永千絵「キューブリック」1988年4月
![]() | 月刊イメージフォーラム 1988/4月増刊 キューブリック:KUBRICK ダゲレオ出版 1988年4月6日発行 1200円 雑誌01734-4 |
■私のキューブリック体験
永六輔の娘で、エッセイストの永千絵が、これまでに見たキューブリック作品について思い出を語った文章。『シャイニング』を見たのは大学に入りたてのころで、両親と一緒に丸の内ピカデリーの二階指定席最前列の真ん中で見たそうだ。父とわたしにはさまれて座った母は、J・ニコルソンがぐわっと顔を見せる怖い場面のたびに両側から腕をつかまれていたので、観た気がしないと、文句を言っていました。ええ話や。
雪に閉ざされたポートランドのホテルが舞台の映画を観た帰りの話題は、ちょうど当時そのポートランドに留学していた妹の安否でした。
あんな寒そうなところへ娘をやってしまった…、親にはつらい映画だったようです。
2006年04月07日(金) 14:31:01 Modified by badsboss