2005年8月、衛星通信にカムバックして、常置場所からFO-29、VO-52に出ていました。その内、HF帯CWによく出ていた多くの局が衛星に移動で出てくるようになったので、「これは私にもできるのでは」、と思ったのがSatellite移動のきっかけでした。リグは当初、FT-100DMとFT-857DMの2台体制でしたが、これはちょっと都合が悪かったです。と言うのは、私の移動車が軽四(ジムニー)なので、運転席に座ってドップラーシフトにあわせてダイヤルを回すのがやりにくかったのです。そこで、今は常置場所で使っていたFT-847Mを持ち出しています。
アンテナは、移動を始めた頃は2バンド・モービル・ホイップでした。しかし、これではVO-52でこそ何とか使えましたが、FO-29では厳しかったです。今はラディックス社のAY-207SATという八木アンテナを使っています。
AY-207SAT
http://www.radix-ant.jp/shopdetail/008003000004/or...
このアンテナは、一本のブームに145 MHz 3 eleと435 MHz 6 eleをクロスして取り付けてあります。ただ、私は
435 MHzのエレメントを3本取り去って、3 eleとしています。6 eleだとビームが鋭すぎると考えた結果です。このアンテナを写真の通り、仰角を付けてルーフ・キャリアに突き刺して使っています。固定はしていません。FO-29もVO-52も南北の軌道です。VO-52は信号がとても強いので、
運用中は真東(東を通るパスの時)か真西(西を通るパスの時)に向けたままでAOSからLOSまで対応できます。FO-29の時はさすがに一方向を向けたままでは弱くなるため、
AOS直後、最大仰角時、LOS手前の3回、アンテナの向きを変えます。
移動運用の場合、狭い車内でリグのダイヤルを操作し、パドルを操作するのはかなり厳しいものがあります。そこで、使えるものは有効に使おう、と言うことで、現在、以下のようなものを使っています。
◎USBIF4CW
http://www.nksg.net/usbif4cw/
これは衛星に限らず、常置場所でも移動でも、HF運用の時にも使っています。FT-847Mの上にのっているのがこれです。
◎EzLog
http://ww4.et.tiki.ne.jp/%7Enksg/ham/ezlog/
USBIF4CWと組み合わせて使っているコンテスト・ロギング・PCキーイング・ソフトです。これがあるので、パドルはほとんど使わずに運用しています。
◎CALSAT32
http://homepage1.nifty.com/aida/jr1huo_calsat32/in...
軌道計算・表示ソフトです。リグやアンテナのコントロールもできます。
◎CSATmate
http://homepage2.nifty.com/je4ivn/
CALSAT32でもリグコントロールができますが、このCSATmateはCALSAT32に乗っかって動作するもので、リグのコントロールに特化したソフトです。PC制御ができるシングルバンド・リグが2台あれば、ドップラー・シフトに対応してくれます。このソフトのお陰で、ループテストはいとも簡単にできています。このソフトを動かしてAOSを待っておけば、何もさわらなくても自分のダウンリンク信号を一発で見つけることができます。今はCALSAT32、CSATmateを使っているお陰で、移動先でもHF帯と全く同じように運用ができています。
夜間や休日には多くの移動局がSSB/CW衛星に出てきており、かなりのパイルアップになっています。初めは戸惑うこともありますが、Satellite移動もHF帯での移動運用と同じように気軽に楽しめます。皆さんもぜひチャレンジしてください。