1-204 ラヴァーズ・バスルーム

「ラヴァーズ・バスルーム」
愛情表現の方法は、星の数ほどもある。
表現する場所もまた同様。
中でも日常に即した場所ほど、恋人同士には恰好のスポットとなる。
特に風呂場は…。

「はぁ…極楽♪極楽♪」
風呂の中で身体を伸ばし、由慧は気持ち良さそうに言う。
「何かオヤジ臭いよ、その言い方」
風呂の中で由慧と密着しながら、愁は笑いながら言う。
「そうかなぁ?」
「そうだよ。まるで四十代のサラリーマンみたい」
「もう…何それ〜!」
流石に、茶化した様な愁の言い分が気に食わなかったのか、由慧は後ろ手で器用に愁の頬をつねる。
「い痛い痛いって!」
「お姉ちゃんをイジメた罰!反省しなさい!」
キツい口調ながらも、由慧はニヤニヤして愁の頬をつねり続ける。
「分かった!分かったよ!反省したから離して」
真面目半分、ふざけ半分で愁は言う。頬の、痛いと言うよりくすぐったい感触は、子犬に甘噛みされている様だった。
「反省するなら…よろしい♪」
由慧は手を離し、愁に顔を向ける。
「ありがと…お姉ちゃん」
由慧の濡れ髪をお礼ついでに撫でる。シャンプーの優しい香りがした。
「うふふ、愁ちゃぁん…」
愁の頬にねだる様にキスする。年齢にそぐわない、由慧の幼い顔は満面の笑みをたたえていた…。

この人は、本当に俺より3歳も年上なのか…愁は由慧を見て、今日の様にそう思う事がある。
確かに顔は童顔だし、体格も一部を除いて華奢で小柄だ。
偶に、年上らしいしっかりとした素振りを見せたと思ったら、次の瞬間にはまるで、子犬の様な無邪気さを見せて自分に甘えている。
そんな、アンバランスな魅力を持った彼女と過ごす日常を、愁は大切にしようと心掛けた。
血の繋がりは無くても、たった二人の家族でもあったし、何より最愛の人を独りぼっちにはしたくなかった。
思えば、彼女が今の様に甘え始めたのは両親を…愁にとっては育ての親を喪ってからだったか…。
二人が恋人同士になったのも、それがきっかけだった。
そこから、二人の全てが始まったのかも知れない。
まぁそんな訳で、二人は今日も一緒に、仲良くお風呂に入っている。
「本当に由慧は甘えん坊だな…」
由慧のキスに答える様に抱き締めた。
彼女の柔らかさを感じ、愁の心中では安堵と幸せ、そしてほんの少しの情欲が生まれた。
「だって…愁ちゃんだもん」
大好きな愁に抱き締められて、由慧は幸せそうな満面の笑顔になっている。
ふと見た愁の二の腕に、真新しい傷があるのに気付いた。

「あ〜、また怪我してる」
「ん?あ、これか…大した怪我じゃないよ。掠っただけだし」
「ダメだよぉ、ちゃんと消毒した?赤チン塗った?包帯でちゃんと固定した?」
塞がりかけの紅い傷口をツンツンとつつきながら、心配そうな口調で愁に言う由慧はまるで、口うるさい母親の様で微笑ましく思えた。
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ、由慧は心配性だなぁ」
そんな由慧を、まるで子供をなだめるみたいな調子で、愁は優しく言う。
「だってぇ…愁ちゃんが怪我しちゃうの…ヤだもん」
「ありがと…」
本当に心配した様子の由慧の一言に、愁は二の句が告げなかった。自分は愛されてるのだなと改めて実感したし、いつも生傷だらけで、彼女に心配かけてしまう自分の未熟さに、怒りを覚えた。
愁が何故、傷だらけなのかは…また別の話…。
「ところで…今の一言だけど、何か私を子供扱いしてない?」
そう、由慧は振り向き様に言う。見るからにむくれていた。
「そんな事無いけどなぁ…」
「だってだってぇ、何か小さな子に話し掛けてるみたいだったよぉ…愁ちゃん」
不機嫌そうに由慧は頬を膨らませた。
そんな顔を見て、愁の中にちょっとした悪戯心が生まれた。

