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表紙
タイトル
作者村上龍
発行日2000年12月20日
レビュー中田を中心にサッカーの話題でつづられているが、この本の主題は、現代日本批評だと思う。グローバルな基準の中で、日本人が戦っていくために欠けているものを、リアリスティックな個人主義の視点で、サッカーという素材を使って表現しているのがこの本だと思う。
心に残ったフレーズ和気あいあい、という種類のコミュニケーションからはほとんど情報を得ることはできない。
科学的な努力の蓄積だけが奇跡のようなドラマの土壌となる。
組織は、じつはその中にいる人間を守ってはくれない。組織内の、偉い人間たちだけに、ほんの少しプライドを与えてくれるだけだ。まず、決定権と責任がインセンティブとともに各個人に与えられなくてはならない。
できるだけ小さい時から好きなことを見つける努力をして、知識や技術を得ると、人生には大きなアドバンテージがある、というアナウンスがこれまで不足しているのはどうしてだろうか。自分の目や耳で確かめて、ある何かを好きになると、その瞬間に人間は孤独になる。好きになった対象と自分という直線的な関係性しかないからだ。
読了日2005年6月6日
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