6-907 姉貴

姉弟の流れに便乗して投下します。

  • >>507-513等、以前投下した話と主人公は同じです。
  • 相変わらずアレな顔なんで、主人公のビジュアル大事な人はスルーで。
  • 以前のヒロインは
 『人前だろうと関係なしに抱擁や接吻、あるいは性交を求めてくる娘』
 でしたが、
 今回は『ある一定の条件を満たしたときに激甘化する娘』に特化。
  • 超微エロで、エロはありそうでありません。

ってことでどうぞ。


 俺の姉貴には彼氏がいない。
なんで男を作らないのかと聞いたら、思いっきりグーで殴られた。


まあ、この男勝りの性格が、姉貴に彼氏が出来ない一番の原因なんだろう。

「ゆーじっ! お前はなんでそう、自分に自信がないんだ。
 もっと胸はってろ。お前はいい男だ。私が保証するんだから、間違いない」

 黒々と輝く切れ長の瞳は少年めいた涼しげな鋭さを宿し、
すっきりとした鼻梁に、やわらかそうな唇。
少しくせのある思い切りのいいショートヘヤーに、
顎のシャープな輪郭も少年めいた雰囲気を、よりかもし出す。
女性にしては少し低めの声も、彼女の中性的な魅力を高めている。
男っぽい乱暴さを含んだ口調さえも、彼女の雰囲気を損なうどころか
余計に飾りたてているようだ。
 幼少の頃、喘息持ちで病弱だった美少女の面影はどこへやら。
今や、例え殺そうとしても、そうそう死ななそうだ。

 俺よりもかなり背の高い身体は、伸びやかにすっきりとして細く、
特にその脚は成長期の少年特有のもののように、すらりとして長い。
胸部の豊かなふくらみだけが、予想を裏切って、艶かしいアンバランスさを備えている。
 俺の鼻先に、ずびしと人差し指を突き立てて、
とんちんかんなことを颯爽と言い放っているのは、
俺と同じ父をもち、俺と同じ母を持った、戸籍上も生物学的にも一寸の狂いもない俺の姉だ。
 何も知らない人が、俺たちを見たら、
100人が100人とも、血の繋がる姉弟とは思わないだろう。

根拠不明な力説をする姉貴に向かって、俺はひらひらと手のひらを振った。

「はいはい。もう何度も聞いたよ、そのセリフ。
 その姉貴の言うイイ男ってのが、世間一般と大きく食い違っているって
 そろそろ自覚してほしいな」

「まーたお前はそんなこと言う!」

 俺の人生から自信と尊厳を粉砕したのは、
他の誰でもなく姉貴だということを彼女は知らないだろう。
天と地、月とすっぽん、超エリートとニートほどかけはなれた外見と能力の姉貴と俺は、
幼い頃から比較の対象とされ、何度苦々しい想いをしたか分からない。
小学校でも中学校でも、生徒からも先生からも
「ほんとにあなたたち姉弟?」と何度目を丸くされたことか。
特に高校ではもっと酷かった。
「私の弟はイイ男だ」と、姉貴が公然と言いふらしていたのと、
しかも、姉貴と同じ高校を選んでしまったがために、
入学したその初日、周囲から天地を揺るがされたような落胆と失望が、
容赦なく俺を襲った。
俺を見て泣き出した女生徒もいたほどだ。
誰が一番ショックだったかって、俺が一番ショックだったと、
せめてそう主張したい。
 まあそんなことは、もう今更どうでもいいことだけど。

「私がそうだと言ったらそうなんだ。
 わかったらハイと返事しろ」

「ハイ、ハイ」


「ハイが一つ余計だ。
 ったく、昔はもっと従順な弟だったんだがな」

 ……昔はもっと可愛らしい姉だったんだがな、と言う言葉を、
俺はすんでのところで飲み込んだ。

ぶつくさ言いつつ姉貴は、いつもながらに訳のわからない主張を終えた後、
いつもながらに爽快な顔をして、
いつもながらにジャストサイズのCLEVERの黒いライダージャケットを羽織って、
彼女の愛車のドラッグスター400に跨り、爆音と共に消えていった。

