってジョーが出ていた。
パレードは大方がサンタの格好だが数体のトナカイと彩り程度に天使や神父も混じっていて、今年はジョーがその役をやることになった。
すっかり小道具部屋と化している町のコミュニティセンターの倉庫は多少黴臭くなった衣装箱が並ぶ。
「あ、ジェット。…これ…似合わないよね。」
黒衣の襟元を引っ張りながらジョーが照れたように言う。
「いや、別にそういうことじゃないけどな…」
少年らしい華奢な体を包む丈の長い神父服は正規のそれでは無く多分コスプレ用の服なのだろう
ウエストがかなり絞られているので肩から胸と背中、腰への�哨薀ぅ鵑�殊更強調されかなり色っぽい。
「やっぱりそうだよね…。」
ジェットの言葉が途切れたことをどう解釈したのか、はぁっ。と溜息を吐きながらジョーが俯く。
少し伏せられた長い睫が憂いを帯びて切なげに揺れた。
「今年はちょっとだけ劇って言うか、寸劇？みたいなのをやることになって、僕が多少ミサの仕方を知ってたから…」
俯いたままジョーは言い訳めいたことを話していたがジェットの耳には入っていない。
「…やっぱりグレートに代わってもらうよ。」
「似合うぜ。」
ジョーの言葉にジェットの声が重なる。
「え？」
ジョーが教会の孤児院に居たことは知っていたし、
引き取り手が見つからなかった場合はそのまま教会で働くことも考えの内にはあったかもしれない。
教会が火事にならなければ…
ジョーが犯人と疑われなければ…
BGが関わらなければ…
あの教会で ―あるいは建て直した教会で― ジョーは神父になって居たかも知れない。
自分と出会わなかった人生、自分が知らないジョーの一面にジェットはイラつく。
自分の知らない誰かがジョーの隣に居る事への嫉妬、ジョーのすべてを知りたい独占欲。
「似合うぜ、だから脱げ。」
ジョーの腕を掴んで身体を引き寄せる。
「な！ん！でっ！」
あっけに取られて開いたままのジョーの口にジェットは唇を押し付ける。
「誰にも見せたくないからに決まってるだろ。」
混乱するジョーを押して身体を密着させたまま壁に追いやった。
「何言ってんだよ…っっ！」
両腕を掴まれ、壁に磔られ、ジョーの抗議は口付けで塞がれる。
手に持ったままだった石膏のマリア像が壊れそうで、ジョーが本気を出さないのをいいことにジェットの口づけは深くなっていく。
『待てって！ジェット！脱ぐからっ！此処では止めろっ！』
『うるさい。…もう遅ぇよ。』
二人は脳波通信で怒鳴りあい、静まり返った倉庫には激しい口付けの音だけが響く。
『勝手なこと言うな！』
ジョーが顔をふり、背けて抗うのを舌を吸い上げ強引に愛撫することで押さえ込んだ。
舌と唇でジョーの唇をこじ開けると逃げる舌を追いかけ絡め取る。
『ジェット…誰か来たら…どうするんだよ。』
最悪の状況からは脱したいジョーは何度か脳波通信を飛ばすがジェットは一切答えない。
それどころか、更に大胆に身体を押し付け、口腔を侵していく。
『見せればいいじゃねぇか。』
益々熱を持ってジョーの舌を追いながらジェットが言う。
とたんにジェットの腕に掛かるジョーが力を抜いた。
口腔の中で小さく溜息を吐きながら。
『じゃ、早くしろよ。とっととヤルコトやろうぜ。』
その薄茶の瞳を色っぽく半眼にして、冷たく通信をとばす。
急に冷めた様子のジョーに今度はジェットが面食らった。
『ほら、早くヤロウぜ。』
『え…あ？待てよっ！』
戸惑うジェットの舌をジョーが絡め取りながら吸い上げる。
自分より背の高いジェットを両腕で引き寄せ力でねじ伏せるように包み込む。
唇を味わい、舌で撫でる。頭の奥が霞む様なキス。
ジェットはジョーの思わぬ反撃に篭絡される寸前で彼を突き放した。
「なんだよ。怖気づいたのか？」
ジョーが不適に笑う。
「お前…怒ってんのか？」
その問いにジョーは顔色も変えずにジェットを視線だけで見上げる。
「怒ってんだな…？」
凝視していたジョーは二度瞬きをすると、ゆっくりとジェットから離れた。
無言のまま研究所に帰り着く。
「なんじゃぁ。随分と元気がないなぁ。」
博士の問いにフランソワーズがジョーをじっと見てからジェットに視線を移した。
ジェットはあいまいな笑顔を見せてそれを交わす。
「そうですか？そういうわけじゃないんだけど…ただ、劇って言うか…役を引き受けてしまって…気は少し重いかも。」
ジョーは所在無くジョーとジェットを交互に見るフランソワーズに
心配かけてごめんね…とささやき、頭を引き寄せてキスをした。
「やっぱり…ちょっと疲れてるのかも知れない。少し、休んでくる。」
「大丈夫なの？」
ジョーの腕の中に納まりながら、フランソワーズが問う。
「うん、大丈夫。それと、もうひとつ」
ジョーは金色の頭をふわりともう一度抱くとおでこに口付けをしたまま囁いた。
「ごめん。連絡しなかったけど夕飯、食べてきちゃったんだ。」
