古池や蛙飛こむ水のおと - 蛙の哲学ですよ
>芭蕉はなぜみちのくへ旅立ったのか。そして、なぜ『おくのほそ道』は書かれたのか。
>八つもの説)がある…芭蕉がみちのくへ向かった動機は要するにいまだ謎…
>古池の句で初めて開いた心の世界を…みちのくで思う存分に展開してみようとした…

芭蕉は「奥の細道」の旅をしました。
そして「おくのほそ道」を著しました。
それらの動機を知りたいと言うのですか?

芭蕉の動機を知りたいとする「そのあなたの動機」は何でしょうか?
それこそ、取るに足りないツマラナイ好奇心ではないのでしょうか!?
人が未知の世界の奥へ奥へと入って行くのは「好奇心」に依ります。
その動機が芭蕉を「みちのおく(陸奥)」へ入って行かせたのですよ。

芭蕉は「みちのく(陸奥)」を旅して、その日記を付けたのでしょう?
旅を終えて、日記を整理し・まとめたのが「おくのほそ道」ですか!?
「みちのおく(未知の奥)」を見てきて印象に残ったのは「道」です。
芭蕉が歩いた『道』だけは芭蕉の人生に確かに残っているのですよ。

「おくのほそ道」は芭蕉の旅の初の半年足らずの期間の日記ですね?
旅の全行程は二年に及びますけど、残りは足跡を付けたのでしょう!?
江戸に戻って後は、新しい庵を建ててもらって骨休めをしています。
その期間、門人に土産話をしたり「おくのほそ道」を著してますよ。

>実作者とは理論などのためにではなく自分の直感と欲望に忠実に動く生きもの…

それが真実なら、旅の目的は哲学だの・何だの、要らないでしょう?
「奥の細道」とせずに『おくのほそ道』としたのは御存知でしょう!?
帰らないと思っていた江戸に帰って、芭蕉の植え替えもしています。
芭蕉は日々の用をしながら、平和に無用の用を生きているのですよ。

古池に暮らす蛙にも大いなる哲学はあります…芭蕉は古池の蛙です。