キャラ紹介（エストバキア連邦）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　欧州共同連邦（グレートユーロシティーズ）

所有土地

自陣として保有している領域をここでは自国内の領土として書かせてもらう。連邦制となっている。各国が共通料金で移動が自由で、領内の国名は現実世界と変わらない。ただし南方国のギリシアのみが特別地区として変則名としている。
保有してる国の国境を
南部G.U.Cギリシャ
北部G.U.Cスウェーデン
北部G.U.Cノルウェー
北部G.U.Cデンマーク
デンマーク領グリーンランドG.U.Cアイスランド地方
東部G.U.Cエストニア
東部G.U.Cエストニア
東部G.U.Cラトビア
東部G.U.Cリトアニア
西部G.U.Cベルギー
西部G.U.Cオランダ
西部G.U.Cルクセンブルク
を国として妄想運営している連邦制国家である。

　飛び地国家が多く、海洋に面した国家であるため国防の面に予算を多く多いている。
他国からは南部にあるギリシャをかつてはフィロソフィア共和国、主に北部国を含めG.U.C連邦国とみている。ともに兄弟国として認識している。
　他国からの侵略戦争後、軍事の面が厚くなった。戦争の前後により土地面積が変わったが政治面では人間の声が人を変えてゆくことに重きを置いている。国防論が大きくで初めており、国の地域にわけで所属の軍活動地域を第○○方面部隊所属としている。現在ベイシスと同盟を結んでいる。

南部G.U.Cギリシャ（第一群第一方面部隊）

北部G.U.Cスウェーデン（第二群第一方面部隊）

北部G.U.Cノルウェー（第二群第二方面部隊）

北部G.U.Cデンマークと北部G.U.Cデンマーク領グリーンランド（第二群第三方面部隊）

国北部G.U.Cアイスランド（第二群第四方面部隊）

東部G.U.Cエストニア（第三群第一方面部隊）

東部G.U.Cラトビア（第三群第二方面部隊）

東部G.U.Cリトアニア（第三群第三方面部隊）

西部G.U.Cオランダ（第四群第一方面部隊）

西部G.U.Cベルギー（第四軍第二方面部隊）

西部G.U.Cルクセンブルク（第四軍第三方面部隊）

旧国時代の情報はこちら
ユグドラシル共和国

経済特区地域

デンマーク国コペンハーゲン市　北部地域の経済中央特区になっている。
ギリシャ国アテネ市　　　　　　南部地域の経済市場の中心点になっている。

フィロソフィア国アテネ市における現状

アテネ市ヴォロス地区

|面積　685万191平方キロメートル
人口　80万人
現G.U.C第一地方ギリシャ内アルティカ県の中央都市の南部地域。連邦の最南端に衛星都市にあたり他国からの人間の往来が多い。北部に中央都市アテネを構え、アテネを入れると人口370万人を超える。アルティカ半島の舳先からサロニカ湾を望む地形を持つ。
ヴォロスには北・東・南で呼び方が違う。
北・ネアイオイア
東・ソグラフォス
南・ピレウス
西部には小街メガラなどがあり、サロニカ湾に浮かぶサラミス島は橋がかけられて埋め立てられている。
現地では人々が住んでいるその土地を「ヴォロス」と呼び、アテネ近郊から来ている人々は発音はアティナと呼ぶことがあるためすぐに地区外から来た者だとわかる。アテネ市はディオニシオス・オ・アレオパギティスが守護聖人の街であるが、起こりは戦女神アテナである。近代何回もの戦争を経験し、地域差はあるが異国民が流入し、まるで廃墟と人間塵の押し込まれたような地区が生まれた。中心街の風の塔やシンタグマ広場から離れこの地区は暗い存在が確かにある。またこの地区を統括警備している守護聖人役の女性がひとりいる。

アテネ市街地

【市街地】
南部海岸線沿は旧市街が広がっている。新市街地は国会議事堂を中心として左手にシンタグマ広場がある。国会議事堂は広い公園にもなっている。公園の南東にはオリンピック競技場、南西にはゼウスオリンピア遺跡になっている。シンタグマ広場より西側にはなだらかに丘へ続いている。ここをプラカ地区といい、高級地区にあたる。ここは北と南に二本の道路がある。南側のキダチネオン通りはレストラン街となって反対側はショッピング街だ。プラカ地区の西側に古代アゴラとよばれる遺跡があり、アゴラとは広場のことだ。ヘシオドスの「仕事と日」にも登場する未だに大理石の通廊が残る。そして南側の小高い斜面の上はアクロポリスの丘と呼ばれていて、ここにはオデオン(古代音楽堂)や防御用の狭い門(ブーレの門)がある。
前門(プロピュライア)を抜ければアテナ・ニケ神殿があり重要な観光地となっている。
この奥にパルテノン神殿とアクロポリス博物館がある。この高台から東南へ見下ろせばディオニソス劇場がある。15000人収容可能の大型劇場で紀元前6世紀ごろから使われていた。半円状の劇場は音響効果に優れ、VIP席まで用意されている。劇場の横は医神アスクレピオスの聖域になっている。

【沿岸部】
サラミス島への橋がかかっているため容易に行くことができる。多数の遺跡群がある地区では工事もままならず未だに調査が行われている。海上防衛ライン・陸軍のベースと海軍のベースが置かれている。そして南部は夜も眠らない歓楽街になっている。観光客は正しいルートからそれてはいけない、その先からは自己責任だ。

ヴォロス地区に生活しているキャラクターたち（サブキャラクター・モブキャラクター・出番はない）

ヴォロス区域の人々

【弁護士】
ボーア・ウゴニク
禿頭の弁護士。しゃべることができる知能がある相手なら有料で弁護してくれる一級弁護士である。かなり薄いギリシャコーヒーをがぶ飲みすることがストレス発散になっているようだ。
メダリエ・ハートリー
ロン毛に赤メガネの弁護士。

【検察官】
チェリオ・トムソン
黒髪に黒ぶち眼鏡をした検察官。元は孤児であった。

【マフィアズ】
カレンツァ・イマジオ（ハイダーテ）
サラミス島の歓楽街で賭博や薬品販売をしている元締め。元警察官でありながらこの仕事を天命だとしている。

モル・ルチアーノ（テンペスト）
テンペストの幹部。ヴォロス地域に置ける商品販売や金融などの黒い面に強い。
ランデル・カララコロン（レンデン）
地中海の島、そしてソグラフォスなどの地域でのもめ事を強引に潰すことにより事態の火消しを行う。レンデンは古いマフィアで地域に根付いているためパワーバランスがレンデン・テンペスト・ハイダーテによってとられている。

【警察士】
アルリック・メケスト
30代の子持ち警察士。仕事に忙殺されているが家庭は大事にしているようだ。

キーファー・サザーラン
対テロ部隊指揮長。あごひげを持つ歴戦の戦士

マックス・プランク
ネアイオイアに所属された新米の警察士。

アテネ市内周辺の生物（架空生物・幻獣・出番なし）

ギリシャ沿岸の生態系

【動物】
シーフィッシュ
魚類目のカマスに似た魚で、大量に獲ることができる。「ドニの文化（後述）」では「1」の象徴である。
サナー(sunners)
翼竜目の動物。地中海南部から5，6匹の群れをつくり回遊する動物。長く伸びた首にカモノハシのような口を持つクビナガリュウに似ていて、全長は3mほどである。飛ぶことはできないが、泳ぐことは得意である。臆病な性格のため見ることができれば幸運である。「ドニの文化」では数字の「4」の象徴である。
チャスカラベ
甲虫類のフンコロガシ。主に森林の近くなどで見ることができる。飛ぶことができる。また個体差で体表面の色が違うため価値が違う。かつてはチャスカラベは貨幣の代わりとしても利用されていた。「ドニの文化」では数字の「2」を象徴している。
ワーキング（working）
ワニの尻尾を持った、サメの口をした獰猛な水生生物。「恐るべきもの」を意味している。襲われたらひとたまりもない。「ドニの文化」では数字の「5」を象徴している。
ハナフサガエル
とても派手なカエルで、ドニの人々はハナフサカエルの目を魔術的な儀式で使っていた。「ドニの文化」では「3」を象徴している。

文化面

ドニの文化

アテネ郊外の丘陵地帯の地下や洞窟などに花開いた旧文化ですさまじい技術をもっていたとされる。彼らは古代のスーパーテクノジーを持っていたようだ。発掘をすることにより彼らの卓抜した知恵と技術により生み出されたオーバーテクノロジーが見つかっている。
彼らはフランス人チームによりドニと命名される前まで、なんと呼ばれていたのかは不明であるが、高度な天文学と占星術を表面的なギリシャの各地ポリスに伝えていた。それは中心地アクロポリスに伝えられ、星座（サイン）の元にされた可能性がある。当時のポリス市民であった、占星術師の子孫たちはエジプトのアレクサンドロ経由で情報が入る前、アレクサンドロの中継地にいたドニたちの文化と交わりそれがアクロポリスに伝えられた。その後成立したトレミーの48星座を12個の星座（ゾディアック）に分割したとき、星の下では人が生まれたときにその星の魂が宿るものであるとされた。こうして中国語では「星宿（シン・シゥスー）」と書く、星座はドニの智彗の下でできあがった。

発掘によりわかったこと（出番なし）

ドニ人が作り上げたもの（文化や遺跡・能力）

【地下迷宮】
ドニ人たちが作りあげた丘陵地帯地下の広域な地下空間。ヘレニア期に少数になったドニ人たちが迫害から逃れるために掘り進めた。市街地近くの下水道付近まで道が広がっている。最奥までの地図はいまだに完成していない。入り組んだ地下空間は追跡者から逃れ奇襲と待ち伏せを行う事に適した空間になっている。天井付近は淡いヒカリゴケや陥没した地面からの直射日光である程度は見えるところがある。
ドニ人無き今は非合法な商売や不法取引などの温床になっており、定期的にマフィアズがガサ入れを行わないと無法地帯となってしまっている。警察と軍の投入後にやや収束を見せてはきているが、私営の戦闘集団やより悪い力による押しつぶしによって表面上の平和を取りつくろっている。

【祭殿】
ドニ人がつくりあげた宗教施設にあたる。巨大なドーム状の建物で地下空間の3階と2階部分をブチ抜いて建造されている。ドームは黄金に光り輝き、内部には祭殿がある。司祭が祭壇の釦を押すと、背後にあるトリかご状の装置からドニ人の思う神の姿が投影される仕組みになっている。この放送装置は他の小さな祭壇にも通じている。

【移動装置・ミム】
かご型の「ミム」と呼ばれる昇降装置でかつては歯車とバネを合わせた人力だった。現在は供給エネルギーを利用されている。

【アクロポリス】
小高い丘の上にある神殿はヘレニア期にドニ人との交流の時期があった。各々のコリントスの小高い丘の地下はドニ人の逃げのびた地下空間があったためドニの力がコリントスの神殿にも利用されている。

【ドニの力】
すでに失われた力である。ヴォルタイクという人物が考案したという電磁気力を利用した能力である。地下空間にある火山帯の溶岩と水脈を利用して水蒸気を生み出して、それをシャフトを利用して生まれた電気的エネルギーを使っていた。（蒸気タービン発電）少なくともドニ人は表の舞台には現れていないが、チタンの冶金技術と原始的な原動機を作っていた。本来ならば18世紀末にならなければ生まれない技術であるが、彼らは生み出したエネルギーによりより宗教や人心掌握に長けたという。強力な発電から生まれたエネルギーを利用して宗教施設、アクロポリスの神殿を空中に生ませて劇場的な演出を見せていた。

【アマテリア技術場】
彼らは浮かび上がる技術を利用して人力によるミムを利用していた。すでに遺跡となっているアマテリア遺跡では移動するための実験施設であったようだ。彼らは小高い山から産出される純度の高い珪素に着目した。水晶に一定の周波数を与えることで固有の振動を得たことを利用して鍵の技術とガラスの発明をした。薄く、高いところから落ちても割れることはないそのガラスは「テミ」と呼ばれていた。テミは振動する球体を形作り、移動用のトラムとして使われていた。テミを生みだした後、周波数に反対する周波数を掛けることで破砕する。

【ミステリックサイン】
地下迷宮の中はありの巣のように広がっている。時計回りに12箇所個室のような空間になっている。各部屋は内角72°の五角形を形どり、中央のドームへの道が一番サインと反対側の六番サインに繋がれている。発見時にはまるで宮のような設計がされていた。そのため12箇所のサインは後に発掘家のアルドレウスによって宮にちなむ名付けられた。
第一宮をアリエス、第二宮をタラウス、第三宮をジェミニ、第四宮をキャンサー、第五宮をレオ、第六宮をヴァゴ、第七宮をリブラ、第八宮をスコーピオ、第九宮をサジタリアス、第十宮をカプリコン、第十一宮をアクエリアス、第十二宮をピスケスと書き記した。
ヘレニア期に触れる以前の洞穴などで拡張された宮は全てベスビオ火山の方向を向いている。
地下迷宮は入り口には必ず順路となるように目印が置かれていて、これをルーラーと呼んだ。階層ごとのルーラーは全て違う。記された記号も全て違うため意味も違う。このルーラーはどうやらローマ侵略期ごろ取り入れられたようだ。

【秘密の小部屋】
発掘調査により発見されたどこにも通じていない小部屋。何のためにあるのかがわからないため秘密の小部屋である。

【隠された真実】
ヴォルタイクが作り上げたドニ人の力はこの宮でも利用されていた。彼はかつてあった真実を全て書き記した。全ての事柄を多岐に渡り書き記した辞書や辞典を作り上げたがそれを由としない者たちに阻まれて迫害を受けてしまった。彼らの流派は当時の中東人たちの手を借りて闇の中で巨大な知恵の箱を作り上げ、そこに全てを封印することとした。

【太陽と闇の間】
地下空間5階、第六宮では奥深い地下において直射日光が入る季節が8月から9月にある。入射光は外の細い穴の表面に付着している長石や調節された水晶などにより室内へ進む。すると光が一本の筋となって集中し、明るく照らす仕組みになっている。闇の中では黄金の像や武人たちの大理石の石像があり、この季節になると一人一人に日光が照射される。

