リリカルガオガイガー1話

 勇者王リリカルガオガイガー THE MYTHOLOGY

 第一話「魔法使いの国」

 ◆新暦74年10月頃

 三重連太陽系のある次元世界から脱出したクラウディアと、脱出艦クシナダと機動部隊の勇者ロボたちを乗せたジェイアーク。
 次元空間を移動する中でクロノ・ハラオウン提督は、これから行く場所の説明と何故自分たちが助けに来られたかをGGGのメンバーへ説明を始めた。
『これから行く場所は我々、次元航行部隊に所属している者の本部“時空管理局本局”。多くの次元空間航行艦船が停泊している場所さ。
そこでは、一度あなた達の身体検査や船内の調査などを行います」
 時空管理局それも、その本部に見知らぬ者を受け入れる際は身体検査などをするのは当然であろう。
「組織人として当然の行為です。未知の技術を持つ者に対して、調査をするのは当然ですよ。我々は、その行為を受け入れます。
それと、こちらの願いなのですが、怪我人が4人います。そちらの医療機関での治療をお願いしたいのだが、よろしいだろうか」
 大河長官はGGGの隊員である獅子王凱機動隊長と卯都木命機動部隊主任オペレーター、そしてフランス対特殊犯罪組織・シャッセールの
捜査官ルネ・カーディフ・獅子王、三重連太陽系にあった赤の星最強のサイボーグ戦士ソルダート・J−002の4人の治療をクロノへ願い出た。
『了解しました。こちらから本局へ連絡を入れておきます』
 クロノの答えに「ありがとう」と答える大河長官。
『いいえ、お礼を言いたいのはこちらですよ。我々が、あの次元世界へ行った理由がロストロギア・パスキューマシンの回収だったんですから』
 そう、滅びた筈の次元世界が突如再生した事に危惧を感じた時空管理局の上層部はクロノ提督率いるクラウディアへ調査及びロストロギアの
回収へ当たらせたのだ。
『着いて調べては見たのですが、ソール11遊星主というロストロギア・パスキューマシン所有者に接触した際に話はしたのですが一方的に断られ更に
攻撃を受けましてね…一緒に同行していた武装隊と共に何とか抵抗はしたものの、こちらに怪我人が多く出ましてね。
撤退し、彼らの動向を見守ることになったんですよ」
 聞いていた大河長官たちGGG主要メンバーがクロノの話から分かったことは、自分たちより先に来ていたが逆に返り討ちに会っていたと言うことだ。
『そして、待機中に君たちが着た。接触してみようと考えたんだが、彼ら遊星主に目を付けられていたため通信を入れられなかったんだ…すまない』
「いや、あの状況では我々も君たちの通信に出られたかは分からない」
 そう、パレッス粒子によって完全に無力化されソール11遊星主との決戦まで正常な精神では無かったためだ。
『そうだったのか…まぁそれで、君たちがソール11遊星主に打ち勝ったところで、この次元世界が消滅し始めたのを察知して今に至る。と言うわけです』
 クロノの説明が終わったところで、今まで航行していた空間から巨大なオービットベースに似た構造物がそこにあった。
「あの構造物は…」
『あれが我々の本部、時空管理局本局です』
 形状としては6方向に種型のものが延びている1つの街を内に持つ巨大な艦である。

 ドッグに通されたジェイアークは、牽引され固定される。
 ジェイアークの上に固定されていた脱出艇クシナダには、通路が通される。
 クロノからの通達に従ってクシナダのエアロックを解除し、時空管理局の女性監察官と護衛達を通し身体検査と艦内部の調査が始まった。
 護衛の者だと思われる人々は、先端がU字に水色の宝玉のような丸い宝石を付けた杖を持ったままクシナダの搭乗員のボディチェックをし、
監察官は、クシナダのコンピュータのチェックや医療機器などチェックし危険な装置が無いか調べている。
 調査は20分ほどで終わり、危険が無い事が分りGGGの隊員たちを時空管理局本局へと案内する監察官。
「あなた達の調査結果は白です。ようこそ、時空管理局へ」
「お世話になります」
 握手を交わす監察官と大河長官。
 そして、メディカルカプセルで眠る凱とマニージマシンで生命維持を続ける命を医療施設へと運び入れを始めた。
 更に、ルネとソルダートJのサイボーグ戦士もある施設へ連れて行くことになった。
「彼らの傷は、我々の技術が無ければ直す事は…」
 二人だけを連れて行く雰囲気だったため、口渋る雷牙博士に監察官が笑顔で答える。
「我々も、その手の技術は心得がありますのでご心配無く。なら、その方々の専属スタッフがいましたらご同行して下さい」
 監察官の提案に渋々了承した大河長官は、雷牙博士とスワン・ホワイトが同行することになる。