「小さな子ねぇ…まぁ、実際由慧ちっちゃいしねぇ」
「ヒド〜い!一応女の子の平均くらいは背あるよぉ!」
愁は意地悪そうに、ニヤニヤしながら言うと、由慧は一生懸命反論する。
だが、愁が177僂罵碍鼎155僂反板杭垢22僂發△襪函⊂さいと認識せざるを得ない。
「でもそれに、中学生に間違えられる位の童顔じゃんか」
「確かに童顔だけど、他は立派に大人だよぉ!それに、大人にしてくれたの…愁ちゃんだよぉ」
意地悪な物言いに、顔を赤らめてかなり恥ずかしそうに言う。
その切り返しに、流石の愁も恥ずかしかったのか、気恥ずかしそうに顔を赤くすた。
「その節はありがと…大人ねぇ、確かにここは大人だね。サイズはいくつだっけ?」
そう言うと、出し抜けに由慧の胸を後ろからそっと掴む。
掌に収まりきらない圧倒的なボリュームと、フワフワとした柔らかさが心地良かった。
「あっ…えっとぉHカッ…って何言わせるのぉ!恥ずかしいよぉ」
胸を掴まれて顔を赤くしながら、由慧は素直に呟くが、やっぱり恥ずかしかったのか反論する。
「Hかぁ、やっぱ前よりおっきくなったね…由慧のおっぱい」
「それは、っ…愁ちゃんが触ってくれるからぁ…ん。ダメだよぉ、そんなにしちゃ」

愁が意地悪そうに言いながら、そっと胸を揉み始めると、由慧は時たま嬌声を上げ、恥じらいながら言い返す。
そんな由慧の姿を見て、自分の中の欲情が大きくなっていくのを愁は感じ、それは実際に形となって現れた。
「きゃっ!?」
由慧は驚いて小さく叫んだ。何故なら、自分の股の間に愁の勃起した、硬い分身が当たっていたから。
「ごめん…つい」
由慧の胸を揉み、乳首を摘み回しながら、申し訳なさそうに呟く。
「しゅうっ…ちゃぁんっ!今日は何か、エッチい…んっ!よぉ」
「エッチな俺は、嫌い?」
胸を攻め、首筋に口付けしながら由慧に囁く。
「嫌いじゃ…あんっ!ないよぉ。しゅうちゃん…大好きなの、んんっ!」
顔を真っ赤にし、喘ぎながら由慧は愁に告白する。その告白を聞いて、愁は素直に嬉しかった。
「俺も由慧が大好きだよ…愛してる」
そう言うと、愁は攻めるのを止め、由慧の唇をそっと奪った。

「んんっ……はぁ、しゅうちゃぁん」
唇を離すと、由慧は愁に甘えて抱き付く。
「大丈夫?」
「うん。しゅうちゃんと、お風呂の中でエッチしたいのぉ…」
甘えた可愛い声で、由慧は愁におねだりする。その眼はトロンとした淫らな光を浮かべていた。
「俺も。由慧に早く入りたいよ」
「ありがとぉ。ねぇ、触って?」
淫靡な笑みを浮かべ、由慧は愁の手を自分の秘所へ誘導する。
「自分で触って良いのに」
率直な感想を述べると、愁は彼女の割れ目を指先で撫で始める。
「しゅうちゃんが触った方が、あんっ!気持ち…良いのぉ!」
そこは、既にお湯ではない潤いで満たされ、かなり熱くなっている。
「凄い、濡れてる」
「ああんっ!イヤぁ、言わないでよぉ…」
愁はこれ以上、由慧を焦らすのは可哀想だと判断した。
自分の我慢も限界だった。
「由慧、もう良いかな?」
「う、うん…あたし、早くしゅうちゃんと…」
そう上擦った声で言うと、由慧は愁の分身を掴み、自分の中へ導こうとする。

