光の歌
最終更新：ID:VtPaSugJig 2011年02月28日(月) 00:40:53履歴
前書き
ども、SIONです。サヨナラノツバサの結末がどーしてもあれだったので、自分なりにアルラン結末になるようにその後を補完してみましたが現段階における全体像がどうしても長編になってしまうので何話かに分けて書くことにしました。
したらばの書き込みなど、いろいろなところの意見も参考にして書いてます
ちなみにTV版最終回、サヨナラエンディングのシェリルの口の描写をバックグラウンドに書いてます
そして最後に
一話はランカがまったく出てきません、そしてシェリルがメインです。が、ストーリーとしてはアルランです。なるべく本家と矛盾が少なくなるようになるべくハッピーエンドになるように書きたい上での演出なのでその辺をご理解ください
でわ、ここより本編です
聞こえてくる、ゆらゆらと光の中で
どうしてだろう？今、
ランカの歌が聞こえた気がした
光の歌��
ここはどこだろう？私は誰もいない闇の中に一人漂っていた、周りにはたくさんの三角形の光のかけらが散らばっている
あの時、急に意識が遠くなって・・・気がついたらここにいた
『私･･･死んだのかしら』
『死んでなんかいない』
『!!』
急に聞こえた声の方向を見ると光のかけらの間にいたのは
『アルト!!!』
見間違えるはずが無い、あの時バジュラの女王と爆炎の向こうへ消えたはずのアルトだった
『ここはいったい・・』
『バジュラの女王が教えてくれた、フォールド波によって作られた特殊な空間らしいが・・・』
アルトは説明に困っているようだが、そんなことはどうでもよくてソレよりも確かめたいことがあった
『アルト、あなた生きてるのね？』
『ああ、かなり離れた銀河まで飛ばされたけどバジュラに助けてもらった』
『・・よかった』
涙がこぼれる・・アルトは真剣な顔で私を見た
『シェリル、お前にやらなきゃならないことがある、だからこの空間にお前を呼んだんだ』
そういうとアルトは私の体を何か光のようなもので包んだ
『この光は？』
『フォールド波の光だ、バジュラの女王の力を借りてお前のV型感染症ウイルスを移動するんだ』
自分の体の中で光と共に何かが移動していくのがわかった
『これで、お前のV型感染症は大丈夫だ』
『アルト、アンタ戻ってくるのよね？』
『・・・・』
アルトは苦い顔で何もいわない
『何とか言いなさいよ!!!』
そして、搾り出すような声で言った
『すまない・・俺はバジュラたちと行く』
『そんな・・』
『ごめんな・・・愛してるってお前の気持ちに応えたのに・・』
『私のことより、あんたランカちゃんの事どうするのよ！？』
私は、あの時気がついたことがあった。そして・・その仮説がだんだん確信に変わっていた。
『！？ラ、ランカの事はあの時・・』
『あんたがあの時ウソ付いてたのに私が気が付いてないと思ったの！？』
『なっ！？』
『この空間に来てからもそのことを考えてた、その理由もわかってきたわ、あの時、死ぬのを覚悟したあんたはランカちゃんを苦しめないためにわざと付きはなした・・・私はあらかた残りの余命を生きる支えになれば・・・とか、思ったんじゃないの?』
アルトは目を見開いた・・そして顔をそむけた
『・・・すまない・・・』
『あんたの考えてることならすぐわかるわ、あんたが元天才子役だって・・・私は欺けない・・・私もランカちゃんと同じくらいあんたの事が好きだから・・・だからこそ、あんたがランカちゃんのことを好きなのにあんなウソをついて、そのままバジュラといっしょに行くなんて私は許さない』
『もう、決めたことだ!!!』
少しずつアルトの体が遠のいていく
『ランカに伝えてくれ、傷つけてゴメンって』
『アルト!!!待って!!・・・・アルトォォォォォ!!!!』
病院の一室、未だ植物状態のシェリルの口が少しだけ動いてシャボン玉の消えるような小さな呟きが聞こえた
「バカ・・・・」
『よかったのですか？』
目を開けると俺は光の中にいた、バジュラの女王がそばにいて俺に語りかけてくる
「いいんだ・・・これは俺が自分で選んだことなんだ」
『そうですか・・・私はあなただけをあの星に戻すことも出来るのですが・・・』
「ありがとう・・・でも、いいんだ・・・」
何かを選ぶことは、何かを失うこと・・・俺はバジュラと生きる道を選んだ、結果としてランカ達との別れることになっても・・・
『・・・・』
「今のは・・・」
イヤリングが聞かせてくれたのだろうか・・・いま、ランカの歌が聞こえた気がした
つづく
ども、SIONです。サヨナラノツバサの結末がどーしてもあれだったので、自分なりにアルラン結末になるようにその後を補完してみましたが現段階における全体像がどうしても長編になってしまうので何話かに分けて書くことにしました。
