古池や蛙飛こむ水のおと - 切れ字 「や」 の役割り
>俳句とは、何ぞや?

句を二つのパート(節)に分けている言葉を「切れ字」と云うけど…

「古池や蛙飛こむ水のおと」で云うなら、上五と中七の間の「や」
「切れ字」とか「切り字」あるいは「切字」など…表現はサマザマ。
それで切れ字は一体、どのような役割りを持っているのでしょうか。

長谷川櫂氏は「切字」について、次のように理解を示しておられる。
『芭蕉は明確に「切字を入るは句を切るため也」と語っている』と。
そして、それが長谷川櫂氏の「切字」の理解の全てであるようです。

古池がある               長谷川櫂
蛙が水に飛びこむ音が聞こえる   長谷川櫂

それで、氏は「古池や蛙飛こむ水のおと」の句を切断できたのです。
けど、氏が切断した二つの句では、凶器「や」は証拠隠滅されてる。
使用済みの切字「や」はどこへ仕舞ったのでしょうか…不合理です。

じつは、
「古池や」の「や」は節と節をつなぐ「関節」の役割を持っている。
これが、於多福姉が勝手に考えている「切れ字」の役割りなのです。
勝手に考えた「関節」も…自由に活動するには便利な道具でしょう?