【粘土板】
近代になって発見された文字が刻まれた粘土板である。記述文字は楔文字の古代フェニキア文明のものだが、板自体は紀元前200年ごろと炭素測定法により出ているためどうしても時代が合わない。この粘土板に書かれた内容は、接触と呪いについて書かれてある。公的な文章ではないため、走り書いたような文面からは他国の人間や地中海沿岸地域の貿易などについて書かれている。しかし妙なことに一分の文字列がごっそりと消えている。自然に消されているものではなく、ノミか何かで強引に削りとった跡が残っている。書き記された後に著者本人、あるいは誰かが文章ごと消去させたようだ。
・粘土板の内容
「シャマシュたちはアテナイへ向かった。我々には見たこともない素晴らしいものを見せてくれた。彼らは南方系の出身のようで我々と違い※※※※と名乗っていた。彼らは神殿で逢おうと言い残してここを去ったが、のちに分かったことが彼らと同じ交易ルートを行くエジプト人の言葉によれば※※※※人だなんて聞いたことがないと言われた。検問ですらそんな名前は見当たらなかった」
「彼らと出会う事はまさに一生に一度あるかないか程度である。彼らは実態は※く、※※からやってきたんだと言った。こりゃたまげた、それは我々が※※※、※※のことじゃないか。でも誰が信じるかと問うたら、彼らはまるで動物のように様々な人種に肌の色から目の色、声や男性に女性に変化した。私は呪われたのかもしれないと思った」

階級

連邦国内では1＝10から10＝1までの段階がある。戦争地における兵士・下士官・それ以上の呼称であって、他国の呼び方とは異なる。
1=10 ﾆｵﾌｧｲﾄ 1等軍曹
2=9 ｼﾞｪﾚｰﾀｰ先任曹長
3=8 ﾌﾟﾗｸﾃｨｶｽ陸軍最上階曹長ここまでは下士官
4=7 ﾌｨﾛｿﾌｨｱｽ 2等上級准尉
5=6 ｱﾃﾞﾌﾟﾀｽ･ﾏｲﾅｰ 1等上級准尉%%%
6=5 ｱﾃﾞﾌﾟﾀｽ･ﾒｼﾞｬｰ小佐
5=6ﾀｰﾗｰ中佐
6=5ｱﾌｧｰ大佐
7=4 ｱﾃﾞﾌﾟﾀｽ･ｴｸｾﾞﾝﾌﾟﾀｽ准将
8=3 ﾏｷﾞｽﾃﾙ･ﾃﾝﾌﾟﾘ中将
9=2 ﾒｲｶﾞｽ大将
10=1ｲﾌﾟｼﾏｽ元帥

北部エストバキア連邦式数字命名法

武器などにおける品番整理番号の簡単な見方について、日本式の表示と方法はかわらない。
日本国鉄（JNR）の時代の数字番台と、旧営団地下鉄時代の通し番号にすればいいだけ。
1を攻撃機、2を爆撃機、3が主力戦闘機、4をマルチロール、5を無人機、7を支援戦闘機、8をAWACS,AEW、9を試験機、10を対潜哨戒機、11を空中給油機、12を観測機（農業用含む）で表し、それ以外を英数字と合わせて発展させる。

Limbo-54(地名）

隠されない閉鎖都市という異名を持つ日曜日の猫特性の監獄都市。コロニーひとつまるまるが外からは入れるが内側から出ることができない空間結界が貼られていた。重罪者を裁くためにつくられたもので、ここで死ぬまで閉じ込められる。しかしクルメナの攻撃で都市は破壊されつくされ、フラッシュの攻撃で結界ごと吹き飛び暴露された。現在はこのコロニーに立ち入ることはできない。

階級者別呼び名（新規設定）

こちらは月面、魔術師や錬金術師たちを呼ぶ際の通名であり、同時に階級を計ることができるものである。
星知者（階級名）
・フラッシュ
・ORT（オルト）
この階級（クラス）は到達者級（後述）を凌駕する、その星のすべてを経験し、体得した存在。最高位の武人の称号であり、物語では三名程度しかいない。S rank、もしくはsuperspecialともいう。もう強すぎてほとんど使い道がないためサブキャラとなっている。

到達者（階級名）
・重村剣護
星知者の下位に属した高位の武人称号。実はこれは一定の技術、権限を持っており自主的に動くことを社会的に許された地位にいる称号名で名前じゃないのだ。この階級になるためには世界的な大事件を解決したり、全人類の存亡を賭けた戦いに勝ち抜くなどをした者たちにあたる。またこの階級者は生まれて200歳以内に達成しなければこの称号を得ることはできない。人間が生きているうちにぎりぎり得られるか、どうかの称号である。Acerank、もしくはAllheroという。

支配者（階級名）
・アトリ（またの名が「無言屋アギリ」）
このキャラは本名。身長142㎝、38㎏くらい。ゲロン族。ハキハキと男口調でしゃべる。純血のライカーン種族で、ヨーロッパでもかなりのへき地の出身。学生時代は薄い茶髪にとんでもないくせっ毛で鷹目である。（数少ない人間らしいキャラである。このキャラは人間のままである。）
能力「無言」を操る国防陸軍の政府調整担当官。元は陸軍の暗殺担当の部隊で狙撃手をしていた。現在は人間でも神でもなく物理のひとつになってしまった重村剣護の担当官となっている。
能力「無言」は基本的にアサシンのスキル同様に存在と位置、音などを徹底的に無くすものだと思ってほしい。敵の二言目を無くす即死の狙撃手なので「阿取り」であり、しゃべらせないことから「阿切り」なのである。また、鳥類の技術を足したフクロウの能力を得たことで「亜鳥」でもあり、三重ニーミングとなっている。
18年前までなんてことない中学生で、戦争を経験し、陸軍に入隊したときの適正審査で暗殺者に成り上がっていった。本来は無口の真逆、歌手になろうと音大を目指していた。そのため、大の音楽ファンで、作詞作曲をする趣味がある。声は歌手志望なだけあって本職に引けを取らなず、とても綺麗だと褒められてもいる。
「死することにすら税金がかかるお上の意志に従う身としたら、もう死んでるお前は税金泥棒だと思う。だって税金が行政に渡ってないじゃないか」

ライカーン
半人・亜人以上超人未満のサル科以外の進化を経てヒト科に似たヒト科と同じ知性を持つ存在。鳥類や獣類の能力を得ている。
主にヨーロッパでもかなりの奥地、田舎のさらに奥にある土地でなければまず会うことはない。また、社会のなかで差別問題がある。公的には既に平等憲法によりすべてが対等であるとなったが、いまだに噂に上ること、差別用語が存在している。また自らをライカーンと自称する亜人はほぼ皆無で、病院機関の特殊検査で亜人の血を引いていることが発覚するほど主流ではなく影が薄い。話には聞くがいるのかどうなのかがわからない、というのが一般的である。そのため定期的な大学と報道機関の調査に合わせて国で保護されている。大学の研究では1000人以上、潜在的に見て見積もっても20万人はいないとされている。ライカーンは個人情報が保護され、ヒトと同等の扱いを受ける。
言語としてのライカーン独自の文字や言語はほぼ廃れ、話者は多くても3000人いるかどうかである。

大利名家（階級名）
・キョン（京子）
大利名家は生身の人間以外の人工生命体その他が武勲をもたらした際に得られる称号。自然出産などではなく、機械化人や精霊・妖精などで生まれた存在がこれに当てはまる。世界大戦や世界的大事件で特に大きな功績を生み、事態の終息を生んだ存在に与えられる。またこの階級は製造の場合は100年、発生の場合は200年以内に達成しなければ、他の存在に与えられる。

秘密結社・私的戦闘部隊

・日曜日の猫
秘密結社、総合武力事業の表の名前であり、血の気が多い武人がそろった私営の戦闘集団。
この日曜日の猫は二部門に分けられて活動している。
―踊る子猫の靴裏
・地域社会を取り仕切る闇社会の総まとめ役の意味を込めた月社会の裏の警察であり、治安維持と月面社会の安定を供給する実行部隊。
―歌う子猫の靴裏
・金融や見えない金の力、人間たちを縛る生活の流れ、本や美術に映像作品、すべての芸術や文化を保護し流通を支える。その反面踊るメンバーたちの活動を常に消している。

能力者分類（主に魔術や秘術などの科学で説明できない能力者の分類）
踊る猫たちによる敵対者などを能力分析する際に用いる名前でおおまかに三種類にわけられている。
ここでの能力者（ステイサー）とは、奇跡（miracle）を活用している人物をさす。
能力者（ステイサー）の技術ランク、主に何ができて何ができないのかで分類される。

甲種（faststacer）ファースト・ステイサー
高位能力者階級にあたる。徒手空拳の状態で空間に魔装具や武器、陣形無しで常時の能力発動を生むことができるクラス。何もなしから力を発生することができる。この場合、力の発生源は自身の体内からによる。

乙種（secondstacer）セカンド・ステイサー中位能力者階級にあたる。魔装具や武器、陣形を使用や形成するなどして能力の発動に至る。何かのエネルギーを、何らかのエネルギーへと変換する。能力の発生源は自身の体内、または契約などによる体外からの出現からによる。ファーストステイサーはセカンドステイサーの能力を使用しても、技術ランクは甲種から変更はない。

丙種(thirdstacer)サード・ステイサー
それ以外の既知の技術と未知の能力を組み合わせて能力を使用する能力者階級にあたる。
例として重村剣護は、悪魔の王の癒着によって能力を発生しているために乙種となる。しかし重村剣護本人は武器がなければ能力を顕現できないので純粋な能力者とは認められない。

新国時代のキャラクターたち

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　基本的に人間はいません!

主役級

重村剣護ー『蒼嵐』ー

表側の履歴
中の人が「主役」として中心に置くキャラクター。現実世界では2007年、160スレごろから舞台に出始めている。07年当時の剣護は19歳、2013年現在約25歳前後になっている。南エストバキア出身である。蒼嵐（そうらん）は異名である。
伸長178㎝、体重88㎏
筋肉質でありながら、意外と細身の体系
瞳の色はマットブラウン、髪色は黒毛に近い栗毛である。
ギリシャ（ヘレネス）出の人でありながら、自身の見た目はオランダ・フランス系の顔立ちで、合わせて名前が日本人系なのはかつて扶桑国で得た経験に衝撃を受け、敬意を表したためだと言われている。フランス語をしゃべり、ギリシアの土地を愛する主人公。しかしすべて嘘と謎で固め、名前を日本人にしているサルのアホ真似をした錬金術師である。
出自は旧国出身で、現在は資産家でもある。当初のキャラクター性として国家錬金術師という大げさな役職を持つが、本人はうっとおしいだけだということで、免許証すら持たずに臨時講師などで生計を立てていた。しかし戦争が激化するのちに新天地の月で新たな出会いにより、自分を考え直すようになる。
　鉱物系の錬金術が得意分野で、会社組織「踊る子猫の足裏」に入隊後は月面に山を造山し、鉱山の経営にも携わっている。しかしキョンとの戦闘後、京子となったキョンは剣護の洗脳を解き月社会から脱出、これにより剣護は「踊る子猫の足裏」からクビとなった。現在は左遷された部署で、蜘蛛に食事を捧げるという危険な仕事についている。
五年間の活躍のなか、自宅の全損が14回、社会的に存在が抹消されたこと１回、術式の大量消費で魂まで抜けたこと１回、なかなか知ることができない体験を彼はしている。
竜との戦闘、大災厄を切り抜けた後は死生観に変化が生まれ、比較的平和的な自身の身の納め方を考えるようになった。
新スレの2013年下半期では、剣護は「笑いの神」が劔として憑かれている。そのため、魔法類は耐えることはできても使うことができず、使える魔法が「ツッコミ攻撃」か「ボケ防御」のどちらかしかない。そのため、錬金術師として過去設定にあった「翼環」の設定を引き継ぐ形で錬金術師を自称し、その名のもとで、特殊効果を自在に操っている。剣護自身は、セカンド・ステイサーであり、なんらかのアクションを起こすときは、それを起こす道具が必要となる。この場合は剣を用いる。
「事件」後の様子
戦うこととは、神への挑戦だと彼は真理を得た。
生まれることは平等で、死ぬまでは自然に逆らってはいけないと感じている。
元が錬金術師なので、無から有を生み出す神の御業を真似する性質を持っている。まだ見ぬ物質や性質を探り、新技を生む。そのための新たな挑戦へ踏み出す。その過程にある戦いとはただの通過点に過ぎず、結果への道でしかない。
竜族に苦しめられている運命であるためか、その経験値ゆえに逃走や離脱も平気で行う。金も大事ではあるが、命の方を大事にする。
剣護と社長は国家錬金術師の待遇、つまり公務員の扱いを受けているが私営企業でもある。しかし性質上「できるかできないか」じゃなく「やるんだよ」という考えで動いている。公僕の扱いを受けているが私企業のために一般的な公務員より格上の扱いを受けている。
剣護にとって仕事というものは、人間同士がいなければ発生せず、社会のなかでお互いが相互に助け合いその報酬で金銭の対価を得ているとふつうの考えで動く程度にはまともだ。人はひとりでは利益を作れないともいう、誰かがいて誰かを支える、または高いの利益を作る。剣護はまた、社会のなかの市民に忠を見つけ、空いた時間で資格などを取って活躍するほうがより実務に合うともわかりはじめた。

京子のスタイル
半分の主人公・京子の戦術
京子のあだ名は数あれど、一番しっくりしているのが「正義狂人」。このキャラクターは一言で表現すれば”激情„で動いている。好き嫌いの二元論よりさらにその先を行く。自分のモノサシでしたいことをしはじめたり、標的を苦しめたりと傲慢で自分に酔うことも多い。さらに竜族の呪いもあってか、人生が血塗られている。京子はたとえ雪山の山荘で密室犯罪が起ころうとも、動じず、密室に居る容疑者全員を口封じしてまえば解決するという、チカラでチカラをねじ伏せてしまうようなことを言わせたりもする。人間を信じず、ただ自分の信念を己の武器に乗せて劫火のように生きているのが彼女のスタイルだ。人に裏切られ、竜に救われ、自分は一本の刀と、身を粉にして悪へと立ち向かう。しかし本人は正義感で動いているのはない、もしその行為が京子にとって嫌な事だった場合には、その悪へ向けるすさまじい強烈な憎悪による、犯罪者を食い殺す敵となるのだ。残されたものを救うことはほぼせず、人を直接救うことより、自分で救われるための道を教えるだけで、本人は害のない人物には適当にあしらうだけである。
悪とは、裏切りとは、生き残りとは、すべてを教えるために宣伝（プロモーション）を行っていたり、魔法には頼らないで市井の人々の心の意識を変革しようとする。京子は魔法が好きではなく、それはただの道具であって、効果があるから使っているだけとわりきって考えている。

