表紙 タイトル | |
作者 | 松村劭 |
発行日 | 2002年12月10日 |
レビュー | 戦争という殺戮行為は否定されるべきものだが、戦争に勝とうとして編み出してきた人間に叡智には学ぶべきところがある。 この本の中でなるほどと思ったのは、以下の3つの言葉。 "勝機は「しずかな身構え」の中だけではなく、運動の中に訪れる。" "退く時は、一度押してから退くか、間合いを切ってから退くのが常識だ。クリンチしたまま退がれば押しつぶされる。" "敵の次の手を読むときには、敵が何をしようとしているのか、その企図を読むのではなく、敵が次に何ができるのか、その可能性を読むことである。" |
心に残ったフレーズ | 新しいシステムを実践する際には、その趣旨を全員に徹底することが必要なのである 目先の仕事より、体質を改造せよ 敵より兵力が0.5倍以上なら、まず攻撃を考えよ。敵が3倍以上なら、決戦するな! 勝機は「しずかな構え」の中だけではなく、運動の中に訪れる 「教育」の過程において留意しなければならないのは、機会を捉えて「なぜ、こんなマニュアルを定めたか?」の経緯とゆえんを説明して理解を促進し、不確実の正解である戦場で兵士の一人一人が応用できる用意しておくことである 「本番では、訓練以上の力は出ない」のである。敗北する部隊は、基本的に個温容な訓練を受けていないことが多い。 一つの組織が生存のために異質な領域に進出することは、ほとんどの場合、戦略的失敗になる。 戦いの9原則 1.目標の確立/2.主導の獲得/3.機動の発揮/4.戦力の集中/5.奇襲/6.不断の警戒/7.指揮の統一/8.簡明な計画/9.戦力の節約 退く時は、一度押してから退くか、間合いを切ってから退くのが常識だ。クリンチしたまま退かれば押し潰される。 敵の次の手を読むときには、敵が何をしていようとしているのか、その企図を読むのではなく、敵が次に何ができるのか、その可能性を読むことである。 強烈な攻撃の構えで防御態勢を作る。 防者の損害率は、当初は低いが次第に高まり防御が崩壊してから急速に上がる。 敗北する軍隊はすべからく指揮活動の縦割り組織病にかかっていると言ってもいい。 |
読了日 | 2006年8月19日 |
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