D端子分配器の検証



D端子映像分配器の検証


2006.5.16 更新(rev.1)
2006.6.22 更新(rev.2) - 文末追記

試験項目(暫定)

PV3他キャプチャをする上でPCを視聴目的に利用しない場合や、マルチ(複数のD端子出力機器を併用)利用する上で分配器というのは大切な機器となる。
図-1にあるような、接続例に対して今回はテストするが、実際の利用についても近い形式になると思われる。

(図-1)


SONYのセレクタで名機といえばマトリックススイッチャが昔あった。それの系譜を引き継いでいると言ったら言い過ぎかな?

  1. DV-ARW15でのカラーバー映像を用意(検証用)
  2. Multibridge Extremeでのキャプチャ準備
  3. 1080i(1125i)でのキャプチャ
  4. PCのコンポーネント出力での水平解像度とレベル減衰検証
  • 直接入力 (P.0 reference)
  • SB-RX300D経由(OUT1,OUT3別々に検証する)
    • IN1or2→OUT3 (P.2)
    • IN1or2→OUT1or2 (P.1)
    • IN3or4→OUT3
    • IN3or4→OUT1or2
  • X-SELECT D4経由(IN1,IN4の検証)
  • 検証はカラーの量子化情報の数値(減衰)と精細度合(信号の鈍り)を確認

GNB氏〜波形表示プラグインでキャプチャカードの入力調整をしてみる〜
http://homepage2.nifty.com/GNB/tutorial/s_scope/s_...

SB-RX300Dの検証(初期ロット問題?)
http://www.geocities.jp/bokunimowakaru/rx300d.html

貼ってあるimageの元サイズは1920x1080ですので、実サイズで見るようにお願いします。

雑感


雑感としてだが、見かけの画質は悪くない。
直結と比べて、顕著に黒にノイズがのったり、リンキングが出たり、高周波成分でのノイズなどは特に目立たない。

出力ポート全てに言えることだが輝度の上昇が許しがたい、この部分が最大の課題かと考えられる。
キャプチャにおいてレベル調整できない場合はオーバーロードが発生しまう。

また、出力の接続数による信号のレベルの減衰・増加も特に確認できなかった。
内部にリファレンス(補償回路)を持っていると考えられる。(後で分解します)

パターン検証(P.0 reference)

まず、ベースとなる接続で検証。
  • 映像ソース : テレビ神奈川(左) BS-FUJI 181(右) テストパターン
  • 再生機器 : SHARP DV-ARW15
  • キャプチャ : Blackmagic Design Multibridge Extreme
  • サイズ : 1920x1080 60i YUV 4:2:2 10bit Blackmagic Codec 無圧縮
  • ケーブル : モンスターケーブル(2M) D端子 - コンポーネント
  • 中継機材無し
  • キャプチャソフト : Decklink標準Plugin Adobe Premiere PRO 1.5J
  • 検証ソフト : Aviutl 0.99 / 波形表示plugin(GNB)


ベクトル(P.0)



リファレンスとして利用するもの。
MBEのデフォルトパラメータの状態から利用しているので、ARW15用に特に設定したということは無い。
腐ってもポスプロ向け機器だけのことはあるし、逆にARW15の色再現性の高さが判る。
10bit量子化とはいえ、ノイズは拾えているのでデコーダ側かカラーバー側か判定が必要だろう。(差分ノイズ検証)
赤の彩度が高いのはSHARPの色付けの特徴かもしれません。

ノイズ(P.0)



実信号のノイズというよりは、キャプチャ時の量子化ノイズを拾っている。
つまり下2bitは怪しいといってよいだろう。(10bitでキャプってもこの状態なのでARW15側の難も含まれると思う、TSソースの検証も後で行う)
Pb,Prの波形が鈍っているように見える部分は、もともとBSデジタル放送、地上デジタル放送問わずMPEG2-TSはYUV 4:2:0の間引きがされている為、伸張された際のカーブが出ていると言える。
キャプチャは4:2:2であるため、V(Pr)の部分のグラフが顕著に見えるのはその為。

パターン検証(P.1)

中継パターン1
  • 映像ソース : テレビ神奈川(左) BS-FUJI 181ch(右) テストパターン
  • 再生機器 : SHARP DV-ARW15
  • 中継機器 : SONY AV SELECTOR SB-RX300D
  • 中継接続 : IN1 -> OUT1
  • キャプチャ : Blackmagic Design Multibridge Extreme
  • サイズ : 1920x1080 60i YUV 4:2:2 8bit Blackmagic Codec 無圧縮
  • ケーブル : モンスターケーブル(1M) D端子 - D端子(中継用)
  • ケーブル : モンスターケーブル(2M) D端子 - コンポーネント
  • キャプチャソフト : Decklink標準Plugin Adobe Premiere PRO 1.5J
  • 検証ソフト : Aviutl 0.99 / 波形表示plugin(GNB)