謝りながらジョーの瞳はジェットを見上げる。
「折角用意してくれたのに…ごめんね。これ、夜食に食べるから取っておいて。」
ジョーはもう一度フランソワーズの唇の端にキスを落とすと自室に戻っていった。
「なにかあったの？」
ジョーの出て行ったリビングで、取り残されたようなフランソワーズがジェットの瞳を覗き込んだ。
「あ…いや、あいつ、神父の役引き受けたんだ。やっぱりトラウマとかあるのかもな。」
見つめていた瞳がそらされ、フランソワーズが通信を飛ばす。
『ジョー。本当はご飯食べてないでしょ。』
『え？』
『分るわよ。あなたも食べてないでしょ？博士がお部屋を出たら食べなさいね。』
無言でジェットは頷く。
「オレも、着替えしてくるわ。」
殊更明るい調子でリビングを出るとジョーの部屋へ向かう。
少しの逡巡の後、部屋のドアをノックした。
「悪かったな。」
潜めた声、だがジョーからはすぐに返事があった。
「何が？」
素っ気ない声にジェットの気分はまた萎える。
「さっきは…」
『倉庫での話をするなら廊下ではやめろ。中に入れよ。』
抑揚の無い声、まだ怒っているのだと覚悟してドアを開ける。
Ｔシャツと下着だけでベッドに腰掛けるジョーは腿に肘を乗せ、ジェットを睨みつけていた。
「無理にキスなんかして…悪かったと思って…」
ジェットの謝罪にジョーの声が重なる。
「君とキスするのは嫌いじゃない。」
「え？」
「でも、他の人に迷惑を掛けたく無い。」
一度視線を外して、再度ジェットを睨む。
「あんなとこで誰かに見られたら、大人やグレートに迷惑が掛かる。」
「…」
「それだけはイヤだ。」
ジョーの言葉にジェットは唯黙っていた。
「来いよ。続きをしようぜ。」
ジェットははっとしてジョーを見る。
「早くしろよ。とっととヤルコトやろうぜ。」
倉庫で、ジョーが怒ったときと同じ台詞。
しかし、今の瞳は妖艶にジェットを誘い、口元には笑みまで浮かべている。
「あいつは…お前の嘘に気付いてるぜ。」
「知ってるよ。でも、ああ言わなきゃ博士が心配するだろ？」
ジョーの言葉にジェットは息を呑む。
自分は二人に踊らされてるだけなのか？
何もかも見越して…そして、自分はまんまとジョーの術中にいるのか？
さっき覚えた嫉妬と独占欲がまたぶり返し
体中が熱くなって、ジェットは悲鳴を上げそうになる。
「途中でなんか、やめられねぇぞ。」
わざと余裕の振りをしてジョーに近づく。
「構わないよ。何ならさっきのコスプレでもしようか？」
ジェットを見上げて片側だけ口角を上げる。
「いらねぇよ。脱がせるの面倒だからな…。」
ベッドに押し倒し、唇を塞ぐ。
さっきよりも丁寧に唇を舐め、たくし上げたＴシャツの中に左手を滑り込ませる。
立ち上がった小さな突起を爪で弾くとピクンと背を反らして吐息を漏らす。
吐息を塞ぐように唇ごと包み込み舌を突き入れた。
口腔で暴れる舌に合わせる様にジョーの舌が伸び、絡みつく。
キスを続けたまま突起を弄んでいた手が肌を撫でながら下りた。
「…ン…ぁ…」
鼻腔から漏れる吐息が次第に荒くなり、微かに喘ぐ声が混じる。
ジェットの大きな掌がゆっくりと腰を撫で、するりと下着の中に滑り込む。
撫でるように一度ジョー自身に触れた手はそれっきり中心を外して茂みや腰を彷徨う。
「…はぁ…ア…」
ジェットからの刺激を渇望する其処は見る見る硬さを増し来ていた。
「何だよ。もう感じて来てんのか？」
揶揄するジェットの声に、ジョーは抗うように首を振る。
「違…う。早く終わらせろって言ってんだよ。」
強気の台詞を吐きながら余裕無く睨み返してくるジョーの瞳は、艶っぽく潤み、ジェットの余裕さえも奪う。
「勿体ねぇだろ。折角お前が誘ってくれたんだからよ。」
言葉とは裏腹にジェットはジョー自身へ腰を押し付けた。
「いいから…早くしろよ。」
軽くのどを反らしながらジョーが瞳を閉じる。
「わがままだな…ガキ。」
ジョーの下着を一気に下ろすと先端に触れ、ジョー自身を強く握りこむ。
「うるさぃ…ぁあッ！」
与えられた突然の刺激にびくんと大きく反り返ったジョーが思わず嬌声を上げた。
･･･続く･･･はず。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
イイニクの日にＵＰしたかったんだけど
間に合わない･･･どころかイニク（12/9）にも間に合わない。
一応クリスマスネタなので1/29ではあまりにも･･･と言うことでこっそりＵＰしてみます。
でも、途中（！？）です。
すご〜く久しぶりなのでリハビリだと思ってください。
こういうのは勢いが必要なのだと実感。
今あるメモをつなげていけば最後まではイケそうなんだけど
その作業さえ無理かも（涙）
お嬢さんのも途中だし、こっちも最中だし。
本人達は良い所だから「まあいいかなー」なんて思ってるんだけど…このままじゃ可哀想ですか？