 本局の中へ通されたGGGの隊員たちは、中央センターのある区画に通されると、そこにある憩い場と思われる場所で待機するように言われる。
 そして、10分ほど待って居るとクロノ提督が顔を出しに現れた。
「実際会うのは初めてですね。僕の名前はクロノ・ハラオウンです。クラウディアの艦長をやっています。階級は提督です」
「初めまして。私の名前は大河幸太郎。地球防衛組織GGGの長官兼宇宙開発公団の総裁を務めています。その歳で提督とは、すごいですな」
「以前から次元航行艦に乗って居ましたので、それを買われただけですよ。時空管理局は、人手不足な組織ですから」
 いやまいったなぁと言う感じに頭をかくクロノに好印象を持った大河長官は、一つ質問を投げかけた。これからの自分たちのことだ。
「一つ質問をしてもよろしいかね?」
「はい、どうぞ」
「我々は、地球へ帰られるのだろうか?」
 その質問に悩むクロノ。
「お返ししたいのは山々なのですが、あなた達が知っている地球と、自分が知りえる地球との接点が無いような気がして…」
 クロノの答えに驚くGGG隊員一同。
「何故、そう言いきれるのかね?クロノ提督」
「あなたが言うGGGと言う組織も、宇宙開発公団って団体も僕が知る限り、地球には無いものです…あなた方が持つ力など今の地球には無いです」
 その話で彼の知っている地球とGGG隊員たちの知る地球がまったく違う世界であると言うことが分かった。
「僕の判断ですが、あなた達の知る地球と僕の知る地球は違う次元世界と言うことだと思います。今から、その次元世界の位置を調べて見ますが、
時間がかかるかと思われます」
 クロノの言葉に肩を落とすGGG隊員たち。
 そんな中、気落ちせず皆を励ます男が居た。
「何を落ち込んでいるんだぁ?本当は三重連太陽系から脱出不可能だったのに助かったんだ!それに、GGG憲章第五条一二五項GGG隊員は、
いかに困難な状況に陥いろうとも、決して諦めてはならない。そう、諦めずに進んで行けばきっと道は開ける!俺達の持つガッツでな!」
 まったく諦めていない火麻激GGG作戦参謀総長の言葉に、諦め気味だった皆の顔に生気が戻ってくる。
 火麻のガッツに「それでこそ、勇気ある者の一人だ」と彼に聞こえない程度に言う大河。
「皆さんの今後なのですが、管理局側で次元漂流者というカテゴリーでお預かりします。あなた方の居た次元世界を発見できれば、
直ぐにでもお返しします」
 クロノの提案を聞き、腕を組み考えていた大河は、ある提案を投げかけた。
「あなたの施しは嬉しいのですが、我々GGG隊員は何もせず保護されるのは勇気ある者…いや、大人として許せないのです。
我々に出来る事、例えば災害救助や捜査の手伝いに協力などやらせてもらいたい」
 大河長官の思いに賛同したGGG隊員たちは一同首を縦に振り、自分たちも同じ気持ちだとクロノへと伝える。
「はぁ、分かりました。あなた方が就ける仕事があるかどうか調べて見ます。あぁ、あとで健康診断があるので受けて下さいね」
 こうして、GGG隊員たちは時空管理局へ再就職する道を作り出したのだった。