 この週末、父と母は記念旅行だとかで意気揚々と出掛けてる。
結婚25年目にしていまだラブラブとは結構なことだ。

 ってことは、家に一人残された俺は、気楽な擬似一人暮らし。
リビングのテレビとソファーを独占して、思う存分まったりと過ごすことにした。


* * *


 深夜零時を回る頃、遠くから聞こえてきたモーター音が家の前で止まり、
玄関のドアが開く音する。
それらは間違いなく、姉貴の帰宅を知らせる音。
たいして間を置かず、風呂場の戸が開く音。
自分の部屋でDS片手に、いつの間にか寝ていた俺は、セーブと消灯をすませる。
ベッドに潜り込んで、目を閉じる。
ものの数秒と経たず、俺の意識は深い眠りに落ちていく。



 ふと、何だかよくわからない胸騒ぎがして目が覚める。
時計を見ると、深夜三時を指している。

 ……なんだこれ。
一度、眠りにつくと、朝までそうそう目を覚まさない俺としたことが。

身を起こして頭をふらつかせながら、何故だろうと考える。
当然、理由に思い当たる筈がなく、再びベッドに潜り込んだ。
二、三分目を閉じた後、寝返りをうつ。

 ……眠れねえ。

 そういえば、うんと昔、小学生のガキの頃、
夜中よく、姉貴の咳の音で起こされてたっけ。

 深夜、何故か目が覚めると、決まって姉貴の部屋から幽かに咳の音がしていた。
心配になって様子を窺うと、姉貴がベッドで丸まって、苦しそうに咳き込んでた。
姉貴の発作に慣れてた俺は、とりあえず吸入器で発作を収まらせ、
後は彼女の呼吸が落ち着いて、静かな寝息を取り戻すまで付き添った。

 そんなことが、よくあったっけな。
その姉貴が今や、あんなゴツイバイクを深夜まで乗り回す豪傑漢。
世の中、何がどう変わるかわからんものだ。



「こほっ……こん、……こふっ」

 今度こそ眠りにつこうと、もう一度寝返りをうった時、
ドアを挟んだ向かいの部屋から洩れてきた音を、俺は聞き逃さなかった。

 瞬時に、がばりと身を起こす。
抑えられた音だったけど、あれは間違いなく咳をする音だ。

「まさか」

 俺はすぐさまベッドから立ち上がり、躊躇なく姉貴の部屋のドアを開けた。

「……ゆーじ」

 ベッドの中の姉は、うつ伏せの状態で布団から小さく顔を出すと、
弱々しく俺の名を呼んで、潤んだ瞳で俺を見つめた。

「なんか今、咳の音聞こえたけど、大丈夫か?」

「ん……ん、だいじょう……くふっ」

 唇の両端を上げて笑みを浮かべながらも、枕に顔を押し付けて咳き込む。

「何が大丈夫だ! 咳してるじゃないか。どうした? 発作か?」

「ん……ん」

 つっぷした枕から顔を上げた姉貴の頬は、暗い室内ではっきりわかるほど赤い。

「顔、赤いぞ。熱あるんじゃないのか」

「んふっ……」

 そっと手を伸ばして、姉貴の額に触れる。
触れた額は、汗でしっとりと濡れていて、そして何より、熱かった。

「あっつ! 熱があるじゃないか」

「ん……、やっぱり……そーかな。
 夕方どしゃ降り食らっちゃってさ、大丈夫と思ったんだけど、
 なんか夜になって、気温もけっこう下がってきて……へくちっ」

「馬鹿! 何やってんだよ。何で何も言わねーんだ。
 どうせ熱も測ってねーんだろ。
 ったく、ちょっと待ってろ…………っ?」

 額に触れた手を引っ込めて、立ち上がりかけた俺の手を、
ぐいと引っ張る力があった。

「やっ……いかないで、ゆーじ」

 普段、雪のように白い肌には薔薇を思わせる朱色がさし、
強い光を宿す瞳は悲しげに潤んで、眉は頼りなさげに顰められている。
何よりもその、か細い声。あの颯爽とした声とは似ても似つかない。


