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表紙・タイトル

作者
冷泉彰彦
レビュー
一対一の時、複数の時、それぞれの場面で使われる日本語は、「関係の空気」「場の空気に左右される。そんな日本語の特性を考察した本。
コードスイッチ話法など、自分も意識的に気をつけようと思いました。
心に残ったフレーズ
  • 日本語は、親密な一対一の会話の場合には、対等な会話のスタイルを要求するのである。
  • むしろ問題は日本語がコミュニケーションとツールとして、過剰な性能を持っていることにある。
  • 不要な部分をそぎ落とし、省略表現をすることで、豊かなニュアンスを伝える機能。
  • 敬語や、性別の話法などで関係性の役割を規定し、そこから表現を「外す」ことで多用なニュアンスを付加する機能。
  • 会話に直接出てこない価値観や過去の経験など、言外の情報を表面的な会話に足し合わせることで総合的なコミュニケーションを進めていくということは、日本語の長所だといえる。その反面、一旦その空気が欠乏すると、日本語は突然弱点を露呈し、一対一の人間関係を損ねることにもなりかねない。
  • (「空気の権力化」それは)公共であるはずの言語空間に対して私的な言語表現を持ち込んでいるということである。そこには空気の把握と、「空気を読めない」人間の排除、そして権力の把握というメカニズムがある。
  • 日本語には長所と短所がある。一対一の関係においては、「関係の空気」を使ってニュアンスに富んだコミュニケーションが可能だ。だが、同じような話法が公的な場に持ち込まれると、「場の空気」が権力を暴走させてしまって合理的な判断や利害調整を妨害し始める。
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