Thinking about... Backyard Lab. - エーテル
 エーテル・ブルーの世界における宇宙空間は、完全な真空ではなく、「エーテル」と呼ばれる物質が存在している。その存在は非常に希薄であり、肉眼はおろか、現在における最も高性能な拡大鏡によっても、存在を確認することはできない。
 人類が宇宙に進出してからまだ間もなく、エーテルの本質については、はっきりしたことはまだ分かっていない。「微細なガスや塵である」という説や「光の波動を伝える媒質である」とする説、「そこが「無」であることを示す記号的存在である」という説、果ては「エーテルなど本当は存在しない」という説まで出ている。
 唯一はっきりしていることは、エーテルをマナによって励起させることで、宇宙船?を推進させる力を産み出すことができるということである。現在において一般的な宇宙船は、「エーテル・スラスター」により推進力を得ている。スラスター内部に取り込んだエーテルをマナにより励起させ、後方へ噴出するというこの刻印装置により、人類は宇宙への進出を果たしたのである。