『いかないで』

 そうだ、幼い頃、
姉貴の夜の発作が治まって、俺が部屋に戻ろうとするとき、
決まってこうやって、弱々しい声で、握った俺のてのひらを引っ張ってたっけ。

「どこにも行かないって。体温計、とってくるだけだ」

「やだっ……やっ……」

 姉貴は赤い顔を顰めて、駄々っ子のように首を振る。
二十歳をもう過ぎたはずの姉貴だが、その仕草をする彼女は幼い少女のように見える。
 俺は優しく声のトーンを下げた。

「大丈夫。すぐ戻るって約束する。
 本当にすぐだから、な?」

 幼い子供をなだめるように、目を見つめて静かに微笑むと、
姉貴は悲しそうに顔を顰めながらも、俺の手を掴む力を弱めた。

「ゆーじ……絶対、すぐ……戻ってきて……」

 俺が離れたことで不安に顔を顰めながらも、姉貴はくふんと小さく咳をした。

 手早く必要なものを用意して部屋に戻ると、
姉貴は布団からやはり小さく顔を出しながら、嬉しそうに満面の笑みを浮かべた。

 熱を測らせる。39.0と表示される。これはかなりキツイはずだ。
タオルで汗を拭いてやって、額に冷えピタを貼る。

「水分摂らないと。ポカリ持ってきたから少しでも飲んで。起きれるか?」

「起こして」

 姉貴は鼻声のため、更に甘さの増した声でそういうと、
俺に向かって細い両腕を突き出した。

「ハイ、ハイ」

「んっ……ん」

 俺は姉貴の首の後ろから腕を回して肩を掴み、抱き起こしてやる。
「ハイが一つ余計だ」なんて、いつものセリフが飛んでくると予想したけど、
そんな言葉は欠片もなく、姉貴は口でふうふうと苦しそうに息をした。
姉貴も密着した俺の首根っこにぎゅうとしがみついてくる。
 ……なんだか、懐かしく甘い匂いがする。
姉貴って、こんな匂いだったっけな。
昔はいつも傍で嗅いでいた気がするのに。


「……腕、ほどけよ。それじゃ飲めないだろ」

「ん……んっ」

「ほら。ゆっくりな」

 姉貴が倒れないように、肩を抱いて支えたまま、ポカリの入ったペットボトルを
荒く息をする唇に近づけた。
姉貴は、んくんく、と喉を鳴らしてポカリを飲む。

「くっ、ふぅ、んっ……ふっ、もっ、いい」

 姉貴が苦しそうに顔をそむけた。飲みきれなかった液体が唇から零れる。

「ああ、ごめん」

とっさに指先でぬぐってやる。想像以上に柔らかく熱で火照った唇に指先が触れた。
ほんの少しだけ、どきりとしたのは否めない。しかし即座にそういう感情は押し流す。
姉貴も女の子であるのは確かだが、それ以前に姉貴は姉貴であるのに変わりはない。
抱いた肩のパジャマの布越しに、姉貴の身体の熱が伝わってくる。