 聖王協会の騎士・カリムとの対談が終わった八神はやては、護衛役を買って出たシャマルとザフィーラと共に帰路に着こうとしていたところ、
クロノからの連絡を受けていた。
『突然連絡を入れてすまない。そこにシャマルさんは居るかな?』
「居るけど、どないしたん?」
『シャマルさんの回復魔法の力が必要な患者が居るんだ。かなりの重症患者で、身体機能を補助してくれれば何とか成るかも知れない。
本局の医療施設で二人患者が居るんだ。今から来れないか?』
 クロノの必至さが伝わったのか、はやてはシャマルに事情を話し一緒に時空管理局本局へ行くようにお願いする。
「はやてちゃんとクロノ君のお願いなら何でも聞いちゃいますよ!」
 シャマルの了承を得た事をクロノへ伝えるはやて。
「了解や。シャマルもOKみたいやし、これからそっちへ行くわ」
 こうして、GGGと初接触をする八神はやて二等陸佐とシャマルとザフィーラ。

 急いで時空管理局本局へ訪れた八神はやてとシャマルとザフィーラは、出迎えてくれたクロノ・ハラオウンと共に医療施設へ向かう。
「クロノ提督。そんで、どんな方なんや?そのシャマルの力が必要な患者って」
「それが、まだ会ったことが無いんだ…一人は獅子王凱って男性と、もう一人は兎都木命と言う女性だ。二人とも、意識が無いらしい…」
 患者の状況を聞きながら歩いていると医療施設へ着く。
「クロノ・ハラオウンと同行者3名入ります」
 そう言うと、ドアを開け医療施設に入る4名。
 クロノ達の目線の先には、ガラス越しにベッドで眠る長髪の男性と、椅子に座った状態で多数のチューブに繋がれた肌の色が悪い女性が居た。
 そして、そんな彼らを見つめる長身な男性とモヒカンヘアーの筋肉質な男性が居る。
 ドアが開いた事に気付き男性二人は後ろを振り向き、入ってきた3人と1匹の姿を見て近づいてくる。
「お待ちしてましたよ、クロノ提督」
「まってたぜぇ!魔法って奴で、凱たちを回復してくれるんだってなぁ」
 二人の男性のお出迎えに若干引き気味な表情をするはやて達。
「(すごく暑苦しそうな人やね、クロノ君)」
「(でも、良い人たちだよ)」
 念話で会話をするはやてとクロノ。
「自己紹介をしておきましょう。初めて会う人もいますし」
「そうですな。では、私から」
 クロノの案に大河は、自分から自己紹介を始めた。
「私の名前は大河幸太郎。クロノ提督に命を救われた者です。地球出身で、Gutsy Galaxy Guard(ガッツィ・ギャラクシー・ガード)略してGGGと言う
地球防衛隊の長官をやっている者です」
 続いて挨拶する火麻。
「俺の名は火麻激ってんだ。GGGでは、作戦参謀総長って役職をやってるぜ!以後よろしくな!」
 地球しかも日本人の方だった事に驚く八神はやてとシャマルとザフィーラ。
「お二人とも日本人なんやなぁ。でも、GGGって聞いたこと無い単語や。ん〜やっぱり思い出せん」
 はやてが考え込むのを見て、やっぱりかと言う風な表情に成るGGGの二人。
