Monte Of Ages - 蹴球 【 2023 J2 第32節 Fc町田  Vs M山形  】
2023年8月26日






1.試合結果    








2. メンバー








3.試合経過

4.スタッツ






5、監督コメント



■総括;

町田のスタジアムに1,000人を超えるサポーターが集まったと聞きました。本当にありがとうございます。
それから今日、ここまで来られない方々もパブリックビューイングや中継を通して我々の勝利を信じて力
を送ってくれたと思います。感謝申し上げます。

残念ながら、その期待に応えることができないゲームでした。おそらく今日、J2の中でも注目度の高いゲ
ームだと認識していましたし、選手にも発破をかけたつもりです。

ただ、結果として5つ点を取られて一つも奪えなかったというものは事実として残るので、それはしっかり
と受け止めたいと思います。

ただ、こういうところから次どういう姿を見せられるのかが人として問われているところだと思います。勝
ち続けていたときに、決して我々は満足していたつもりはないです。ただ、一つこうやって大きな負けを喫
したあとに、自分たちは次に何をやれるかという時こそ我の真価が問われると思うので、選手にもそれを伝
えました。
「顔を上げよう」と。
それをしっかりと次のホームゲームに示せるようにまた精進していきたいと思います。

■質疑応答:

Q:後半途中から3バックにしてワイドに選手を張らせる形になりました。その意図とその準備を普段からさ
れていたのか聞かせてください。

A:今日の町田さんをどうやって攻略するかということに関して言うと、後ろが3枚とかそういう問題じゃなく
て、いかに前線にどのような立ち位置で人を送り込むかがキーポイントでした。そこは後ろが3枚とか4枚とか
関係なく、その準備をしてきたつもりです。
ただ、もう少し思い切って高い位置を取りたい選手がなかなか取り切れなかったり、そこに対してボールを供
給できなかったり、そういうものが散見されたので、そこを修正するため3バックという形にしました。
もちろんその形そのもので言うと、ぶっつけ本番かもしれないけど、我々がどのスペースを活用して、どうや
って背後を取るかというものから逆算すれば、そんなに大きな問題ではなかったと思います。
もちろん守備のところは難しさがあったと思いますが、我々は点を取りに行くということが第一だったので、
思い切ってああいうような配置をしました。
選手ともしっかりと話し合いながら、自分たちが今日、どれくらいやったことに手応えを感じたかというもの
は共有していきたいと思います。


Q:チアゴアウベス選手が久しぶりに試合に出場しましたが、後半から出た際の動きはいかがでしたでしょうか。

A:長く離れていたブランクというものは、そんなに大きく感じなかったです。もちろんそれが分かったうえでの
起用なので、今週のトレーニングあるいは先週の週末のトレーニング、そこで彼が怪我明けからコンディション
をあげて、十分にやれるだろうというものが見られたので、今日メンバーに入れました。
逆に言うと、今日実際ピッチに立って、もちろん久しぶりとなれば難しさがあるかもしれないのですが、逆にそれ
が如実に現れるようだと、そこは私の人選ミスでしかないので、チアゴに対して何か言う資格は僕にはないです。
今日、あれぐらいやれると思って送り込みました。またこれから我々の力になってくれると思います。
ただ、ああいうシャドーというところは、彼が本来得意なポジションではないと思うので、そこはしっかりと私の
中で許容してあげなきゃいけないかなと思いました。


Q:ある程度ボールを動かしたいという意図があった中で、町田のプレスのスピード感や強度というのは渡邉監督の
目から見るとどうでしたでしょうか。

A:もっと来ると思っていました。実際、前半は我々がこうやって動かしていきたい、背後を取っていきたいという
ものを考えて、準備したものをやったときに、思いのほか、我々の最終ライン、センターバックやサイドバックには
時間があったと思います。そこからどうやってプレスに来るのかっていうのも、見ながら準備をしていたつもりです。
実際町田さんのベンチの声もちょっと耳に入った限り、僕の耳に入った限りですよ。聞けばもっと行けというような、
もっと行ってほしいというようなものが聞こえていたので、それが本当かどうかわからないです。黒田監督に聞いて
みてください。
ただ、多分もう少し強烈なプレスっていうものがあるだろうなっていうのは準備をしていたので、逆にそこを外せな
かったっていうものは、私が準備してきたもののもの足りなさというのがあったと思います。ただそれを選手たちが
前向きにトライをしていたのも事実なので、だからこそ、選手たちをしっかりと評価してあげたいし、そこでうまく
いかなかったっていうものに関しては、僕自身が自分に矢印を向けていきたいと思います。ものすごく強烈だったと
いう感じは、僕は正直ないです。