「パジャマ、着替えた方がいいんじゃないか。けっこう汗でぐっしょりだぞ。
 替えはどこに入ってる?」

「ん……そこ、三番目、引き出し……」

 姉が指定する場所からパジャマの上下セットを取り出す。

「ほら。俺、部屋の外に出てるからその間に着替えろよ」

 着替えを手渡された姉貴は、胸に着替えを抱いて、そのままぽすんとベッドに倒れ込んだ。

「こらこらこらっ、ちゃんと着替えて寝ろって」

「や……むり、だって、からだ、だるい」

「だめだ。ちゃんと着替えないと治るものも治らねーぞ」

「……じゃ、ゆーじ、着替えさせて」

「もー、まったく……って、はああ? いやいや、それはいかんだろ。
 ちゃんと頑張って一人で着替えろって」

「……いいじゃない。姉弟なんだし、昔はお風呂だって一緒だったんだし、
 私の裸くらい、なんでもないでしょ……着替え、させてよ。でないと、むり」

「風呂ってったって、いつの話だっ。今とは違うだろ」

「……違うって、何が……違うの? いいじゃん、減るもんじゃなし」

「そのセリフを言う場合でもなければ立場でもないぞっ」

 顔を赤らめた俺を横目に、姉貴はベッドに伏したまま目を閉じようとする。

「わかったよ、着替えさせればいいんだろ、着替えさせれば!」

 俺はがばっと布団を剥がせると、横たわる姉貴と向き合った。
姉貴は熱にうなされた赤い顔で、ぼんやりと潤んだ瞳で俺を見上げる。


 うっ、待て待て待て、俺。
変な意識をするんじゃない。姉貴は姉貴だ。
生物学的上、女だろーが、遺伝子学的上、俺の実の姉だ。何の気にすることはないっ。
それに今は、病人なんだ。
俺は平常心を保って、姉貴の胸元のボタンに手をかけた。

「んっ……ふぅ」

 姉貴が苦しそうに吐息を吐く。本当に身体がだるいのだろう。
脱がしかけたパジャマの布越しに、豊かな胸の膨らみが、
呼吸と共に大きく上下している。
俺はなるべく感情と視感覚を排除して、姉貴を着替えさせることに集中する。

「ほら、手、通して」

「……ん」

 姉貴がだるそうにあげた腕を掴んで、パジャマの袖に通させる。

 ふに

…………気にするな気にするな気にするな気にするなっ

「腰、ちょっと上げて」

「んっ……」

長い二肢から着ていたパジャマのズボンをずり下げる。
すぐさま着替えのスボンに足を通させようとすると、細いつま先がすっと避けられた。

「ゆ……じ、下着、も、濡れてて……気持ち、わるい」

「――――っ!」

 さ……すがに、今のは、頭、一瞬パンクしそうだった。

「下着はどこだよ」

「ひき、だし……二番目」

 この際、もう無に撤するしかない。
 動揺を悟られないよう、ぶっきらぼうに声をかけた。

意識するな意識するな意識するな意識するなっ

興味を持とうとする視線を、瞼を落として遮りながら、
姉貴の下着に手をかけて、手早く引き脱がし、新しい替えを足に通してやる。

「……腰、もうちょっと、あげて」

「ぅ……ん、けほ、ん」

 何とか下着をはかせ終えると、パジャマの下も手早く着させる。
最後に、軽い夏掛けを羽織らせると、一通りの作業を終了させた。

「ゆ……じ、いかない……で。そばにいて」

 瞳を閉じて、すっかっり眠りに入ったと思われた姉貴は、
俺が部屋を出て行こうとすると、ぱちりと目を開けて俺をじっと見つめていた。


914 :ろくなな :2009/08/09(日) 16:46:35 ID:xuTpCcZX
「……わかってるよ」

 俺は優しく微笑んでみせて、姉貴のベッドの横に腰を降ろした。
姉貴が布団の中で、なにやらごそごそと動く。
俺と向き合うように寝返りをうつと、手のひらを差し伸べてきた。

「手、握って、ゆーじ」

「ん」

 俺のごつい手より、一回り、どころか二回りくらい小さく思える、
姉貴の手のひらをぎゅっと握り締める。
姉貴はふうと熱そうに息を吐きながらも、嬉しそうに顔をほころばせる。

「ゆーじ……昔、ちっちゃいときも、よくこーやって、手、繋いだね」

「……そーだな」

「夜中、息苦しくて、目が覚めて……喘息の発作、治まらなくて、咳、止まらなくて、
 真っ暗で、一人で、私、このままひょっとして、息、出来なくなって死んじゃうのかなって、
 ……思うときがよくあったよ……」

