5-960 無題

 開けた窓から吹いてくる春風が心地いい、俺の部屋のテーブルを挟んで笑顔の彼女がいる。
 彼女は布にくるまれた何かを大事そうにテーブルに置き、その中身を見せる。
「じゃ〜ん♪」
…ビー玉?
「違うよ!す・い・しょ・う!」
ゴルフボールぐらいしかないぞ?
「おっきいのは高いんだよ?」
また占いでも始めるつもりか?
「さっすが私の彼氏さんだね!それじゃあ、なにを知りたい?」
 いい笑顔だなこんちくしょう。
…金運を知りたいかな。
「あ〜。金運はお休みなんだな〜」
ぺちん。
 うん、我ながらナイスツッコミ。
「もう、おでこ叩くのやめてよ〜」
いや、ツッコミやすくてつい、な。

「今日は恋愛運がおすすめですよ〜」
…この先の展開が何となく読めるが、とりあえずそれでいいよ。
「では、はじめます」
 アニメやドラマでよく見るお馴染みの手つきをやりつつ、真剣に水晶を見つめている。
「ふんふん、なるほど」
 そう言うと彼女は突然立ち上がり、何故か俺の胡座の上にチョコンと座る。
ぺちん。
「あうっ」
何故ここに座る?
「恋愛運を高めるために、必要なことなんだよ」
…さいですか。
「そうなのです。…見えました」
 今度は俺の両手を取り、お腹の上に置く。いわゆる俺が後ろから抱きしめる形になる。
「今日はこのままぎゅーするのがいいでしょう」
 ちょっと調子に乗ってるようだ。

 …お仕置きが必要だな。
 これではおでこも叩けないので、両手を上げ胸を鷲掴みにする。
「きゃん!」
うん、彼女の胸を後ろから好き放題するシチュエーションは男の浪漫だな。
「そんな、えっちなロマ、ンッ、知らないよぅ」
そりゃそうだ。
 やわやわと揉みつつ、中心もじっくりと攻めるとピクピクと可愛く反応する。
「あ、あん。も、やめっ」
 …もう一押しだな。
俺には見えるんだけどなぁ。
 テーブルの上にある水晶を持ち、彼女に見せる。
「な…何がぁ?」
これから二人はいっぱいエッチな事をするでしょう…てな。見えるだろ?
「みえ、なああっ…ん…ない、よ」
ム、強情な奴め。

 ワンピースを腰まで上げ、ショーツの中に左手を入れて割れ目に潜む秘芯を強めに弄る。
「あっ!ダメっ!ああああっ!」
 ビクン!と一際大きく跳ね、くたりと身体をこちらにもたれかける。どうやらイったようだ。
…まだ見えないか?
 耳元で囁く。もういちいち水晶は持たない。
「…うん。見える、よ」
 作戦成功。
 こいつは一度イクとえっちなスイッチが入る。こうなればこっちのものだ。
「あのね、甘くてトロけるようなえっちをいっぱいしてるのが見えたの…」
うん、同じだな。今日は楽しもうか。
「うん。今日は離れちゃだめだよ」
お安い御用ですとも。
2009年06月19日(金) 22:14:43 Modified by amae_girl




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