ヤシガニ

2007年10月11日(木) 15:12:37
1998年、テレビ東京系アニメ「ロスト・ユニバース」第四話「ヤシガニほふる」で起こった作画崩壊。
また以降、一般に作画崩壊を指すようになった言葉。
ヤシガニが浸透した背後には本作品がテレビ東京の金曜日18時30分に放映され、原作者が富士見書房から出たライトノベル原作の大ヒットアニメ「スレイヤーズ」シリーズと同じ神坂一氏であったこと。
そして製作スタッフも同じ、声優陣も林原めぐみ、緑川光など同アニメと同じ布陣だったことから話題になっていたのも起因している。
なぜ作画崩壊が起こったかについて、後にRAVEや灼眼のシャナを手掛ける渡部監督は声明を出している。
それによると監督の管理ミスで角川書店のゴリ押しを認めてしまい、イージーフィルムはスレイヤーズTRY→フォーチューンクエストL→ロスト・ユニバースと製作。
緊迫した状態が続き、スケジュールの都合で質が最低レベルの韓国の『SAN HO』に丸投げ。
その会社が4話連続して納期を守らずに質の悪いフィルムを納めたため、作画が破錠する事態が発生してしまった。
この後イージーフィルムやスターチャイルド、富士見書房、角川書店、テレビ東京にまで苦情が及んでしまった。
後にイージーフィルムは倒産。
またこれで神坂一氏がアニメ業界に不振を抱いてしまい、神坂一氏原作のアニメは一切無くなってしまった。
ちなみにこの前の金曜日18:00では、サンライズ原作の「カウボーイビバップ」にて、テレビ東京の表現規制からシャッフル再生が行われていた。
さらに余談だが、後に「キラ・ヤマト(ガンダムSEED)」「前原圭一(ひぐらしのなく頃に)」を演じ、腐女子だけでなく男オタの支持を得ることになる声優の保志は、この作品で主役のケイン・ブルーリバーを演じ、初主演を果たしている。
この事件や表現規制、ポケモンショックをきっかけに、アニメは民放深夜、WOWOW、U局が主流となった。
2008年06月22日(日) 15:18:12 Modified by animedic




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