{6.戦    評


今季2度目の5連勝で暫定ながらプレーオフ圏内に入り、そのタミングで迎えた首位・町田戦。
モンテディオは多くのサポーターとともにアウェイに乗り込んだが、前半に3点を許し、後半は更に2点を追加される
と、反撃も封じられ、0-5で完敗となった。

出場停止明けの國分伸太郎がトップ下に戻った以外は前節と同じメンバー。
ベンチには約2ヶ月ぶりにチアゴ アウベスが戻った。
対する町田は前節、今季18得点のエリキが負傷して長期離脱が確定。
このところ先発を外れていたミッチェル デュークが5試合ぶりに先発し、藤尾翔太と2トップを組んだ。


町田は中盤でコンパクトなブロックを形成。
モンテディオがその外でボールを動かす展開の序盤となった。
3分には後藤優介の左クロスから藤本佳希とイサカゼインが入ってきたが、いずれも合わず、5分には山田拓巳から縦
のフィードには、イサカは間に合わず、GK福井光輝にキャッチされた。
押し込んだ11分には南秀仁のパスから藤本が反転シュートを狙ったが、ここは福井の守備範囲。
13分には獲得したCKで、デザインされた形から最後は後藤優がフリーでシュートを放ったが、枠をとらえられなかっ
た。


攻撃でボールを奪われると町田にカウンターを狙われ、モンテディオの左サイドを町田がロングボールで突くと、追い
ついた藤尾の切り返しに、対応した野田裕喜が倒れた状態で手を伸ばすと藤尾が倒れ、PKの判定。
19分、このPKを藤尾に決められ、町田に先制を許した。

モンテディオは1点を追い、立ち位置を流動的に変化させながら攻撃を試みたが、シュートチャンスを作れず、逆に町田
の攻撃で押し込まれた31分、守備ブロックの隙を沼田駿也に使われ、そのまま仕掛けられシュートを決められた。

さらに37分、与えたCKで、デュークにヘディングシュートを決められ、3失点目。
反撃を狙うモンテディオは中盤まではボールを運べるものの、そこからスペースを与えない町田の守備を崩せず、0-3の
ままハーフタイムを迎えた。

両チームとも交代なしで始まった後半は、立ち上がりからモンテディオが押し込み、南が後藤優にスルーパスを送ったり、
國分がミドルシュートを狙ったりするシーンを作った。

しかし、町田も55分頃に押し込むシーンを作り、57分には平河悠にペナルティーエリア内から連続でシュートを打たれ、
その直後のCKでもチャン ミンギュにヘディングシュートを打たれるなど、ゴールを襲われた。

モンテディオは58分、山田、國分を下げて横山塁と田中渉を投入。
3バックに変更し、横山を左のウイングバック、後藤優は田中とともにシャドーを担った。
その効果もあり、70分手前には藤本や後藤優のシュートチャンスを作ったもののゴールネットを揺らすことはできなかった。

70分にはその藤本と後藤優に代えて、デラトーレとチアゴを投入。
チアゴはそのままシャドーに入った。
野田は63分に頭部を負傷し、治療したあとピッチに戻ってきていたが、この交代のあと、再び出血によりピッチを出て治療
を行った。
一人少ない状態でプレーを続けていたが、74分、モンテディオの左サイドから、出場したばかりのバスケス バイロンにミド
ルシュートを打たれると、それがそのままゴールマウスに吸い込まれた

その後、途中出場の安井拓也にペナルティーエリア内からシュートを打たれたが、GK後藤雅明がセーブ。
78分には再びピッチに戻っていた野田を下げ、喜岡佳太を投入し交代枠を使いきった。

この時間には間伸びしたなか、ボランチや中盤に付けるパスが狙われカウンターを受けやすくなっていた。
83分のCKではチャン ミンギュにバーをかすめるシュートを打たれるなど町田ペースになっていた中で、84分、自陣右サドで
のビルドアップでボールを奪われ、そのまま町田のショートカウンター。
ペナルティーエリア内で起点を作られ、そこから落とされたボールを藤尾に決められた。

モンテディオはこのあとの反撃で、アディショナルタイムに入るペナルティーエリア内まで踏み込んだ南やデラトーレがシュ
ートを狙ったが、町田も最後まで守備の集中を切らさず、0-5のまま試合は終了した。

今季ワーストの5失点で5連勝がストップしたモンテディオは、通算戦績が15勝2分15敗となり、勝点は47のまま。
得失点差も5まで減り、暫定順位は8位まで落とした。

7.その他