古池や蛙飛こむ水のおと - 絵になっている俳句
それでは「古池に蛙は飛びこんだか」中身に取掛りたいと思います。

著には芭蕉の句・芭蕉の弟子の句等が各所に散りばめられています。
これは芭蕉在世の感覚を偲び・近づく手掛りに欠かせないでしょう。
本の巻頭、初めに図1、図2、図3と芭蕉の句が紹介されています。

図1、烏が7羽枯木に止まり、20羽枯木の上を飛んでいるみたい。
そして、芭蕉らしき人物が離れたところから烏のほうを眺めている。
右端に芭蕉の自筆の句が書かれるも、学のない悲しさで読めません。

「枯枝」と「秋乃暮」の文字が大きく書かれているのを知れるのみ。
櫂氏の説明「枯枝にからすのとまりたるや秋の暮」とあるのを知る。
「乃」は現代の「の」なのですね。ぁ!これって、もしか万葉仮名?

…等と早目に「学の無さ」を曝け出している於多福姉で御座います。
この程度のレベルですので、お読みの方はご承知置き下さいませね。
「枯枝」と「秋乃暮」を印象づけたかったのなら、芭蕉は絵師なの?

即ち、芭蕉は書道の達人でなくとも、少なくとも書の心得は有った!?
それなら芭蕉は、この絵に相応しい書と「句」を書いた気がするわ。
枯木は子守柿かしら?烏瓜?何の紅い実?烏は芭蕉を警戒してるの?

恐らく、烏は巣に戻る前に枯木にとまって芭蕉の様子を見てるのね。
いや、烏の巣はもっともっと山の奥かも知れない…疑問が一杯だわ。
他にも何やら書いてる。雪山にも書いてある。櫂氏の援けが必要ね。

それにしても、この句は「さすが・俳聖」と言われるモノだと思う。