ベクトル(P.1)



  • 傾向
明らかにリファレンスに対して輝度ずれが発生していて、正しくは明るくなる傾向が見て取れる。(white peekではDELL US2405FPWで白トビが出やすくなるのはこの為らしい)
色補正により修正は不可欠かと思われる。

ノイズ(P.1)



  • 傾向
ノイズを拾っていたり、増加する傾向は見て取れない。(ノイズについては比較的良好なようだ)
PV3の場合はRev.Bによって、私の利用しているMBEを凌駕する性能を発揮するであろうから期待している。
輝度信号(白いグラフ線)については明らかにP.0のデータに比べて数段高くなっているのが見て取れる、実際横に並べてみてみるとより顕著かと思う。

パターン検証(P.2)

中継パターン2
  • 映像ソース : テレビ神奈川 テストパターン
  • 再生機器 : SHARP DV-ARW15
  • 中継機器 : SONY AV SELECTOR SB-RX300D
  • 中継接続 : IN1 -> OUT3
  • キャプチャ : Blackmagic Design Multibridge Extreme
  • サイズ : 1920x1080 60i YUV 4:2:2 8bit Blackmagic Codec 無圧縮
  • ケーブル : モンスターケーブル(1M) D端子 - D端子(中継用)
  • ケーブル : モンスターケーブル(2M) D端子 - コンポーネント
  • キャプチャソフト : Decklink標準Plugin Adobe Premiere PRO 1.5J
  • 検証ソフト : Aviutl 0.99 / 波形表示plugin(GNB)

ベクトル(P.2)



  • 傾向
P.1とほぼ同様の傾向が出ている、OUT1,2,3共に特に出力差はないようだ。
IN1以外の検証もしているが特に顕著な傾向は出ていない。

ノイズ(P.2)



  • 傾向
ノイズは特に変わっていないと見れる。
IN2,IN3には別の信号を加えて干渉が発生するか見てみたが、特に無い様子で、箱内ノイズ対策もそこそこしてあると言える。

機器の写真

パッケージ説明

購入時の写真

設置写真(SB-RX300DとX-SELECT D4、奥にxbox360)
重ね置きは推奨できませんので、真似しないように。


テストパターン1(テレビ神奈川)




テストパターン2(BS-FUJI 181ch)





改造

やはり、そのままではキャプチャ用の分配器としては許容できるものではないことが判った。
改造により、品質改善し、リファレンス出力と同等のレベルに持って行きたいものだと思う。

開封

下の写真は開封したもの。

  • 左上に電源部(ACアダプタからの整流回路)
  • 右上にHC4052AG(アナログスイッチャ)で構成されたセレクタ部
  • 左下に1チップマイコンを利用したコントローラ
  • 右下に映像信号の補償回路(ループとかの対策も兼ねているみたい)
  • 左に設定用(プログラムも兼ねてる)の端子
とまぁ、VRがないので、簡単にレベル調整というのは出来ないことが判った。
コネクタ基板にはチップ抵抗(0Ω)がついてるので1〜22Ω程度で調整する手もあるかも。(手持チップ抵抗はそんなに種類ないのだ)
やはり、ケーブル側で加工してあげるのがベターっぽい。残念。

総括

結論から言えばキャプチャ用(MBEで使う上)の分配器としては使い物にならない。(輝度の上昇がどうしようもない)
抵抗値の高いケーブルで信号レベルを減衰させるか、アッテネータとしてなにかを咬ますかしかない。
PV3では、入力のダイナミックレンジに余裕があるのかもしれないので、購入後の検証対象としよう。(少なくとも今のままでは明るい映像はただの白になってしまう…)
今後は分解して、この輝度について調整できないか検討しようかと思う。

2006/6/22追記

PV3においては、入力段(ADCレベル)での補正が強力に機能するため、RX300のレベルが上がることによる弊害はほぼ相殺することが出来た。
直結入力に対して、全信号のレベルを-3しなければならないという点だけ注意すれば良いだけなので、PV3にて利用する上では有用かと思われる。
但し、テレビモニタへの分配も考えれると輝度・色の強調が起きるので、見るだけでもデメリットは生じている点は見過ごせない。
2006年06月26日(月) 17:18:48 Modified by ahdtv

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