「やはり、君が知っている地球と我々の住んでいた地球は違う物の様だね」
 大河は自分たちが違う次元世界の地球出身であり、地球を滅ぼそうとした宇宙人と戦った影響で今の状況に陥ったことを説明した。
「ふむふむ、そうだったんですかぁ。でも、必ず元の世界へ帰れますよ!時空管理局の技術力は凄いですから!」
 シャマルも大きく頷き、守護獣で狼状態のザフィーラも頷いている。
「綺麗なお譲さんのお墨付きなら心配要らないな」
「あはは、御世辞がお上手ですねぇ大河さんは」
 頬を赤く染めながら後頭部を?くはやて。
「あ、自己紹介がまだやったね。私の名前は八神はやて。本局地上部隊に勤務中です。そして、こっちがシャマル。そんで、こっちがザフィーラや」
「シャマルです」
「…ザフィーラだ」
 金髪で制服を着た女性がシャマル、そして…
「犬が…」
「しゃべりやがった」
 大河も火麻も驚いた表情でザフィーラを見つめる。
「犬では無い。守護獣だ」
 はやてからの説明で何とか納得する二人。
 自己紹介が終わり、無菌室へ入る八神はやてとシャマル。
二人とも無菌室に入る際に、騎士甲冑を装着し無菌状態にして入室した。
 彼女たちの変身に驚くGGGの二人。
「魔法か…実際に見ると凄いものだ」
「あぁ、半信半疑だったけどよ。目の前で見ちまったら信じるぜ」
 二人が話している間に、はやてとシャマルは凱と命の横に立つ。
「…凄い傷や。こっちの女性も体中ボロボロや…シャマル、何とか成りそうか?」
「どうでしょう…私の癒しの風は体力魔力回復と、負傷治療です。なのはちゃんたちを回復させた時は、少々の怪我でしたから…
この方たちの負傷度は、その比じゃ無いけど…でも、やってみます」
 クラールヴィントをリンゲフォルムへ形態変化させたシャマルは、クラールヴィントに口づけをして魔法を発動させる。
「お願いね、クラールヴィント」
『Ja(はい)』
 シャマルの足下から広がる緑色のベルカ式魔法陣。
「静かなる風よ、癒しの恵みを運んで」
 シャマルの周囲を包む緑色の葉に似た発光物が、周囲に居る者の傷を癒して行く。
 癒しの恵みが凱と命を包みこんでいく。
 凱の傷ついた身体に染み込んでいく癒しの魔力が、彼の傷を癒すも目覚める気配が無い。
 そして、命の方も肌の色の血色は良くなったように見えるが宇宙空間に生身で出た事が尾を引いているのか目を覚まさない。
「ごめん、はやてちゃん。私の力じゃ、ここまでが限界…」
「シャマルが謝ることじゃないよ。でも、救える命は救いたい…私は」
 眠り続ける凱の左手を触るはやて。
“皆に助けてもらった今ある命を、人を助けるために使いたいって決めたのに”
 その時、奇跡が起こった。
 彼女が触った凱の左手には生機融合を果たしたGストーンがあり、そこに八神はやての魔力が反応し彼女の魔力を取り込み始めたのだ。
 無菌室を緑色と白色の可視光線が充満する。
「これは!?」
 突然の光に驚きながら、その眩しさに手で顔を覆うクロノと大河と火麻、そしてザフィーラ。