夜空（剣護専用）
恋心を元に作られた防御専用の僧衣になる。全身が絹地を漆黒にしたものに、背筋に赤朱色の模様が描かれている。防御力だけなら必殺技を食らってもギリギリ死なずに済む程度までは抑えられるが、皮膚が隠れていなければ意味がない。

千波（剣護専用）
　魔杖刀異端人の王冠Ⅱのために作られた一品ものの鞘になる。使用者の能力を引き上げる特性を持つ魔杖刀から出る波動を抑えるようにつくられた。

異端人の王冠Ⅱ－Α�・ρεση τη�・ κ�・μη�・Ⅱ－（剣護専用）
・剣護に最適化した平行四辺形が連続したような形状の魔杖刀。鞍馬天狗の手によって新打ちされた新品で、出力なども上がっている。主に後衛職である剣護のため、重武装の攻撃に対抗ができるように設計された。フラッシュの仕様同様に、恋昇りと同じく軽量化されているが強度は同じままである。
Ⅰからの変更点として出力向上、形状の変化、対魔力性能が上がっている。特に事件後、魔力による浸食を食らうことがなくなった。これにより対魔術特性の値数が上がっている。
性能が上がった反面、たくさんの恋心に触れなければならない。魔術的には人間から生まれる何万もの思念感情が原動のひとつになっている。
柄の柄頭から切っ先の帽子までの全長112㎝、乾燥重量17.8㎏。九連宝珠機関部分全長14.3㎝、乾燥重量2.2㎏、柄長合わせて38㎝。
※ギャグモードでは丸まったポスターである。

劔（特殊武器）
ツルギと読むほかない、双子の西洋劔である。特殊能力は、確率を変化させる「確率の丘」。強制的に運命を変化させてしまう、魔劔であることは間違いない。劔は、ただの入れものに過ぎず、劔は自らを使い自分を変える使用者に現れる神からの使いとされている。剣護自身が劔と出逢ったエクアドルの隠された村で、偶然めぐり合うことができた。
大のお笑い好きの兄と、超ブラコンの妹、兄は二尺二寸（66.66㎝）、妹は本体が兄と同じだが、影劔のため一尺五分まで縮まっている（伸縮可能）。併せて98.4㎝である。

キヨン（竜殺しの『京子』）

詳しくはミスリルの項を参照。
右に映るのがキョンである。肉体は既に移しかえられている。軍部はキョンの意志と、同盟国の利益が一致したら戦争に入ったかつての戦争終了後に彼は発狂と後遺症によって4年4ヶ月冷凍保存された。肉体はもはや意味をなさなくなり、精神を今の器に移し替えている。そして4年4カ月後に今再び蘇った副主人公でもある。この影響によって記憶を上書きされかつてのトラウマは消えた。原作シリーズの新刊発売によりこの度復活を果たしたことになる。旧国時代の記憶はすでに上書きされている。そのため原作の影響はもはやなく、制服も旧国から一新されている。
南エストバキア出身である。
新スレ2013年下半期において京子は木原を討つための狂人として書かれている。純粋な悪を恨むための装置のように、月にはびこる悪夢を払うために彼女は活動家として動き続けている。

Blackwidow（京子専用）
女性向けになっている防御専用のデザインで、ナイトドレスのような純黒のドレスになっている。大人らしさを持ちながら、かわいらしさを忘れてはならないとの考えでフラッシュが生み出した。外側と内側の構造が違って、武装をドレスのスカートのなかで発生させて抜き出すようになっていて品がないのが残念。夜空よりは動きやすさを優先している、その反面動き続けると消費エネルギーが大きい。恋心や感情を持ち続けなければ効力が上手く発揮できないようになっている。

DDspecial－DragonDogSpecial（京子専用）
進化したDDの屠竜刀。半月状の刀身が二分割になるようになっており、通常時から今までの最大攻撃の付加を発生することができるようになった。Dragondogの異名通り、ホーミングモードやカウンター攻撃能力値が上がっている。「dragonsaver」の二つ名を得た後は鞍馬天狗の改良を加えられている。数値が常時6～8％で能力起動、戦闘状態では常時20％代、最大60％までを常用使用可能になっている。高負荷運転を続けると代償として人間性や記憶を失う。その場合、ぶっ壊れた魔法少女をイメージしていただければだいたいあっている。
Dragondogからの全長、重量、取扱い方に変化している。屠竜刀は魔杖刀と違い、かなり重く敵が大型の場合向いている。
全長120㎝～380㎝。重量78㎏、上部四方構造宝の全長20.5㎝、重量6.2㎏、柄長合わせて40㎝。

茨の王冠（京子専用）
京子の常時展開型の嫉妬による闘争本能の狂化スキル。

少女爆誕（パンデミックガールズ）
時限式の呪い魔術で、対象者の恋愛の気を莫大な魔力を伴って放出されるこの魔術は、周辺のすべての有性生物を女性体へ転化してしまう。一個体から周辺4m～8m程度で拡散する。またその対象者から受けた周囲の性別者も、時限的に次の異性を求めるために恋心を発生させてしまう。その恋心が爆発のトリガーとなるため、パンデミック的に被害者が増えていく。この場合の呪いの対象者は全員が男性体である。反転魔術に勇猛武士（アンチマンドゥ）があり、これは女性体が男性体へと変化してしまうものだ。

SapphireEye（京子専用）
竜の無意識が作り出した義眼を、自身の表面上でステータスとして自身の現状を画面的にメーター化して表示してくれる。敵能力の検索や回避パターンの高速演算、どこから切り抜けて退避ルートを取るかなどのすべてを文字的に表示する。使用者はその表示に従えばいいだけである。

惑わしの円球
京子を中心として、おおよそ腕の範囲内から1.2倍のスペースを確保することで生まれる、円形の破壊装置である。触れる物はすべて圧搾されて押しつぶされていく。（能力限定解放時）
弱点としては、触りたい物には触れない、主に武装突入時に用いることが念頭におかれている。

旧・京子としての特殊能力
・飛梅
・飛燕
・八咫烏
など、初代での設定では主に漢字の熟語で成り立っていた。その後しばらくして月社会から姿を消し、巨悪の根源を追跡、討つことになるが、そのなかで能力を進化させていったものが以下となる。また初期設定にあったフリル・リボン・ピンク・カチューシャなどは以降の設定に合わせて服装などがチェンジされながらも、増加している。
sapphire eyeの制限つき限界能力
プロトス　エクテレシー
怒り、狂気、生きるこだわりに執着しないまっすぐな勝負師として通常の22%程度までの限定起動状態。この状態では無装備での格闘・パルクール・DDのダンシングⅠまでの展開が可能になる。この状態では服装にさほど変化はない。指輪のデザインが少々おしゃれになったり、ティーン。モデルが京子に服装を真似てみたり、という社会的な浸透効果にとどまる。

ゼフテロス　マヒー
純粋なまでに悪を恨むことにより生まれる第二形態といえる。プロトス　エクテレシーの範囲を超えて72%程度までの限定起動。この状態ではおおよそほとんどの能力が解放され、第三段階の魔力は第二段階程度までに薄められたうえで発動が可能となる。DDをはじめ、おもに戦闘指揮麾下の分散能力でも、指揮下にある存在を自由に動かすことができる。

オーラス（作者はこれをアカギ状態と読む）
すべての存在の流れ、思考によどむことがなく、相手を破滅へ導く第三段階といえる。72%以上での使用解除で、一切の迷いを消し、必ず通すことを勝負師として自負する精神に達している。この第三段階では人間の配置、物の配置、空間の大きさ、精神状態、敵兵ひとりひとり、すべて読み切る「ブレのなさ」を生み出す。いうなれば、不動の滝の下で水をうけることのない岩。超絶的なテクニックと自信から来る動かないという幸運（傍から見ればそれは狂気）特殊条件下にて「アギー」の使用が解禁される。服装も大量の派手な甘ロリ成分が多めの服装になって、全身が化粧込みの万全な状態へチェンジする。瞳の色が金色に近くなるなど変化がある。
・絶一門（ツェー・イー・モン）
絶一門はいうなれば戦場での近距離攻撃、インファイトのような削り合いの戦闘といえる。場の空気を自分のものとし、敵兵の位置が正しくそろうと発動環境が整う。
・絶二門（ツェー・ツー・モン）
絶二門は相手の首を掴んでの超至近距離になった場合の、互いが互いの血肉を削り取る戦闘といえる。
・地獄単騎
仲間が二名以上敵兵に居て、かつ北の方角に仲間がいない、また敵兵が限定されたときのみ、単騎での特攻攻撃を可能とする。
・大三元
役満で、難易度が高い大技となる。自陣能力値残り2割以下で発動する。
九蓮宝燈（チュー・レン・ポー・トー）
役満で、自陣が残り10%以下、かつ敵の能力も同等でのアギー発動条件が揃う。立直（リーチ）を宣誓ご、魔術分を読む前提があり、単騎発動のみ、短縮魔法での使用は不可能である。
アギーの条文は以下の通り。
『“Ανάψτε το(アナプセト)--光あれ
　Με ένα απλό χτύπημα των Μάγων(メエナアプロアギーチティピマトゥンマーゴン) ---アギーの一撃で
　Ως να μην αφήσει (オスナミンアフィセル)---何も残らないように
　τίποτα Aggie γαλαξίες(ティポタアギーギャラクティカ)---アギーの銀河一閃！”』

京子の準シンボルアイコン

サブキャラクターたち

踊る子猫と歌う子猫の足裏メンバーズ

暗号譜

【主神の指先】
踊る・歌う内部では戦闘員が集うことを意味している。

【使徒】
天に居わす主神たちの作り出した造形物。そしてこの世と見えない天との橋渡しの役を持つ。使徒たちは作り出した神に従順し、主へと結ばれる時はより次元数が足される。逆にこの世(物質世界)へと近づくと次元数は最大3まで減らされる。その変わり、実体が現れる。意識は天界へゆく程に原点へ近づき、逆に地上へ降りるほどフィボナッチ数列のように数が増えてゆく。
この世に実像が三次元体である場合にはより情報量が増える。差はあるが情報量が多ければ多いほどより複雑になる。それによりできることが増える。しかし個体はバランスと整理という考えを持たなければあまりにも複雑な構成体になってしまう。強い使徒はより認知度が高く(情報量が多く蓄積された)、かつ自己で自分を操れる存在をいう。
彼らの目的は布教活動でもあり、自らを輝ける存在にさせたい。またそのために民心の獲得もひとつの重要な役割として活動が行われている。しかしその実、人間が考える善心も悪心もともに歩む運命にある。人の起こす善意も悪意も彼ら『使徒』からすれば、それは起こり得る事象なので当然彼らも人々の行為を知っている。それを利用することもある。しかし止めはしない、止めることは人間の同族が行う罰になるためで、彼らが行うことは無かった。しかし、新天地である火星（411スレ頃から）の状況を知り、動き始める。移民を積極的に取り入れた新エストバキアでは多くの人間が流入する。その人間の悪を利用もする、善意も、感情の起伏を糧に彼らは守るべき人と神を受け持つ存在になる。
あるとき「私は選ばれた」のだと自覚し、ある日自分の能力が突然目覚める。たいていの使徒はこれに拒否しない。彼らは国の『守護者』役となり怪異を相手にすることになる。

【シンボルアイコン】
使徒は神が生み出した存在であって、動物形態とそれを象徴とするものが必ずある。それは古代の神話に出てくる武器などで使徒はその武器の擬人化に近い。(厳密には異なる)
使徒たちは何かしらの自分と同じ意味を持つシンボルを持っている。

使徒たち

ヴァンハウト・アスエリオ・フォン・ドロットニング『フリージング・ロードスター』（ブラザーヴァンハウト）

いつも笑ったような顔している、踊る子猫の実質的な部長を務める男。部隊憲章『スマイル☆ピース』を出し、無用な仲間の争いを抑えている。面倒見がいい性格でどこにでもいそうな人。白い髪に蒼い瞳、真冬のような顔をしており、口調はおだやかであるがどこか裏がありそう。身長179㎝体重82㎏。北エストバキア出身である。
ドロットニングホルム城の主である。
【天極布武】
表顔の隊長、冷たき刃と信念を貫くヴァンハウトの神器。真名を『エペタム』という。元ネタはアイヌ民族の伝説の刀剣から来ている。ヴァンハウトはより冷たい炎、マイナス以下の温度を自由に操り攻撃してくる。また麻薬など合成物の精製を得意とした、闇社会の顔も持つ。1gの麻薬を連続コピーして生み出す力といったほうが近い、そのため複製品を作れる人間型工場とも揶揄された。
　武装としてもう一振りの刀剣はエペタムよりもより小型の短剣でダガーに似た形状を持つ。これを腰に差している。真名を『クトネシリカ』といい、アイヌの伝説の英雄ポンヤウンベの持つ名刀。今まで倒してきた敵をこちら側の仲間としてゾンビ化して出現させることができる、防御が強い一振りである。ウィリアムの持つグラムを使う事が出来る。彼の身体の一部分にある紋様はオーロラのダイヤモンド。背後に浮かぶ神体は『クジラ』。
ヴァンハウトのシンボルアイコン

チャイカ・キュリオン・イチカ『マスケッド・チャペル』（シスターチャイカ）

　強化人間ではなく、人類でさえない。外宇宙からやってきた炭素基と珪素基とそして第三基を持つ生命体。地球に降り立った時点は炭素基をしている。場所によって自分の基礎DNAを変化させることができる。よって人間が行きつくことができない場所だろうと、男女の性差までも越えて変化することができる。でかいものを持っている。長い間宇宙をさまよい、月面にて重村の踊る子猫と歌う子猫に見染められた。B65（A）、W45、H50。身長は145㎝である。シスターエリカの作る日本料理とネコが好き。外宇宙産の北エストバキア所属である。（ただしノリはいい）
チャイカのシンボルアイコン

クロエ『ダンシングキティー』（シスタークロエ）

　かつては人間だった、自称『超仙人』としている。踊る子猫の運営資金や活動資金はエリカが大富豪だから可能なのである。体の強化人間化は重要器官以外はしていなく、本人いわく『超仙力が減る』からだとか。長い茶髪で爆乳を持つ、かつ世界の土着料理が大好きで研究をしていたりする。人間以外にも動物や植物と意思疎通が可能である。情報操作能力や亜空間技術、今までにないものを踊る子猫に与えた不思議な女性でもありセクシーすぎるボディーにグラビア撮影依頼がやってくることもあるため、広報役もしている。B98（F）、W60、H85で身長は170㎝である。南エストバキア出身である。
【刑期入刀】
罪を裁く帯剣である。酔って出し損ねたり、いろいろと残念な結果の伝家の宝刀。
クロエのシンボルアイコン

