武器関係の情報（翼環）

翼環

一部のASが使用できる化学能力。
翼環を支えているのは『ライブリンクシステム』と『エターナルリング』のおかげ。
｢よくかん｣と読む。

翼環2式・「赤口」

和名	アセチレン
英名	acetylene
外観	無色の気体
分子式	C2H2
融点	-81.8度
沸点	-74度
ガス密度	1.171g/m3（0℃1atm）
致死量	非致死性ガス

アセチレンガスと純粋酸素を高速で噴射して対象物を溶かす。
純粋酸素との燃焼により3000度の高温の炎となり
僅か5秒の噴射で厚さ30ミリの鉄板を溶解させる。

元ネタはガスバーナー

翼環3式・走波「呪縛雷」

700個もの微細な鉄球を爆裂させ前方60度の角度で拡散して
50メートルプール一面に存在する生物を殺傷する。
鉄球の寸法
球体の体積　4πr3 / 3（球の半径 r ）　＝　0.9ミリメルトル立法

直径 1.2ミリメルトル
比重 10.5グラムル立法メルトル
質量 1.26グラムル
このくらいでじゅーぶんなはず
板に縦70個横100個になるように鉄球を並べる

鉄球700個で合計882グラムを
227グラムのトリメチレントリニトロアミンの爆発力で飛ばす
トリメチレントリニトロアミンの正圧保持時間380msを加速に使える時間と仮定すると
通常の人間を殺傷するのに必要な鉄球の運動エネルギーである
196ジュールを維持している距離は
通常１気圧下で空気以外の遮蔽物が存在しないと仮定すると
約48メルトルとなり
50メルトル先での1メルトル平方あたりの鉄球散布数は
平均21個となることから

殺傷範囲となるのは最大50メルトルまでとなる。

翼環5式・走波「雷流」

指向性を持たせたマイクロ波を放射して
相手の体内の水分子内での双極子の回転、振動による
内部発熱によって加熱することで絶命させる。

一般的に使用されている電子レンジなどは
2.45GHzのマイクロ波を利用して500～2000ワットルの出力で利用されているが
これは電磁波を反射する箱の中に閉じ込めた状態で数十秒から数分かけて
効率よく加熱しているからこの程度の出力で間に合っているのである。

攻撃用の翼環として放つ場合には瞬間的に対象を加熱する必要があるため
2.45GHzのマイクロ波を50～500キロワットルもの高出力で照射する必要がある
出力は翼環士の腕次第でいくらでも高出力になるが
マイクロ波は金属板などで容易に反射されるために
金属の盾などで防御することも出来る。

翼環7式・雷環反鏡絶極帝陣＜アッシ・モデス＞

超々磁場とプラズマの壁を作り出して第七階梯の核爆発翼環式ですら防いでしまう
究極の物理防御翼環式である

非常に高い熱量を持つプラズマは非常に高い圧力を持つ上に
あらゆる物質を破壊するほどの熱量を持つため
高密度の状態で閉じ込めておくことが極めて困難である。

二つの同じ向きの電磁場を発生させると磁場が絞られて細くなる
この高密度の磁力線を螺旋状の輪にすると磁力線の端がなくなり、
メビウスの輪のように内側と外側の区別が無い構造、
つまりプラズマが逃げ出す場所の無い構造になる
超高密度のプラズマを作り出すことによって核融合を起す
方式の核融合炉が開発されたが
プラズマの速度が螺旋速度を一定以上超えると、
鏡状態の磁場で反射しきれずに崩壊してしまう問題が解決出来なかったために
他の方式に取って代わられた。
この方式の数万倍という超磁場を限定空間内に発生させることにより
超々高密度のプラズマの壁を作り出すことが出来る。
超々高密度のプラズマの壁の前では
核爆発による放射線や超々高熱と爆風ですら防がれてしまう。

翼環8式・「魔王の吐息」

劣化ウランとタングステンの驟雨
常温20度で１キログラムルの鉄が融点である1800度にまで加熱されるのに必要な熱量は
約783キロジュールである。
沸騰したタングステン1キログラムは約738キロジュールの熱量を持ちながら
常温の鉄の38％の体積しか持たないため
鉄の熱伝導率を80W/(m*K)と仮定すると
沸騰したタングステンが鉄の表面に付着するとわずか10秒で800キロジュールの熱量が伝わり
人間が装備できる鎧や盾などの厚さ数センチ程度の鉄板なら簡単に解けてしまう