 光が納まった無菌室では、床に倒れ伏した八神はやてと、その彼女を介抱するシャマルの姿があった。
「はやてちゃん!しっかりして」
 必死に主を起こそうとするシャマルだったが、はやてが直ぐ意識を取り戻し「おはよ」と答えたのを見てホッとする。
「ちょいと、魔力が吸われた影響で意識が飛んでしもうたんや…あ、二人の容態は…なんやこれ!?」
 はやてが見た光景は、目を疑うモノだった。
 先程まで生死の境にいた男性と女性が緑色のオーラに包まれているのだ。
「この光は、Gストーンの輝きか!」
「ってことは!」
 期待に胸を踊らす大河と火麻の二人。
 この光の意味を彼らは知っているのだ。
 勇者が復活する事を暗示する輝きだから。

 一方、メンテナンスルームでソルダートJとルネ・治療と修理を同時に行っている監察官を担当していた技術官のマリエル・アテンザは、
雷牙博士とスワンの技術に驚いていた。
「お二人とも凄いですねぇ。直ぐにこちらの技術に慣れるなんて」
「なぁ〜に、技術体系が、ワシ等が使っていた物と似たようなモンじゃからのぉ、すぐに慣れたわい」
「雷牙博士には及びませんが、何とか成れてきたデェース」
 そんな3人でも、傷つき倒れたサイボーグ戦士を回復させるには至っていなかった。
「ふむ、ルネの損傷が一番不味いのぉ…Gストーンでの生命維持が徐々に落ちておる…急がねば」
 不完全なサイボーグのルネにとって、メガフュージョンによるダメージと、ソール11遊星主の攻撃は
想像を絶する蓄積ダメージをルネへと与えていたのだ。
 ソルダートJも、戦いによってJジュエルによる生命維持機能が低下しており危険な状態だった。
「こちら側の戦闘機人のデータを使ってみたけど、この子たちの身体のデータに合うかどうか…」
「十分役立ってるよ、マリーちゃん。あとは、ルネとソルダートJの頑張り次第じゃ…」
 やるべき事はした。Gストーンのアジャストを行ってみたが、身体自体に多大なダメージを受けたルネには効果が薄く、
あとは彼女自身の頑張りしかなかった。
 その時、ルネのGストーンが凄まじい輝きを放ち始めたのだ。
 緑色の可視光線がメンテナンスルームを包みこむ。
 輝きが納まると、そこには目覚めたルネがいた。
「…ここは?」
「おお!ルネェェェ!!心配したんじゃぞぉぉぉ!」
 泣きながら抱きついてくる親父に、テレながらも一喝するルネ。
「私に抱きつくと火傷するよ。それより、Jの容態は?」
 彼女が横を振り向くと、同じくメンテナンスカプセルに入った状態のソルダートJが居た。傷付いたままの姿がそこにいた。
「何で、何であいつが起きてないんだ!?」
 傷ついた身体で立ち上がったルネは、Jが眠るカプセルの横まで歩いて行く。
 その足取りは、いつ倒れてもおかしくない程衰弱した歩き方だった。
「ルネ、無茶はいかん」
「うるさいよ、じじい!あいつは、私と似ているんだ…だから、このまま死んじまったら嫌なんだ!」
 頬を伝う涙を見た雷牙博士は、彼女を掴もうとした手を止め見守ることにした。
「J…何やってるんだよ。アンタは、赤の星で最強の戦士だったんだろう…だったら」
 彼の傷ついた左手をGストーンが付けられている右腕で掴むルネ。
「生き抜いてみろよ!私と一緒に!!」
 その時、彼女のGストーンが輝きだし、それに合わせてJジュエルも赤き輝きを発し始める。
「この輝きは!?」
 GストーンとJジュエルが反応し合い、強力なエネルギーを発生させたのだ。
 すると、それに呼応するかのようにソルダートJが目覚めたのだ。
「…ルネか。何故泣いている?」
「うっさいよ!この寝ぼすけ!」
 左手で涙をぬぐいながらJの目覚めに喜ぶルネであった。

 格納庫に収容された勇者ロボ軍団にも、奇跡が起こっていた。
 スターリンと猿頭寺と牛山は何とか勇者ロボ達のAI部分の修理を行っていた際、突如ガオガイガーのGストーンが輝きだしたと思った矢先。
 他の勇者ロボたちも緑色の輝きを発し出したのだ。
 凄まじい輝きに目を隠し、眩しさから目を守った3人と技術スタッフたちは目を見開くと、その光景に驚いた。
 ガオガイガーが合体を解除し、ギャレオンと五機のジェネシックマシーンへと別れ、更に緑色のクリスタル状の物体に覆い尽くされていたのだ。
「これは!?」
「…おそらく、自己修復のために一旦、Gクリスタルで機体を覆い尽くす必要があった。と、考えるべきでしょう」
 牛山の驚きに冷静な判断で答えるスターリン。
 そんな彼らの横で、必死に端末を操作していた猿頭寺は喜びの声を上げた。
「やったぁ!勇者たちのAIが復活しました」
 その言葉に身体全体で喜ぶGGGスタッフたち。
「先ほどの光の後に、Gストーンが活性化したおかげの様です。しかし、どうしてこんな事が起こったのだろう…」
「考えるよりも先に、今の内に出来る限りの修理をしてあげましょう!」
 牛山の一言に、今考えるよりも実行あるのみと考え直した猿頭寺も端末を使い、勇者たちのAIの修復に全力を傾ける。