ヴァージル・ド・アージェス『フローレス・ナイト』（ブラザーヴァージル）

強化人間化された領主であり、フレデリクスボー城の主である。剣術の達人で対人戦闘を主眼にしている。常に武人であること、精進すること、文武両道の騎士道精神を持ち教会では信者たちの悔いを改める出来すぎ超人。北エストバキアに身を置くが、渡来してきた渡り神に近く、信じる者と救うべき存在を己の刃の上で『存在の意味』を探る武人。
【天国の階段】
ヒナギの国から各国を渡り歩き、月面で武者修行を行う使徒にして武士、己の信念を貫くヴァージルの神器。複数の真名を複合的に使い分ける武人ならでわの武芸達者である。
剣の形をもつ真名『アバラージタ』はインド神話の「無敵」という名前の意味を持つ魔を倒す剣。背中に持つ槍の真名は『ヴァジュランダ』。元ネタはラーマヤーナに出てくる雷神「雷の牙」ことビスバーミトラの聖なる槍である。さらに腰には長くて美しい弓を背負う。真名を『チャンドラダヌス』といい、弓の文様には古代王のチャンドラグプタの王印がある。そしてこの弓は叙事詩「マハーバーラタ」に出てくる火神アグニが授けた矢が尽きることがない弓であって三聖神器が操られる時、さまざまな音が鳴り出すその様から天国の階段と呼ばれるようになった。スピードの向こう側を知る数少ない人物でもある。紋様は赤・青・黄色のRGBゲートカラーバー、だから他の使徒に「信号機」呼ばわりされることもある。背後に浮かぶ神体は「レイブン（ワタリガラス）」だ。
ヴァージルのシンボルアイコン

モニカ・アルジェント『ファーレン・エンジェル』（シスターモニカ）

強化人間になったロードス城の女主。『ジャッジメント・デイ』の異名を持つ裁判官だった。しかしとあることをきっかけに失脚してしまい、夫にも逃げられて前の姓名を捨てて再出発するも社会のあぶれ組となって酒におぼれてしまう。宝くじは毎回外れ、バスに乗ればバスジャック、船に乗れば海軍の船と衝突するほど運が尽きてしまった。性格は鉄の女からぐうたらダメ女を経て今では猫の靴裏の実行部隊の一人として変化しつつある。背後に浮かぶ神体は「ライオン」である。南エストバキア出身の『守護職』にあたる。喧嘩が速く、口よりまず手が出る。
【揺れる二番街】
モニカの持つ地面を揺さぶる大槌。元ネタは72柱の『アスモデウス』から。大規模破壊と遠距離からの防御に特化しているために近距離からの使い勝手が悪い。実は副装備品で彼女自身は灼熱魔女だの揶揄されることがある。でも一番攻撃的な攻撃は、剣でも槍でもなく、彼女自身の徒手空拳だととれるシーンがスレにはあった。赤く髪を染めているが理由は単純に剣護曰く「大破壊のキャラクターといえば赤い髪してないとダメなんだ!」だそうだ。
【熱紗の女王】
実行部隊隊長のモニカの神器にあたる。真名を『デュランダル』。元ネタは『イーリアス』に登場するトロイアの英雄ヘクトールの宝剣。形状はロングソードを持つ、『聖ドニ』を象徴する。使用者には統率と闘志の加護を受ける。紋様は赤に羽の生えた紋様。地震を発生させた大きな槌は借り物の『ミョルニル』だった。
モニカのシンボルアイコン

バルザック・レオネル・アルジェント『ピーシーズ・キング』（ブラザーバルザック）

強化人間化されたミストラス要塞都市の市長。変人揃いの踊る猫の靴裏の中では比較的マトモな精神を持っている。実は移民系の出身で名前すら与えられていなかったが、シスターモニカの家族が受け入れたためにモニカと同じ苗字を持っている。モニカとは幼馴染である。背後に浮かぶのは蜷局を巻いた巨大な「ウミヘビ」である。南エストバキア出身で、長い間モニカを見てきているため手よりも口を先に出す性格。
【大通りの銅像】
バルザックの主任務翼環。全身がキンキラキンになるこの翼環は鉱物が全身を包んでいるせいだ。元ネタはアンブローズのハスター神。ほぼ近距離なら何をも切り刻む能力になっている。そして体術が長けたバルザックはプロレス技から柔道・空手・コマンドサンボにムエタイとなんでもやる。基本的に遠距離攻撃をする実行部隊隊長のモニカよりも前に出て戦う傾向にある。質量が莫大に増えるため硬くなる代わりに重たくなる。しかし機動力は死んでいないため「重くて速い」攻撃を可能にしている。
【金剛石の騎士】
より強い敵を好むバルザックの神器にあたる。真名は『アロンダイト』。元ネタはランスロットの宝剣。1対1で戦い合う徒手空拳の姿である。紋様は白と黄色の平行四辺形の形。
バルザックのシンボルアイコン

ウィリアム・ウェンレンデス・アプオン『ザ・サンクチュアリ』（ブラザーウィリアム）

強化人間になったテンスバル要塞の主。かつてはとある国の警官であったというが、麻薬密売に手を出して堕落してゆく。落ちるところまで落ち、皮肉にもカルテルやマフィアのトップにまで上り詰めた。マッドサイエンティストのような一面を持つが、顔には出さない激情家でもある。禿頭に濃い眉毛を持つ、身長は平均ほどで新聞は高級誌を読む。コーヒーはブラジル産を好み、時間を必ず守る使徒である。背後に浮かぶ神体は「シロオオカミ」である。北エストバキアの出身である。
【宝物殿】
戦闘力を持たないウィリアムは守護の能力に特化している。真名は『グラム』という。元ネタはヴォルスング・サガのドラゴンキラーの名刀であるが本人は扱う事が出来ない。宝物殿は金庫に近い概念を持ち、自由に入ることができるが管理者以外は一度入ったが最後、出ることはできない。紋様は金色の門（ゲート）である
ウィリアムのシンボルアイコン

アニス・ヘイガー・アルリオネ『ノーブル・トムキャット』（ブラザーアニス）

強化人間化されたリガ城の主。部隊では一番若く、おまけに元移民の経歴を持つ。移民排斥運動の中で靴裏に助けられ今では実行部隊まで上り詰めた。一日を生きることを楽しむ性格でライバルたちを抜かすことを毎日目指している。とにかく苦労人でいまだに貧乏性の部分がある。黒蒼い天然パーマの髪に碧玉の瞳で強い相手は褒めるべきであるとみているのは、ヴァージルの影響からきている。背後の神体は真黒色の山羊である。北エストバキア領土内にいながらにして、時刻の守護者役よりも多数の仲間とつるむことを好む使徒で、交友関係が深い。
【誉れ高き一番槍】
天才肌によって苦難を乗り越え生きる喜びをぶつける若き到達者の神器。真名を『ガ・ジャルグ』と『ガ・デルグ』という。元ネタはケルト神話の英雄ダーマットが持つ大小二本の槍のことである。『ガ・ジャルグ』は赤く塗られて短槍、『ガ・デルグ』は長く青い材質で作られている。アニスが戦う時に体を鎧に固めて戦う。この鎧を『カフヴァール』といい、ケルト神話のルーが持つ鎧である。紋様は逆さ十字に左右に円計。
アニスのシンボルアイコン

イオン・ハンクス・コールマイン『ビーボーン・ビーマイビー』（ブラザーイオン）

強化人間化されたマーストリヒト市の領主であり市長。
大学では文系の社会学派で、経済学者でもある。北エストバキア出身者である。
【碧烽の加勢】
無間の断罪者にして平和と我が主に誓う夢高き者、イオンの持つ神器。真名を『フェイルノート』と呼ぶ。元ネタはケルト神話「マビノギオン」における騎士トリスタンの弓。
さらにもう一つの神器『ウッコ』元ネタはフィンランドの土地神にあたり雷光神。形状は鏃である。一度ターゲットをロックオンすれば当たるまでどこまでも追い続けるホーミングモードから大量のミサイル並みの質量の『ウッコ』を飛び出させる大規模な面攻撃とイオンの攻撃能力は高い。紋様は銀色に塗られた蛇のからまる円形。背後の神体は「ヨーロッパウサギ（アナウサギ）」である。
イオンのシンボルアイコン

カミーユ・カーネリアン・ペンクラータ『ザ・ミュージックレスラー』（ブラザーカミーユ）

強化人間かつ魔術的な能力を持つトームペア城の主である。見た目は好青年であるが、実は傀儡である。自分物としてはやはり過去に犯罪歴がある。背後の神体は「ハクトウワシ」。アメリカの象徴であり…独立の象徴がなぜ使徒になっているのかはまだ謎のまま。北エストバキアの領地に居ながらに、常に不在だという。
【我らの世界】
生きる意味を求めて造られた人間が持つカミーユの神器。真名を『トマホーク』といい、形状は斧である。元ネタは北米アメリカの先住民族の英雄アルゴンキンの持つ武器。紋様はケツァトコアトルの瞳とトーテム。
カミーユのシンボルアイコン

デイジークイーン『クリスタル・ロードクォーツ』（シスターデイジー）

ウニのようなつんつんの黒髪に切れ目の瞳は鴇色にして、白銀の女性僧衣を身にまとう。とても背が低く、痩せている。極度の甘党で、僧衣の姿以外を他の使徒たちも知らないほど秘匿主義者。北欧人には存在しないカラーを全身にまとう。他の使徒たちとはあまり慣れ合わない、だがブラザーピーキャットとは同じグループである。背後の神体は「トナカイ」である。北エストバキア出身者である。
生きた人間が死後の前に訪れるガムラ・ウプサラのエリューズニル・ウプサラ城の盟主。本当の全身は金の衣をまとう青白い女神。北欧神話で唯一死者の代弁と復活を可能とする女神ヘルが真正である。虐殺を肯定し、殺すことは生まれ来る次世代のためだとしている持論を持つ。戦地赴けば白銀に光り輝く剣『レーヴァテイン』を握る。
デイジークイーンのシンボルアイコン

ピーキャットエディオン『ナルキッソス・ラブソディー』（ブラザー・ピースメーカー）

常に全裸。傲岸不遜、実力行使と先読みの名人。
茶色い瞳に細面の貌を持つ、そして女性は常に口説く対象である。外見はどこまでの透き通るような白い肌と、灰銀色の瞳。背後の神体は『嘆きの赤玉」と呼ばれる正体不明のモザイク状のもの。
男からも女からも「あいつには勝てない」と思わせる無敵美貌人のため、友達がいない。
極度の自己愛の持ち主で、美しきは良性の罪と思っている、また「優れた肉体には、健やかな魂が宿る」という思考の信奉者で、この考えが理念にある。常に裸で動き回る、決して恥ずかしがらない、動く大理石という異名まであるド変態。
握る葉巻はシガリロ。自分の美学と哲学をつき通すいさぎの良いほどのアホ変人。いつもは別働隊に動いているため本隊と合流することはほとんどない。
しかし実態は、2000年以上昔、ドニの文明により月へと降りたった旧派の使徒行軍の遺志を継ぐ、2200年以上生き続けている竜族である。月の経済界に住み込み、金を生み出すこと、社会を循環させることが使命だと考え、そのために京子を動かしているフシもある。
この人物だけは使徒でありながら、月社会・地球社会の同時に現れ、時代を経ても存在するため「コムテ・デ・サンジェルマン（サンジェルマン伯爵）」の通り名がつけられている。
ピーキャットエディオンのシンボルアイコン

ハイペリオン・ビル・ハルコン（Hyperion/Bill/Halcion＝ περ ων・Bill/ λκυ νη）

通称シュライクと呼ばれる陽平をクソ化させた元凶。スキンヘッドの目が金色で好きな煙草をアメスピといい、啓蒙小説やら哲学書好きなクサイ人物。通名はビルで通る。外見はゲーム『ヒットマン』ほどではないが、それに似ている。
元ネタ：古典SF『ハイペリオン』の神出鬼没の魔物。時と空間を超越した存在であり、正体・目的とも一切不明のまま、散発的に姿を見せては殺戮を繰り返す。シュライクの名は、その行動様式から付けられた俗称であり、「百舌」の意味。人類へ裁きを下す神性としてシュライクを崇める教団があり、連邦内でも大きな影響力を持っている。

戦闘技術研究所（通称：戦技連）

エレミア・ケーニヒ・グスタフ

「黄金の夜明け」という近代化改修プログラムを行った人物
大統領直属機関の軍事機関【戦闘技術研究所】のチームリーダーにして、海軍の改革派の一人である。

三木さん

三木と言われているが、名前はちゃんとある。戦技連の一人で武器の開発を担当している。女性。二重人格ともいえる、口調が変化することがあるが一番の特徴は頭にすっぽりと有名なネズミの着ぐるみを被っている。現在妹が戦技連の下の研究所で開発を行っている。B85（C）、W58、H88で身長168㎝である。

やっちゃん。

やっちゃんと言われているが、名前はちゃんとある。軍人所属で階級は技術少尉にあたる。いかつい顔、大樹のような体のくせに声はとんでもなく幼い声をしている。本人は恥ずかしいということでしゃべりたくはないようだ。修理技術はとても高く、破損した車両を復帰させたり、車両に取り付けられた簡易爆弾を経験で当てることもできる。
日曜大工と蒸風呂が趣味。

