Thinking about... Backyard Lab. - マナ
 この世界における魔力の源。
 いわゆる「魔法」と呼ばれるものは、すべてこのマナの制御及び消費によって行われている。このマナを制御する方法こそが、「刻印魔法」または「紋章学?」と呼ばれる技巧(アート)である。
 かつてマナは自然界のあらゆる場所にそれこそ無限に存在すると考えられていたが、その後の研究により、マナは自然界に均質的に存在するものではなく、瞬間的かつ大量にマナを消費することで、局所的かつ一時的ではあっても、マナが枯渇する可能性があることが分かった。実際、マナ大量消費の象徴的な存在である宇宙船?の開発や、それによる宇宙空間の探査活動においては、マナが薄い空間に進入したがために、宇宙船の機能が停止して遭難してしまった事例が何件も報告されている。特に小惑星帯?付近はマナの分布が不安定であり、多くの区域が航行禁止区域とされている。
 失われ、希薄となったマナは、一般的な地域では、徐々にではあるが回復し、再び元の濃度を取り戻すとされている。
 マナは、無味無臭、目にも見えず、手を触れることもできない存在で、一般的な人間の五感では、まったく感知することができない。現在では、魔力感知計?を用いれば誰でもマナの量を測定することができるが、時折、そのような刻印装置を使用しなくてもマナを感知できる特殊能力を有する者もいる。「工芸品?(アーティファクト)」と呼ばれるような高性能の刻印装置を作成できる魔技師?になるには、そのような素質が必要だとも言われている。