aruq の保管庫

好きな句の一つです。色彩豊かな句です。あまり理屈で考える句ではない。自分勝手な想像ですがこの海は日本海のどこかと思える。それは「紫陽花の色と同色裏日本　秋沢　猛」の句の故か。　　切り立つ崖から海を覗き込むような桜の木からはるか下に広がる紫の海に散ってゆく水彩画のような風景。写生句ながら一捻りしてある圭句におもえる。さしずめ狩行の句と相通じる。