戦技連の双子

極度のオタクで、とんでもない舌ったずの口調でしゃべる。背は低く、髪は雪のように白い。瞳孔は青色で顔立ちが良い。しかしかなりスレンダーでまっ平らな体をしているため、どう見ても子供。所内から出ることがほとんどなく、教皇庁の『神学大全』などをよく読んでいる。
半分フィンラド人で、半分が魔人の姉
半分フィンランドとスウェーデンのハーフで、悪魔の妹
彼女たちが作る兵器はなにかと物騒なものが多い。
・加速最強
・減速最強
・防弾最薄
・最軽量にして最高のエンジン
・回頭性能強化
・操作性能：超がつくほどの“どっかんスーパーチャージャー”
「とにかくよく回る高回転型のエンジンぢゃ、やろうと思えばどんな機動もできる。相手の後ろを取り、攻撃が可能になる」と社長は言う。
：要点１じゃじゃ馬ながら腕のいいパイロットならなんとかできる。使いこなせれば誰にも追いつけない。時速にして140㎞ほどから強烈な加速が始まる。
「元々レース用。そんぞそこらの小僧には操れない仕様ぢゃよ」
・操作中にギア比を自由自在に変えられる。これで低速域での安定した低空攻撃も、高高度の高速追撃戦も、自分の意のままに操れる。
「今回は、海面域での使用を考えてセッティングされておる。このエンジンは元々は競技用でな、パイロットを育てるためのものだった。」とある。
エンジンを聞けばはっきり、このユニットがただものではないとわかるだろう。
トルク最大発生は9000回転から12000回転までとなっている。
「そして要点2は、アキュラシータイムの導入ぢゃ。これは撃破可能と判断された時、2秒間強力な反振動で銃口がずれなくなる。撃破率がグンとあがる。しかし使いどころを誤れば失速する。なにせ乗り手次第で機嫌を変えるからのぅ」とも言った。
ざっと社長は、言い切った。つまり社長はまだ全部のことは言っていないことになる。

対の悪魔（フーリカ＝ニャンとクーリカ＝ニャン）

戦技連の双子が開発した、新たな攻撃と防御のための兵器である。外見は10歳の女児が持ってそうなかわいらしいぬいぐるみであるが、中身はプラズマ弾や核攻撃をする恐るべき人造無機構造体で、特徴としてはフーリカ＝ニャンは色が赤く、中東の寺院などに見受けられる精巧な絨毯のような炎を背にまとっている。またクーリカ＝ニャンは色が青く、背中には概部でみると一見星のように見えるが、細部には精密機器にも似た腕時計の歯車にも似たギアが何重にも重なったものを背後につけている。
始動鍵である呪文は「リナノモブコハヲシ　ハシタワ　クロシモオニヨ　キナモトコキロシモオ」と「リナノモブコハヲシ　ハシタワ　ニノモノウョキイサ　ヲリカヒトッモ」である。

ふーりんか＝にゃん

発動時は童謡「かごめかごめ」が流れている。
赤の結晶体、プラズマから生み出された悪魔である。神性はイフリート、生粋の炎使い。威力調節が難しく、双子の妹でないとろくすっぽ言うことを聞いてくれない。そのくせヴァニラアイスが好みで、甘党のぬいぐるみ。炎属性らしく、プラズマ攻撃から核融合攻撃と、物理の熱問題に青天井の火炎の温度を見せつける。前衛職らしく、主人の前で戦う。

くーりんか＝にゃん

発動時は低い音の童謡「かごめかごめ」が流れている。
青の結晶体、プラズマから生み出された悪魔である。神性はイブリース、癒しと氷の魔女。威力調節がふーりか＝にゃんよりは簡単である。しかし術者のえり好みをするため、好物の激辛食材で機嫌を取らなけれならない。氷属性で、かつ不屈の戦闘者なので敵には容赦しない。後衛らしく、主人の傍で戦う。

ヴィレックスシステム（Wilec System（Wingspan a link of Energy Conservation）

ヴィレックシステムは、対の悪魔に実装された新時代の省エネ型翼力循環回路である。これまで術者が有限だった、一度放った力を再回収することによって無駄を減らし、今までよりも40％以上の省エネ化に成功した。回路機構は可変翼力収斂型回収制御方式となり、新たに可変インバーターを介して、損失した力（Energy)以外を再回収する。ただし、正しい使い方を知らない術者が使うと回生失効となるため、扱いには慣れが必要となる。システムはいわば、循環リサイクルのようになるが、失効する間だけは別の制動措置に頼らなくてはならない。（リサイクル...罹災来る）このヴィレックシステムによって、大出力の攻撃を顕現させることに成功した。しかぢ反面として、この循環リサイクルでは低威力の攻撃をしても回収される翼力は比例して小さく、大威力でなければ十分に翼力を回収することができない。またシステム上、エネルギーの保存先が複数要るので対になっていなければ回収した翼力を送ることができなくなる。

LCあぎり

身長145㎝、東洋人風の顔をしている。非常に長いストレートの黒髪である。変装や擬態を得意とする反面、すべて衣装や持ち物を自前で用意しなくてはならず家計が火の車になりがちの貧乏なキャラ。魔女っ子モードはまんまフリフリの衣装となる。
私営探偵をするもとは陸軍に所属していた人間とフクロウの混じった混血種の元狙撃兵。現在は陸軍側から月社会に送られて剣護の後を追う月社会へのスパイ活動を行う。「二言イラズ」、あるいは現役時代は「指」と呼ばれていた。生体改造手術により体色の変化ができる。140スレ時点でおよそ10台後半と推定されるが、生体変化系に歳はほぼ関係がない。狙撃手だけあって狙撃スキルがある。フクロウとの混血種であるため、音に非常に敏感・かつ目がよい。言葉を発せずとも通信が可能な「言霊」のスキルをもつ。
傲岸不遜な面と慎重かつかなりの甘党のようだ。
魔術的位置は「固定」と「補足」。魔術を使用するときの口上祝詞鍵は「ほしめぐりのうた」をつぶやく。ほとんど魔術は補助的な意図であり、本格的な魔術戦でには向いていない。魔術機関を使用時は杖状のエンジンよりエンジン音がするので「隠密」が使えない弱点がある。
「あぎり」かつ「二言イラズ」なので「あ」の次の言葉を言う前に敵は倒れている。なので「二言イラズ」が通称となった。旧コンセプトでは「腐り沢のアギリ」。茨城県に実在するフクロウを祭る神社が元ネタである。

武器など

環劒天輪（対の悪魔専用）
ぬいぐるみの耳のついているリボンの性質と形状が変化して直系4mほど成長する円環状の刃。フーリカのリボンは赤色、クーリカは青色をしている。中心点から核融合レーザー光線を発生させる。すさまじい高熱を生むため気流が生まれ、飛ぶこともできる。チャクラと同じく一枚での攻撃が主体で、4m以上に拡大ができる。この場合は無音攻撃が可能。また何十もの環劒を生み出せるが、小型になっている。

風感の灯－rondobelllamp－（対の悪魔専用）
敵が出現した時点でその場にいないキャラクターを一体のみ勝手に出現させることができる。ただし相手は事前に知っていないため、場合が悪いと使えない術になる。

黄金の秋（対の悪魔専用）
1　過去に戻ることができるが、元へ帰る手段は事実無い。
2　無機物の時間を遡り原型へ戻す。

サテライトフュージョンキャノン（SFC）
全長2m44㎝、一片の重量30tで構成される真空空間と連結して発生する核融合メーザービームキャノン砲。大出力を一気に放出し、当たらなかったエネルギーはすぐに回収されて再利用される。

魔術面の人々

ブリアル・オルガン＝ド・ミニ

ブリアルに属するメンバーは全員が魔術師になる。
猫の靴裏たちは科学サイドに置ける実行を、こちらは魔術的な能力を主眼としている。

ソロモン王（メレム・ソロモン）

吸血鬼の祖である二十七祖のNo.20。「フォーデーモン・ザ・グレイトビースト」の異名を持つ。死徒でありながら埋葬機関の五位である。本来ならば裏切り者のはずだが、なぜか他の祖たちは容認している。見た目は十二歳ほどの少年である(実際は千年以上生きている。)古今東西の秘宝コレクター。
人の願いをカタチにする能力のせいで、幼いころに手足をもがれ村の祭壇に祭り上げられていたが、偶然通りかかった朱い月に見初められ死徒となり、自身が生み出した神獣に手足となる能力をあたえ、初めて地面に立った。それ以来朱い月に忠誠を誓っている。アルトルージュを嫌い、アルクェイドを好いている。
左手はどんな人間にでもなることができるネズミである。３番目ぐらいに美しいネズミだとか。
右手は十メートルほどの武装した女神人形である。その時代ごとに武装を変えるとか。
左足は羽が地面に着くと消滅してしまう、空の王様である。メレムが想像した中で一番幻想的だとか。
右足は全長二百メートルほどの鯨のような犬？である。左足よりもこちらのほうが言うことをきくとか。

現在は重村剣護の中に存在している。

左腕の小さき悪魔（ミスター・トリックスター）

クラス　『小さき王』
イメージ願望　―聖堂の天井裏に住んでいた友人たち―
四大魔獣のうちの一体。ネズミ界のヒーロー、アイドル。変化能力と伝達による感染能力も持つ。戦闘能力は皆無だが、人間であれば完璧に姿を模すという変身能力を持つ悪魔。（人化すると小学生の低学年程度から変化することができる）
この世で三番目くらいに美しいネズミとして地下、天井裏、排水溝、家具裏といった隙間の隙間コミュニティにおいて絶大な支持を持つ。『左腕』は情報を至る所から収集することができる。
本来の姿は王冠を被りマントを羽織った白いネズミで、マントと尾がメレム柄、王冠にはメレムの手の甲にある王冠マークがついている。老神父の姿ではマフラーと首飾りの飾り紐、目と舌がメレム柄。
ネズミたちにどこが大魔獣なのか問われるたびに申し訳なくて頭を悩ませている。チーズとピッツァが好き。メレムとは固い絆で結ばれているが、意見の交換はネズミたちを介さないと出来ない。
咒器「従えしアドミオン」を持つ。

右腕の機械令嬢（ミス・ブラッドレディ）

クラス　『機巧令嬢』
イメージ願望　―銃剣・戦争の具現……を建前にした樞（カラクリ）の具現、もしくは天使を騙る悪魔―
四大魔獣のうちの一体。巨大ガラクタ擬人化少女・キリングドール。全長10メートル前後のリビングギアスタチュー。表情はなく、いつも無表情のまま殺すことができる。通常はマスクで顔を隠しており、滅多なことでは取らない。移動聖堂でもあり、腹部の王冠マークの付いた部分が開いて階段と入り口が現れる。武器を随所に組み込んだ少女像。前髪と腹部、フードと膝に王冠マークが刻まれており、様々な部分にメレム柄があしらわれている。
四大魔獣の中で唯一積極的にモデルチェンジをするオシャレさん。基本的にはダウナー系のやる気のない女神像さま。咒器「光り輝くソレイユ」を持つ。

右足の大瀑布（ミスター・ブルドール）

クラス　『勝利者、もっとも強き存在』
イメージ願望　―神罰、大海嘯の具現―
四大魔獣のうちの一体。破壊の黒犬。終末の鐘。神の獣。鯨犬。メレムが好んで引き連れる、制圧・破壊専用の悪魔。エレサレムの創造、全長200メートル近い巨体だけで充分すぎるほど悪魔として成立する体を基礎にした破壊兵器。鯨と犬を掛け合わせたような姿をしており、腹と足の指（爪？）がメレム柄。メレムは犬好きなのか、左足よりは右足のほうが言うことを聞いてくれる。咒器「震えるラックゴウ」を持つ。

左足の星空（ミス・ノーエンカウント）

クラス　『空の王者』
イメージ　―願望放浪、解放の具現、星を目指すもの―
四大魔獣のうちの一体。あらゆる動物たちの集合体。空を泳ぐ獣の王様。右足と同規模の巨大な悪魔。メレムが想像した悪魔たちの中で最も美しい。空中要塞といった趣だが、その翼が地上に触れると消滅してしまう。殲滅戦に特化した右足に対し、こちらは超級の敵との一騎打ちに特化している。もっとも、大抵は致命傷を与えたあとに落下して霧散してしまう。メレムとしてはコストが高すぎる兵器という扱い。人化することができる。巨大なエイのような姿をしており、翼の下面と上部の背びれの間がメレム柄。タイル状の皮膚には様々な動物たちが収納されている。咒器「宙の担い手ウィークシー」を持つ

オルト（ORT）

吸血鬼の祖である二十七祖のNo.5。宇宙からやってきた侵略者。タイプ・マアキュリー。次元違いの強さを誇り、前のNo.5を秒殺した。そのまま祖として扱われている。侵食固有結界「水晶渓谷」を持っている。純粋な強さでは月姫世界の中で最強だと言われている。ミスター・チートを名乗れる二人のうちの一人。なんかすさまじくチート、勝てない、というかゲーム設定者に勝てないようにできてる。月に勝手に棲みつき、重村の鉱山領地で勝手に『水晶渓谷』をつくっていた。

長命竜（アルター）エニンギルド・ニドヴォルグ（社長）

人間の時

身長 172kg

体重 64キロ（258トン)

竜の時

身長680m

体重258トン

体長ビル４階分

1400歳級の長生きしている竜。1000歳からは人間に変化できるほどの高い翼環を自身で生成できる。高い知能、高貴な気品を持ち人間とは比べ物にならないほど高い矜持と勇猛さを併せ持つ。翼環は捕食する動物からの重金属から摂取し、骨や内蔵は闇市では高くつく。主に化学系・鋼成系・生体系・飛竜族水竜・火竜・地竜・（脆弱なる竜）に別れる。

火星での活動を始めた防衛軍

「新エストバキア自衛軍」（仮）
ひとつ、国家行政組織法に基づきここに火星での軍組織を認める。
ひとつ、我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つことを目的とし、この軍は自国の領土を守り、民間人を保護する。
ひとつ、陸海空軍の行動を動かす権利は国会にある。
第三十七条に基づき、自衛官は、命を受けて、自衛軍の隊務を行う。
第三十八条に基づき、技術担当官は、この命を受けて、技術に従事する。
また教官は、この命を受けて、教育に従事する。
ひとつ、努めて恒久的な平和維持に力を出さねばならない。
ひとつ、社会関係を緊密にとらなくてはならない。
ひとつ、この軍は志願制とする。
以下略。
火星での自国の面積がいったいどのくらい面積あるんだかわからない。はっきりと明記はしていなかった。なので、仮に国土を18万8千950平方キロメートルだとして、おおよその派兵全動員数は13万8千750人とする。（うちグルカ兵などを含む）
今回も山あり海ありの地形のため、増やせる場合はさらに増やす。

