季節の便り - 梅の開花
〜東京で梅が開花〜

2月7日、東京(大手町)で梅が開花した。
平年より9日遅く、昨年より13日遅い。
(写真:大蔵小の玄関の梅も咲きました)



〜早起きのウメ、追うサクラ〜

 春を告げる花。ウメが先でサクラが後というのが「日本の常識」かといえば、
実はそうとは言い切れない。北日本ではウメとサクラが一緒に咲く。
 「ウメ前線」と「サクラ前線」が日本を北上する速さを開花日の平均値で計算
するとウメは時速0.3km。サクラは時速1kmで、九州で2ヶ月早く咲いた
ウメに北日本で追いつく。
 果樹研究所の山口正己さんによると、どちらも冬の寒さと春の暖かさが開花の
条件だが、ウメは春の暖かさに刺激されやすく、サクラは冬の低温がより多く
必要なのだとか。南西日本でサクラが早く咲くには、眠っている花芽を覚ます
寒さの刺激がもっと必要なのだ。
 春眠暁を覚えず。眠りは深いが、いったん起きれば動きは速い。そんなサクラ
が、より長く寒さに耐えたうえで、ウメより華やかな花を咲かせる。
(朝日新聞2/5)

〜厳冬 梅開花に遅れ〜

記録的な寒波が各方面に影響を及ぼしている。
梅の開花は全国的に大幅に遅れている。

 気象庁によると、梅は平年なら1月下旬〜2月上旬に東京、大阪などで咲き始めるが、今季は西日本で約2週間、東、北日本は1カ月近く遅れる地域もありそうだ。梅の名所として有名な湯島天神(東京都文京区)では「梅まつり」の期間中(2月8日〜3月8日)に花が眺められない可能性が出てきているという。
 同庁によると、梅や桜などは冬場の気温の累積が一定値を超えると開花するとされる。今冬は気温が低い日が続き、東京・大手町では2月6日現在で、最低気温が0度未満となる「冬日」が87〜88年のシーズン以来の計9日間を記録した。
 湯島天神には梅約300本が植樹されているが、早咲きの「冬至梅」の一部が花を付け始めただけで、約9割を占める「白加賀」などはつぼみがほとんど確認できない状態だ。水戸市の偕楽園でも例年なら12月下旬から開花し始める早咲きも今年は4〜5輪咲いた木が1本見られるだけ。20日から梅まつりが始まるが、園事務所は「中旬に暖かい日が続けば、早咲きと中咲きが同時に咲いて間に合うのだが」と気をもむ。(毎日新聞2/6)