これが人体ならもっと簡単に破壊されてしまう
1キログラムルのタングステンを浴びれば
人体8キログラムルが消し炭と水蒸気に変わってしまうことになる。

2リルトルの沸騰したタングステン（比重が大きいので約38キログラムルにもなる）を
全身に浴びれば鎧を着た完全武装の人間1人が溶けた金属と炭素化合物と水蒸気に完全分解されてしまい
元が人間だったかどうかすら判別不能になる。
文字通り髪の毛一本、遺伝子ひとかけらすら残さずにこの世から消えて無くなる。

また、直接浴びなくても沸騰したタングステンの熱放射はすさまじく
高温の物体が半球空間に放射する熱放射エネルギーの公式よれば
沸騰した１トーンもの半球体のタングステンの塊が存在した場合
通常の空気中で10メルトル離れた場所では毎秒34.4キロジュールルの熱量を浴びることになり
これは40秒後には鉄板が溶け出すのに十分な熱量である、
人体なら30秒と待たずに溶け出して原型を留めなくなるだろう。

高温の物体が半球空間に放射する熱放射エネルギーの公式
放射エネルギー密度 = 放射第一定数/波長×5.1/exp(放射第二定数/波長×温度K)-1
放射第一定数 3.7415×108
放射第二定数 1.43879

翼環15式・光りの螺旋律

二つの同じ向きの電磁波を発生させると、磁場が絞られて細くなる。そこに荷電粒子が侵入すると、電場の強さと電荷との積、及び粒子の速度と磁場の強さの方向量の積と電荷との積で、螺旋を描きながら反射する。
だが、プラズマの速度が螺旋速度を一定以上越えると、鏡状の磁場で反射しきれずに崩壊し、爆発してしまう。
が、翼環１５式・光りの螺旋律は失敗した核融合炉の数万倍以上という超磁場を、限定空間内に発生させる。その複数の鏡磁場を輪にして、断面方向に回転、環の円周方向の磁場と遠心力の影響で、円周方向に動く荷電粒子は外向きに滑り、輪の上下で分極される。結果、超々高熱と爆風ですら、超々磁場とプラズマの壁で破壊の壁に方向を反らされて、防げるのである。

ガユスが使用する武器

＜断罪者ヨルガ＞

所有者：ガユス
ガユスが主に使用する最大業物級魔杖剣。　咒式弾倉はオートマチック。
刃渡り８０２ミリメルトルのデリビウム咒銀合金製の直剣で、機関部を除いた柄の全長は３０１ミリメルトル。
抜身乾燥重量は２５３５グラムル
緩く反った鍔には銀の鋲装飾が施されている。
事象誘導演算用法珠は三連碧瞳珠。
１２口径の各階位咒式弾が弾倉に１２発、薬室に１発の最大１３発装填可能。
※２巻P26では材質が「ジリビウム咒化反応合金」となっている

＜贖罪者マグナス＞

所有者：ガユス
ガユスが使用する魔杖短剣。　咒式弾倉はリボルバー式。
全長４９８ミリメルトル
Ⅰの最後に重霊子殻獄瞋焔覇＜パー・イー・モーン＞を放つ際、刀身が融解した。
その後ロルカ屋に預けられて修復され、その時に機関部を総ラズエル製に交換してある。
法珠はレメトゲンⅣ型になったことで、負荷が計算上１６．５６％ほど下がった。

ギギナが使用する武器

＜屠竜刀ネレトー＞

所有者：ギギナ
ギギナが使用する真業物級魔杖刀。　咒式弾倉はリボルバー式。
刀身の長さは９３５ミリメルトルで、柄も含めた全長は１８５０ミリメルトル。
さらに柄を伸長させると両手持ちの２４５０ミリメルトルになる
金剛石すら遥かに凌駕するヌープ硬度と耐久性を誇るガナサイト重咒合金製。
刀身と同じく長い柄から子供の肩幅ほどもある幅広の刃が伸び、根元と中程で湾曲した形状をしている。
刀自体に竜を倒すための咒式が込められた超大型魔杖刀。
Ⅰで、ゾーンタークの天才咒式具製作者である故ジュゼオ・ゾア・フレグンが作り上げた強化咒式法珠をロルカ屋から購入、取り付けられ、攻撃力・咒式干渉力が増した。