低強度紛争など変革する戦場での新兵器

緊急即応部隊の編集と組織

米陸軍では20数年前に起きた湾岸地域における紛争地帯での脅威度が上昇すると、それに合わせた軍部の改変を進めてきた。我々の南部ギリシャ地域の地中海周辺では同じく他国からの脅威レベルが益々深刻なレベルへ移っている。
米陸軍は1997年でこの軍の改革が顕著になるが、やはりこちらの軍部でも改革を必要とされた。米軍における近年のデジタル編隊集団の成功は周知の通りであり、米軍の第四歩兵集団にも負けない部隊を創設すべきである。エリミア氏は重装備の機械化部隊では緊急時における輸送・展開力に課題が多く残っているため結果対応が遅れてしまうと読み、また陸軍で緊急即応部隊として存在する空挺部隊は、装備が軽装で戦術上の運用には機械化及び機甲部隊の支援が不可欠で単独での運用は不可能であると戦技連に提出した。これを克服するもっとも単純な手として、各地に重戦力をおくことであるが、これでは資金的な問題が起きてしまう。米軍もやはり行きついた答えは軽量でかつ高火力の攻撃能力を持つ部隊の編成であった。我々は米軍が1999年に編成した第二歩兵部隊・第三旅団をモデルとしてより強いデジタル歩兵部隊を編成することにした。よってここにストライカー旅団の発足とする。長らく海兵の能力が、海を持ちながらも小さかった我々は大々的に海兵隊の能力よりさらに大きなパワーを得ることになる。我々は脅威度の度合いにより編成される部隊の人数・火力・行動範囲を自由に変化させることができ、重火力をより深刻な程度の戦場にいち早く向かわせることが可能になる。よって、火力集中型のストライカー旅団をSOFに振り分けたり、兵力を安全で機動力に富んだ兵員輸送にも多岐に渡るようにストライカー旅団など自由度のある兵器群は発展性を望むことができる。

世界戦略時に5つの兵器ブランド名を掲げていた。しかしプラットフォームによるコスト低下策だけでは新型兵器に対抗する力が弱い。国軍では支給火器以外の自己負担による武器携行は秘匿任務、あるいは非常事態時のみであり、このプラットフォーム5種類はむしろ民生用として国内、周辺国地域での武器輸出品としてのほうが多い。そのためこの5つのブランド品から生まれた派生武器はヨーロッパ南部で警察や民兵などにいきわたっている。
『QueenOpera』（主に陸軍向けプラットフォーム）
『RedBaron』（主に陸軍向けプラットフォーム）
『NightQuartz』（主に海軍向けプラットフォーム）
『SordDancer』（主に海軍向けプラットフォーム）
『BlackCarat』（主に空軍向けプラットフォーム）

N.A.S.計画（ナスプラン）
ネクスト・アサルト・システムとしてASの続編、「AS-X」を製造する。議会の予算案によれば、陳腐化になりつつある旧型機の一掃をもくろむ軍関係の議員が働いたそうだ。議会に持ち込まれた時はもうすでにかなり煮詰まった状態で計画は進んでいた。了承を得るのはあっさり予算が通じたが、これは火星での暴動に対する圧政の始まりと非難をする議員もいた。
そこで南国側の数社のメディアが火星での現地レポートや現地住民の多大な強力により、軍部の大きな行動を自制するよう動き出した。
「AS-X」
すでにマシンのユニットは旧ASの人工知能システムに加えて、外側を大幅にデザイン変更をした。
製造から運用まで短期間で兵士が習得できるようにリファインを繰り返しながら、専用機という第二世代型ASとはまったく正反対の設計思想で生まれた機体もある。
最後の旧ASであった（現実世界では2年以上前になる）陸軍のM11を引き継ぎ、国ごとにバリエーションを増やして作られる。旧ASの二割増しの費用で、4割以上の戦力強化を実現させる、だとか。
話によればすでに設計のモデリングどころか試験用試作機も出来上がり、ゆくゆく量産するためのプロトモデルが生まれる段階まで来ているという。
なんでも国境および、南部側の住民がキナくさくなっているせいだとか。

AS-X外見と性能について
色は自動変化スキンを利用し、透明化に成功していると一部ではリーク情報が出ている。

専用機
一部では第二世代ASにはなかった第三世代ASの考え方『専用機』を用意している。

陸軍と個人兵装

陸軍の編成
陸軍集団-軍-軍団-師団-旅団-大隊-中隊-小隊-分隊-及び、操作班と射撃班
戦闘部隊-歩兵部隊-機甲部隊-騎兵兵隊-特殊部隊
戦闘支援部隊-砲兵隊-航空隊-工兵隊-補給部隊-軍医部隊-輸送部隊-補給隊-高級副官団-通信隊

陸軍の無人機の運用

現在陸軍では通常五種類の無人機を運用している
P-1レプソル
人工衛星を介した通信によって遠距離から運転が可能になった無人機のひとつ。主に偵察とスマート爆弾による爆撃任務についている。高高度で3日間の運転が可能、高性能カメラポッドを1基装備している。
LP-1フォッカ
P-1をベースにした短距離ミサイルの発射能力を合わせた無人機で、高性能化されている。高山地帯の谷間や熱源探知システム、赤外線カメラなど装備を充実化した。
APP-1ナクル
フォッカの派生形になり、さらに戦闘に特化している。可変翼付き高速移動に適している。また翼を内側へ折りたためる。SRSレーダーを装備し、ジャミング強化もされた。
ASP-2アサシン
新規開発した静穏型の隠密性を高めるステルス無人機。より大型で、兵器搭載量が増えている。離着陸が全自動化され、不整地からの発進も可能な足回りになっている。
ASP-3グランドアベンジャー
新規開発した長距離・大規模偵察能力を備えた最新機。ASP-2のステルス能力にコンピューター能力を高性能化した。ついで計量化とスマート攻撃能力により、全体の武器装備量は減少している。さらにジェットエンジンをつけているため速さも倍増した。スマート誘導爆弾・対空ミサイルを搭載可能。

月面社会での戦闘

白兵戦（魔術戦闘）

対魔法戦闘白兵戦闘時における『機構』とよばれる錬金術師たちの能力増幅装置。金をかければかけるだけより小型で強力になる半面、身体的精神面に強烈なショックが来る。
第一世代（160~230スレ）翼環増幅装置『Engagement ring』は第二世代翼環増幅装置『Engagement ring2 June bride』へ変更された（231~330スレ）
第三世代翼環増幅装置からAI「エルメス」が加わり『soara』へ移った（331~400スレ）

イースターエッグ

戦技連の新技術
バンカーヒル
超荷電粒子砲である。

宇宙軍（第四種軍備）

プロキオン（プロキオン・プトレマイオス）と名付けてた
こいつにはミサイルは大型格納機から一気に射出させて、プロキオン自体には性能をあげるべきか、純粋に迎撃能力を高めるために背中にランドセルのように背負わせて射出後にパージさせておこうか、などなど。
ベルカでのロールアウトしたばかりのモビルスーツMk-109"デ・バル"が元である。

NDからの技術買取

宇宙での戦闘能力を求めた宇宙軍は扶桑からスペースプレーン技術とミノフスキークラフト技術を購入した。これさえあれば、宇宙も自分の庭の様に気軽に行き来出来るになった。
ユキカゼ
FRX-00MAVEをFRX-00Hとしてライセンス量産する。愛称は「サラマンダー」。
FFR-31シルフィードをFFR-シルフィードHとして運用する。愛称は「シルフH」。
FEP-1AWACSをライセンス量産する。愛称は「パンディオンH」（ミサゴ）

超物理（meta-Physick）

宇宙空間における新素材の開発技術

剣護曰く、理論上はダイアモンドより硬い金属を精製するわけだが地球において理論強度は理想強度をどうしても低下してしまう。比較的理論強度に近いタングステンですら、19.7G㎩に対し3.5G㎩程度にしか達しえない。そこを超物理を使う。（これを白兵戦用に転化すると人間離れした錬金術とほぼ差がなくなる）しかしこれはちゃんとそこを考えて抵抗や摩耗、金属疲労は必ず生まれる。
「ここでは徹底的に弱点を抜いた金属を作る。それも3層だ。一層目に不純物の混入を徹底的に排除、次いで化学的に活性な環境での原子間結合の弱体化をこれも取り除く。そして原子や分子の熱振動をすべて排除すれば、もっとも完成した理論強度の金属を出せる。チタン、パナジウム、クロム、スズ、アルミニウムのβ型の体心立体格子結晶に当たる高力チタン合金を造形して、三層目はジルコニウム、チタン、ニッケル、銅などの合金の組成を秘密の配合スパイスで100nm以下で制御すれば、粒径を寝のメートル単位で均一に分布させたナノ金属に生まれる」

フープ鍵月面対地球間輸送を目的とした輸送貨物路線のこと

現れた刀・武器・防具たち

『夜空』（剣護専用）
恋心を元に作られた防御専用の僧衣になる。全身が絹地を漆黒にしたものに、背筋に赤朱色の模様が描かれている。防御力だけなら必殺技を食らってもギリギリ死なずに済む程度までは抑えられるが、皮膚が隠れていなければ意味がない。

『千波』（剣護専用）
　魔杖刀異端人の王冠Ⅱのために作られた一品ものの鞘になる。使用者の能力を引き上げる特性を持つ魔杖刀から出る波動を抑えるようにつくられた。赤朱鷺色に松が描かれている。

『Blackwidow』（京子専用）
女性向けになっている防御専用のデザインで、ナイトドレスのような純黒のドレスになっている。大人らしさを持ちながら、かわいらしさを忘れてはならないとの考えでフラッシュが生み出した。外側と内側の構造が違って、武装をドレスのスカートのなかで発生させて抜き出すようになっていて品がないのが残念。夜空よりは動きやすさを優先している、その反面動き続けると消費エネルギーが大きい。恋心や感情を持ち続けなければ効力が上手く発揮できないようになっている。

『異端人の王冠Ⅱ－』（剣護専用）
・剣護に最適化した平行四辺形が連続したような形状の魔杖刀。鞍馬天狗の手によって新打ちされた新品で、出力なども上がっている。主に後衛職である剣護のため、重武装の攻撃に対抗ができるように設計された。フラッシュの仕様同様に、恋昇りと同じく軽量化されているが強度は同じままである。
Ⅰからの変更点として出力向上、形状の変化、対魔力性能が上がっている。特に事件後、魔力による浸食を食らうことがなくなった。これにより対魔術特性の値数が上がっている。
性能が上がった反面、たくさんの恋心に触れなければならない。魔術的には人間から生まれる何万もの思念感情が原動のひとつになっている。
柄の柄頭から切っ先の帽子までの全長112㎝、乾燥重量17.8㎏。九連宝珠機関部分全長14.3㎝、乾燥重量2.2㎏、柄長合わせて38㎝。

『DDspecial』（京子専用）
進化したDDの屠竜刀。半月状の刀身が二分割になるようになっており、通常時から今までの最大攻撃の付加を発生することができるようになった。Dragondogの異名通り、ホーミングモードやカウンター攻撃能力値が上がっている。「dragonsaver」の二つ名を得た後は鞍馬天狗の改良を加えられている。数値が常時6～8％で能力起動、戦闘状態では常時20％代、最大60％までを常用使用可能になっている。高負荷運転を続けると代償として人間性や記憶を失う。その場合、ぶっ壊れた魔法少女をイメージしていただければだいたいあっている。
Dragondogからの全長、重量、取扱い方に変化している。屠竜刀は魔杖刀と違い、かなり重く敵が大型の場合向いている。
全長120㎝～380㎝。重量78㎏、上部四方構造宝の全長20.5㎝、重量6.2㎏、柄長合わせて40㎝。

『SapphireEye』（京子専用）
自身の現状を画面的にメーター化して表示してくれる。敵能力の検索や回避パターンの高速演算、どこから切り抜けて退避ルートを取るかなどのすべてを文字的に表示する。使用者はその表示に従えばいいだけである。

『茨の王冠』（京子専用）
京子の常時展開型の嫉妬による闘争本能の狂化スキル。

『環劒天輪』（対の悪魔専用）
ぬいぐるみの耳のついているリボンの性質と形状が変化して直系4mほど成長する円環状の刃。フーリカのリボンは赤色、クーリカは青色をしている。中心点から核融合レーザー光線を発生させる。すさまじい高熱を生むため気流が生まれ、飛ぶこともできる。チャクラと同じく一枚での攻撃が主体で、4m以上に拡大ができる。この場合は無音攻撃が可能。また何十もの環劒を生み出せるが、小型になっている。

『サテライトフュージョンキャノン（SFC）』
全長2m44㎝、一片の重量30tで構成される真空空間と連結して発生する核融合メーザービームキャノン砲。大出力を一気に放出し、当たらなかったエネルギーはすぐに回収されて再利用される。

『少女爆誕（パンデミックガールズ）』
時限式の呪い魔術で、対象者の恋愛の気を莫大な魔力を伴って放出されるこの魔術は、周辺のすべての有性生物を女性体へ転化してしまう。一個体から周辺4m～8m程度で拡散する。またその対象者から受けた周囲の性別者も、時限的に次の異性を求めるために恋心を発生させてしまう。その恋心が爆発のトリガーとなるため、パンデミック的に被害者が増えていく。この場合の呪いの対象者は全員が男性体である。反転魔術に勇猛武士（アンチマンドゥ）があり、これは女性体が男性体へと変化してしまうものだ。

『風感の灯－rondobelllamp－』（対の悪魔専用）
敵が出現した時点でその場にいないキャラクターを一体のみ勝手に出現させることができる。ただし相手は事前に知っていないため、場合が悪いと使えない術になる。

『黄金の秋』（対の悪魔専用）
過去に戻ることができるが、元へ帰る手段は事実無い。
無機物の時間を遡り原型へ戻す。

『月酒酔花』（社長専用）
次元にあるすべてを酔わしてしまう。手元がブレてねむくなり、極端に命中率が落ちる。

『恋昇り』
　伝説的な古刀で、刃長33cmの短刀。かつての川の女神が人間に恋をして悲哀の末に流した涙が刀に化けたという伝説を持っている。波紋はダマスカスに似ている。使用者はフラッシュ本人。フラッシュの技能『伎芸天』だけで演武のような流れる動き、そしてすさまじい切れ味を持つ。

『白虎野』
六角柱の形状を持つ、なかば鈍器のような霊刀。その製鉄技術はかつてより住んでいた『大人たち』という巨人族の武器だった。

『宇宙の子（ソラノコ=葬武RUN棒）』
フラッシュが剣護の持っていた宇宙始まって最初で最後の武器、宇宙空間で生まれた鉄で生みだされ、リアップされた異邦人の王冠の兄弟刀になる。

『夜空』
剣護の弱すぎる防御力を強化した外套、色は漆黒でフードがつけられている。繊維は魔術的に最高峰の蜘蛛の糸で編まれており、内側張りは魔術の紋様が書き込まれている。