「由慧、待って」
自分のを掴んだ由慧を、愁は止める。
「えっ、なんでぇ?」
「由慧の顔、ちゃんと見たいんだ…良い?」
穏やかな声で諭し、愁は由慧の頭を優しくなでなでする。
「ん、分かったぁ」
そう言うと、由慧は風呂桶の中で立ち上がって、愁の方を向き直る。
「あ…」
愁は、由慧の濡れた身体に、つい見とれてしまっていた。
幼げながらも上気した美しい顔、色白の細い肢体、かなり大ぶりな胸、なだらかなお腹、肉付きの良いお尻、陰毛の薄い恥丘etc…。
「あんまり、見ないでよぉ」
そう言って、由慧は思い切り顔を赤らめる。
愁は、その一言で漸く自分が由慧を見つめていた事に気付いた。
『やっぱり可愛い…』
愁はそう思う。これで何千、何万回目かの思いだが、愁には毎回新鮮に感じられた。
「ごめんね。おいで、由慧」
由慧の手を取り、向かい合わせで抱き合う形になる。ドロドロの由慧の割れ目に、愁が軽くあてがわれた。
「あっ、しゅうちゃん当たってる…」
ただ当たっているだけなのに、由慧は幸せそうな顔を見せる。
「いくよ、由慧」
「うん。しゅうちゃん、来て」
お互いに微笑み合うと、愁は由慧の腰を掴んで下ろし、二人は繋がった。

「んんんっ…!!」
由慧は精一杯声を抑え、甲高い呻きを上げる。
「入ったね…声、出さないの?」
由慧の中の、心地良さと締め付けを感じながら、愁は由慧の頭を撫でる。
「ここ、響くから、恥ずかしいの」
愁に抱き付き、耳元でか細く呟いた。
「声聞きたいな、俺」
そう言うと由慧の身体を、いきなり下から突き上げる。
「ヤだ、あぁんっ!!」
不意打ちに我慢出来ず、可愛い喘ぎ声を上げてしまう。
そうして感じている由慧の痴態を見ながら、愁は更に突き上げ続けた。
「ああっ!んっ、イヤぁっ!しゅうちゃぁん、激しいよぉ…ひぁっ!!」
たわわな胸が大きく揺れ、嬌声が風呂場に響く。
「おっぱい…もらうね」
突き上げながら由慧の胸に吸い付き、硬くなった乳首を甘噛みする。
「ふにゃぁぁっ!!らめ…っ!おっぱい…ひゃぁんっ!いっちゃう!」
敏感な胸を攻められたせいか彼女の締め付けが、段々とキツさを増していく。
「ゆえ…っ、いって良いよ」
愁もそろそろの様で、クリを摘み上げながら限界に向かって、思い切り深く突き上げた。
「あぁぁぁぁっ!!!」
淫靡な叫びを上げて由慧は果て、遅れて愁も情欲を吐き出した。

「中に出して良かったんだよぉ…でも、美味しい♪」
少々不満そうな顔で言いつつも、由慧はお湯に浮かんだ愁の精液を掬って舐め取った。
「この前みたいにしちゃたら、お風呂掃除大変だろ…」
自分にもたれかかりながら、自分が出した精液を舐めている小悪魔を優しく撫で、愁は脱力感から溜め息をつく。
「大丈夫?疲れちゃった?」
心配そうに小悪魔さんが覗き込む。
「まだ、大丈夫かな」
「じゃあ、お風呂出てから…良いかな?」
そう、無邪気な笑顔で小悪魔さんが言う。
そんな小悪魔さんな由慧に、愁は無邪気な笑顔を返した。
「あんまり無理しちゃダメだよ、ママ♪」
「ありがとぉ、パ〜パ♪」
自分達は、近いうちに親になる。
そう確信して二人は笑い合うと、幸せを噛み締めながら目を閉じ、キスをした。


その後、湯冷めが元で風邪を引いた愁を、由慧が一生懸命看病するのは…また別の話。
(了)
2008年07月20日(日) 12:46:28 Modified by amae_girl




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