「ばか。そう簡単に死ぬかよ」

「うん、ばか……だよね。でも本当に、死ぬんじゃないかって思ってた。
 ……でも、そんなとき、決まって
 ゆーじが、私のそばに駆けつけてくれたの」

「そりゃあ、まあ。隣の部屋でそんな苦しそうに咳してたら起きるさ」

「でもね、咳……じゃなくて、喉、つまって、呼吸、苦しくなって、
 声も出せなくて、苦しんでたときも、ゆーじ、すぐに来てくれたよ」

「そー……だっけな?」

「そうだよ。ゆーじはね、いつもピンチのときに……私の前に現れてくれる。
 世界で唯一の……私の……ヒーローだよ」

 姉貴は熱のせいか、涙に潤んだ瞳で俺をじっと見つめている。
切れ長の黒い瞳は、窓から降り注ぐ薄い月明かりの下で、しっかりした光を宿して輝く。
俺が握ってやった手を、ぎゅっと強く握り返してくる。

「やめろよそんな。俺はどーみてもヒーローって柄じゃないって」

 俺が茶化して笑うと、姉貴は悲しそうに眉根を寄せた。

「ほんとうだよ。ほんとうにそう、思ってるんだから。
 だから、ゆーじはもっと、自分に自信、持ちなよ」

 無言で微笑む俺を見て、姉貴は眠そうに瞼を持ち上げて、俺を見つめ続ける。

「眠そうだぞ。無駄なおしゃべりしてないで、もう寝ろよ」

「……わたしが眠っても……こう、しててくれる?」

 姉貴は蚊が鳴くような声で囁くと、握った俺の手のひらを、自分の頬に擦りつける。
 ……つまり、俺に寝るな と?

「ああ。こうしといてやるから、安心して眠れよ。風邪には睡眠が一番だぞ」


 心の中に浮かんだ言葉を、おくびにも出さず、俺は静かに微笑んで返す。
その俺の返答を聞いて、姉貴は嬉しそうに、形の良い唇に柔らかい笑みを浮かべた。

「……ゆーじ。お前は、いい男だよ」

「またいってる」

 苦笑する俺をうらめしそうに見て、姉貴は再び瞳を閉じる。

「ほんとに…………ほんとなんだって。
 ……おまえ、以上の男はね……この世の、どこにも……いない。
 いやしない。
 ほんとに、どこにも、いないんだよ……」

 姉貴はすがるような強さで、俺の手を握り締めると、もう一度、頬に押し付けた。
風邪の熱を孕む熱くも柔らかい頬の感触が、俺の手の甲に伝わる。
俺は、どう返答したらいいか困って、沈黙を守っていると、
まもなくして姉貴の唇からは、小さな寝息が洩れてきた。
 どうやら眠りについたらしい。
呼吸はまだ、少しだけ苦しそうだけど、もう大丈夫だろう。
握った手は、いま外すと、せっかく眠ったのを起こしてしまいそうだ。
もうしばらく様子を見よう。

 小さいころも、よくこうやって、手を握ってやって、
姉貴が落ち着いて眠れるまで、その寝顔を見守っていたことを思い出す。
カーテン越しの柔らかい月の光の下で、長い睫を伏せて眠るその顔は、
今も昔も変わらない、純粋な美しさを湛えている。

『おまえ 以上の男は この世の、どこにも いない』

 姉貴には、ちっとブラコンが入ってるとは思っていたけど、
身内の贔屓目にしたって、その誉め言葉はいきすぎだよな。

 ふっと鼻で笑いながらも、何だか複雑な心境になった。



 俺の姉貴には彼氏がいない。
なんで男を作らないのかと聞いたら、思いっきりグーで殴られた。


 俺はさっきの言葉の意味を――あまり深く考えないことにした。




2009年10月28日(水) 21:39:17 Modified by amae_girl




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