『花鳥風月Ⅱ』
剣護の鍛え上げた名刀をキョンのために打ち直して魔力と対魔力性能を上げた業物級の和刀。

『春夏秋冬Ⅱ』
剣護の左腰につけられた短刀、出番は未だにない。

それ以外

新々刀の製作

刀剣訓練用「ヒツバメ（緋燕）」
訓練用に設計してあるため、素直な扱いができるのが特徴。難はないが、気を緩めたら剣の扱いがリカバリしづらくなる。刃の部分に本刃ではなく軟鉄を使っている。
スピットファイア・グリーンフィールド
和泉森定作『本造縞黒守』の流れを汲む。
今回の依頼で生まれた刀剣。この刀は肝心の刀身がまるっきりないのが特徴で、魔力によって刀を発生させている。

柄長	32cm
鮫肌	黄緑色（浅葱色）アラミドファイバー繊維
目貫	金無垢白鋼
頭金・巻金	白金総彫り
鍔	白金マグネシウム合金

鍔の脇に取りつけることができる機関部を介して現在の自分のステータスや風向・気温・地面の傾きなどを鍔の周りに表示ができる。電圧計にもなる。この刀は温故知新というべき、情報社会に古くからの伝統工芸の武器を融合させた。
ルナスコープ・アルビオン
ジプシークィーン・ロマンティック
前回制作をしたグリーンフィールドを基礎に双振りの新々刀を制作する。今回は依頼ではなく自主制作なので技術を詰め込んだ双子のカドラとして生まれる。優雅な曲線美に篆刻と彫刻を加え、芸術性を高めた分扱いは難しくなった。
アルビオンモデルではケルティックダガーの短刀タイプにより、扱いにくさを攻撃能力と殺傷能力を高め、幅広の剣により耐久性を高めた。

刃長	78cm
機関部	15cm(六連電子発火式)
柄長	機関部込み36cm

ロマンティックモデルでは古代ローマ剣闘士が使っていた丈夫なショートソードを元にしている。先が鋭く、先端にいくに従って幅が狭くなっていくのが特徴である。乱戦や刺突などを考慮し、丈夫に作られている。
ローマンモデルのため古い西洋剣の流れを汲み、エジプトやギリシャ時代の刀剣のデザインを持つ実用性の高い美術品である。両方の剣もナノサイズでの分子均等化配列操作や最高級鋼を両刃に使い、徹底的に刀身を強靭な鋼にしてある。そのため刃紋は独特のチタンに似た刃色を持つ。使用者の能力に合わせて使用者の能力発動負荷に耐えられる機関部をより小型化し、かつ使用者の能力発動負担を和らげるショック機能を追加することにより体への負担を減らす工夫をほどこした。オプションとして刃を振動させる、発熱体にする、電化能力を高める、などを用意した。

全長	890mm
乾燥重量	2200g
機関部	マイクロチップ励起展開式
価格	6800万円から要相談

参考ホームページ
http://hp.kutikomi.net/military-guide/　ワールドミリタリーガイド様
http://ja.wikipedia.org/wiki/メインページ　　ウィキペディア様
http://mgdb.himitsukichi.com/pukiwiki/?%A5%B5%A5%B...　メディアガン・データベース様
参考図書
『聖書』
『沖縄の神と食の文化』赤嶺政信著　2003年　青春出版社
『最新ヨーロッパ海軍図鑑』宇垣大成ら著　学習研究社　2003年
ref(https://image02.seesaawiki.jp/a/n/anicharazatsudan...
『完全解説!　現代戦争の最新兵器2006』蓮見清一著　2006年　宝島社
『最新版　完全解説!　現代戦争の最強兵器』蓮見清一著　2007年　宝島社
『こんなにスゴイ地上最強の特殊部隊　最新スーパー兵器カタログ』　笹川英夫著　2010年　竹書房
ASX参考資料
PS Vitaゲーム「アサルトガンナーズ」機体図より
ブラックナイト隊

おまけ　戯話
来なかった近未来
口に麦酒の香りが漂い、重い紫煙もついてくる。
今、俺は、重村剣護の俺は全身がだるく、けっこう眠い。今は土曜の午前中、俺は仕事になっている炭鉱にいるあのカイブツに供物をささげて夜な夜なを明かして帰ってきたところだ。夜勤帰りをしてきたといえば、どんな職業であれ労いの一言があってもいいはずだ。しかしそんな言葉は今の今までにない。ただ、それはわりきっているし、理解もある。なぜならば俺は一般人と違っている。あの日を境に今や俺はヒトではなく、神にもなっていない存在だ。それはつまり、俺が劇薬となったことと大した差はないという。触る物質、飲む煙草、酒…ありとあらゆるものが人間の許容量から逸脱してしまう。屋敷の外ではそこまでひどくはないのだが、私室にあるものはいつも触れているぶん、より刺激が強い激辛物質となっている。こないだ他人が間違えて俺のペンを握ってぶっ倒れたのを見た。
「死者も眠気に襲われててばいいのに。寝てたんだから」
ひとりごちる。
大量の錬金術道具に、中央には羅紗があって赤化（ルペド）の錬金物質、その横に黒化（ニグレド）となった準宝化銀がある。これはもうじきニセ賢者の石になっていいカネになるだろうな。
　私室の一角に、回転式音楽再生機（Record）が静かな音楽を流している。静かな時間だ。時間に追われるのは、平日だけで結構だ。そうとは言え、休日ですら私室で錬金術の勉強や過去の情報を追再生させて新しい戦術を組み立てるのは、まるで生者の時間に追われ生き急いでるそれと何も変わらない。結果的に人間を辞めることになってからも、さてたいして何が変わったか。たぶん、人間じゃなくなった事以外変化点がない。まるで市に合併されたあと忘れさられた旧村地域の農耕放棄地のようにあり続けている。総天然色の大自然に畑があるというだけで、おそらく十年後でもまったく同じ姿のままのように。目の前を集中してみる。あの日、あの時。あの瞬間。再生機(Monitor)で追記憶を観察しながら、この時こうしていたらと反省を見ている。赤と黒の大地、鈍色の空、絶望の空気。思い出すとよく地面に立って帰ってこれたなと思う。画面の中には、あの竜がいた。すべてを終わらせ、生んだ日の煉獄の光景があった。今では過去となった閉鎖都市の戦闘に、かつての部下、いや、改造人間の姿が見える。
キョン。
今では、京子と名乗る影に隠れた存在。
行方不明となってからでも今も生きていれば…いや、いなくてもいい。もう考えずに済むのだから。
自分で作ってしまった改造人間が、まさか作者を裏切って一人歩きをするだなんて。これもあれも全部、竜のせいにしたい。考えずに済むのだから。
とにもかくにも、おそらく自我がアレに目覚め、消えた。怨嗟の復讐の声と共に、殺意と熱意の芽を生やし、ついでに俺もその対象なのだろう。今見ているその時の追体験から、新しい戦術を考える。アーリー・グレンヒューの「ようこそ」という曲が、郷愁と灰色の目を閉じさせていく。あまりに眠い。ああ、まったく。死者も眠気に襲われればいいのに。
「……to……said…」
　耳に声が聞こえる。ゆっくりとそれが言葉だと、歌声だと脳が理解していく。遠くのほうで懐かしいような古典的な旋律（Melody）と歌声が聞こえてくる。温かい、若い声だ。
だが、一瞬の疑問。
誰だこの声。
脳内で微睡とあと5分の砂糖まみれの甘さ、そして現実の唐辛子との死闘が繰り広げられている。目を開けることさえ億劫に思う。自分に勝って社会に負けるか、社会に勝って自分に負けるか。徐々に覚醒する脳と、寝ていたことを理解する同意の感覚を得て数秒が経つ。目をこすり、机に突っ伏した上体を起こして右を向く。
　それ、に目が留まった。