 Gストーンとはやての魔力が合わさった異文明同士の奇跡が起こってから数日後、ルネたちに遅れて目を覚ました凱と命は車椅子に乗った状態で
移動することが出来るまでに回復していた。
 ルネとソルダートJも、何とか歩けるまでには回復し勇者ロボ軍団以外のGGGのメンバーが再び集まる事となった。
 回復した凱たちの姿を見たGGG隊員たちは、喜びに浸っていた。
 そんな中、見舞いに来たクロノとはやてとマリエル。
「お元気そうで何よりです」
 凱たちの姿を見て素直に喜ぶクロノ。
「あなたがクロノ提督ですね。俺の名前は獅子王凱。GGG機動部隊の隊長をやってます」
「私の名前は卯都木命です。機動部隊主任オペレーターをやらせてもらってます」
 凱と命の自己紹介が終わり、その隣にいたコートを着た女性と鼻の長い男性が自己紹介を始める。
「私の名前はルネ・カーディフ・獅子王」
「私の名は、ソルダートJ。赤の星で生まれたサイボーグ戦士だ」
 二人の簡単な自己紹介が終わり、はやてとマリエルの自己紹介が終わったところで、クロノから3人へ話す事があった。
「君たち3人…GストーンとJジュエルを持つ者にリンカーコアが形成されている事がわかりました。
そう、3人には魔法を使うことが出来ると言うことです」
 その事に驚くGGGのメンバーたち。
「魔法って、あの物を変化させたり、火を出現させたりする。あの魔法ですか?」
 凱の考える魔法とは、ハ○ーポ○ターなどの童話関係のモノだ。
「少し違いますね。我々の使う魔法は攻撃や防御など戦闘に特化してます」
 クロノの簡単な説明により、大方魔法について知るGGG。
「そんで、凱さん達に提案があるんやけど、話聞いてもらえるかな?」
 はやての少し遠慮がちな話に「命の恩人が遠慮しないでくれ」と言う凱。
「そんなら、話すな。凱さん、ルネさん、Jさん…うちの作る部隊に入ってもらえんかな?3人の力が欲しいんや!」
 はやての突然の話に困惑する3人とGGG隊員たち。
「あわわ、突然すぎたわ。じっくり説明するな」
 はやての話では、ロストロギアと呼ばれる過去に滅んだ超高度文明の遺産、その中でレリックと呼ばれる古代遺産の事件に対応する部隊を作る際に
我らが勇者たちの力が必要だと言うのだ。
「それに、大河さん達GGGの部隊員の方の実力も凄いと聞きました。是非、皆さんのお力もお借りしたいんです」
 頭を下げるはやてに、どうするか悩むGGG隊員たち。
「顔を上げてくれないかい、はやて君。GGG憲章第五条一二項GGG隊員は、いかなる危機的状況においても、常に人類の未来を考えねばならない。
そう、同じ人類同士の未来を案じる気持ちは同じだ。我々の住んでいた次元世界が見つかるまでの間なら協力させてもらうよ」
 大河長官の答えに賛同するGGG隊員たちに「ホンマにありがとな」と、お礼を言うはやて。
「俺も賛成だぜ!人を守る仕事なら、GGGと変わらない。参加する価値はあると俺は思う」
「戦う場所があるなら、私も参加するよ。このまま保護されたままだったら、体が鈍る一方だしね」
 獅子王の名を持つGストーンの戦士が参加に賛成すると、Jジュエルの戦士も続く。
「ならば、私も参加しよう。魔法と言うモノを学び我が力にして見たい。それと、凱!お前との決着もつけたいしな」
 こうして、はやての思う通に話が進みGGGの力を借りる事に成功するのだった。

「はやて」
「何や?クロノ提督」
「彼らはロボットも所持してるんだが・・・維持費などは」
「な、なんやってぇぇぇ!?」


 

 次回予告
 君たちに最新情報を公開しよう。
 怪我が治り復活した勇者たち。
 身体に宿った魔法の力を扱えるようにトレーニングを始める勇者。
 そして開発される新たな力。
 勇者王リリカルガオガイガー THE MYTHOLOGY
 NEXT 新生勇者王
 次回も、このチャンネルでFINAL FUSION 承認!

 これが勝利の鍵だ!
 【IDアーマー】

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2007年08月12日(日) 12:10:09 Modified by beast0916




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