したらばの書き込みなど、いろいろなところの意見も参考にして書いてます
ちなみにTV版最終回、サヨナラエンディングのシェリルの口の描写をバックグラウンドに書いてます
そして最後に
一話はランカがまったく出てきません、そしてシェリルがメインです。が、ストーリーとしてはアルランです。なるべく本家と矛盾が少なくなるようになるべくハッピーエンドになるように書きたい上での演出なのでその辺をご理解ください
でわ、ここより本編です
聞こえてくる、ゆらゆらと光の中で
どうしてだろう？今、
ランカの歌が聞こえた気がした
光の歌��
ここはどこだろう？私は誰もいない闇の中に一人漂っていた、周りにはたくさんの三角形の光のかけらが散らばっている
あの時、急に意識が遠くなって・・・気がついたらここにいた
『私･･･死んだのかしら』
『死んでなんかいない』
『!!』
急に聞こえた声の方向を見ると光のかけらの間にいたのは
『アルト!!!』
見間違えるはずが無い、あの時バジュラの女王と爆炎の向こうへ消えたはずのアルトだった
『ここはいったい・・』
『バジュラの女王が教えてくれた、フォールド波によって作られた特殊な空間らしいが・・・』
アルトは説明に困っているようだが、そんなことはどうでもよくてソレよりも確かめたいことがあった
『アルト、あなた生きてるのね？』
『ああ、かなり離れた銀河まで飛ばされたけどバジュラに助けてもらった』
『・・よかった』
涙がこぼれる・・アルトは真剣な顔で私を見た
『シェリル、お前にやらなきゃならないことがある、だからこの空間にお前を呼んだんだ』
そういうとアルトは私の体を何か光のようなもので包んだ
『この光は？』
『フォールド波の光だ、バジュラの女王の力を借りてお前のV型感染症ウイルスを移動するんだ』
自分の体の中で光と共に何かが移動していくのがわかった
『これで、お前のV型感染症は大丈夫だ』
『アルト、アンタ戻ってくるのよね？』
『・・・・』
アルトは苦い顔で何もいわない
『何とか言いなさいよ!!!』
そして、搾り出すような声で言った
『すまない・・俺はバジュラたちと行く』
『そんな・・』
『ごめんな・・・愛してるってお前の気持ちに応えたのに・・』
『私のことより、あんたランカちゃんの事どうするのよ！？』
私は、あの時気がついたことがあった。そして・・その仮説がだんだん確信に変わっていた。
『！？ラ、ランカの事はあの時・・』
『あんたがあの時ウソ付いてたのに私が気が付いてないと思ったの！？』
『なっ！？』
『この空間に来てからもそのことを考えてた、その理由もわかってきたわ、あの時、死ぬのを覚悟したあんたはランカちゃんを苦しめないためにわざと付きはなした・・・私はあらかた残りの余命を生きる支えになれば・・・とか、思ったんじゃないの?』
アルトは目を見開いた・・そして顔をそむけた
『・・・すまない・・・』
『あんたの考えてることならすぐわかるわ、あんたが元天才子役だって・・・私は欺けない・・・私もランカちゃんと同じくらいあんたの事が好きだから・・・だからこそ、あんたがランカちゃんのことを好きなのにあんなウソをついて、そのままバジュラといっしょに行くなんて私は許さない』
『もう、決めたことだ!!!』
少しずつアルトの体が遠のいていく
『ランカに伝えてくれ、傷つけてゴメンって』
『アルト!!!待って!!・・・・アルトォォォォォ!!!!』
病院の一室、未だ植物状態のシェリルの口が少しだけ動いてシャボン玉の消えるような小さな呟きが聞こえた
「バカ・・・・」
『よかったのですか？』
目を開けると俺は光の中にいた、バジュラの女王がそばにいて俺に語りかけてくる
「いいんだ・・・これは俺が自分で選んだことなんだ」
『そうですか・・・私はあなただけをあの星に戻すことも出来るのですが・・・』
「ありがとう・・・でも、いいんだ・・・」
何かを選ぶことは、何かを失うこと・・・俺はバジュラと生きる道を選んだ、結果としてランカ達との別れることになっても・・・
『・・・・』
「今のは・・・」
イヤリングが聞かせてくれたのだろうか・・・いま、ランカの歌が聞こえた気がした
つづく
このページへのコメント
私もアルランENDのサヨナラノツバサを楽しみたいので応援してます。
この二人はやはり癒し系で良いと思っています。
初めまして！
愛知県の のんと言います。
私も『サヨナラノツバサ』を見てアルトがシェリルを選んだことに納得ができず なんで あそこまで守っていて両想いちっくなランカを振るのー(*_*)としばらく腑に落ちないとブツブツ言ってたけど この話を読んだら納得できそうなので つづきを楽しみに待ってます。