「わァンディズアル　レップンデル　トゥ　ウェン　アイズォ　シーィ」
　少女が独唱（Aria）で歌っていた。すごい美声だ、審査席にいたら拍手間違いなしの評価を下せるほどいい声を、見せつけようとするようにこちらに気づきながらも歌っている。一切声はブレず、拍も一切間違えず、きっと回転式再生機の情報（music disc₎よりも数倍表現ができているはずだ。ただ、俺はこの歌を知らない。何語の歌なのかも定かでないので、この曲が正しく何の歌だったか思い出せない。この声は英語でもない。フランス語でもない言語で発音していた。
　見渡せば、ここは俺の部屋ではなかった。楽器がたくさん置かれている板張りの機材置き場。言い換えれば音楽室、いや、まるでライブ会場の楽団と楽士たちが出番に備えて控える後控室(Back Stage)だ。部屋の奥から観客の歓声が小さく聞こえた。おまけに俺の首には通行手形(Back Stage pass)がぶら下がっていた。誰、と言いかけて、そこで口を止めた。この歌声はあまりに良すぎる。思わず歌声を途中で止めるには忍びないと思った。が、同じくおかしい点だらけだ。記憶が間違いなければ俺はさっきまでアーリー・グレンヒューの音楽を流していたし、戦術を考えていたし、だからこんな場所には来ていない。とすれば、俺がどっかの会場へ寝ている間に空間移動するびっくり能力をこっそり裏能力として得ていなければここはまだ俺の部屋だ。
俺はうなずいて拍手を送った。
そこは本当にそう思ったからだ。名前は聞かない、名前を聞いてもぜったいわからないからだ。それよりもこの状況を見て、いったい自分の環境を変えたのはなぜだ。
「ありがとう。ザヴィア語の歌を聴くのは初めて？」覚えたてのようなしゃべり方だった。
「ああ。初めて聞く歌だ…こんな美しい声のキミはどこから来たんだ」
　英語で発音すると目には悩んだ仕草を見得て、同じことを仏語で尋ねる。
「ジョウホクの森から来たの。」
どこだそこ。欧州様々出向いてきた俺ですら、その土地の名前は初耳だった。いったい何県のどこにあるかさえつかめない。
「今日初めて来たの？じゃ、これあげるから時間になったら見に来てね」
手渡された紙は舞台のパンフレットだった。それは単色刷りで、写真は白黒で、正直すさまじい安いつくりだ。おそらく主催側が予算無くて相当ケチってるか、やる気がないかのどっちかだろう。
上から読んでいくと「マリッサメリッサ」の公演と舞台場所が書かれている。”マリッサメリッサ伝説の1日限りのライブ開催…当日駆け込み観客も歓迎します〟。
そして日付に目が留まった。…なぜなら日付が今から18年前の今日だ。
「何かの冗談か？それともこういう仕掛けなのか？興行主はやる気がないらしいな。これは日付を間違えてるじゃないか」
「ううん、何言ってるの、それは今日であってる。だって今から歌うんだもの」
まったくの真顔でまっすぐ突き返された。
「もうすぐ出番だから、練習してた」
彼女の声はつたない仏語、まるで覚えたてのような発音。しかし脹らむなにかの、違和感。歌を突き詰めていった人はたぶんここまで上手に歌える自信なのか？さほどではないミスすら気にしないってことなのか？歌姫が考えることはよくわからない。
「歌が好きなのか？」訊ねれば、彼女は首を縦に振る。
「私、歌うのが好き。もうじきできなくなっちゃうけどね」
「それは…どうしてなんだ」
「あなたって新聞読まない人？ああだから今日が何日かもわからないんだね。だってもうじき戦争起きるじゃない。そしたらもう歌なんて無理だから、今日がこれで私の人生最後のステージになると思う。だから最後くらい一番いい歌を歌いたいんだ。あーあリッツェ行きたかったなー」
「戦争が、起きる…ちょっと待て何の話だ」
　彼女が答えた戦争が起きそうな話、彼女はある国とある国がキナ臭くいよいよ戦争を仕掛けてくるといった。俺の口が何かを言いかけて、そうなのかと言った。その戦争は俺も知ってる。知ってるというより、その戦争に俺は参加していた。懐かしい戦争だ（スレ的に200より前の戦争である）、こんな戦争たしかにあった。そしてどうなったかも、知っている。
「戦争は怖いもんだってみんなして言ってる。でも私は、歌を辞めたくはなかった。だから最後まで歌うって決めてるんだ」
「それは、決意だな。でも田舎へ逃げる準備は早いに越したことはないってのは年寄りくさいけど、本当のことだぞ」
「あら、この顔に田舎臭さが見てとれなかったんなら、メイク成功！」
「その、大変、なんだ…りっぱに思う」
悩んだ末に答えると彼女は微笑んだ。
「ありがとう。本当は都会に出てもっとマシなメイクしてきたいんだけどね。地元って、ほら、あの町アレだから」
「田舎なのか」
「うーん、田舎っていうか人をすっごい見る。たまに反ゲヴェリアンだとかゲヴェーレって言われる」
　それはひどく侮蔑的な言葉だった。ゲヴェーレ、ようはお前は人間外の蚊帳の外だと言っているのだ。しかしそんな言葉がこの平等憲法の下、白昼堂々言われたものなら即裁判になってもおかしくない。よっぽど閉鎖的で孤立した寒村でもない限り、こんな言葉はあり得ない。しかも外の人間が、あるいはこの子が都会へ出た時言われたのなら、世の中は相当に差別的になっている。
「同じ人間じゃないか。ひどいな」
「私ヒトに見えてる？」
　その言い方に自分の口角を上げて人間じゃないかと言おうとした瞬間、先を越されて「ケモノって言われてる。ライカーンはゲヴェーレだってね。でもあいつら歌う私の前ではそんなこと一切言わないんだ。それっておかしいと思わない？」
「人間は、時に大衆に流れる生き物…いや違う。こんなありきたりなことを言う前に、そいつをまずは殴っておくべきだったな」
押し出される言葉と感情の発露に迷う。
ライカーン。
　別名「いるのかわからない」あるいは「ケモノ」に並ぶ表現の多い集団がいる。言い換えればサンカ（山窩）である。人間でもなく、かといってしゃべれない動物でもない。欧州の山の奥深くで凍える体を縮め、寄り合って生きているとされる伝説のような、少数派の存在。一説には噂話や古い民話に登場する小人のモデルともいう。最近になってやっと全容が明らかになって国が公式に保護されるようになったのは今から10年前だ。…10年前？彼女は興行主のおふざけが過ぎていないのなら、18年前のライブをやろうとしている。しかも、彼女は一切日時に疑問を持っていない。
　そして差別されていることを告げた。ということは今はエストバキア政府が彼女たちライカーンたちを保護する法律があることを知らないということだ。この楽屋だけ18年前で、取り残された時代に彼女は、ここで歌っている。そして思い出した。リッツェといえばフランスの音大でも飛びぬけて厳しく名誉ある学校。入るより出るのがとても難しいリッツェの音大じゃないか。彼女の服を見る。その制服は、リッツェ音大のセーラー服、かつて海軍と親交があった為に制服に名残を残しているというのを雑誌で見たことがある。行きたかったのに、制服がリッツェ音大。
脳内に白と黒の閃光が浮かぶ。節と節が繋がり、線が生まれていく。そういうことか。
　くまなく楽屋をうろつく。
「楽器触りたいの？いいよ」
彼女はその制服についてはただ一言も言ってない。まるで気づいていないように振舞っている。違う、そうでもあるけど、しかしそこではない。自室の部屋を思い返す。本来の自室の羅紗は部屋の中央にあって、出口はそこから右に進むとある。俺の机は羅紗の前で、寝台が羅紗の反対だ。部屋の照明の位置は机から見て上空。上空を見上げるとまるでさび落としをする前のペンキのように亀裂線状に広がっている。一部分がはがれ、明るい土曜日の日光が遠く小さく見えた。
「座標指定」
小さくつぶやいて起動鍵を発動させた。
指を伸ばし、あの一か所だけ微かに見える点Pを中心に座標を指定していく。部屋の大きさ、位置すべてを思い出して、想定の位置に錬金術チョークで線を引いていく。
「ちょ、ちょっとあんたなにすんの！」
「楽屋がもうちょとカッコイイほうが俺はいいと思う」
「どういうことよ？線だらけじゃない！」
左手を壁、と思われるギタールに這わせる。本来あるべき壁は垂直、だがギタールは曲がっているので寸分たがわず壁と思わしき空間に手を添えていく事は難しいが、ゆっくりと自室の出口と思われる裏控室の扉の前の前まで来た。
…開かない。静かに一拍が過ぎた。目線を下げると伸ばした右腕に女の細腕が握られていた。歌声のない部屋はあまりに白黒の世界であった。彼女は目に大粒の涙を下げ、でも俺を真っすぐに見返している。意思のある少女の腕はかすか震えも混じっていた。
「このままでいさせて！歌いたいんだ、もっと歌ってバカにしてきた奴らを見返したいんだ！」
すさまじい声。怯えを蹴散らかす絶対意思の、まるで声の塊が俺の顔を殴りつけてくる感情の雨降る声。その目は涙ぐむも、俺を疑わない目をしていた。
「できなかったことをやりたいから、今だけは！」しかし、もう無理だ。こいつは確かに人じゃないとわかってしまったから。
少女が自ら俺に触れて話せる時点で、一般人の域を少し超えている。
「わかったぞ。お前は、正体は、過去（Past）だ。感情の塊か、悔いか。何者かの出来なかった過去が、だからお前を作ったと予想できる。目を覚ませ、お前は、お前に戻れ」
「あんたに何がわかる！人に人と見られない、声だけしか取り柄もなくて、あんな村にずっと居るのは嫌だ！私はライカーンとして成功したい！」
一瞬この少女を壊すことに躊躇った。だが美声で未来を変えられても過去は変更できない。
「戦争は、お前の人生を変えてしまったんだ」
「嫌！」
　少女の目は戦争の恐怖の怯えと、差別の怯えがあった。だから大人として、俺は最大の譲歩を込めて、最期を告げた。
「過去に頼った先にある未来は、過去からの成果でしかない。だが記憶に留まったまま18年前のお前の、未来がないお前に明日なんてありゃしないんだよ」
俺の右腰に提げられた短剣「異端人の王冠」が一瞬だけ明滅。10gにも満たない薄緑色に加色されたトリメチレントリニトロアミンの炸薬がギタールたちを吹き飛ばす。シクロテトラメチレンテトラニトラミンに次ぐ威力のため、成形はごく少量で十分。ギタールは朽ちた塗料のようにボロボロとなっていく。
「嫌！嫌だ、もっと、もっと！」
　三発同じ攻撃を同時に加えて壁を壊す。まるで割れた風船が固化したようにギタールと見覚えのある壁が見えて、新鮮な風を感じる。部屋の外の通路が見えた。この爆薬、人間に毒性がかなり強い物質のため室内で使用はふつうはしないが、俺はなんともない。過去の消し方ってこれでいいのかなと思って、十二発のトルニトロトルエンを射出する。ニトロ基が空気を膨らませ一気に轟音と絶叫が響き渡る。爆風は過去を切り裂き、部屋が大爆発を起こした。穴が開いた風船から抜け出すように、転がって通路へ進む。爆風で濛々と上がる煙を、床を這って進むと何かに当たった。
破れた壁と壁の下に棚が倒れてそこだけ三角形の隙間を作っていた｡
倒れた棚には無数の音楽円盤が散らばっていた。これは集めた大量の音楽収蔵品(Collection)たちだ。過去収集してきた何枚ものアーティストアルバムを手でどかしながら隙間を這って通り受ける。
部屋と部屋を繋ぐ通路の出口にある配電盤のなかに目的の装置がある｡配電盤の真下には重量測定の計りが仕込まれていて通過する度に重量の変化の記録を過去情報として残す電子記憶装置を仕込んである｡いつかのための用心という記録（Log）を確認すると俺が入室した数十秒後にわずかだが変化があった｡
何者かがこの空間を通った証拠だ｡
配電盤から目を落として短剣を持つ。静かに能力「追跡(Tracking)」を静音発動させた。歩いた場合は床に圧力変化の跡が青白く短剣の光で照らし出される。
人間サイズの移動の痕跡を探すと俺のではない大きさの靴の跡を見つけて、追った。
小さな足跡が続いている。
短剣を向けながら進むと煤まみれ灰まみれの廊下に足が見えた。
人が倒れている。
黒い肌着に、黒い靴。体形は女性だ。その体は細身ながら高度な戦闘訓練を受けて引き締まった筋肉をもっている。戦争参加者は、似たものをよく見るものだ。どいつもこいつも似たりよったりで、硝煙の気配は消えないものだ。
　無音素材のストッキングに続く足部は吸音効果が高い素材で作られた専用品が履かれていた。そしてその服装はよく見れば民生用ではない、政府関係者にだけしか卸されない隠密侵入時に使用する通称「ヨマトイ（夜纏）」と呼ばれる盛事戦闘服だった。手足も黒い服装で顔部分は衝撃で一部分が割れた軽度装甲が被っている｡
見れば床に垂れる長い老杉色の髪がある。
近づいて顔の軽度装甲を引き剥がして煤を払うと陶磁器色の透き通った肌と寒椿の唇が現れた。
「なっ、お前は」
唇の下に小さく輝く白銀色の刺青を見つけた。拭ってもはがれない。これは政府特務部員の紋章だ｡考え返せば政府関係者で女でこんな場所へ来る奴は思い当たる節がある｡人間でもなく、神でもない存在からいかにカネを絞ろうかと考える奴らは政府の中にいる。だが、今考えてる暇はない。
崩壊音が段々と強くなっているここに居続けるのはこの女には危険だ｡
その時背後で崩れる音が重なった。振り返らずに前転して、この闖入者の横に滑り込む。背後が崩れて俺たちの周辺が崩壊していく。部屋の瓦礫が崩れ、物体がこすれあいながら落下していくと、その瓦礫の小山は爆発が一通り満足をしたというように崩壊の痕を作っていった。
濛々とした粉塵が徐々に明けていく。視界が明確になると十二連続の爆発で崩壊した壁と過去の白黒が楽屋に山のように積んで置かれていた巨大な放音器（Speaker）と電気式迫加放音器（Amp Speaker）やギタールたちが囲うように、倒れた闖入者の背後で堰き止めていた。
俺は急いで倒れたヤツの首に指を当てる。これは…死んだばかり？はっとなってまだ生きていると思い込む！動かないし、脈もない｡
　しかし急げ、と自分を震わせる。時間が経てば冷たくなるが今ならまだ間に合う。これで死なせてはあまりに寝覚めが悪い。あまり得意ではない治癒は、どれもこれも野戦を主眼としたものばかりだ。人間の蘇生法を手順通りに心臓マッサージ、人工呼吸をしていく。AEDはないが、右手で「異端者の王冠」を握り、発動させる。超精密に計測した電気波を一定与えて工程を繰り返し、胸部を確認。除細動を取り除き、心臓は再び動き始めた。脈を測り、短剣を持ちながらごく微量の覚醒物質を徐々に投与して目覚めるのを待つ。
　女の手のそばには音楽円盤（Record）が落ちてあった。それはかつて人間だったとき、中古の音楽店で買ったもの。何度か聞いて、もう聞かないからと適当に放置していたものだった。一応回収しておく。もうじきこの音に驚いた近所の通報者がお世話な救急隊を呼ぶだろう。
その時、かすかに女の腕が動いた。そして、ゆっくりと意識が戻り、数回目が瞬いた後にギロリと俺を睨んだ。
目と目が合う。
「あ…」
「動くなよ。不法侵入者。」
「まさか…わたしが…任務失敗する、だ…なんて…」
俺が救った相手はアトリ。政府関係者でかつては隠密部隊で狙撃主・観測主をしていた凄腕の狩人だった。そして今は、人間の埒外になった俺を見張る担当である。
「まさか、とは思った。でも俺のファンは少ないんでね。」
「だま、れ、非納税者が…」
「おう、生きていないからな。死んでもないが。おい、今はまだしゃべれないはずだから大きな口を開けるなよ。あとな、住居侵入及び窃盗はよくないな。お前、こいつに触ったろ。指紋もばっちりあるはずだぜ」
音楽円盤（Record）を見せる。円盤（Disc）には二人の男が笑顔で並んでいる何も変哲のないただの音楽円盤の表紙を見せると、女の表情が焦った。しゃべろうとしてがんばっているのだ。
「そ・・・そのなんだ。それに関しては、謝る。だけど、今は任務中で、非逮捕権を持ってる。政府公認の、お前を秘密下で観察し管理する仕事中だったんだ」
今更隠す必要もなくなったからか、尾行して行動観察と監視目的を、アトリはゲロった。
「ほう。仕事として俺の屋敷までつけてきたはいいが、思わぬ好きな物をついつい見つけてしまったってわけか。お前、こういうの好きなのか」
音楽円盤を見せびらかすとアトリの表情が少し変化した｡
「それは、久々に『アンピュティー』の円盤があったんで…好きなんだ、それ」
二人組のアーティスト『アンピュティー』は俺も好みの曲の範疇にある。
「『アンピュティー』のメインボーカル担当してるリリオスか？それとも伴奏担当のシネオンか？」
「リリオスだ。この人は郷里が同じで、ずっと好きな歌手だったから。その円盤はずっと昔から探して店を何軒も回ったんだけど結局見つからなくて、まさかここにあると思わなかった。白状しよう、触ったところまでは記憶があるんだ。でも任務で監視対象をつけてここまで来て触ってからその先の記憶があいまいなんだ。何か、古い夢を見てたような…そんな感じがする。」
たしかに『初回限定盤』とある。流通量は少ないはずだ。俺は記憶をたどる、そしてその意味も。
「お前、歌、好きか？」
「え、あ、…うん。好きだ」
「なら、歌うか?今度、100人程度のライブハウスを借りるくらいはできる。すぐライブの準備をしよう。夜にはライブをやろう！」
今でこそ公務中はしゃべらないことから「無言屋アギリ」なんていわれているが、本当は大きな声で歌い上げたいのかと、あの過去がよみがえる。皮肉なことに無口であればあるほど、彼女の能力は上がっていく。しかし本当はまったくの逆なのだ。俺は本当は、こいつは歌いたいのだと過去を見て感じていた。
「え、でもどうして」
「いいから。それがお前のためだ」
「いや、いや。仕事があるから」
「何言ってんだ。公務なんて文章でいくらでもゴマかせるだろう。あとで黒塗り文章となって後日、公にさらされてバカにされて話が消えるってのが公務員の仕事ってもんだ。残した公的資料だけが取り柄なんだからな連中は。なんとかなる」
「そ、それはいくらなんでも！」
「お前は、いい声してた。もう一回、ザヴィア語であの歌を聞かしてほしい。」
その言葉にアトリが固まった。
「なんで歌うの知ってるんだ！？じゃない、え、っていうか歌ってない！？どこで聞いたの!?」
記憶にはない人前で歌ってる自分の過去と、しかしもしかしたらという混乱に顔を赤らめて混乱する女の顔を見て、確信がつく。カマをかけてみたがあの過去の原因は間違いなくアトリにある。
「なんであんたが私のこと知ってるんだこのストーカー！」
「ああ面白いのが見れたんでな。ついでにザヴィア語がまったくわからないからフランス語に意味を翻訳してほしい」
「ざ、ザヴィア語は、ザヴィア語だ｡ザヴィア語ってうちらにわかるように出来てるんだ｡この音楽円盤結構なお宝なのに...あんた本当に何も知らないで聞いてたんだな。その『アンピュティー』のリリオスだって、本当はザヴィア語の話者だ。周りの人はあの意味不明歌詞がいいよねって言ってるけれど、あれは本当は歌詞をザヴィア語を改変したもので、わたしたちのようなライカーンにはわかるんだ。今じゃほとんどの人がしゃべれない貴重言語だけどうちらはわかってる。」
確かに『アンピュティー』は結成当時から曲もいいんだが、それより何言ってるんだかよくわからない意味不明の歌詞で人気が出たアーティストだった｡
「もしかして、お前もリリオスも…知らなかった。リリオスがライカーンだったなんて、初耳だ」
「多分うちあけてないんだよ｡わたしは郷里の先輩として、憧れとして、好きなのさ。…歌えるのかな、今のわたしに」
「歌える時、歌っておけよ。何ならリッツェ音大のコスプレ衣装も用意しよう。客が増えて儲かる」
アトリは言葉の意味を理解して目が震えて耳まで赤赤と上気した｡心の切り株に伸びた蘖は恥として顔に出る。
「ちょ、え、なんでそんな趣向まで知れ渡ってるの。私の最高機密がバレてる！」
恥ずかしさに裏返った声はあの時の18年前の若い声と瓜二つに音声をあげた。おおう、楽しくなってきた。
だってそうだろう。死者は寝ているから死者なんだ。生きてる者はどう生きようが構わない。公務を投げて歌っても、過去は再び今に蘇るなんてことないからな。だったら今を楽しく創るべし。
ああ、まったく。俺以外の生者は寝所から起きて人生を楽しむに限るね。
過去は過去だ。
そうだな、まずはライブ会場の予約とギタールの練習から始めるとするか。（終）
文/中の人　絵/KiraCott

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